影舞司令室

ここは、Flowing Shapesというサークルから発表された自作リアリティ「ジュブナイル帝国」を紹介するページです。
奈月(以下)「というわけで、ジュブナイル帝国がどんな所か紹介するのが、今回の仕事だってさ。どうするフィエル?」
彼は田島奈月。小学5年生ぐらいにみえるが、実際のところ小学5年生。ポシビリティ戦争の巻き起こる地球を訪れた「お子様ヒーロー」である。
フィエル(以下)「うーん、『というわけ』といわれても..。そうだ!習一さんに相談しましょう。」
彼女はフィエル・アーシェリア。奈月とともにこの地球へ飛ばされた超能力少女である。
「だめ!絶対だめだっ!アイツは気に食わない。」
「そんなふうに言っちゃだめでしょう?..習一さんのどこが気に入らないの?」
「陰険なトコとか、秘密主義なトコとか、むっつりスケベなとことか、腕っ節は強いくせに自分では働かないトコとか..。」
習一(以下)「誰が陰険でむっつりだと?」
彼は小沢周一。ニッポンで情報ネットワーク「影舞」を組織し、そのリーダーでもある。希代の手品師にして風の民の一員でもある。
「くだらないことを言うのは、この口かぁ?」(むにーん)
「げ!?うぁ、ぎゃー、やめてくれぇ、いひゃいいひゃいいひゃい!!わひゃった、わひゅかったよぉ〜。」
「はぁ、仲の良いことで..。二人はお楽しみの真っ最中なので、ここからは私がご紹介します。」
「1人でしきんないでよぉ、フィエル」
「しかし、そういうジョークが言えたんだね、君も。」

「さて、気を取り直して参りましょう。ジュブナイル帝国ってどんな所なのか。」
「どんな侵略者がやってきたのか。」
「侵略されたレルムはどうなっているのか。」
「そのあたりを、ちょっとだけ紹介しちゃうぜ。」
「このページに関する問い合わせなどは、著者の羽生 響さんまでメールを送るか、トーグ専用ボードに書き込んでいただけると嬉しいです。」
「俺達宛ての意見や質問も待ってるよ!」

ジュブナイル帝国とは?
「ジュブナイル帝国っていうのは、厳密には帝国ではありません。『ジュブナイル』(青少年の)帝国なんです。」
「18歳以下の子供がヒーローになり易い、つまりルール的に言うと『超越しやすい』世界なんだ。その代わり、大人が『超越』するのは難しくなっているらしいよ。」
「まさに、子供の帝国な訳ですね。ジュブナイル帝国では、子供たちが大人顔負けの活躍をしています。」
「で、そういう世界に何が起きて、侵略戦争に関わるようになったかは、次の章を見て欲しいな。」

