<Lesson #12>
11/17,晴。暖かい。足早に歩けば,汗ばむほどの陽気。
空は雲ひとつないピーカン。こんな日は,バイクをころがして紅葉,黄葉を見に行きたい気分…
けど,色々とある計画実行のため,いつもよりも早く家を出発,仲間内で密談。(^^;;)
A:「のぅ,越後屋…」
…もういいって。(笑)
<100羽の鳩と十三と>
今日は大阪G,最後のレッスンです。もちろん花月先生,山本先生とも出席。
発声練習は,いつもの「ま」からです。
レガート,レガート,レガート。優しく,次の音につないでいくことを意識して,「ええ声」で。
次いで「ぱ」。
こちらは「ま」と違って,短く切って,楽しげに。
一通りの発声練習を終え,フーガからです。
「フーガからでしたよね,こーへーさん?」「…はい!」
#何故か,スケジュール管理を任されている,私。
先ずは通して歌います。先生,ところどころ,にやにやしてます。(笑)
いつも言われるのが,でだし。”ぱーん!”と出るというのが決まりません。
歌詞にかえて「ぱ」で歌うのを各パートでやったりしました。
「理屈はどうでもいいから,とにかく覚えて!」「人より先に声を出す!」
のがここでは大切なんだそうです。
ちょうど,「鳩が100羽いる中にね…豆を10粒だけ放りこんだとき,争って突っつくでしょ,
あの感じあの感じ!」なんだそうな。…よーくわかります。出遅れるとダメなんですよね。
それとか,
「電車に乗っててね,うつらうつらとしてて,”…じゅ…う…そう……じゅう…そう?…
…十三!!!降ります!”っていう時の,”十三!!!”のびっくり感みたいな立ちあがりが
要るんです」
<僕の好きなアルト>
フーガの中,各パートにある”Freude”,これは合いの手なんですが,しょぼい合いの手ではダメ。
かといって,ど根性だけでもダメとの事。
それと,何度も何度も手直しされたのが「出るのが遅い!」ということ。
子音の「フロ」はフライングしてもいい,とにかく「オ」で合わせること。
P38,女声。ソプラノの”Seid”,アルトの”Freude”,それぞれポン!とそろえるように。
そして,「僕の好きなアルトの皆さん,聞かせてください。」と,アルトの指導に入ります。
…「素晴らしい!上手です!」
久しぶりにアルトに褒め言葉が出ましたね。
このあたりは,とにかくでだしに注意,パーン!とでて,しっかり合わせるようにと,何度も何度も
指摘されました。
出だしをくじくと,最後までだめになるからね,とのことでした。
P42,742小節目から。(えらく飛ぶなぁって,突っ込まないで…)
ここで2度も出てくる”zelt !”ですが,早めに切ること。
そうすることで,次に続く”Bruder !”や”mus”に備えるんだそうです。
そして,「749小節目の”uberm”は,748小節目の”Bruder”と同じ声が欲しい」とのこと。
もちろん強弱ということでは,f と p の違いがあるんですが,声質を同じに,ということなんでしょうね。
<かっかそうよう>
753小節の”zelt !”は上に書いた様に早めに切って”mus”に備えるんですが,苦しさを伝えない,
伝わらない様にしないとだめなんだそうです。
このあたり,各パートとも高い音で伸ばすところが続きます。
やっぱり指導される先生にはそう聞えるんでしょう,花月先生,「隔靴掻痒(かっかそうよう)の感がある!」
#解説しよう!(って,辞書の引用(^^;;))
#「隔靴掻痒(かっかそうよう)」…靴の上から足のかゆいところをかく意。もどかしいさま。不徹底なさま。
# by 三省堂 新小辞林 第4版
##ん?,「不徹底なさま」なのか?!(笑)
あと,最後の”Vater wohnen”のところは,「浮く力を感じて!」
そういえば,有元先生は「羽がついて飛んで行くような感じで」と表現されてました。
<怪しげなソプラノソロ>
P43のあと,ソロパートは伴奏を入れて,P46のSへと続きます。
バスパートは花月先生が…サービスですね(^^;;)…ソプラノソロ…ん?バスの辺りから妙な歌声が聞こえる…
