セプターズカップ2001(II)用ブック
ルマー氏 |
日付 | 区分 | 大会名 | 結果 |
11/20 | ネット予選 | 第10ブロック | 一回戦敗退 |
11/24 | 店舗大会 | ベスト電器福岡本店 | 準優勝 |
12/23 | 全国大会 | セプターズカップ本選大会 | 3位 |
ネット予選用ブック: 天国への階段 |
Creature | 17 | Item | 05 | Spell | 28 |
アイアンアイドル | 3 | アースアムル | 2 | クイックサンド | 1 |
アルマジロ | 2 | ホーリーグレイル | 3 | サブサイド | 2 |
ギガンテリウム | 2 | サプレッション | 2 | ||
コアティ | 1 | テレポート | 3 | ||
セージ | 1 | ドレインマジック | 3 | ||
ドラゴンゾンビ | 2 | ボーテックス | 1 | ||
ドリアード | 2 | ホーリーワードX | 4 | ||
バジリスク | 2 | ミスルト | 4 | ||
マッドマン | 2 | メズマライズ | 4 | ||
リンカネーション | 4 |
[ブック解説] 修正するならばアイアンアイドル減らしてコアティかセージを1→2またはガーゴイル0→1、ドレイン、サブサイド、テレポート、メズマを1枚ずつ減らしてワイルドグロースとテンペストを3:1とか・・・・修正すべき点が多すぎて、結論としてやっぱりダメブックでした。 |
店舗予選用ブック: はまるものか |
Creature | 17 | Item | 06 | Spell | 27 |
アイアンアイドル | 2 | グレムリンアムル | 3 | アップヒーバル | 3 |
スチームギア | 3 | ホーリーグレイル | 3 | テンペスト | 2 |
デコイ | 2 | ドレインマジック | 3 | ||
アレス | 2 | パーミッション | 2 | ||
コンジャラー | 2 | ホーリーワードX | 4 | ||
サルファバルーン | 2 | マウンテンリープ | 2 | ||
パイロドレイク | 2 | ミスルト | 4 | ||
バルキリー | 2 | メズマライズ | 3 | ||
リンカネーション | 4 |
[ブック解説] 侵略力はサルファバルーンも絡めればお腹一杯くらい高い、しかしテンペ前提での安定拠点はアレスくらい(パイロドレイクも絶対な信頼性はないと思ってます)なのでアレス2体目は置かない、これ鉄則。アレスの応援でアレスが落ちるというのはあまりにも悲しい事態です。 |
本選用ブック: カミガセ |
Creature | 18 | Item | 06 | Spell | 26 |
アンバーモス | 2 | ガセアスフォーム | 4 | インフルエンス | 2 |
サムライ | 2 | ボーパルソード | 2 | カオスパニック | 2 |
シーフ | 1 | テンペスト | 2 | ||
スチームギア | 3 | ドレインマジック | 2 | ||
ティラノサウルス | 2 | ピース | 1 | ||
バトルギアα | 2 | フィースト | 2 | ||
バトルギアβ | 3 | ホーリーワードX | 4 | ||
ボージェス | 3 | ミスルト | 3 | ||
メズマライズ | 3 | ||||
メテオ | 1 | ||||
リンカネーション | 4 |
[ブック解説] さてトーナメント表見る限り、完全無属性ブックを使った人って少ないようです。セカンドでは対策カード、STのインフレ等により弱体化著しいと評判の無属性をあえて選択した理由は、
