22 ペパーミントティーはどこ？
2004.3
昼のみのもんたがこれがいいというたびに、それがブームになるという現象が相変わらず続いているようだが、ばからしいと思いつつ、これが絶対いいなんていわれると、つい買ってみたくなるというのは、十分に理解できることである。
理解できるどころではない。実際に何度も買いにはしっているのである。もっとも、みのもんたではない。昼の番組はいくら暇な教師といえども、そうそう見ることはできない。
見るのは夜のその手の番組で、ＮＨＫの「ためしてガッテン」とか、かのＴＢＳ「スパスパ人間学！」とかで、とくに「スパスパ」は最近欠かさず見ている。爆笑問題の二人がなぜだか好きなので、見てしまうのだ。関西系のお笑い全盛の昨今では、この関東系の二人のバカバカしい笑いは貴重である。それはともかく「スパスパ」も、結構もっともらしいことをやるのである。インフルエンザ予防にはツバメの巣で作った飴をなめるといいとか、体脂肪を燃やしてやせるには凍り豆腐がいいとか、そういうことを人体実験をともなってやるから、つい「おお！」って思ってしまう。
何しろ凍り豆腐を１日３０グラム食べ続けるだけで、２週間で３キロもやせた、なんていうのを映像付きで見せられたら、凍り豆腐なんてそんなにまずいものでもないし、安いものだしするから、食べてみるかということに自然となるわけで、次の日に京急デパートの地下に行ってみると、見事に凍り豆腐は売り切れていたりするわけだ。
前々回は、花粉症に効くお茶は結局何なのかということで、見事第１位はペパーミントティーに決定。何だそれならいくらでも売ってるじゃないか、あした京急デパートに行ってみようということになった。ぼくはここ数年どうやら花粉症気味なのだ。しかし、テレビでやったから買いにきたということがばれたらみっともない。で、ハーブティーの売り場でさりげなく探してみるが、他のお茶はあるのにやっぱりペパーミントティーだけがない。もう売り切れですかなんて、店員に聞くのも恥ずかしい。家内と二人でうろうろしていると、店員が声をかけてきた。「ペパーミントティーですか。それは来週の水曜日に入る予定なんですよ。」
バレバレである。
家に帰って、そろそろ１０日目ほどになろうとする凍り豆腐３０グラムを食べた。３０グラムの凍り豆腐はやたら量が多くてうんざりするが、それでも２週間はと頑張っている。しかし、体重はいっこうに減る気配もない。