銀天盤 ○日記帳扉 ○前項 ○次項


2002 「あなたが弥生さんだという証拠は、どこにもないんですよ!(前編)」


一日(土) 北千住

「古代、ワープだ」――沖田艦長


 ワープってありますよね。

 僕の友達にヲベロン君て人がいるんですけど、彼が常々自慢するわけですよ。


「北千住に肉豆腐のうんめえ店がある。どのくらい旨いかというと、うんめえええ、というくらい旨い。アレを食べてないヤツは人生半分だな。お前等は? ふーん。負け犬(ルーザードッグ)共、め!」


 そういうことをIRCで言われるたんびに歯ぎしりしていた僕とyu2ですが、ブンガク的な靴を舐めんばかりのおもねりを繰り返し、やっとのことでお声をかけていただいて飲みに行けることとなりました。

 それが去年の大晦日


 ……ところで北千住って結構遠いんですよ。僕の住んでるところからだと東京の都心を挟んで完全に反対側なので、かなり遠いのですよね。具体的に言うと行ってお目当ての店が閉まってると一暴れしたくなるくらい。

 でもってちょっと雨も降ってる日だったりして、出かけるのは億劫な気分がしてもおかしくないような日でしたが、そこはやはり肉豆腐です。どれくらい旨いのだろう。多少の遠さも、雨も、若人の冒険心を止めることは出来ませんよ。

 今回は店、閉まってないだろうしな。

 そうそう。全開書き忘れましたが、お店の名前は大はしと言います。


 ……アレ?


 北千住へ着いた僕らが、駅へ迎えに来たヲベロン君と合流した途端、ヲベロン君が面白いことを言いますよ? 彼の日記から抜粋してみましょう。


「千住で二番、大はし、の看板は見る影もなく、そこには店舗兼住宅改装のおしらせ看板が。

 着工が3月幾日だとか、完成予定は11月幾日だとか。

 驚きのあまり傘落としそうになりました。

 マジで。

 リアクションが取れなくなった僕の脳裏に「世界に歓びあり、人生にオチあり」との文字が浮かびました。もちろん背景には天使が舞いまくってます。

 ひ、必要以上にオチがついてたりドラマチックだったりする人生は、もういやだあー!」


 ふーん?


 まさに昨日まではやってたんですよとか、惜しいタイミングでしたとか、なんかブンガク的なことを言ってる子が居ましたけど、僕らには良く聞こえませんでしたねyu2さん。じゃあ、あるのかないのかっつったら、ないんでしょ?

 ワープだよ。

 ワープしたお店をいつまでも追いかけていても仕方ないので、今日のメインだったゲストと楽しく飲み直すことになりました。鈴虫さんとぷらんくとんさんです。

 お二人は僕が何処かで知り合った仲間です。yu2とブンガクも一緒でした。僕らはそこで仲良くなったのですがどういうきっかけだったとかは最近記憶がワープしているのか、上手く思い出せません。ともかく、お二人はこの度ご結婚ということでまことにおめでたい。今日はこのお祝いが第一目的でした。

 もう一つ目的があったような気がするのだけれど記憶がワープしてるので思い出せません。

 そして凄い飲みました。主にヲベロン、鈴虫さんが文学的な話をして、yu2がぷらんくとんさんと「セーラー服っていいですよね」みたいな話をしてましたね。俺は何を話してましたか。またワープですよ。思い出せません。

 「ぷらんくとんさんはヲベロンのサイトには記念画像を送るけど僕のところにもください」と言ってる人がいたような気もします。うちの妹の兄に当たる人です。名前は思い出せません。

 「もう、いい加減飲み過ぎたから締めにラーメンを頼んで終わろう」と思考した覚えはある。だから或る程度、理性的に飲んでたんじゃないかなあ。文学的な人は吐いて戻ってきた後は座敷で倒れてたので終わり。yu2は元々あんまり酒に強くないのかマイペースだったので最後まで大丈夫だった、の、か?

