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物思ふ風景(p.6)

  

2002.2.9

 生まれて初めて、まともな小説(ショートショート)を書きました。

 数日前、ある人のお絵描掲示板で、一枚の絵を見ました。描かれているのは一人の男性。見るからに怪しい風体のバストショット。それだけ。そして、描いた本人のコメント「ちょっとついて行きそうになってしまいました。(あぶねえ…!)(うろうろすんなよこんなツラとカッコして!!)」。

 どことなく惹かれるものを感じつつも、ふ〜ん…と思っていると、次の日その人のサイトのトップにこの男が居るではありませんか。どーん!と、バカでっかく拡大されて。ちょっとぶれた感じに加工された、そのブレにハマったのかもしれません。妙な感覚に捕われて何度も見に行く内に、私の中で何かが弾けました。

 ある情景が浮かびました。時間がいつなのかも判ります。何故、そこに居るのかも見えます。周囲の温度変化も感じます。物語は全て出来あがり、私は今、それを書くだけだという事にその一瞬で気がつきました。

 取り敢えず書き出します。タイトルはまだありません。物語の発端で、今の時間を示す為にTVの番組を入れてみます。判る人には何の番組かも判るよな…と思いつつ。視線が移ります。季節を表す植物を配した時、その植物はもっと別の意味を持つ事に気がつきました。これがタイトルなのです。この物語を一枚の絵にした時の一番ポイントになる「色」なのです。後は結末に向かって動くだけです。方角を気にしつつ目線が移ろって行きます。そして一気に結末にたどり着いた時、あの冒頭の番組が再び意味を持ちました。あれは、伏線だったのです。物語は見えていた通りに完結しました。最後の一行まで決まっていたからです。

 今まで、何度と無く小説というものを書いてみようと思った事がありました。どうも周囲に物書きさんが多いのです。印象的な短編を書く人、何話も続く長編を書き続ける人、いつ見ても新作が上がっている人。そしてみんな何かを吐き出して居るらしいのです。自分だって今までに、内在する想いを吐き出すように詩らしきものを書いたことはあります。溢れる何かを何度と無く絵に込めて描き出してもいます。小説だって書けるはずです。だって、書きたい!という気持ちはあるのですから。

 でも、書けませんでした。取り敢えず書き出してみるのですが、情景のディテールを一生懸命書き込んで行くだけで、話は先へは進みません。自分の中の変化を小説に置き換えてみようと考えた事もあります。比喩を使いまくって、妙に説明的なモノを書き始めました。が、自分にだけしか判読できない記号の羅列の様なものができただけでした。自分には小説を書く能力は無いのだと思いました。なければ諦めるだけです。そう思えば気が楽です。私って、書けないタイプなんです…と。

 この1年は、本当に激動の1年でした。お絵描掲示板に出会って、上手い絵を山ほど見ました。毎日毎日何十枚と更新されていく絵、また、絵…。それらは、決してプロの様な巧みさではありません。もちろんプロも混じっていますが、お金を貰う為に描いた物とは自ずと技法も違います。それを見続けて、今まで描いていた絵が、たったひとつの形でしか描いていない事に気がつきました。もっともっと別の描き方があったのです。でも、それを知らなかったのです。

 面白い事に、巧すぎる物を見てもその過程は見えません。あまりにも美しい出来栄えにうっとりとなるだけで、どうすればそうなるのかは解らないのです。でも、お絵描掲示板は違います。ある意味ではみんな下手なのです。とても拙いのです。描き切ってはいるけれど、決して完成されたレベルではありません。時間切れで途中経過が丸見えの場合すらあります。そしてそれは、自分にも手の届く距離なのです。だから自分の絵に応用できる物は取り入れる事にしました。できる事からひとつずつ。慣れるに従ってそれは自分のモノになりました。

 そして、今まで決して手を出さなかった二次創作にも手を付けました。二次創作とは要するに、既存の著作物のキャラや設定を使って作るパロディです。著作権の問題がありますからwebでやるのは非常に問題が多いのですが、出版社や作家が販売促進の手段として黙認している場合もあって、そういうモノは非常に流行っています。二次創作の楽な所は、キャラや設定を1から捻り出さなくても良い、という事です。既に出来上がった原型がありますから、それを自分なりの描き方で加工してやれば良いのです。そして、これが実は非常な勉強になるものだったのです。

