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(後)_

− 2001.02.03 −_

 

 それに対して、hyde と tetsu が生み出す旋律は人情味豊かだ。分けても tetsu は他の3人に比べ喜怒哀楽をわかりやすい形で現す。朗々と悲喜を訴える彼の旋律には「うんうん楽しいね」「そりゃ辛いね〜」と、同調したアレンジ・歌詞が施されている。あけっぴろげな感情表現を覆い隠すのは無理があるからだろう。
 結果、喜びは4倍に。悲しみも4倍に。出来上がった曲のそれは光輝いて眩しいこと、引きずり込まれるほどに悲しいこと。聴きながら思わず破顔したり、胸がキュウと痛んでしかるべしである。

 当の yukihiro は熱を発露する術を知らぬかのような抑えた低音の旋律を生む。その抑制の利き加減が一番近いのが、ken の5曲なのである。

 yukihiro リミックスは ken が作り上げた均衡を破ることから始まる。旋律が身にまとったドラムを剥ぎ、tetsu ベースを剥ぎ取り、雄弁なギターソロを引き剥がし曲の実体と向き合う。そして自らを触媒に結晶を取り出しにかかる。

 ken が埋めた場所を指し示すのがこれまでの yukihiro リミックス論だとしたら、tetsu 曲と hyde 曲の場合は2人が「ホレホレ」と広げて露わに見せている結晶を穴掘って地中深く埋めるなど、別の方法を用いなくてはならない。(yukihiro は作る曲は抑圧的であるのにリミックスとなると途端に感情に揺さぶりをかけてくる面白い性質をしているが、それが yukihiro の均衡の取り方なのだろうか)

 yukihiro が2人の曲を手掛けるのは、yukihiro の中で新たなリミックス方法論が確立されたその時であろう。

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 これを書く際、リミックスとその原曲を一曲ずつ交互に編集して聴いたが、まことに乙なものでございました。お試しあれ。

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