 最後。最後どうなったんだっけ。駅まで歩いた。の、か?

 帰りは小田急線だった、の、か?


(※ワープの多用により次元の狭間が生まれたので飲み込まれました)


二日(日)

「兄さん、頭が痛いよ……」――ナイトヘッド風


 すいませんでした。

 わけもわからずまず、謝るというのは最低だとわかった上で、でもとにかく謝るのです。絶対何かやらかしてるから。昨日。それだけは確信がある。鈴虫さん、ぷらんくとんさん、すんませんでした。

 あとyu2もスマン。たぶんやらかしてる。

 もう一人誰かいたような気もす「古代、ワープだ」


 で。

 不確かな記憶を無理に探ると、昨日は確か家まで辿り着けなかったんだよなぁ……。

 だから、町田まで来て、鷹村さんちへ緊急避難したんだよね。

 そこで、お誕生日かなんかで如月さんが来てて、超合金のダンクーガで遊んだ。

 ……と、思う。

 で、今日、帰ってきた。うん。しかし一体、お二人とどういう話をしてどういう経路で帰ってきたんだろう……。

 ……ワープだ。

 ワープしすぎで頭が痛いので寝ます。



三日(月) ひなまつり

「あと2次とか込みでも創作サイトとしてはヒット数の割に作品数少ない?」――Cozy


 なんか指摘を受けたような気もす「古代、ワープで逃げろ」 


 そんなわけで絶対のピンチを乗り切るためにもサイトの再構築を考えてみましょう。

 ここで大切なのは再建プラン。やることが多すぎるので手当たり次第の行き当たりバッタリでは息切れする。どこから手を着けるべきか。

 とりあえず創作サイトを名乗るんだから創作しなきゃ、ってのは置いておこう。アレはやろうと思って出来るもんでもないので、神が降りてくるまで待つしかない。手塚。手塚はダメだ。文の人。

 だから日記を書くか。まず日記サイトへ。これだ。

 しかしそのためには時間がかかる。何故なら日記はやろうと思って出来るもんでもないので、神が降りてくるまで待つしかない。紀貫之、来い。

 というわけで他に出来ることを、整備できることを考えるとこれはやはりリンクであろう。世の中にはリンク集として役に立っているポータルサイトがたくさんある。まずポータルサイト。これだ。

 しかし、ポータルサイトだからといって好き勝手にリンクをドカドカ増やしていけばよいというものではない。重くて使いにくいリンクとか死ぬほどあるし。ああいうのは避けなければ。

 というわけで独り善がりになることを防ぐためには、やはり必要なのは掲示板だろう。世の中には大・掲示板というだけで一日に何万人もが訪れるちゃんねるもある。まずは掲示板サイト。これだ。

 よって再起動のための正式な手順としては、掲示板サイト→ポータルサイト→日記サイト→創作サイト。

 これだね。

 そうと決まったからにはエンジニアじゃ。エンジニアを呼べい!

 yu2! yu2はおらぬか! 他力本願開始!


四日(火)

