お客さまの部屋

’97/7/1

どしろうとの私が、無謀にも建ててしまったこの家も

二ヶ月少々を経て、ようやく落ち着いて参りました。

そこで

いらして下さったお客様の お一人お一人と、もっとゆっくりお話がしたくて

このお部屋をつくりました。



第一号のお客様はMacsさんです。Macsさんは、今年(97年)の3月5日阪急HPに初めてお便りを出したとき、すぐにお返事を下さった方です。10行余りの文にまる1日かかった私に、数時間後に立派なお返事を下さり、しかも、どこからもまだ発表されてないディナーショーの事を、教えて下さったものですから、「こりゃ、ただものじゃない」と、思って居りました。さて どんな方かしら。

 

Y  ようこそおいでくださいました。お仕事がお忙しそうですのに、お呼び立てして、すみませんでした。さぞ、ご負担でいらしたことでしょうに。
M     いいえ。全然負担だなんて思っていませんので、お気になさらないように。
それに、いくら仕事が忙しくても、轟さんについて考えること自体が私にとってのエネルギー源ですから。これからも私なんかで役に立てることがあれば、喜んでお手伝いさせていただきます。
ようこさんのHP開設は私にとって本当に嬉しいことだったんですよ。多分ようこさんが想像していらっしゃるよりずっと・・・今では阪急HPより何より、まずインターネットを立ち上げるとこちらのページに来てしまいます。毎日毎日更新が楽しみで・・・(あ、催促じゃないですから)きっと他の轟ファンも同じように感じているのではないかなぁ。
そしてそんなページに自分も参加できるのは最高に嬉しいことなのですよ。
うっ、うれしい。  謙遜じゃなくって本当にHPなどひらく身分じゃないのに、お友達欲しさでひらいてはみたものの、なにかと無理がたたって、周りに迷惑のかけ通しでした。でも皆様からの「轟さん大好き」メールが、やっぱり私のエネルギー源なんだと思える昨今です。
ところで、Macsさんってただものじゃないですよね。
いえ、いえ、そんな・・。ディナーショーのことは、偶然に耳にしたのです。
メールのお返事は、あの程度の早さは普通、と言いかけて言葉を飲み込むご様子。・・の気がする。)
ところで、宝塚をご覧になったのは何時からですか?
これはとても遅いです。実はまだまだ新参者。ハマったきっかけの作品は他聞にもれず”ベルばら”です。
では、轟さん にハマったのは?
初めて舞台で生の轟さんを観たのは”天国と地獄”TAKE OFF”です。
”TAKE OFF”のブルーのスーツに帽子を被った轟さんを観てその格好良さに惹かれ、次の作品”コートダジュール”のミシェルで本格的にファンになり、その次の”風共”のバトラーで完璧にハマりました。
その後も闇太郎、キング牧師等々・・・観れば観る程ハマっていきました。
ふーむ。ビデオからでは、あのグウッとくるまなざしが伝わらなくて残念。でもきっとバトラーは特にぴったりっていう気がします。
観たーい!!もう一度 演って下さいってお伝え下さい。
(・・・ただものですってば。)
でもね、例えば私など超ミーハーとは違って、とっても冷静沈着に観ていらっしゃる気がするんですよ。舞台を知的に分析されているような。私など、ぽーとお顔を見て、息が止まらない努力をするのが精一杯なのに。  それで、4月のメールにもあるように、本当に、轟さんへの愛と理解に満ちていらして。ただものじゃないわ。
”知的””冷静沈着”・・・全然そんなことないです!
きっと友人が聞いたら大笑いですねぇ(笑)。だって、凄いミーハーですもの、私。
ただ自己表現が苦手なだけです。文章力ないですし・・・・でも”轟さんへの理解と愛にみちていて・・”と感じて頂けたのなら最高に嬉しく思います。
熱狂的ミーハーモード、大いにやりましょう(笑)。
自分に出来ないのにナンですが、Macsさんのような方は、もっと阪急HPとかで、発言していただきたいです。どうしてバンバン書かれないんですか?
これは私個人の意見ですが、あそこはあくまで公の場だと思っています。