 キャラや設定が決まっている…という事は、形や色は資料を写せば良いのです。後は自分が作ってみたい形やストーリーをそこに当てはめて行けば出来あがります。凝った技法を使ってみても、突飛な構図にしてみても、共通化された記号さえ押さえれば「これは何?」とは言われません。最初の基本設定の部分を全部端折って、自分のやってみたい、試してみたい「描き方」に専念できるのです。そしてこれは、プライドを捨てる…という意味でもありました。オリジナル描きのプライド… 自分で全てを創り出している…というプライド、それを一回捨てる事で、あらゆる練習ができるのです。

 そしてその二次創作のお絵描から、必然的に二次創作小説に出会いました。パロディ小説です。同人誌とか言って売ってたりするヤツです。webのサイトに載せている人も数知れず居ます。取り敢えず、遊び心で萌えられるジャンルで、読める所のを読んでみました。感性の合う処、読んで面白い処というのは、必ず自分と何かしら共通するものがあるモノです。しかしこれも、お絵描掲示板と同じです。プロの様な巧みさはありません。広く売るものではありませんから、万人受けする内容である必要もありません。実験的なレイアウトも可能です。そして、これもまた手の届く範囲だったりするのです。

 今回の小説を書いた頃、私は別方面でかつて無い程重い物を幾つか抱えていました。重みに耐えかねていました。それを解決していく方法がどうしても形にならなくて、悶々とし、鬱々とし、何も手に付かず、一日中その重圧の中で呆然としていました。その時、あのトップ絵の男が何かを与えてくれたのかもしれません。全てが用意されたように、文字通り天啓が降りてきた様に、何かに憑かれた様に、一気に書きました。そして、あれ程重かった重圧が、耐えられるだけの重さになっている事に気がつきました。書く事で放電し、発散したのです。

 が、多分、これが書けたのは、これまでの積み重ねがあったためでしょう。手の届く範囲での色々な技法、作法。何は書かなければならないか、どこは削るべきか、押さえるポイントは何か… 等々。そう、それらを気付かぬ内に手に入れていたのです。だから、絵を見て、書かねばならない事が解った時、その書き方も知っていたのです。自分の言葉を、自分の感性を、自分の吐き出したいモノを書く方法を、自分にどこか近しい小説を読みながら。

 それに気が付いた時、プライドを捨てました。全ては勉強なのです。自分が本当に必要とした時に、その持てる力を確実に発揮する為の手段を学ぶのです。私をこのお絵描や二次創作小説の世界に誘ってくれた人は、今、お絵描掲示板で塗り絵をしています。塗り絵とは、別の人が線画だけ描いた処に、自分なりの色を乗せてその絵を完成させる、というものです。これは一見馬鹿にされやすいのです。上手い人が描いた線画に適当に色を塗るのは2歳児でもできます。確かにその塗り絵掲示板は単なる色付けに終っている場合も多いです。しかし、その人はそこへ持てる技術を全て使って塗るのです。まだ慣れていないツールでも、線画ができ上がっているので塗りに集中できます。他の人が同じ線画に塗ったのを見て、使える技法は盗みます。元が同じ絵なので、塗り方の違いがはっきり判るので盗みやすいのです。使える技術は盗み、試せる技法は練習します。金輪際馬鹿にできるものではありません。余計なプライドを捨てて、もっと大きなモノを得るのです。

 今回書いた短編は「椿」。男は(多分)ひとさらいです。ある人が言いました。ひとさらいは通過儀礼なのだと。さらわれて戻って来るのだと。変質して。私はあの男にさらわれたのです。そして、新しい世界を教えられて戻ってきました。それを体感する為に、それを言葉にする為に。プライドを捨て、与えられる物全てをそのまま飲み込んで行く。それが、本当に必要になったとき、それらがまとまり、形を伴って発現するのだと、初めて知る為に。

 それを神と呼ぶのかもしれないと、ふと思いました。

 
2001.12.3

 11月の中旬でしょうか、肩から背中が妙に痛くなりました。いつも深夜までお絵描やら何やらしている様な鬼畜な生活をしていた訳で、最初は単なる肩凝りかと思いました。が、背骨までズキズキして来るので、今度は風邪を疑いました。取り敢えず常備薬の総合感冒薬を飲んでみると、3日くらいで治まります。あぁ、なんだ、風邪だったのねぇ。