「俺は、アギトであるということに飲み込まれてしまった人間だ。

 だがそれはアギトのせいではない。

 俺という人間が、弱かったからだ。

 俺は、自分の弱さと戦う。

 お前も負けるな」――木野薫


 仮面ライダーキノアギトこと木野薫は、竜騎将バランの言うところの、「技も力もあった。だが心がなかった」というタイプの人間だった。

 彼は昔、自分のミスで弟を死なせたと思い込んでおり、その負い目から正しくはない道へ進むこととなる。

 そんな彼がお人好しの主人公達と接する中で、徐々に考えを変えていき、ついにはアギトの力を失ってなお、人々のために戦おうとする。

 彼は戦いの中、重傷を負った主人公の手当をしながら叫ぶ。自分の弱さを認め、その弱さと戦う決意の言葉を。

 戦い終わって、仲間に囲まれ、コーヒーを飲みながら、彼は力つきその命を終える。

 最後の意識の中で、彼はかつて弟を失ってしまった雪山にいた。

 吹雪の中、兄弟二人だけ。救援は望めない絶望的な状況の中、力つき倒れる寸前の弟に。

 彼は呼びかけ続ける。そして弟を背負い、歩いていく。何処かへ。何処か弟を、助けることの出来る場所へ。

 必ず辿り着く。

 諦めない。

 記憶の中の雪山を、見渡す限り助かる途などありそうもない景色の中を、彼は歩いていく。弟を背に。

 木野薫死亡の回、仮面ライダーアギトの放送はそのシーンで幕を閉じる。

 後味の悪い終わり方だったという人もいる。「最後に良い心を取り戻した木野さんが、助かった弟と記憶の中で笑っている風景が見たかった」と。

 勝手にリタイアさせるな。

 一度は敗退を喫した現実の記憶の中へ、彼は敢えて駆け戻り、戦っているんだ。

 最後の最後の、人生の幕を閉じる瞬間まで、幸せな記憶を捏造することなく、主人公を力づけるために言った言葉の責任を取るために、約束を守るために、戦っているんだよ。


俺は、自分の弱さと戦う。お前も負けるな


 目を閉じればあの雪山が浮かぶ。彼は最後まで戦っている。

 きっと何処かへ辿り着いた。そうに違いない。心からそう信じている。

 ありがとう木野さん。勇気を貰った。

 次は、俺の番だ。


「サイトの更新てのはそこまで根性のいることなのかと」


 少なくとも俺にとってはね!


五日(水) バイト

「スクランブルー ダーッシュ♪」――俺はグレートマジンガー


 バイトの日はホントになーもないなあ。

 とりあえず座りっぱで腰が痛くなるのをなんとかしたい。


 水曜と言えばサンデーマガジンなわけですが、マガジン連載小林尽「School Rumble」。これですよ。今は。

 特に八雲。周防。そして刑部先生。万歳。意味はわからなくて良い。

 勿論、天満ちゃんも悪くないんだけれど、あれは主役だから、特に俺が応援する必要もない。

 早くコミックスでないかなあ。と思うがあのページ数では遠いだろうなあ。


六日(木) 引っ越し手伝い

「バカ! 壬生屋! 止まれーっ!」――俺


 いやー。

 ゲーム通りというかなんというか……。合掌。


 今日は研究室の引っ越しの手伝いに行ったので、朝から晩まで本の段ボール詰め。あと運搬。

 詰めて。運ぶ。

 詰めて。運ぶ。

 昼食。

 詰めて。運ぶ。

 詰めて。運ぶ。

 詰めて……。


 そりゃ腰も痛くなるっちゅーねん。

 寝よ寝よ。しかしアメリカは本気で戦争やるつもりなんだろうか。国連なんだと思ってるんだ彼等は。


七日(金)

「ちょっと名誉かも」――佐藤亜紀


 なんと。

 芸術選奨文部科学大臣新人賞を。

 彼の佐藤亜紀女史が受賞でゲスよ。おぉー。

 佐藤亜紀と言えばあーうーもーエーと。読め。いいから。今の日本で「誰それみたい」って簡単に引き合いに出せるような作家で、しかも誰が聞いてもわかるような人いないよ。俺が知らないだけかもしれないけど。

 『バルタザールの遍歴』(文春文庫)から。まずデビュー作から行ってみよう。必ず面白い。


八日(土)

「ねんがんの ストリートファイターレインボーを てにいれたぞ!」――ガラハド


 そんなこと吹聴するもんじゃないよ! 誰かに聞かれたら危ないよ!


