<リハーサル>
1万人の挑戦。
第九を,クラシックを,音楽を,もっとあなたに。もっと未来に。
今年の「一万人の第九コンサート」のチラシに書いてある言葉です。
その挑戦が明日に迫りました。
11/30,総合リハーサル。くもり。大阪城ホール。
<今年もまた…>
大阪城ホール。
去年のちょうど今,初めての第九挑戦にどきどきしながらここに来ました。
今年はすこ〜しだけ落ち着いて,そして,やっぱりどきどきしながら,また,やってきました。
徒歩で(笑),少し,いや,だいぶと早くに着きました。
噴水前は人影も少なく,そのほとんどは一万人の第九とは無関係な感じの人ばかり。
でも,楽譜を広げたり,座席券を何度も見たりする人もいます。
#え〜っと,座席券,持ってきたよなぁ…あった,あった。(笑)
ちょっとどんよりとした土曜日の昼下がり。
<入場>
今回は16:15開場と,少し遅いめです。
大阪Gクラスの人も,ちらほら見えます。
開場のだいぶ前にプログラムを入手することができ,開場後はそそくさと中へ。
プログラムの表紙は,昨年は白。今年は緑,萌黄?いや,浅葱?
素直に黄緑色だな。
#プログラム,\3,000也。ビデオ,CDも予約しなきゃ。しめて,\10,910。
#あうぅ,去年よりも\1,000高いぞ?!
<1年ぶり>
今回はなんと,アリーナ席。中9列11番。アリーナ席への入場はチケットチェックが入ります。
あぁ,やっぱり広いですね。
既に入場している大阪Gの面々がいらっしゃる。声をかけてくれます。嬉しいですね。
#あぁ,これだけでも Freude! だよ。
オケの皆さんは数名しかおらず,休憩時間って感じでした。
この間を使って,バスのところへ出張。アリーナ席にいらっしゃるお知り合いを探して,声をかける。
#ちょうど1年ぶりなんですよね。
<棒を見て>
暫しお話した後,座席へ戻ると,程なく諸注意のアナウンスがあり,発声練習です。
指導は清原先生。まずは伸びをして,名物”一万人の肩叩き”
「音が変わったら反対向いて,肩を叩いてください!」
「まだ音は変わってませんよぉ」
発声練習は,
「もっと上へ,後ろに飛ばして!」「手も振って!新体操みたいにくるくる回して!」
と,ええ声を出すことに終始。
「よく指揮を見てね,棒を見てね。”Freude !”」
先生,結構,悪戯をされます。
指揮棒を振り下ろしたかと思うと,ぴたっ!っと止めます。
「ほら,まだ”Fre”だけでしょ?誰ですか,全部言ったのは。よーく棒を見てください!」
何度か試されたあと,”Deine Zauber〜”を歌います。
ここでも,悪戯されました。途中でタクトを振るスピードをころころと変える。
最初はばらけてた声も,追従する様になってきました。
「時間差があるから,よく,棒を見て歌ってくださいね」
<歌う姿勢>
発声練習が終わり,佐渡さんの登場。
最初に,今年の”挑戦”を説明される。ウィーンから来られた招聘奏者の方々への通訳が入る。
当然,ドイツ語。
#そうですよ,ドイツ語が母国語の方々がいる前で,ドイツ語の歌を歌うんですよ。
第4楽章のアタマからリハーサルが始まりました。
やっぱり,生のオーケストラはいいですね。
どれほどオーディオ機器がよくなってもこれに勝ものはありません。
そして,ティンパニの連打。どきどきします。
ぱっ,と照明が入り,立ちあがる。
第一声,”Freude !”
