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白井てつ造記念館
 「すみれの花咲く頃」は、宝塚ファンでなくとも耳にしたことがあるでしょう。日本で初めてレビューを手がけ、宝塚歌劇団を育てた白井てつ造氏は、春野町犬居の出身。記念館には氏のご愛用品や宝塚の関連資料が展示してあります。
 すみれの花咲く頃の原詩は秋の花でしたが、白井氏は「すみれ」という春の草花にしました。厳しい冬を乗り越えて、いのちが再生するはなやかな春に、人里の傍らに控えめに、しかし高貴な紫色で咲くすみれ。春野で過ごした幼少時代のそんな記憶がこの歌を生んだのでしょうか。