 因みに知らない人向けに一応解説しておくと、ストリートファイターレインボーというのはスト2全盛時に現れたコピー基板のゲームのことです。

 さて、土曜と言えばガンダムSEEDなワケですが。みんなどうよ? 今度のガンダムは。

 凄い正直に認めると、まあ、アレよね。女性キャラは結構良いよね。カガリが一番良いけど、他の人達も結構良いですよ。

 ダメなのがね。メカ。スマン。ホントにダメ。俺は要するにザクが好きなんだろうか。「ガンダム」って名の付いた客寄せパンダ共の造形はあんまり気にならないと言うか、アスランのラフレシアビームオッケーガンダム(ちょっと名前違うかも)とかは良く見てもいないので気にしようがないのだが。

 ジンだっけ。量産型。アレがダメだなあ。一瞬、ザクみたいで格好いいと思っちゃったぶん、後になってからあの三角翼が気になって気になって仕方ない。

 アレ。邪魔だよね? どうなんだそのへん。


 まあそんなわけで、メカ戦をあんまり気にしないで見る分には結構面白い、かもです。キャラ萌え出来る人なら。

 ……狙って作ってる、のか?


九日(日)

「そう かんけいないね

→殺してでも うばいとる

 ゆずってくれ たのむ!! 」――通りすがりの人


 嗚呼。やっぱり……。さらばガラハド。

 まあ、どのキャラも必殺技撃てばとりあえず波動券が飛び出して波を描きながら飛んでいく面白ゲーム、そりゃ持ち主を惨殺してでも欲しいわいな。


 今日は鷹村Cozyyu2ヤス、俺と揃ってゾンネでダラダラ。

 その後鷹村邸でダラダラ。

 飲んだあとなのでラーメンが食いたくなったなあ、という流れになったが、なんせ鷹村さんがいたので流れで済まなかった。成瀬へ出て横浜屋でラーメン食って。もーさすがに今日は飲み食いしたー、って感じになった。

 横浜屋にて、さしもの鷹村さんが寝倒れていたのが非常に印象的だった。注文して、寝て、ラーメン来て、ラーメン食べて、寝て、寝て、起こされたら起きたけど、見た目まさに討ち死に。

 その後適当に皆を送って帰った。


十日(月)

「偽404とか、そろそろノーね!」――ヲベロン


 まだまだ続くヨッ!


 なんて言ってばかりもいられないので、飲みの時とかにyu2と掲示板についてはだいたい仕様確認をしておいた。あとは彼の腕を信じて待つのみ。


 昨日は日付変更後、最後にCozyを送って帰るときにちょっと家に寄らせて貰って。朝の五時だかの凄い時間だったけど。そんでもって北海道へ旅立つ前に色々聞いておきたかったこととかを聞く会になった。

 もう、あと数日で旅立っちゃうんだよなあ。Cozy。

 生活基盤を丸々異境の地へ移す、ってのはどんな感じなんだろう。「大学へ行くために家を出る」とはわけが違うんだよな。戻ってくるとは限らない、出発。

 しかも行き先は北海道。特に俺は、生まれてから一度も行ったこともない予備知識ゼロの土地なので、北海道にいるCozyというのがうまく想像できない。

 まぁ、何処行ってもマイペースなんじゃないかなあ、とは思うが。怖いような楽しみなような。

 ともあれ、旅立ちを応援したい。


十一日(火)

「能力のない者が校長になり申し訳ない」――慶徳和宏


 九日。

 広島の小学校に赴任しておられた民間人出身の校長、慶徳和宏先生が自らの命を絶たれた。

 赴任一年弱。校長室の机の中には遺書と共に児童の作文がしまってあったという。


「校長先生へ

 僕たちは6年生になったら新しい校長先生が来ると言う話を聞いていったいどんな先生だろうと思っていました。そして、けい徳校長が来ました。

 校長先生はいつも笑顔で校門の前であいさつうんどうをしてくれましたね。これからも、その笑顔が見たかったのですが、ぼくたちはもう卒業してしまうので見れません。1年間、本当にありがとうございました。