さすがに一万人の”Freude !”は壮観なものがあります。けど,ぞわぞわぞわっって感じでした。
手直しもなく,続いていきます。
”Ja ! wer auch nur 〜”
”Kusse gab sie 〜”
このあたりでしたっけ,ストップがはいりました。
「みなさんね,荷物もあったりするからでしょうけど,ゆっくり立ったらだめですよ。
ティンパニが連打されたら,ぱっ!と立たなあかん」
確かに,だらだらと立ちあがっていました。
歌以前にこんなところを注意されるなんて…ある意味,最低でした。
#そういえば,有元先生にも言われましたよね,「歌う姿勢」について。
<全滅>
”Freude !”もやりなおし。
「手,入れてください。この前やったでしょ?」
「ほら,ようなったやん。本番で手,入れてもいいから,それをちょうだい」
”Ja !”もやりなおし。
「”そうだ!”になってへん。これも手,いれよか」
「そう,それ!」
#重要句,全滅…(--;;)
うーん,このほか,数箇所あったんだけどな…忘れた…
マーチでは,一声目の”Laufet”が手直しされました。
「これ,失敗すると取り返しがつけへんからね,注意して」
フーガのアルトの一声目,”Seid umschlungen”
ここの立ちあがりを手直しされました。
及第点を貰った箇所もあります。
「男声の”Seid umschlungen”のところ,よかった。」
オーケストラも手直しされてたところがありました。
763小節目のところ,「急がないで!」
練習番号Sのところ,「息を前に出すだけではなく,横にも出すように」
具体的な様で抽象的な表現なんですが,理解できるし,言われた後は変わって聞こえる。
Prestissimoの部分,昨年の本番はコーラスが走りすぎて「ありゃりゃりゃりゃ…」って感じに
思いましたが,少なくとも今年のリハではぴったり揃っている感じです。
今年はなんか,良さそうですね。
最後に一言二言,佐渡さんからありました。…けど,なんだったっけ?
「ビートを効かして,”Deine Zauber”,”Ja wer auch nur”のところね,ブルン,ブルン,
ってやつと,ダン ダン ダン ダンってやつね。」
「一番怖いのは,皆さんが怖がって出てこないことです。本番は一度きりですからね」
<いい感じです>
合唱のリハが終わり,オケの編成が変わる。
「平井 堅さんです!」と佐渡さんが紹介。ようやく平井
堅氏の登場です…って,出てけぇへんやんけ!
「おーい,けんちゃ〜ん!」とまで言ってるのに出てこない。会場からは拍手もあるのに。
そして,ようやく登場。
早速,”平井堅の「第九」”アレンジも変わって,これはこれでいい感じです。
小編成のオケによる第九もなかなかのもの。
歓喜の歌,ringとメドレーな感じでいいですね。
「大きな古時計」
小生でも知っているこの曲。歌い手でこんなに変わるんですよね。
3コーラス目はみんなで歌おうということになって,我々も参加。
とはいえ,なかなか遠慮してしまい,歌にならない(^^;;)
平井 堅氏も「みんな,歌ってました?」
#もう少し,大きい声で歌うか,明日は。
そして,蛍の光。…あれ?これって平井 堅氏の前だっけ?後だっけ?
どうも,オケは練習してないのか「どこからどうだ」ってことを招聘奏者に説明しながらやってる。
でも,ぴたっと合うのはスゴイですね。
招聘奏者の一人が,あるところに「パーカッションをいれるといい感じになるよ」と仰ったそうで,
本番ではどうなりまるんだろ?楽しみです。
#佐渡さん,ドイツ語で会話。そうだよな,ヨーロッパで活動するなら,必要ですよね。
#フランスが拠点だから,フランス語も,かな?
#少なくとも,日本語,英語,ドイツ語のトリリンガル以上でしょうね。
前から思ってるんですが,ちゃんとパート毎に分けてハモるともっといい感じになると思うんですが。
<楽しもう!>
リハも終わり,帰宅…の前にダ○エーによって,明日のお昼のネタを仕入れたのでした。
さぁ,明日はどうなることやら。とにかく,楽しもう!