女声ではなさそうだぞ…周りはみんな笑ってるし,いちびって誰か,歌ってるのか??…やっぱり聞こえる…
でも,うまいよな…
ふと横を見ると,有元先生,ソプラノソロを歌ってるぢゃん…(笑)…人の楽譜,見てるし。(爆)
今日はここ,いつになくうまくいってたような気がします。”Alle”も,以外に(笑)揃ってたような…。
P48,413小節,”Flugel weilt”のところ,ソプラノは「下からずり上げると,外れてる様に聞こえるよ」との指摘。
P49,822小節,”Mode”は,「たっぷりと」…ってメモしてるんですが…(^^;;)
<へこたれないこと>
P52,Prestissimoから。ここも,先ずは流して歌います。
「スピード感はあります。これがあれば,なんとかなる!へこたれなければいいんです!」
なんでも,学生のときの授業で,かねこ先生という方がいらっしゃったそうな。
その先生,授業の最初,開口一発「去年,オランダへ行ったら,だれも”おらんだ”」「(学生)…」
反応がなく,何度も繰り返し,挙句,「オランダと”おらんだ”がかかってるんだ」と解説されたそうで。
つまり「へこたれずに何がなんでも最後まで持って行くんだ,という姿勢,これを見習いましょう。」
…だそうです。
860小節からの”Welt !”,これは次に続く”Bruder
!”に向かうつもりで。
”Bruder”では爆発するものの,次の”uberm Sternen 〜”は,滑らかに柔らかく,切り換えて歌う様に。
そして,P54,876小節の”wohnen”は早く切る。次の”Seid
umschlungen !”の2連発は,一音一音はっきりと,
次の”Die-sen”はもっと(音符を?)立てて歌うように,とのことでした。
この先に何度か出てくる”Welt !”は早く切ることが大事。(前にも言われてますよね)
P56,903小節目の”Welt !”は,最重要wordである”Freude”に備えること。
で,この”Freude”,音の立ちあがりが遅い!と何度も指摘されました。
コメツキバッタがぴーん!と跳ねるが如く,立ちあがらないといけないって。
<あつっ!>
P57,915小節,”Tochter”ですが,ここは「やけくそで,死ぬ気で歌う!」
ちょうど,灸を据えてそろそろ燃え尽きる,熱い,熱い,熱い!の,熱い!って感じなんだそうな。
…うーん,灸を据えたことがないからなぁ…でも,なんとなく,わかりますね。
これが”aus”まで続いて,そのあとは「何かが開けた」ような感じで”Elysium !”なんだそうです。
さぁ,大詰め。
P58,918小節。”Freude”。ここでも「パンとでる!」と手直し。
そして,前の”Elysium !”の雰囲気は忘れてなくてはなりません。
次の”schoner”のあとは,ff に備えてブレス(息継ぎ),そして919小節の”Gotter”をパーン!と
出すように,との事でした。
このあと,ピアノを最後まで演奏していただき,拍手!拍手!拍手!で終わりました。
<花束贈呈>
今日で最後の練習ということで,MBSから花束が花月先生と山本先生に贈られました。
しかし,担任 花月先生はもちろん,担任よりも多くの回数をご指導頂いた副担任
有元先生に
何もしない大阪Gではありません。
先週のうちに一部で有志を募っており,大阪G有志一同から花束をお三方にお贈りしました。
そして,拍手の中,レッスン最終回は終了となりました。
<もう後がない…>
「今日は基本的に暗譜で行こう!」と思ってたんですが,やっぱり見てしまいますね。
同じようだけど,違う指摘を受けたりすると,どうしてもメモりたくなりますし。
歌詞は,一応は覚えているんですけど…
もう後がないから,注意事項も含めて頭に叩き込まないとだめですね。
さて,この次は佐渡練だ!
なんとしてでも休みを取って,ベストポジションを確保しなければ!
#なーに,いざというときは,11/26は突然風邪をひく予定になってるのさ!(笑)