 いままでありがとうございました」


 卒業生が書いたと思われるこの作文を、仕事場の机にしのばせ、よすがとしながら働き続け、力及ばず自殺という終わり方を選ぶというのは、果たしてどういう気持ちか。

 この期に及んで現場と教育委員会で責任のなすり合いをするならば、関係者は全員くたばりやがれ、だ。問題がなかったら人が死ぬはずがない。とりあえず研修二日で現場へ叩き込む方針に判子押したのは誰だ。

 何が大事って命は大事だろう。命が失われるのは余程のことだ。この認識は基本ではないのか。


 ヤンキーは戦争する気満々だし、イライラさせられる。昨今。


十二日(水)

「NE・GI・MA?」――俺とIHARON


 水曜といえばサンデーマガジンですね。


「〆葉ちゃん最近、漫画とかどう?」

「あー。色々読んでるよ。面白い漫画とかある?」

「そうだねー。でもやっぱり水曜だし、マガジンだと」

「そうだねえ。マガジンだとねえ」


『NE・GI・MA?』


『……。』


 まあ、そんなわけで。僕ら二人の間で大人気の「魔法先生ネギま」ですよね。

 ……。

 この話題、終了。じゃ。


 でもなんだかんだで読めば萌え萌えだなあ、と思わさせられるのは赤松マジックだと思った。


十三日(木)

「登場人物をパターン化された記号だとでも思えばもっと安直な成功が一時的には訪れるのかもしれないがそんな無恥な行為は読者も登場人物も許してはくれない」――田中芳樹


 秋華曰く「角川と手が切れた」芳樹王子。言う言う。ダッダッダー。

 ライトノベルへの毒針、なのだろうか。ご本人意識してるかどうかは神のみぞ知る。


 しかしその登場人物を記号化することすら、なかなかやろうと思うと上手くいかない。こいつは所謂○○系、というつもりで考えていても、何かしら特徴付けをしようとすると急に崩れていく。

 その崩れ方が上手くいった場合、それは個性として認識されるのだろうけれど、うまく崩せなくて単にキャラクターのイメージがばらけてしまった場合、そのキャラクターは単に印象の薄い人になってしまう。

 だからTRPGで出す脇役などは逆に、わかりやすすぎるくらいわかりやすく定番の性格を与えた方が面倒がなくて良い。単に情報を渡しに出てくるようなNPC一人一人にまで「だけどこの人は実は……」という裏設定をつけて、その上その裏設定を嬉々として語り始めるGMは皆地獄に落ちよ。Amen。

 閑話休題。

 とにかく、印象に残るような個性を打ち出しつつ、その上似たような他のキャラと差異化を計るというのは、これは非常に大変なことである。どんなキャラだってよくよく見てみれば「これ、○○って作品に出てた××のパクリだよ」と言われる可能性はある世の中である。凄く極端なことを言えば「こいつ人間? 聖書のパクリだ!」で全て終了。

 そんな世の中で苦吟しながら魅力的な登場人物を何十人も世に送り出している芳樹王子に敬礼。

 そして角川に放火。心の中で。いやさ心を、込めて……。(ユメ)


十四日(金) 研究会 ホワイトデー

「煙草だよ!?」――伊藤伸恵


 そんなわけで色々あって全部面倒になってサイトも畳んでいた俺の再起動の鍵を作ってくれた『苺ましまろ』より、俺が密かに「柴三郎」とニックネームで呼んでいる伊藤伸恵女史の台詞でした。

 ロリとかペドとか悪口言われるのは覚悟の上で皆にお勧めしたい。あずまんが大王とかよりさらに脱力系というか、楽しいよ。ホント。なーも考えないで普通に楽しんで見られる漫画は素晴らしい。是非ご一読を。

 てゆーか今、レビュー書こうと思ったら家になかった。柴三郎に貸しっぱなしなのだっけかな。一応、読みながら書かないと悪いので今回はパスる。

 いやしかしホントに、ギャラクシーエンジェルとかもそうだけど、「なーも考えずに」見られる作品は良いですね。理屈抜きのところでとにかく面白がれる。それで明日から頑張ろう、という気分になれるのだから得だ。