いろいろなスターさんのファンの方達、そしてそれだけではなく宝塚ファンでない方達も見ていることでしょうし。そんな人達が眉をひそめるような投稿は控えたほうが良いのではないかと思っています。
余りに熱狂的すぎると、逆にそれがファン以外の人達に悪い印象を与えてしまうような気がして・・・だから、あそこへ投稿する時には一般ファンの人(特に誰かのファンという訳ではない人)でも理解できる程度のファンモードに抑えるように気を付けているつもりです。
余り投稿しないのは、私などではとてもじゃないけど轟さんの素晴らしさを伝えきれないから。ここだったら、つたない文章でも解って頂けるのではないか、と。
つたないだなんて・・。素晴らしい感性の方とふんでいます。
おっしゃる通り、ここのようなファンのHP以外の公共の場での、あまりに独りよがりのファンモードの発言は、見苦しいし、反感を買ってしまうかもしれませんね。ただ、例えばわたしがHPをひらいたのが、身近に轟さんファンがいなくって寂しかったからなんですけど、そういう孤独なファンにとって、たとえ少しでも轟さんのことを書いて下さったらとっても嬉しいものです。  だいたい轟さんファンって大人し過ぎじゃないかしら?
確かに轟さんのファンは大人しい人が多いように感じます。
ずっとファンクラブに入っている友人も「轟さんのファンクラブはおっとりした大人しい人が多い」と言っていました。
それは轟悠というスターの個性によるのかも?
轟さんは外見だけ見れば思いきりアイドル的ですが、役者の個性としてはアイドル的とは言えないと思うのです。
昔は線の太い個性派が受けていたのかもしれませんが、近年観客はより自然体で身近なタイプのスターを求めるようになってきたのでは?。
ふむ ふむ。自然派志向は世のながれです。
ただ、演劇、舞台、芸術の分野では、むしろ技巧の極をめざすと言うか、人間の枠の中にあって枠を越えてるものを追求する傾向がつよくなってきているし、”真面目”や、”一途な頑張り”への テレも無くなりつつあるっていう気がします。
それに、もともとヅカは”自然”じゃないんだし・・・。
もちろん真矢みきさんなどは超個性派で一旦舞台に上がると圧倒的なオーラを持ったスターさんですが、舞台を降りると近所の楽しいお姉さんタイプですよね。
他の世界でもそうですが、それ以上に宝塚のファンというのは舞台を降りた生徒さんの生の姿に関心を持つような気がしています。
HPの投稿を見ていても生徒さんのプライベートの様子についての投稿が多いですよね。「とても優しくて、自然な感じ」とか「親しみが持てる」とか・・・・
勿論轟さんの普段の態度が悪いと言っているのではありません。ただファンサービスが特に良いということもないですね。
少なくとも隣りのお姉さんという感じは受けません。(いえ、お兄さんだとか、そういう意味ではなく(笑))
またインタビューなどで分かるようにとてもプロ意識の強い方です。それが今の若いファン(あ、私もそんな年ではないですよ(笑))にとっては重く感じてしまうのかもしれません。
つまり一歩引いて見てしまう存在であるというか、もっともっと近くに近くに・・という対象としてはプロ過ぎる(変な言葉・・)のかもしれませんね。
きっと轟さんのファンというのは轟さんをプロの役者として見ている人が多いのではないでしょうか?
ファンが冷めているというよりは、轟さんご自身がキャーキャー騒げない雰囲気を持ったスターさんだと思います。
と、これは私の勝手な思い込みかもしれませんが・・・・
ええ。そうかもしれないですね。そういうところが 私なんかは惹かれるんですけどね。
昨年の6月まで、宝塚って、音楽学校の学芸会っぽいイメージだったんです。2、3回観ただけですが。
それが、ルキーニに”プロの技”を感じて...。あれほど「男」を感じさせる演技が出来るのは、かなりの繊細な神経と、相当な努力の蓄積があればこそ と思いました。いまどき珍しい位のプロ根性だと。そして、それが本当のファンサービスってものでしょう?
それが重く感じるって良く分からないナ。分かる気もするんだけど。
つまり、プロの技を観る姿勢として、大人しくせざるを得ないってことが、宝塚という夢の花園で遊ぶには重いと言うことなのかしら。親しみにくいというか...。 
   
