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2002 「皐月 a go-go-!(後編)」


十六日(木) ゼミ

「fiat justitia et pereat mundus」――Immanuel Kant


 ゼミ死。脳味噌が沸騰する。

 つまり、大学のうちにちゃんとカントを読んでおかなかったツケですか。

 ふ、負債が……。

 それにしてもカントなんて、名前は凄い有名だしもちろん聞いたことはあるしなんとなくどんな人か知ってるつもりだったから舐めてたけれど、ちゃんと本人の書いた本を読んでみると、難解。

 難書力読の必要性を改めて痛感。『ソフィーの世界』も良いけれど、なんでもガイドに頼ってちゃダメだわな。

 しかし、ここで『ソフィーの世界』が出るところが安いな。俺。


十七日(金)

「正義をしてならしめよ。たとえ世界は滅ぶとも」――イマヌエル=カント


 いやまあ昨日のヤツを日本語にしただけですが。


 ところでアフタヌーンのシーズン増刊が出てます。前にも書いたかもしれないけれど、これとOURSの増刊は読む漫画が多くてお勧めです。立ち読みでいいからコンビニかどっかで手に取ってみて、面白かったら買いましょう。


 今日は読む時間ないので内容については明日ー。


十八日(土)

「やってみろ」――王美棕


 昨日言ったアフタヌーンシーズン増刊には、いくつか好きな作品が掲載されていて、それは例えば「ラブやん」であったり「蟲師」であったり「もっけ」であったり「神原則夫の人生劇場」(好きなんだよ。悪いか)だったりするわけだけれど。(は? シャドウスキル? デスれ)

 今号からの新連載でまた凄い好きな作品が増えました。大好きと言っていい。

 「ORDINARY+-」というのがその作品のタイトルで。絵は正直荒い。でも勢いがある。単に萌え萌えしてるだけじゃネーのかと言われたら特に反論はしないが、とにかく「おっ」と思わせるものがあった。

 今後について非常に期待大。あと話の内容については敢えて触れない。頼むからアフタヌーン増刊で読んでみてくれい。

 一つだけ言うなら、籾畑先生はどうしようもなく格好良いと思った。サイコメトラーエイジの轟さんといい、どうしてもダメだ。この手のキャラには弱い。

 コミックスが出たら絶対に買おう。


十九日(日) 若竹の会

「〆葉ちゃんは、バンビちゃんだっけ? 一番好きなの」――黙れ磯野


 磯野大暴れ。繰り返す。磯野大暴れ。

 本日の若竹の会は磯野大暴れにて終了。前回覚醒したマサキ君の活躍が期待されましたが、せっかく発現した異能が

(GM情報)

1.フォッグブレス 

2.パワーブレス 

3.ディアラハン

 ではどうにも! 特にパワーブレスってナンダヨ! だからメガテンのモンスターの特殊技表からランダムで持って来ちゃダメなんだって……。

 でも特殊能力の種類の幅が広いから魅力的は魅力的なんだよなあ。

 まあ、マサキ君には泣いて貰おうって事で!


 ゲーム後、いろんなものが燃え尽きた一同は磯野トークでさらに燃え尽きましたとさ。

 特に俺。てゆーか貴様等さん達は、人のサイトのプロフィールを読み上げるのはヤメナサイ。覚えておくのもヤメナサイ。人を責めるのをヤメナサイ。ドチクショー!

 「高町桃子:本気です」「マルチ:泣いた」とかファミレスで延々言われる辛さ(要点はyu2日記にて)を、誰かにも思い知らせてやりたい。てゆーか全員サイト持て! 仕返しに行くから! てゆーかとりあえず磯野! 手前誰が攻略の出来ないオバサンだコラぁっ!

 ……プロフ変えておこ(弱気)。



二十日(月) 日文 あずまんが

「今敢えて、中村俊輔のレプリカユニフォームを着てね」――伊集院光


 昨日茶化されたことだし、そろそろ触れないわけにはいかないだろうから6万HITの企画についてちょっと。

 そんなわけでおかげさまで6万HITですわ。ここまで来れたのはまさに皆さんのおかげで。感謝感謝と言いつつ。

 みんな、なにしに来てんの?

