第4回 現代タバコ事情

第1回 女性の喫煙率
第2回 受動喫煙
第3回 そろそろ禁煙してみませんか?
第4回 現代タバコ事情
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 医療保険制度改正により自已員担額が増え、私達は自分の健康をより自分でコントロールしなければならない時代となりました。日本ではまだ検討段階のようですが、オーストラリアの生命保険会社では、すでにタバコを吸わない人に対して掛け金を少なくしています。その割引率は45歳の男性では51%にもなります。同世代で比較した場含、喫煙者では死亡率が高くなり、保険請求が多くなることから、喫煙者と非喫煙者を区別して扱うようになったのです。

 また夏号でお話ししたように、非喫煙者への受動喫煙も大きな健康被害をもたらします。1996年、労働省から「職場における喫煙対策のためのガイドラインJが示され、職場での受動喫煙の軽減が呼びかけられました。最近さらに分煙化推進の動きは広まってきており、例えば東京都も、都立施設を2000年度までに100%分煙化する、という計画をすすめています。その様な状況下では禁煙希望の方も増え、多くの職場で禁煙したい方への禁煙プログラムの提供が望まれるようになってきました。

 今年もまた、WH○(世界保健機構)が「タバコのない社会」の実現を目指して設定した、世界禁煙デー(5月31日)がやってきます。この日にはタバコの害と健康を考えてみたい人、職場の空気環境を見直してみたい人、これを機会に禁煙しようという人、いろいろな方がおられることでしょう。禁煙は誰にでもできますし、いつでもチャレンジできます。いろいろなチャンスを利用し、ぜひ禁煙を勝ち取って爽やかな生活をお楽しみください。

 皆さまのかけがえのないご健康と、健やかな生活をお祈りしつつ、この連載を終えることにいたします。これからもタバコに関するご質間などには何らかの形でお答えしたいと思いますのでお寄せください。

 1年もの長い間ご愛読いただきありがとうございました。またどこかでお会いできる日を楽しみにしております。

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