 と、油断していると、一週間くらいして、また肩と背中が痛んで来たのです。それでまた風邪薬を飲んでみたのですが…今度は一向に治りません。それどころか痛みが段々酷くなり、左の腕まで痺れたようにダルくなって来る始末です。それでも適当に痛みを護摩化しつつ日常生活は続けていたのですが、どうにも頭が働きません。作業にしろ、仕事にしろ、お絵描にしろ、とにかく全く手が付かないのです。やらねばならない事を頭の中でこねくり回しているくせに、一つとして形になりません。本も読む気にならないし、とりあえず絶対にやらねばならない業務だけを必要最低限こなすだけで、後はぼーっとするばかり。

 さて、余りに何も手が付かないので、ある日ネットの知人に愚痴ると、早く医者に行けと言われます。骨や筋の問題の可能性が高いと言われます。が、私は医者が嫌いなのです。知人に「なら近々に寝たきりになっても知らん…」とまで言われても、まだ行く気にはなかなかなれません。が、左手のダルさは酷くなるばかりです。それでお絵描な友人に話すと、それは絶対に背骨がズレているとかの可能性が高い。ヘルニアだったりしたら、酷くなって行ったらいきなり手術も有り得るから、早く医者に行けと言われるのです。

 それでも医者嫌いは抵抗を続けます。電話の向こうで、今行け、すぐ行け、速攻で行け…と言われるのを、まだ作業のキリが…、もう時間が遅いし…と、必死の抵抗。そこへ友人が畳み掛けます。

  「先週一度も更新できなかったよね。それって、その体調不良のせいだよ。放っておいて、来週も更新無しになっても…良いの?」
  「う゛… それは… イヤだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! (T^T)

 ごめんなさい、行きます、行きますぅ …という訳で、やっと重い腰を上げて、医者に行ったのでした。いやいや、さすがは同じ穴の狢さん、他人の痛いところを適確に突っつくのが、実にお上手ですな。

 さて、近所の整形外科に行って、あちこち叩かれて、腕を伸ばして、首を曲げて… 首のレントゲンを撮って…。そして、病名が付きました。頸椎後縦靱帯骨化症。なんじゃ、そりゃ?!

 小難しい名称はともかくとして、要するにどういうものかと言うと、首の骨の後部にカルシウム成分が沈着して、それが神経を圧迫するので、首や肩が痛んだり、腕が痺れたりする…という訳です。歳行けば誰でも…というモノでもなく、しかし、そんなに珍しいモノでも無いようです。放っておけば沈着は進みますが、致命的になるまでには200年程かかるのだそうで、「貴方が100歳前後で死ぬ予定でしたら、全く問題は無いですよぉ」ですと(おいおい)。

 原因は不明で、完治の治療無しという訳で、首を牽引して、肩に低周波を当てて、痛み止め貰って帰って来ました。暫くは医者に通って、症状が軽減したら止めて、また痛んで来たら通う…という事になるようです。お影さまで、この文章も書ける所まで来ましたし、別に鬼畜な生活が原因ではなさそうだし、ガンガンお絵描できる様になるのも、きっともうすぐの事でしょう、うん。ご心配お掛けして、申し訳ない事でございます。

 しかし実は私、喉の周辺にもう一つ持病を持っていまして、それでもう何年も医者通いはしているのです。これでまた、持病が増えてしまいました。すっかり歳ですなぁ…。それにしても、喉首が弱点なのかな? 私。

 
2001.11.8

 ここ2ヶ月程、お絵描掲示板というものにハマっています。このお絵描掲示板と言うのは、文章を書いて投稿する代りに、絵を描いて投稿する掲示板です。その絵にはコメントを付ける事ができるので、他の人が気に入った絵に感想を付けたり、その絵を元に普通の掲示板の様なおしゃべりができたりもします。絵を描く為のツールは、掲示板の機能として付いているので、マウスやタブレットがあってwebに繋げる事が出来さえすれば、誰でも参加する事ができます。