●どの属性を使っても誰かと被る可能性が非常に高い。本選のプレッシャーに加えて、属性が被っただけでプレイングがダメになる兆候があるので護符なしで無属性は気楽 てとこでメリット多いと思いますが都合良過ぎですか? で使ってみて思ったのもやはり「被らずに済むというメリットは大きい」ということですね。護符無しなら地形変化スペルで連鎖を崩されるという事態も余程の局面で無い限り気になりませんし。エキスパンション時代のphiveさん理論に今さら敬服。 変なブック名は、ガセアスフォームは無属性ブック、特にスクロール無効のバトルギア(β)を拠点にするブックにとって神。そして神風テンペストを吹かせる気まんまんな構成、という二重の意味。あざといかとも思ったけど理解者はどれくらい居たのでしょうか。 ブックの御都合的シナジー(流行用語を使いたがるのはダメですか?)としては、援護や低HPクリーチャーにはテンペストをちらつかせて威嚇。テンペを引かない展開で援護拠点が誕生すればサムライが生きてきます。 テンペストを使うような展開になれば必然的に高HPクリーチャー主体になり、そうなればボーパルソードが力を発揮。防御面ではバトルギアβの援護とガセアスフォームはかなり安定した拠点に。ボージェスが置ければティラノサウルスでも十分安定。といった塩梅です。 一応バトルギアαもありますが自分から進んでバンドルギアを作るつもりはありません。バンドルギアはリジェネレートやカモフラージュでかなり無敵ですがそれは「趣味」で。デコイやスチームギアが多い場では作って後悔することのほうが多いでしょう。キュアー効かねえ!とか。 まあ弱点つーかブック構築時点でのミスもあります。目に見えてわかるのは「先制対策まるでなし」。ボジャノーイやナイキーはテンペ頼みでしかどうしようもないのはさすがにどうかと。 とは言え実戦で先制に困ることはテンペのためにそうなかったですが、2枚入れたサムライが生きる局面もあまりなかったので、今修正するならばサムライとシーフ3枚を全部切ってニンジャを2枚追加とスチームギアかティラノサウルスのどちらかを1枚増やすか、スチームギア、ティラノサウルス、バトルギアβを1枚ずつ増やす、という厚く構えた構成にすると思います。 |
本選決勝用ブック: 東京はPM7 |
Creature | 14 | Item | 05 | Spell | 31 |
デコイ | 4 | シルバープロウ | 1 | オーロラ | 4 |
ブラスアイドル | 3 | パイエティコイン | 4 | カオスパニック | 1 |
G・アメーバ | 2 | サプレッション | 1 | ||
アンダイン | 2 | シニリティ | 1 | ||
ボジャノーイ | 3 | シンク | 2 | ||
チャリオット | 1 | ||||
テレキネシス | 3 | ||||
ドレインマジック | 4 | ||||
ピース | 1 | ||||
ホーリーワードX | 3 | ||||
メズマライズ | 2 | ||||
リバイバル | 1 | ||||
リンカネーション | 2 | ||||
レイクリープ | 1 | ||||
レインフォース | 4 |
[ブック解説]
このブックで「勝負に絡む」にはまず
ブラスアイドルは絶対必須。コイン引いてなんぼ、テレキネシスと対になってなんぼ、ボジャノーイを置けてなんぼ。リンカネ? 調整したところ3枚以上ではコイン決められる回数は減ります。
虎視眈々のクラシック侵略スタイルこそブックとプレイングが噛み合うと判断した結果リンカネは2に。G ・アメーバは火地属性相手へのレインフォース移動侵略要員。アンダインは万が一トップ戦線に絡めた時の拠点候補にもなり得ますし水3連鎖を確保できればこれまたレインフォース侵略要員に。 まあ穴なんぞ腐りきって土に還るほどあります。決勝戦を戦った上で切って損したと思うカードはインシネレート・デザートストームあたりかと。 (調整段階では入っていました。特にデザートストームはランプロ対策のために必須と考えるもピースと相容れないために削除。しかしピースとデザートストーム、トータルでどちらのほうが有用か? どう考えてもデザートストームですね。後悔) 新しく加えた方がいいカードは・・スチームギアあたりしか思いつけません。シルバープロウはまあ1枚でテレキネ3枚体制ならまあ使える「かもしれない」ってとこで。テレキネシスは「あまりメタの段階で注目されてない」という点で実戦投入の価値はあったでしょう。 