たけ茶んのコラム

BSEについて

2004.1.19作成
 2003年12月
 米農務省は23日夕(日本時間24日朝)、BSE(牛海綿状脳症)の感染が疑われる牛1頭が米国内で初めて確認されたと発表した。この後の対応について考察してみたい。

 2001年9月に日本で発見された時、イギリスの雑誌「ネイチャー」などは、日本政府の対応を批判した。確かに事前処理に不備があったものの、それを挽回するために、日本では世界一厳しいが確実な方法であっという間に制圧した。これは世界的に見ても快挙である。

 一方で2004年1月現在、イギリスでの感染牛 183,191頭 、nvCJDによる死者 137人 に比べれば、汚染のレベルが違う。全頭調査しても日本では9頭しか確認されないし、被害者も今後ゼロで済むと考えられる。

 この日本のレベルと結果的には同じなどと、アメリカ農務省は日本に圧力をかけているが、アメリカとはこういうことを平気でするという典型的なケースである。実に非科学的で、自分勝手である。

 第一、日本からの輸入禁止はあいかわらず。旅行者がカップラーメンを取り上げられたり、罰金刑だったりするらしい。

 アメリカの牛肉の検査体制の不備は、日本の主要なメディアに載らなかっただけで、アメリカのメディアでは、前から言われていたことである。簡単に言うと、検査しないからBSE汚染されていないと言っているだけであった。

 心血と税金を投入して確保した日本の市場に、土足で踏み込もうとしているのがアメリカ。検査など日本の市場でのシェアの40%を占める国産牛肉でやっている。たかだか26%のアメリカ産牛肉で出来ないわけがない。ちなみにあるアメリカの記事によると
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsvs/05_byouki/prion/pf153.html
1ポンド(約450g)のアメリカ産牛肉に対し検査費用は
1ペニー(約1.9円)であるそうです。
牛丼に乗っているのは何十gでしたっけ。

 日本企業とメディアがへんだ。日本のメディアは報道でカレー丼を紹介する上に、NHKやら雑誌まで肯定的。なぜ、リスク回避しなかった結果なのに、BSE汚染国からは輸入しないという国際的な常識をやぶり、しかも在庫がなくなるまで売り切るなど公言する会社を、「大衆の味方」だからと支持するのか訳が分からない。

 業界内では有名で、リスク回避のために、普通の業者はオーストラリア産などにすみやかに移行していました。不備をしりながら売り続けた会社を支持することは、ちゃんと対応した会社に対して失礼であり、不公平です。

 日本では、事前に対応したことは当たりまえで、事後処理でマスコミ受け大衆受けすればよしとする風潮があるそうだ。でもね、見てる人は見てるんですよ。庶民は見えてるからね。
 現時点で国内で流通している牛肉を通常に食べても、当人に対するリスクはゼロに近いです。

日本におけるBSEのリスクについて
http://liaj.lin.go.jp/
japanese/liajnews/
74/74020.html
社団法人 家畜改良事業団の機関紙 No.74
2002.05.25








禁止肉売る闇ルートも米BSE検査官らが証言(1/16)



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