 この掲示板の良い処は、誰でも参加できるという簡便性の他に、多くの人に自分の絵を見てもらえる…という、素晴らしい利点があります。多少なりと絵描きとしてwebに自分の作品をupしている人は、皆に自分の絵を見て欲しいからupしているのですね。そして、それを如何に多くの人達に見てもらうか、いろいろと苦労している訳です。検索をしたり、リングを辿ったりしながら、同じようなお絵描さんと仲良くなって、自分の所にも来てもらう…。でも、お絵描のサイトって、そんなにアクセスの増えるものでは無いのです。

 自分のサイトを持っている人はまだ良いでしょう。お絵描は好きだけれど、皆にも見てもらいたいけれど、サイトは作れない…という人は沢山います。無料のwebスペースを借りるとしても、ツールが無ければ描けませんし、ディスクが小さければサイトのデータを保存できません。それでもお絵描をしたい、そしていろんな人に見てもらいたい…、そんな願いを、お絵描掲示板は叶えてくれるのです。

 お絵描掲示板を運営している大手のサイトに行くと、いろいろなジャンルの掲示板が用意されています。オリジナルの絵、版権もの(商業ベースに載った漫画、小説、ドラマ、映画、アーティスト、芸能等のネタを元にした絵)、壁紙、お題付き、しりとり等々。その中から、自分の嗜好に合った場所を選んで、その掲示板にお絵描を投稿します。投稿するだけでなく、気に入った絵、素敵な絵があったら、どんどんコメントしていきます。お絵描はできないけれど、人の絵を見るのは好き…という人も、コメントだけ入れる…というのもできます。果たしてどれくらいの人達が見ているかは判りませんが、自分のサイトで見てくれる人数とは桁違いな人達が見てくれるのは確かです。そして、その中の何人かが評価してくれれば、コメントを付けてくれる訳です。

 全くの他人の投稿に対するコメントというのは、実にシビアなものです。一晩に数百人が見ている可能性のある場所でも、10もコメントが付けば多い方です。版権ものは、時流に乗ったネタなら、それに乗ったコメントが結構付きますが、オリジナルの絵などになると、本当に良い処があるか、共感できるモノでないと、なかなかコメントなど付きません。勿論、どんな世界にも、馴れ合いというものはあります。お世辞にも大した絵ではなくても、仲良しグループがお互いにコメントを付け合う…というのもあります。でも、そういうのはなかなか長続きしないモノですし、上手な人が何人か描き始めると、徐々に淘汰されて、入れ代わっていきます。

 この状況の良い処は、良い絵を沢山見られる事です。場所にもよりますが、私がお世話になっている大手サイトでは、キャンバスの大きさが最初から決められています。その中で、皆が同じツールを使い、同じ条件で描くのです。掲示板という事で、途中での一時保存ができません。また、機能も極めて限られていて、スキャナや他のファイルからの取り込みは当然の事、コピーや貼りつけすらできないモノが多いのです。レイアという、背景とキャラを別々に描いて重ねる…という様な機能もありません。ぼかしだの、特殊効果だのの機能もありません。

 そんな中で、上手な人の絵には驚愕するものがあります。まず、構図が違います。キャンバスの大きさが決まっているので、その中にキャラやアイテムをどう配置していくかで、絵の出来が圧倒的に変わります。視点の位置、余白の作り方… 今まで考えもしなかった構図が、手を替え品を替えして並んでいるのです。色の選び方、影の付け方、主線の有る無し、手作りの特殊効果、それらを見る事は、大変な勉強になります。一時保存のできない中で、何時間掛かったのか見当も付かない程細かい描きこみの絵、物凄くシンプルだけれど目を見張る程グッと来る絵、今までの自分が如何に井の中の蛙だったかが解ります。

 こんな環境の中で、ここ2ヶ月程の間に、20余枚の絵を描いてきました。最初はペイント以上に限られた機能に困惑しました。紙に下描きしてスキャナで取込むのが常だったので、フリーハンドで下描きからいきなり描いていくのは結構難儀でした。でも、数を熟すウチに、徐々に慣れて来ました。ど真ん中、真正面…という構図も、上手い人の絵を毎日30も40も見ているウチに、いろんな視点で、余白も効果的に…と、試してみるようになりました。格好が付かないのでできるだけ描かないようにしていた「人物」も、少しずつ描いてみるようになりました。外に出るときには、必ずメモと筆記具を持ち歩いて、ちょっと良い構図のモノや、魅力的な格好の人が居ると、ササッとスケッチする様になりました。