テレキネシスは引かれても「自分に被害が来るとは思いにくい」所へ急襲という精神的ダメージを誘うことは十分可能だと思います。 手札にテレキネシスとかチャリオットとかシニリティがどかどか来たら何かしら人心を惑わせるかと(しかも決勝ならなおさら)いう思惑もないではありません。 ひげぶちょう氏から食らった(1枚しかない)シニリティへのサプレは、たとえ一瞬だけとは言え、デジタル型の勝ちにこだわるセプターの思考を、日本のはじっこアナログ丸出し思考へと引き込んだ瞬間だと思うのですがどうでしょうか。まあ単にほかにやることがなかったからという説のほうが有力ですが。 最後にぶっちゃけたところを言えば「魔力マイナスにさえならなければいいのさ」と考えてました。甘かったですか。 元々当方がネタ志向セプターであるのは自ら認めます。普通のプレイングで歴戦の強者に太刀打ちできるなんぞこれっぽっちも思ってません。なもんで、決勝の大舞台でイロモノクリーチャーを数体使うだけ、あとは普通、というのはネタとしても弱くブックパワーを落とすだけで結果も中途半端にしかならなかったでしょう。 ならばいっそのことプレイング全体がイロモノにならざるを得ないブックを使ってしまえ、という発想でこのブックを作ったのですが、それが(決勝という舞台にふさわしいという意味で)正解だったのかどうかは未だによくわかりません。 結果リプレイぶっ壊したのが大不正解なのは誰に言われるまでもなく明らかですが。「こんな大馬鹿でも勝ち進める可能性がある」のがカルドの深淵だと笑って流してやってください。頼みます。お願いします(泣)
松岡 「いやいや、両方ある方が面白いのではないでしょうか。ルマーさんがすごーく低姿勢にまとめようとしているので、ちょっとそれは上品過ぎるのではなかろうかと思った次第です。 ルマーさんの4冊のブックを見ると、明らかに個々のチューニング具合に差があり、想定する対象セプターを異にしているように見えます。つまり、普通に組んだブックを何か緩めたり絞ったりしている気がするのですが、これらにはどのような意図があったのでしょうか? もしよろしければそのいきさつなど教えて下さい」 ルマー 「意図は特になかったと思います。あるとすれば、ネット予選までは「地ブック最強神話」を信じていたがあっさり崩れたので、その後意固地に地を使わなくなった、という精神的なものかと(笑) 。 本選に無属性を使ったのは、正直あまりブックを煮詰める余裕が無く、傾向やらメタを考えるのがめんどくさかった、というのもあります。んーダメセプター」松岡 「地属性は受けに回ったときの安定感がありますね。「山」「人形」限定で最強を挙げるとすれば水でしょうか。何と言ってもドルールの存在が大きく、加えて使いやすい先制と優秀な高HPが揃っている。 聖堂マップでは天然ランプロがいない分不利ですが、そうでなければ高HPクリーチャーを活かしてテンペストで押せるので、総じて低HPの天然ランプロ無しがマイナスになりませんし。 無属性は傾向が見えないときの様子見という側面があって、私も初戦の岡山は無属性で入りました。ルマーさんの仰る通り、無属性は連鎖や戦闘において融通が利くためプレイしやすく、アイドルとの相性の良さもある。 低コストゆえ序盤に抜け出してしまって目立つことと、侵略に対して終盤の維持が苦しいのがネックですが、その点ルマーさんはデメリットを極力出さないナイスプレイだったと思います。 ただ、ブック比率が「東京」はともかく予選の山ブックに至るまで比較的少アイテムですよね。これは例えば、テンペスト+アレスや援護クリーチャーの存在がアイテムの置き換えであるわけですけど、この2ケースは双方ともルマーさんの巻物に対する考え方を如実に表しているように思えます。 セカンドにおけるルマーさんのアイテム観はどのようなものですか? またそれは、エキスパンションの頃に比べて変化したのでしょうか」 ルマー 「普段やっているような馬鹿対戦は別ですが(笑)、アイテムに関しては「保険」以上の意味はないと思ってます。