侵略者とその侵略手段
「ジュブナイル帝国には、元々侵略者はいなかったみたいです。それどころか、子供が超越しやすい世界でもなかったらしいですね。」
「子供がヒーローとして目覚めるようになったのは、19世紀末位からなんだってさ。まだ100年位しか経ってないね。」
「ルール的な話をすると、19世紀の中頃にダークネスデバイスがやって来て、世界を変え始めたらしいです。デバイスの正体や、ハイロードについては...秘密にしちゃいますね。」
「デバイスは、人間社会を支えている大人達から可能性を奪い、社会的に未熟な子供たちに可能性を偏らせたって訳。そのためにお子様ヒーローが大勢誕生したのさ。」
「ヒーロー達は、デバイスによって別の世界を訪れ、そこで人々を苦しめている悪しき存在と戦う事になりました。伝説の勇者とか、天よりの使いなどという名目で、ヒーロー達は悪しき者を打ち倒し、そのまま元の世界に戻る事になります。」
「え?それじゃ侵略にならない?そうだね、そのとおり。世界を脅かす『悪しき存在』を打ち倒した勇者達の活躍は、そこに住む人々の心に希望をもたらすのさ。そして、人々の持つ『可能性のエネルギー(ポシビリティ)』が増大するんだ。そうなってから、デバイスは侵略を行うことで、効率の良いエネルギー搾取ができるという事らしい。」
「なんか、ちょっと許せない。結局、その『悪しき存在』も勇者達も、デバイスの手のひらの上で踊らされていた事になるんだから..。もしかして、私たちもそうなのかしら..。」
「そうでもないさ、俺達がここに来なければ、あの『東京クライシス』の被害はもっと酷いものになってたはずだし..。」
「うん、今は自分がやれる事からやるしかないって事だね。」
「そーいう事!」
「そうそう、『デモニックハザード』と『東京クライシス』を説明しなきゃいけないのよね。あ、ご、ごめんね奈月..。」
「いいのさ、どっちも親父の作ったプログラムが原因で起きた、いわば人災だからな..。『ハザード』は、俺達の世界、つまりジュブナイル帝国の元コズムで発生した事件だった。親父が作った『悪魔召喚プログラム』が悪用されて、異界への門が次々に開かれたんだ。多くの悪魔や魔物達が訪れ、影から人間社会を脅かしていった。その結果、多くの猟奇殺人や怪しげな儀式が起きてしまった。その根元であるエンティティ(擬似的に命を吹き込まれたプログラム生命体)の『黄泉比良坂』を消去するのが、俺達プログラムソーサラーの仕事だった。黄泉比良坂のコピーは全て削除し、首謀者も本体も追いつめる事ができた。しかし、そこで奴等も俺達も光に包まれ、そして俺達はニッポンの東京に送られた。」
「結局その原因は不明だけど、その黄泉比良坂も私たちとは別にニッポンに送られていたの。そして、そのコピー達とともに、再び異界への扉を開き始めた。これが『東京クライシス』の始まりだったの。」
「悪魔達の攻撃と一緒に起こったのが、『具現化したプログラム』という怪物だった。発達したコンピュータネットワークを持つニッポンでは、異界への扉を開くのと同時に、多くのエンティティが誕生してネットワーク内外を荒らしまわったんだ。多くの企業や組織がパニックに陥り、多くの犠牲者(直接怪物に襲われる以外にも、企業側に責任を迫られて自殺したり、処刑されたりした奴も結構いたらしい)が出てしまった。俺達『影舞』のメンバー、それから良く分からない謎の集団の活躍で被害は最小限に防がれたし、その活躍は人々に希望を与えたりしたわけだ。しかし、駄目押しとばかりに発生した最後の惨劇..。」
「突如、東京タワーに光の柱が現れ、ニッポンとは異なる価値観が流れ込んで来ました。ハイロードが侵略する時に発生する『リアリティウオッシュ』です。既にニッポンテックへと変身していた人々の中には、2回目の変身に耐えられずに燃え尽きてしまった人も相当数いたようです。」
「ニッポンテックの一部は、こうして新たな侵略者の領地に変貌したって訳だ。」

ジュブナイル帝国の世界観
「子供が超越しやすい、というのはさっき言った通りだけど、ジュブナイルの価値観では、全ての人達が『若い』『老いている』のどちらかに分類されるんだ。この老若は精神的なもので、一般人(オーズ)は普通は年齢通りになるんだけど、ポシビリティ能力者にはガキでも保守的でこにくたらしい奴とか、じーさんでも好奇心とチャレンジ精神の塊みたいな人とか、という感じになる場合もあるって訳。」
「若い精神の持ち主は、他のリアリティに馴染みやすいので、他の価値観のもとでの行動がスムーズになります。また、老いた精神の持ち主は、冷静さと計画高さによって、苦難を冷静に乗り越えたり、若い者への的確な助言が行えたりします。奈月もよく習一さんにアドバイスを受けているわよね。」
「習一の奴の助言だって、たまに、そう、たまには役に立つしな..。」
「(素直じゃないなぁ)じゃあ、ちょっと話題を変えましょう。ジュブナイルの価値観では、『強い意志が運命を変える』ことができます。可能性のエネルギーをより有効な形で活用する事ができるんです。ストームナイトだけの特権らしいですけど。」
「あと、しっかりとした目的意識は、目的達成のための力になるんだ。目的を逆手に取られると、苦しいんだけどね。」
「奈月って、何か目的を持ってるの?」
「え?あ、あ、そ、その、何だ...。つ、次行こうぜ!習一の奴が暇もてあましてるぜ。」
「(意地悪してごめんね..)」