 こうなってくると、今まで描きたくても描けないでいた絵が、描けるようになってきます。イメージが浮かぶと、それをキャンバス上に再現する方法が解ってくるので、イメージ通りの絵が描けます。無為なグラデーション等に頼る事が無くなり、構成のためにキャラを半分にカットしてしまう様な事もできる様になりました。絵の幅が広がったのが、自分でも解るのが嬉しいですね。まだまだ入り口に立ったばかりの私ですが、これからも、もっともっと良い絵を見て、良い絵を描けるようになっていきたいと思います。

 良い事一杯のお絵描掲示板ですが、幾つかの弱点があります。ひとつは、やっぱりお絵描掲示板もWinでIEという環境が基本になっている事です。IEなら一色で表示される中間色が、ネスケだと何色かのドットで現わされてしまって、一気に色替えをするのができないのです。また、Macの場合だと、環境によっては描く事すら出来なかったり、描いても最終的な投稿自体が出来なかったりする様です。どんな環境にも対応したアプレットを作るのは大変でしょうけれど、もう少し多方面にも対応してもらえると嬉しいと思います。

 そして、最大の弱点は、一時保存ができない事。お絵描掲示板はブラウザで描いているので、何かの弾みでブラウザが落ちてしまうと、全部飛んでしまうのです。何時間も、時には何十時間もマシンを上げたまま描き続けて来た絵を、最後に投稿…という段になって、SAVAボタンを押したのに、自分のが入っていない事もあります。回線が混んでいたり、向こうのサーバの状態が悪かったりして投稿に失敗してしまうのです。こんな時にはもう、ショックで頭は真っ白、疲れで完全虚脱… 何もかも嫌になって、暫くは何もできません。それでも少しすると、ふつふつとまたお絵描したくなってくるのです。
「せっかく描いたのに消えたのぉぉぉ〜!! (T^T)」
という悲鳴なコメントと共に、何時間後かには新たな絵が掲示板に乗ります。今日もこうしてお絵描さん達が沢山の絵を描いています。そして今や、私もその一人なのでした。さて、次は何を描こう…。

 あ、ちなみにお絵描掲示板は、お絵描ツールにJAVAアプレットを使用しているので、閲覧するだけでもJAVAの起動で待たされる場合もあります。ツールを起こす時だけJAVAを起動するサイトの方が多いのですけれど。

お絵描掲示板の御本家(いきなりJAVAが起動します)
Poo Site
壁紙掲示板がユニークな(閲覧だけならJAVAは起きません)
HEAD HUNTER

 
2001.10.3

 いやぁ、久々に映画なんか見に行きましたよ。ご多聞に漏れず、千と千尋…かと思いきや、そうではなく、今年大ブレークのリバイバルソング「学園天国」の映画! って…慎吾ママのヤツじゃないですよ。かのフィンガーファイブの方ね。それが主題歌になってる映画『ウォーターボーイズ』。男子校の高校生が、男子シンクロをやるってお話。

 男子のシンクロなんて、どう考えてもイロモノっぽいんだけど、取り敢えず千と千尋にも優先するのがキャスト。主役の妻夫木聡、ヒロイン(?)の平山綾はまぁどーでも良いとして(暴言!ファンの人ごめん!)、脇を固めるのが竹中直人、杉本哲太、柄本明、谷啓、そして内田春菊、蛭子能収と、まぁ、何とも個性派揃いの面々なのだ。

 大体、竹中直人と柄本明っちゃあ、かの周防正行監督の「シコふんじゃった」と「Shall we ダンス?」の両方で妖しさ全開のコンビ組んでたペア(爆)。怪しすぎる竹中と、実直そうなのが妙にズレて可笑しい柄本、この組合せ、大のお気に入りなのだ。あ、ちなみに「絵描きさんに100の質問」のQ39.好きな芸能人は?の質問に、佐野史郎、竹中直人、佐藤浩市、本木雅弘を挙げた私ですが、実は柄本明も好きだったりします。そう言えば、本木雅弘も「シコふんじゃった」で怪演・熱演しておりましたなぁ。

 って、そんな話は置いといて…と。そのどう考えたって、イロモノ・キワモノ、お笑いっしょ?…としか思えないハズの『ウォーターボーイズ』が、目茶目茶面白かった。コメディはコメディなんだけど、すっごい真面目。技術本物。でも、スポ根にゃあなってない。んで、また出てくるヤツ出てくるヤツ、ちょっと待てぃ!って程テキトーなんだけど、でもみんな、気が付いたら夢中になっちまってる。そんな映画。