某所のような言い方をすれば「武器や確率クリーチャー持ってウロウロする暇があったら、とっととブック回して連鎖とマナを増やして拠点に止まってもらったほうが勝つ可能性は高いでしょ」といったところでしょうか(笑)武器や巻物はその「連鎖とマナ増やし合戦」に乗り遅れた場合以外、それも終盤でなければあまり必要ではないんじゃないか、とセカンドから思うようになりましたね。防御に関しても、本当にアイテムが必要なのは終盤拠点を死守しないと達成できないという場合。それ以外にはさほど必要ないでしょう。 つまる所アイテムは局面によって必要度が変わるものであり、とりわけ(ルマー自身の)引きが偏る遍歴を考えると、アイテムは切り詰められるだけ切り詰めたほうがプレイの効率が良くなります。まあ自分が今さら言うようなことでもないですが。 城までのダイス合戦のような局面では「相手が引いてくるかどうかわからない武器を恐れて防御アイテムを手放せず牛歩」ということはありがちですが、とっととホーリーワードX引いたほうが1000倍ありがたいではないかと今さら気付いたんですね(笑)。 もちろん既に武器巻物持ちが虎視眈々と自分の拠点を狙っている場合も往々にしてありますが、もしそんな局面でも手札がリンカネと防具だったら、エキスパンション時に比べるとリンカネ使うことが多くなったかな、と思います。アイテム観と言うよりもプレイングの変化でしょうか」 松岡 「それに関しては、やっぱりマップが原因だと思います。某所のアレは、自らのプレイアビリティを確保する意味での情報操作の側面が強いと思うのですがそれはさて置き。アイテムが有効性を発揮する“期間”が短いという点。つまり「踊る人形」のマップ構成で目標魔力が“6000G”であることが、アイテムの価値を下げているのでしょうね。 セカンドのネット対戦ではラウンド制限が標準であるため、その傾向に拍車がかかったという部分もあるかもしれません」 ルマー 「まあ自分の場合、どの対戦でも前述のような効率追及プレイにこだわるなんてことは全くなく、目標が低くても「相手へのプレッシャーをかける」という意味で十分な侵略クリーチャー、アイテムを用意することは否定しません。「保険」とは言いましたがその有効範囲が広くなって損する、とも思いません。大体対戦においてブックの思惑通りに序盤から連鎖が組めて、結果逃げ切れた、ばんざーいなんてことは経験則から言えば3割程度しかないと思います。その残り7割の『不利が続く局面』をどう凌ぐか、そこにセプターの個性が出るのかなと最近思います。俺は5割、7割で勝ってるが、という方、うらやましいです(笑)。挽回手段としては、
●我慢して連鎖確保、魔力確保に努めて一気の土地投資で逆転する このどちらかに大分されるでしょう。言うまでもなく前者のほうが“楽”ですね。ブックに十分な魔力確保手段があればそれで済むという理由で。 侵略不利という論拠は、クランプうさぎでその後どうする? という例でもわかるように「奪取したら奪取したで狙われる(ステルス状態の放棄)」というデメリットがあり、突き詰めると『侵略ブックには侵略成功後のための防御手段が必要』というコンセプト的矛盾が出てくる点にあるのではと思います。 そのデメリットの解釈、克服法として優秀な手段は「援護」が挙げられます。援護主体のブックで店舗予選〜本選に臨んだのはこういう理由だった、のかもしれません。今考えると。 自分が独走して勝てればそれに越したことはない、だが“事故った”ときにトップに何のプレッシャーもかけられないブックではどうしようもない。そのアクセントをスペルに求めるかアイテムに求めるか、具体的に何を使えばブックとして戦えるか、そのバランス取りにセプターとブックの個性が出る。そしてそれは一般的傾向はあれど絶対的正解はないと思います。 こう考えると店舗〜本選で自分が選択したアクセントはテンペスト、決勝戦はテレキネシスとコインだったということになりますね。 偉そうにつらつらと語ってきたことを自分的に表現すると『アイテムてんこもりブックを使ったら序盤アイテムばっかで終了。いやじゃああああああ』ということになるんですが(笑)。 まあ序盤出遅れるというのは自分の風物詩のようなものなので、本選ブック1にはプレイング、ブックコンセプトに合致するのでテンペ+援護パワーに加えてとりあえず武器も入る余地があった、ということになります。 