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2002 「さそり型卯月(前編)」


五日(金) 入学式

「たまには辿り着けよ」――柴三郎


 昨晩。

 旅行の帰りをひとみ悟空ツアーズに拾って貰ってなんとか帰宅したあと。

 良く見たら今日は入学式でした。完全にど忘れ。

 慌てて準備して、いざ入学式、と思ったのだが。

 実際にはバイトに捕まり、学校で作業作業作業の嵐。

 なんて幸先の悪い新学期の幕開けだ……。


六日(土)

「う、ううう、ううああー、馬鹿!自分!馬鹿!」――ヲベロン


 ハッハッハ。バカ(4/6)だなあ。

 それはともかく本日からCozy君イチオシのアニメ、東京ミュウミュウが開始されております。

 本人の日記はこちら(4/6)

 ハッハッハ。

 どこへ行っちゃうんだCozy……。いや、てゆーかどこにいたんだ君は……。

 まあ、俺はミュウミュウより一つ前の番組満月をさがしての方が全然良かったので彼とはもう絶交です。満月ちゃんもエー。というかオープニングが良かった。

 と、書くだけ書いてみよう。とりあえずCozyはいくら猫好きだからと言って見境無しはどうか。


七日(日) オリエンテーション 武田城下祭り

「あずまんが面白いな」――ヤス洗脳完了


 今日は甲府で戦国武将のコスプレ行列が歩いているのだなあと思いつつ。

 日曜だというのに学校で説明会です。社会人クラスの人が日曜じゃないと来られないから、という配慮なのだろうか。にしたって日曜とはなあ。

 しかも半端な時間に終わったので手持ちぶさた限りなし。せめてついでの用事でも片づけられれば良かったのだが、当然図書館も開いてないし。

 どうにも中途半端な一日。


 さて。明日深夜からはあずまんが大王です。この春最大の期待アニメ。


八日(月) バイト あずまんが

「にゃもは俺んだ」――俺


 「あずまんが占い」みたいなものを作ったら面白いだろう、とは思ったのだけれど、そこまでやる根性はなかったので、単に身内の誰があずまんがのどのキャラをお気に入りかを書き出して、逆にそっちから傾向を探ることにする。

美浜

 美浜が好きなヤツいたっけか? いねーよな。とりあえず俺よりアタマが良さそうでムカツク。

 よって美浜好き=鼻持ちならないインテリ。可愛い外見は獲物を油断させるためのカモフラージュ。

榊さん

 榊好きはマサキ君だっけかな。

 よって榊好き=メイド好き。あと神宮寺三郎好き。たばこす う

よみ

 よみ好きはyu2

 よってよみ好き=yu2。オプション無し。

おーさか

 おーさか好きは柴三郎、young

 よっておーさか好き=Gガン好き=今川好き=Gロボ好きで「よろしいー。すべてうちの思うがままやー」

神楽

 神楽好きはIHARON。

 よって神楽好き=乙牌星人。シマッタ。間違ってない。

とも

 とも好きはヲベロン(?)。でもキャラ立てのために仕方なく好きだと言ってる気配が満々。

 よってとも好き=毎日親の財布から千円ずつフレンドリータックス納税者。easyめられっ子。

・にゃも

 にゃもは俺のだ。リンクも貼らん。貴様等には見せん。

ゆかりちゃん

 どうでもよい。


 さて。以上より、読者の君も自分が好きなキャラを見て、そのキャラを誰が好きかを調べれば、自分がどんな人間かがたちどころにわかるかもしれない。

 あと「俺もにゃもが好き」という人は一歩前へ出ろ! 俺が相手だ!

 繰り返す! 俺が相手だ!


九日(火) 健康診断

「あたしは杉本優香。通称デムパ。 気合の入った作画に、マニアはみんなイチコロさ。 妄言かまして、開拓地からヒンマンまで、何でもそろえてみせるぜ」――2ちゃんねるガイドライン板「<>俺達、○○野郎 Aチーム!のガイドライン 」より抜粋。


 確か去年は旅行に行ってたら健康診断が終わってて面倒でしたが。

 今年はちゃんと受けられましたよ。薄着で校舎の中を延々引きずり回される素敵なイベント終了。

 とりあえず結果待ちだけれど、そんなに体調が悪いとも思わないし、問題ないだろう。たぶん。


 そういえば十二国記のアニメが始まっているのですが、やってくれましたアニメ版。オリジナルキャラを二人投入という。よりによって小野不由美の作品でそういうことをやらかしやがりますかという感じですが。

 このオリジナルキャラというのが振るっております。杉本優香女史。いわゆるエピック・ファンタジー(で、いいんだよな。「ある日突然異世界へ」系)に小野不由美テイストのドロドロドロドロした思春期で考えすぎる青少年を一撃で叩き殺す内向ソースをかけまくった十二国記をいい意味でも悪い意味でもズタズタにしてくれてます。

 キャラ紹介から見てみましょう。

「陽子のクラスメート。ファンタジー好きで、あまり他人と交わらない性格。 陽子が景麒に学校から連れ出された際、自分もいっしょに十二国の世界に渡り、そこで「これこそ自分が求めていた世界だ」と思い込む。」

 うわっ!

 うわっ! 以外にどう言おうこれ。

 つまりオタク少女ですよ。学校では虐められてますよ。友達いませんよ。千歳みどり(日記の方)ですよ。

 もっと言うなら、要するに「十二国記読んでるような女の子」ですよ! 言い過ぎた! 逃げろ!

 是非とも頑張っていただきたい。杉本さん。とりあえず異世界から明白な化け物がやってきて第一声に「私を迎えに来てくれたのね!」と言うあたり。逃げてます。逃げまくってます。現実から。

 頑張れ十二国記少女。え? 神野さんも十二国記少女なの?