 とにかく、テンポが良い。シンクロって踊りやん? だからか、最初から最後までリズム感一杯で踊ってるって感じ。初っ端から何度も、もしもしぃ?、おいおい〜、またかい! と、思わず突っ込んでしまう様な、すっとこどっこいほいさっさが満載なんだけど、ぐいぐい引っ張られて、いつの間にか乗せられて、まぁ、良っかぁ!って思って、そのままライトになだれ込み! 最後は、スカーン!と、ポカーン!と、一本抜けちゃった様な開放感で、細かい事なんてどうでも良いやぁ、こっちも一丁、やったるべぇ!てな気分になったりして。綺麗で、格好良くて、ノリノリで、ホント、ラストのラストまで、スクリーンの中も、曲も、心も踊りまくってた。

 見てる最中から、泳ぎてぇ!って思った。映画館出たら空は抜けるような青空で、そこに絵筆でシャーーッと走るように描いたような、何本ものくっきりしたヒコーキ雲見て、最っ高〜に、気持ち良かった。また、泳ぎてぇぇぇ!と思った。これがそのまま、夏の始めだと良いなぁと思った。今年の夏は、結局泳ぎに行かなかったよなぁ… 来年は夏の始めに、も一回『ウォーターボーイズ』見て、思っきり泳ぎに行くベかぁ…

 しかし…踊る竹中直人は怖い(笑)。そのくねくね〜っとした身体の動きは、ヤメてくれ〜! やっぱ、気持ち悪いぞ! って… そこが良いんだけど…ね(苦笑)

 
2001.6.24

 先日、中学1年生の子とお喋りしていました。その子は自分の秘蔵の交友手帳みたいなのを見せてくれたりして、そうかぁ昨今の中学生というのは、こんな事をしているのか…と、改めて感心などしたのですが、徒然に、好きな歌手の話なんかも出てきたわけです。モーニング娘。が好き! 最年少メンバの区別はどう、とか言う話題から、aikoも好き! という話になりました。

 そっかそっか、私もaikoは好きなんだ。奇遇じゃのぉ。aikoと言えば「カブトムシ」でしょう。でも、どれも歌うの難しいよね…と、語らいつつ、気が付けば2人して「ボーイフレンド」を熱唱(?)。その時、ふと思い当たって、中学1年生に聞いてみたのです。

 「あのね、テトラポットって、何だか知ってる?」
 「知らないです〜。何なんです?」
 「おーい、キミは知らんと歌ってたんかい! (^^;)」

 という訳で、おもむろにテトラポットの説明をしようとしたのですが、これが実に難しいのです。あの、海岸の、特に波の強い波打ち際にたくさん積んである、コンクリート製の三角錐みたいに足の出た… う〜ん…説明になってない(汗) で結局、紙と鉛筆を借りて、おもむろに絵を描いて見せました。ほい、こんなの!

 「あぁあぁあぁ、それなら知ってます〜! (^^)」

 という訳で、他でも聞いてみると、実は小学校中学年くらいの子供でも、テトラポットという名前は知らなくても、絵を描いて見せると、結構知っているのでした。が、このテトラポット、正式名称はテトラポッで、株式会社テトラという会社の登録商標なのです。ので、以前aikoのボーイフレンドが発表になったとき、NHKでは放送できない、という問題が起こったようですね。

 では、テトラポッドでなければ、何と言うのかと言うと、“消波ブロック”というのが一般名称の様です。でも消波ブロックでは、遥か昔の山口百恵の「真っ赤なポルシェ〜♪」を「真っ赤な車〜♪」に言い換えたようには、簡単には行かないですよねぇ。「あぁ〜、消波ブロック登〜って て〜っぺん先ぃ睨〜んで〜♪」では、どうも格好つかないですもんねぁ…。

 ところで、このテトラポッド、大きいものでは高さ4m以上、重さ80tというのまであって、それは組立式らしいです。知ってました? で、結局、テトラポッドってどんなん? という方は、株式会社テトラ のサイトへどうぞ。

株式会社テトラ のサイト
http://www.tetra.co.jp/index1.html


  

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