親しみっていえば、Macsさんは入り待ちとかなさるのでしょうか。
入り待ち出待ちはあまりしないです。人ごみは苦手で・・・・(笑)
勿論、轟さんのお顔はいつでも眺めていたいです、目の保養に。
それにあの方の考えや興味なども知りたいと思います。
でもそれは轟さんが私達に語って下さる範囲で十分かな。
それ以上は踏み込んではいけない領域だと思いますし、轟さんもそういう領域をはっきりと持っていらっしゃる方だと思いますので。
なんだか、近付けば近付く程遠くに感じてしまうんですよね・・・あの方は。
それそれ!近付けば近付く程遠くに感じてしまうんですよ。最近思うんです。 Macsさんがおっしゃる意味とは違うかも知れないですが、たとえば、以前にも好きなアーティストが居て、熱心に通ったりしたものですが、彼らのプライベートな部分には全然興味が無かったんです。だけど、轟さんに関しては、その舞台にひかれたはずなのに、素顔というかOFFのお顔も見たいし、ぜーんぶ知りたくなっちゃって、いろいろ本とかで研究する。すると、とっても共感できるなあ、と思える。ところが、実際、舞台とかショーを観に行ってみると、なんていうのかな、すごく距離を感じたんですよ。
そうした非日常というか、超現実的な要素をもっていらっしゃる方なんですね。独特の。
それが、ファン以外の人達には、冷たい印象を与えるのかもしれません。
そうしたことも含めて、誤解されやすい方だと思います。話が少しそれるかもしれませんが、様々な誤解や中傷が彼女の耳にも届くことでしょう。けれども一切の釈明もせずに、いつでも変わらず、精一杯の気持ちを込めてやってこられました。見ているこちらが痛々しく感じてしまう程に・・・・
「人から何と言われても、自分の信じた通りに、精一杯やるだけ」という心境だったことと思います。
ただしこの考え方にも2つのタイプがありますよね。自分にとって都合の悪い問題には背を向けて、深く考えることもしないで放棄してしまう。そして結局は自分だけの世界に閉じこもり、自分の視野の範囲内で物事を捉え、ひたすら自分の信じた道だけを追い求めるタイプ。一方、自分にとってどんなに辛い問題であっても決して目を逸らさずに、真正面から向かい合う。そしてとことんまで考えた末にそれらを総て受け入れ、自分が頑張っていくためのモチベーションへと転換し、それを支えに自分の道を追い求めるタイプ。
言葉にしてしまえば同じ結論かもしれませんが、そこに至るまでの思考の経緯は全く違います。前者はネガティブ思考で後者はポジティブ思考。
轟さんは正に後者だと思うのです。
あの方は本当に強い方です。
自分自身の弱さを懸命に克服することによって得られた強さだからこそ、人を惹きつけ魅了することが出来るのだと思うのです。
そして他人に悩んでいる部分さえ見せることはありません。ようこさんが(阪急HPで)おっしゃっていたように、それがあの方のプライドなんですよね。”精神の貴族”とは正にあの方のことかも・・・。(大好きな言葉なんです)
うーむ。本当に。ディナーショーでの「明日に架ける橋」を聴いていて、それは私も強く感じました。すごい方なんですよね。

さいごに、これから 轟さんに演じて欲しいと思われる役、ありますか?そして、もし、再演して戴けるとしたら何をリクエストなさいますか?
これは・・・たくさんありすぎて困ってしまうくらい(笑)。
とにかく観てみたい役は
 ルードヴィッヒII世  
      ・・・もうずっと昔からハマっている人物です。
        パラノイアティックな狂気を演じさせたら今の宝塚で轟さんの右に     
        出る人はいないでしょう。
        ヨーロッパ一美しい王、と言われた若き日のルードヴィッヒも  
        轟さんだったらぴったりだと思います。 
 映画『望郷』のペペ  
      ・・・大好きな映画です。恐れられながらも、人を惹き付けてしまう
        ”悪の魅力”を轟さんに演じて欲しいです。 
 漫画『悪魔の花嫁』の悪魔(ディモス) 
      ・・・ずっと友人と「観たい!」と言い続けてます。
         何と言っても、あの甘さ、優しさを一切切り捨てた冷たさ、
         鋭さの中に深い哀しみを秘めたまなざしは轟さんのおハコでしょう。
          ノーメイクでも十分OKです。                  
   どうも自己破滅型の役で、滅びの美学に酔わせてほしいなぁ・・・と思ってるみたいですね(笑)。再演だったら(あ、これ今までやった役という意味ですよね?)、やっぱり『アナジ』でしょうか。
どうも ありがとうございました。貴重なお時間をいただきました。
これからも、素敵なお話をお聞かせ下さい。


さて、いかがでしたか?   
こんどは、あなたとおはなししたいです。
どうぞドアをお開けください。

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