決勝ブックには、『リンカネ偏重でないと勝負になるわけないじゃんか』という風潮へのささやかな抵抗の意味が・・・ありません(笑)。リンカネへのアンチテーゼはTOUMA氏が十分示してくれましたし」 松岡 「いやー動かないTOUMA氏カッコ良かったですね。クリーチャー交換なども一見余計なアクションに見えるところがミソだと思いました。本来早仕掛けが好きな私などは、ああいう形からサッサと勝負してしまって結果的にTAREさんの妨害を食らうのでしょう。 最後に、決勝ブックの「東京はPM7」の名前の由来は何でしょうか? 以前うかがったときは大した意味はないようなことをおっしゃっていましたが、私にはこの名前が本選大会の決勝を指しているような気がしたものですから」 ルマー 「ピチカートファイブ『東京は夜の7時』(ウゴウゴルーガのテーマ)です。古い。1999年大会の『X∞』に続く、わかる人にしかわからないシリーズとご理解下さい。 決勝を意識した名前というご指摘は当たりです。個人的には気に入ってますが、ゼファー氏やズト氏、ひげぶちょう氏のネームセンスに比べるとまだまだだなあと思います(笑)」松岡 「あああ、なるほどピチカートファイブの!Xマルチプライとピチカートファイブでは一般度がかなり違うのでは? つーかみんな『カミカゼ』って読んでいたと思われます(笑)」 ルマー 「ずいぶんと長くなって構成が大変かと思われますが、時期とか別に気にしてないんでのんびり作業されて下さい」 松岡 「(笑)。本日はありがとうございました」
時は過ぎて本選当日、遂に決勝まで勝ち進んだルマーさん。直前インタビューで誉れあるファイナリスト達が『緊張してます』『ここまで来たら勝ちます』と応える横で、彼だけは客席へ向かって『楽しんでやりたいと思います。ですから皆さんも一緒に楽しんでください』と言ってニヤリと笑った。 そして大スクリーンの中、ブック選択のカーソルが「東京はPM7」に止まった時、観戦テーブルから観ていた私は初めてブック名の意味に気付いたのです。いかにもルマーさんらしい伊達っぷりだよなぁ......胸が熱くなりました。 その後の会場の大歓声は、皆さんご存知の通り。 かわぐちかいじ氏の初期作品に「はっぽうやぶれ」という麻雀マンガがあります。朝倉隊長(阿佐田哲也)率いる麻雀新撰組の活躍を描く、実話を題材にしたフィクションです。麻雀新撰組の個性際立つプロ雀師、派手で祭好きの花島タケオ(小島武夫)と堅実な理論派の蟹江凱(古川凱章)。勝負において“魅せる”ことと“勝つ”こと。プロの世界における究極の選択が、二人の戦いを通して提示されます。圧巻なのは物語最後の王位戦。速攻で小場を上がり続けトップを独走する蟹江を、花島が四暗刻などの大物手で追い上げ最終戦で遂に逆転、残る南4局で1000点上がれば初タイトルというシーンです。ここで花島は面前純チャンをツモり上がるのですが、「ここまで盛り上げてきて.....こんなツマラン勝ち牌譜で終わってしまうトネ!」と呟くや否や、なんと一瞬のイカサマ技で山から牌を抜き、上がりヅモを放棄してまで清老頭に向かうのです!.....カコイイ(T-T) タイトル戦決勝、それもオーラスの役満テンパイに会場は異様な盛り上がりを見せるも、蟹江が7本13本を上がって紙一重の再逆転勝利。「なぜオーラスで......なぜ役満なんだ!」と詰め寄る蟹江に、花島は「面白かったバイ。悔いはナカ!」と豪放に笑います。勝負に勝ったのは蟹江、しかし人々の記憶に残るのは...... 私にはこの花島の戦い振りというか勝負哲学と、ルマーさんのそれがダブって見えるんですね。戦いのさなか、新撰組隊士のひとりが花島を評してこう言います。「花島さんは蟹江さんに勝てない気がする。花と実と.....実を取らないから花。花島さんの打ち方はそんな気がします」と。 九州最強セプター、ルマー。彼もまた、花そのものなのだ、と思います。 |
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