組織
「やっと出番か。さて、ジュブナイルに関わる組織だな。まず、俺達『影舞』だ。元々アンダーグラウンドの情報ネットワークだったんだが、ニッポンの影で蠢く侵略者に対抗する組織になっていった。その後、ジュブナイル帝国からの2人が加わり、ちょっとした自警団状態になっているのが現状だ。」
「あとは、あの『機械化兵団』だ。東京近郊で発生した異常事態に呼応して、天皇家が指揮するロボット達が活動しているんだ。治安維持やら、悪魔討伐やら、とにかく目立つ連中だ。その分、こっちの行動もやりやすいんだけどね。」
「やりやすいといえば、あの怪しげな組織はなんなのかなぁ。卓越した装備と組織力、情報網と行動力、そして悪魔などに対する専門知識と技術を持ってるのよね。しかもその行動は表に出ないから、尚さらわからないわ。」
「これは俺の推測だが、何らかの政府機構の秘密組織とか、どこぞの財閥をバックボーンとした秘密部隊ではないかな?」
「とにかく、目的が分からない以上、油断は禁物だね。」

ジュブナイル帝国ソースブック
「ここまで読んで、ジュブナイル帝国についてもっと詳しく知りたいと思ったなら、ソースブックを入手するしかないでしょうね。製作者の羽生 響までメールで問い合わせるか、トーグ専用ボードに書き込んでくれたまえ。」
「ジュブナイル帝国以外の発行物、イベント情報などについては、サークル活動状況のページを見てくださいね。」
「文句、突っ込み、誤植情報、質問、意見、感想などもぜひ送って欲しいそうなので、よろしく!」

ジュブナイルQ&A
「さて、ここからは、ソースブックをお持ちの方のための正誤表とか、追加情報などのお知らせコーナーです。」
「さて、最初のお便りは?」
「ペンネーム、相模原市の羽生 響さん?どっかで聞いたような名前だが..。えーと、『p.43のテンプレート、名探偵の主要技能<手掛かり分析>は、ベース能力値が《知覚》です。』だってさ。」
「ほんとだぁ、間違ってますね。」

「次は、伝言板にもよくお見えになる竹流さんからの質問を数点紹介しようか。
『小沢 習一のリアリティはジュブナイルなのでしょうか?』
これは、ルール見解についての質問ですね。『ポシビリティ能力者は、本来のリアリティから別のリアリティへと変身することはほとんどないが、特定の場合に変身しうる。』というのが、羽生 響の見解だな。」
「つまり、ストーム戦闘に負けたり、リアリティストームに巻き込まれたりした場合だけじゃなく、自分のリアリティと今いるリアリティのギャップに激しく動揺した場合環境に馴染むために自発的に変身することもあるって事だね。」
「それで、習一さんはどれなんですか?」
「君らに接しているうちに、まぁ感化されたというのかな..そんな所だ。」

「次行ってみよう。『コアアースの日本ニッポンテックジュブナイルの日本の区別が付きにくく、少し読みにくいところがありますね。』かぁ。ご説ごもっともだね、響の奴にはちゃんと言っとくよ。」
「奈月、言葉遣いが悪いわよ。」
「う、うん..そうだね。」

「えーと、『NPCの名前、読み仮名がないので読めない人が結構います。』ですか。響さんの話では『好きに読んで』ということでしたが、ここで一応紹介しますね。」

「固有名詞の読み方」
田島常春(たじま・つねはる) 笠原辰巳(かさはら・たつみ) 田島奈月(たじま・なつき)
小沢習一(おざわ・しゅういち) 君近(きみちか) 刑部篤(おさべ・あつし)
川上新(かわかみ・あらた) 瓦屋八助(かわらや・はちすけ)
影舞(かげまい)

「最後は、『KDシステムのアンドロイド、もう少し詳しい設定が欲しいです。』か。じゃあ、ちょっとだけ教えましょう。ここ(テキストファイル)を見て下さい。」
「あのー、この文章に出てくるマルチセリオって、何ですか?」
「ああ、某18禁ゲームに出てくるメイドロボットだよ。」
「....何で奈月が知ってるの...?」
「え?...あ、あの、その、し、そ、そう、習一がやってるのを見たんだよ!..うん!」
「ちょ、ちょっとまて!あれはお前が秋葉原で..(むぐむぐ)」
「(ふぅ..)二人とも晩御飯抜きね..。」
な&し「ひえぇぇ。」

「みんなも、ソースブックを読んで疑問に思った事や、見つけてしまった間違いは、ぜひ知らせて下さい。このページで紹介させていただきます。」
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