 小難しい話も嫌いじゃないけど、というか好きだけれど、それはそれとして見て楽しい作品は皆をハッピーにしてくれる。ギャラクシーエンジェルの主題歌をかけっぱなしにして作業してると、いい意味でなーも考えないで暮らしてる感じになる。ノリノリプラスパルスゴーゴー。精神的な健康とでも言おうか。健全ってことか? 病んでない。それ。

 これからもこういう作品をいつも近くに置いておきたいもんです。そして今日は研究会でズタボロなので寝る。

 ぎゃふん。


十五日(土) 

「イラッシャーイ」――弁当屋の店員さんは相変わらず黒人のひと


 今日は遠い都心では劉秋華の学位授与式が行われていたことだろう。修了おめでとう。そして見物に行って写真を撮ったりしたかったのだが、淵野辺で捕まっていて行けなかった。残念。

 いろーんな雑用を右から左へとやっつけて、入院中の先生が読みたいと言ってた本を届けに東林間へ。東芝林間病院て一回行ったことあったはずなのだが、もう大分前だったのですっかり忘れていた。迷った迷った。

 東林間と言えばかつて河邑が住んでいた町。何度も遊びに来ていたので土地勘はあるつもりだったのだが、まさか駅を挟んで逆側とは。何を覚えてたんだ俺、って感じ。

 でも30分くらい迷ってヘロヘロの時に意を決して道を聞くために声をかけた女学生さんにとても親切にして貰ったので今日はいい日だった! 完。

 いや待て。まだ終わらんよ。だからおかげでやっと病院について。

 先生は暇してたのか相手してくれたのでなんか話したりした。「動物化」だっけ。アレ関係とか、その話とか。ヲベロンも日記で言っていたが、『動物化するポストモダン』を読んで影響された人が発生しているのだろうか。いろんなことを真面目に議論しようって時に全部を簡単にひとまとめにされてしまうと、困るなあ、みたいな話をした。

 その後面会時間の関係で病室を辞す。とにかくお元気そうで良かった。

 でもって河邑が住んでた頃に何度も言った焼肉キムチ巻き弁当が旨い弁当屋がまだあったので食べてみたり。

 その後もう一人の病人、というか怪我人、ひとみ悟空のところにも見舞いに寄った。今日は見舞いデー。

 ひとみ悟空はスキーかなんかでちょっと足をやっちゃったらしいのだが、元から体力のある機敏なヤツなので、怪我如きでヒキコモリの心配はなさそうだった。元が良く動ける人が怪我すると精神的に参ってしまうことがあるけれど、精神的にも鍛えられているのだろう。

 挙動はさすがに難儀しているようだったけれど、松葉杖に「助、角」と名前をつけてるあたりでもう精神的に余裕があるのは見て取れた感じ。

 見舞いと称して遊びに寄ったわけだが、ついでに食事にも行くことになったので柴三郎を誘って、前に彼が言っていたちゃんこ鍋のお店へ。学校のすぐ近くにこんな店があるなんて全然知らなかった。

 旨かった。

 人数いないとダメだろうけれど、ここは悪くなかったですよ。ハイ。でも店名とか忘れた。

 それにしても、食事中の話題がほとんどラグナロクだったのがちょっと……。毒されてるなあ。我等。

 ネットゲーは適当にね! 約束だよ! でんことの!


十六日(日) 若竹の会 PUTI原稿再度〆切 銀天盤リニューアル開始

「石油とジンでアラブ人♪」――isono.com森高仕様


 Cozy最後の日。若竹が。

 そんなわけで北海道へ行ってしまうCozyにGMをやってもらいました。


 シナリオ的には、たくさんの女の子に心配されてかまって貰っているヲベロン君のキャラが、そういうこととは関係なく覗きをするというハートフルストーリーでした。見習いたい。

 Cozyはみんな忘れてるような設定を発掘してつなぎ合わせて話にするので偉いと思ったが、俺が忘れてるのは問題じゃないかとも思った。あと磯野暴れすぎ。


 そして銀天盤更新再開の話と、yu2設置の掲示板のことを伝えたら早速荒らしに来るとか言ってやがりますね手痛い歓迎だハハハやめれ。

 あと先月出し損なった人達のPUTIの原稿を集めました。〆切一ヶ月遅れだけれど、これでPUTI魔王が出来るかな?