 じゃあ、頑張れ神野あき!


十日(水) ゼミ面接

「名づけて妖精パット! ですね!」――黒田碧


 今年度本ゼミの指導面接。

 緊張した……。

 面接の内容自体は入試とほぼ同じものだったが、一対一でというのはかなり心臓に悪い。試験の時は学生一人に試験官三人はプレッシャだと思ったが、実際には対話回線が一本だけで常接の方が神経に来ます。

 一時間半。ヘロヘロになって終了。しかしこれだけではなく今年はゼミが二つ掛け持ちだし、キツそうだぁ。


神谷隆光 『タオの緑(1)』 秋田書店 2001

 月間チャンピオンで連載中のゴルフ漫画。すいません絵柄で買いました。

 ゴルフ漫画として成立しているかどうかは、知識がないので良くわからない。が、とりあえずつまらなくはないので良い。

 人物はアニメ絵の萌え系で普通。背景はスッカスカ。全体的に白い。が、良心的な作りでよく組み立ててある。というか巷のゴルフ漫画がどんどん人外魔境になっているので、人間のゴルフが描いてあるだけでも安心。

 一巻の時点では色々と食い足りないが、まあ先に期待ということで。


十一日(木) 奨学金書類〆切 どたのみ

「はりぽた如きと、指輪物語を比べるなぁワイドショー!」――俺


 奨学金が取れるかどうかというのは学問を続けられるかどうかの瀬戸際という貧乏学生。

 成績はどうせ今からはどうしようもないので、せいぜい提出書類の内容を試行錯誤して、どうにかこうにかそれっぽいものが出来たらしいので本日提出。

 あとはご先祖様にでもお祈りしておこう。


 夜、鷹村家で飲み飲み。


十二日(金) どたのみ

「コレクトッ 僕がダディの直範さ!」――ニセ直範


 二日連続、鷹村家で飲み会。

 どうしてこういうことになったのかは良く覚えていないが、とにかくカプヌケを死ぬほどやったような覚えがある。

 だから飛び込んじゃダメなんだってば。

 ああ。

 あああ。

 ダメ週末。


宇河弘樹 『朝霧の巫女 〜平成稲生物怪録〜(2)』 少年画報社 2001

 ウガワさんの強みは「いろんな絵が描ける」技の多さだと思うわけですが。

 いやもちろん様々な作品をきちんと資料調査して仕上げる手並みがあってこそですが。それにしても漫画として仕上げるときにはいろんな意味での画力が必要になるわけで。この人はちょっと背景が白いことがあるのがアレですが、本当に技が多いと思う。

 この二巻では筆ペン調のあやかし類や普通の萌え絵、或いは黒が綺麗に見える白黒という、黒髪の女の子を描かせたらこんなに可愛いく描ける人は少ないのではないかという「黒」も見せて貰えるので。絵を見るためだけにでも買って損はないと断言する。

 勿論話もキッチリ作り込んであって面白い。まだ伏線貼っているところだろうけれど。期待はさらに高まる。

 私見ではp35からp50に至るアクションがこの巻の白眉。簡単に描いているけれど、この動き想像してみる、或いは自分でやってみると良い。

 この躍動感。「素晴らしい」の他に言いようがない。


十三日(土) どたのみ

「多数決により戦術的後退」――yu2


 というわけで「celestial black」とかいう小洒落た名前のメイドサイトが「ユユゆゆ」に戻ったようです。良かった良かった。

 そういえばなにをトチ狂ったのかこの男も自分のサイトをメイドサイトに代えてしばらく経つようだが。

 細かいことはともかくあきうせい(現・ぷらんくとん)さんからメイドサイト記念イラストを貰っているのがめ、め、めら、めら羨ましいって俺の大嫌いな漫画の表現を使うくらい取り乱しているわけもないがおのれええええええ。

 はっ!? しかし待てよ。ヤツが一万HITで記念イラストを一枚貰えるということは、俺はヤツの数倍だからええと、一つ、二つ、たくさん……。

 ああっ! 文系だから三以上が数えられないがもどかしいっ!


 ま。そんなネットの話とは関係なくダメ週末続行中。今日も鷹村家で飲み会です。

 もはやこの家に住み込んだのか俺。いやいや。しかしキッチンには大分慣れた気がする。


十四日(日)

「ヒロイン=チャイナ服が似合う」――劉秋華の法則


 飲み会三連チャンのダメージは深刻。酒抜きに一日使った。

 というかですね、鷹村さんは飲み過ぎだと思います。お酒を控えた方がよいと思います。あと俺。


 そのためのナイスアイディアを考えたのでここで疲労してみよう。どたのみこん開催の理由には大別して三つある。

1.鷹村さんが飲みたい。

2.俺等が飲みたい。

3.たまたまメンツが揃った。

 1は仕方ない。仕事も大変だし、酒でガス抜きは大事だろう。

 2もしょうがない。若者はお酒大好きなので。処置無し。

 3もなあ。せっかくメンバーが揃ったらねえ。

 ……。


 アレ?


十五日(月)

「オフに殺しはしないって言ってるじゃない。

 仕事でもないのに業だけ背負えますか、ってね」――椿井空刃


 アレ。もう四月が半分終わるのか。

 今月アタマは旅行中だったし、帰ってきたら新学期の書類提出でバタバタしていたりで、まったく落ち着かないうちにもうこんなに時間が経ってしまった。

 新学期というのはそういうものなのかもしれないが、時間を大事に使わないと暇が減る。

 暇が減ると余裕がなくなる。余裕がなくなるとろくなことがない。

 この連鎖に陥らないように、頑張るとしましょう。


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