 この間、せっちんが全く編集製本できるほどの休みが取れてないというのが凄まじい。


 ともあれCozyお疲れさまでした。次のマスターは帰省中だな!


十七日(月) 研究会

「旅は道連れ、世は情け」――出典なんだろな


 どこだっけ。確か、北の方で研究会。練馬かその辺。

 凄い勢いで凹まされたので、冷徹な指摘で発表にツッコミを入れないような人達を借り集めて新宿で飲み会をすることにしました。ヲベロンyu2ヤス、俺。完璧だ。

 完璧に酔っぱらいました。

 あとどっかで旅行に行かないと休みが終わってしまうので今週末にでも行こうと思ってたのを大公開し、ついでに誘ったらみんな来るというので大ラッキー。

 いやもちろん、一人旅は楽しいんですよ。楽しいんですけど、自分がいつも行って楽しい場所へツレと行ったらどれ程面白いかと、考えただけでもゾクゾクしませんか。焼きそばパンってヤツはゾクゾクするぜ。そんな感じで。

 みんなで行けると良いな。旅行。


十八日(火)

「どっきり どっきりドンドン!

 不思議な力が湧いたらどーーーしよ(どーする?)♪」――おジャ魔女カーニバル


 全然全く、真に関係ないんだが一個ラグナロクのことで。

 俺は普通にダウンロードして遊んでたのだけれど、こないだCozyの家でラグナロク見てビックリしましたよ。

 音楽鳴ってる……。

 え? ラグナロクって、BGMあったの? あるゲームだったの? って感じで。

 どうもデフォルトは無音らしい。絶対俺以外にも、知らないで鳥がぴーちくパーチク鳴く音だけをバックに森を彷徨ってる人がいるに違いないと思うのでそういう人はこの日記読んで感謝して掲示板に書いてください。

 小さなことだけど本当にビックリした。虚を突かれたね。いやマジで。


 俺の小さな発見とは関係なく戦争が始まりつつあるわけですが。さて。


十九日(水) バイト バス誘導 PUTI印刷

「とりあえず「思う」を「想う」と表記するのはなんちゅーかKOCみたいでキモい」――ヲベロン


 場合によっては明日から旅行なので大忙しです。開戦するし。もー。

 今日は学校でバイトをやってなんか普段と違うことでヘロヘロになりつつ、終わった後でPUTIの印刷をガシガシやりましたね。PUTI魔王発行作業。せっちんの新型プリンタがかなり性能がよさげ。

 あと、キディグレイドってアニメが最終回でした。壱目君に誘われて見ていたのだけれど、深夜アニメ。絵がずーと一定のクオリティから落ちなくて偉いと思いました。話も面白かった。ベタだけどキャラの魅力で押し通す。潔い。

 しかし最近の深夜アニメの放映スケジュールはメチャメチャですな。Kanonあたりからそんな兆候はあったけれど、キディグレイドもお休みして二話連続放送してお休みして、みたいな。週間録画予約じゃ絶対おっつけない。

 これに限らずボチボチアニメとか、終わるヤツが出て新作が始まるわけですよ。ガッシュとか! 春の新作アニメは期待大!

 でも旅行に行くから一話目は見られないかも。まあそれはそれで。


 さて。他の参加諸氏のスケジュール次第なのだが、うまくいけば明日の夜行かなんかで出発なんだな。

 あとは天運に任せた!


銀天盤 ○日記帳扉 ○前項 ○次項