 おっと。突っ込まれる前に話題を変えますよ。勿論! で。前回は番長こと白さんをだまくらかしてプログラムを組ませて乗り切りましたが、二回続けては不味いだろう、ということで。

 とりあえず人気投票アンケートフォームを設置してみました。このフォームで人気があった人達に、企画をなんか考えさせます。それどころかやらせます。

 他力本願寺? 今さら!

 そんなわけで皆さん、どんどんアンケートに参加して適当なことを書いてネー! ヨロ!


二十一日(火)

「殴りすぎ!」――森先生(「神原則夫の人生劇場」)


 日本のネット利用者数が世界2位の5593万人か。

 ってことは、日本国民の三人に一人がこの日記見ててもおかしくないってワケか。(飛躍アリ)

 ようし。だからといって特になにもしないぞ!


 別に世界に向けて発進してるワケじゃねーんだしよー(ゴロゴロゴロゴロ)。

 楽しいことも便利なことも多いけど、ネットは怠い時はとことん怠いねえ。


二十二日(水)

「ならば戦争です」――なち13歳


 日本の大使館に駆け込んだのに確保されてしまった件の朝鮮のご家族が、今日無事中国を出国したそうですが。

 それにしても腹の立つ。一国の領事館と言ったら出城ですよ。出城。なんで勝手に踏み込んできた人民警察を撃ち殺すくらいの気概を持たないのか。

 そりゃまあホントに撃ち殺したら問題だし、そういうアメリカ的な態度を取れといってるわけじゃないのだが、気持ちの問題でね。

 こっちがそういう風に腹をくくってる、というのが伝わっていれば、そうそう向こうも勝手に入ってこようとは思わないわけでしょう。舐められてる、てのは外交的には有利な面もあるのだろうけれど、締めるところはきちんと締めておかないと。なんてことを国民に言わせるなよ情けない。

 てゆーか責任者は当然辞めろよ? な?

 とにかく、銀天盤はバーチャルネットファシストなち13歳を応援しています。


二十三日(木) ゼミ 

「死なない程度に穴ボコあけて

 事が終わるまでフン縛っておこう」――王美棕


 すべてご破算で願いましてーはー。

 ってことで木曜ごとに、発表しては手直し。発表しては手直し。

 もはや週一発表が定例になってしまった感のある今日この頃で御座います。

 無理です。無理です。ゼミ発表毎週は無理です。絶対破綻します。

 でもやるしかない。ぐふ っ。


二十四日(金) 

「話し上手は聞き上手」――祖母


 他の人の発表を聞いていて勉強になることは。

 まずは、レジュメと発表内容があんまりかけ離れているとついていけないということ。

 言いたいことがたくさんあるのはわかるし、大事なことなんだろうとは思う。しかし、その発表を聞く人全てが予備知識を持ってるわけではないから。

 だからレジュメを作って要点についてはそれを参照しながら話を聞けるようにし、さらに足りない部分は資料で補うとか。

 そういう発表技術が必要となってくる。逆に言えば、発表技術が足りないとどんなに素晴らしい内容でも聞いてる人達に伝わらない。

 意外に忘れがちだが、これはゼミ発表だけでなく、会社の会議とかでも。或いは普通に話をするときにも大事なことだろう。話してる本人は、自分の話してる内容はわかっている。しかし聞いている人間は、そもそもなんの話なのかすら、説明されないとわからない可能性もあるわけだ。


 要は想像力だろう。レジュメが作ってあっても、独りよがりなものだと結局何書いてあるかがわからないわけだし。

 伝える力。とても大事。


 そして、伝える力のある人はたいてい、受け取る力も高いものを持っている。

 発信と受信。合わせてコミュニケートということだろう。


 で、残念ながらネットにはその力に欠けた人が多い。当然送受信両方ダメ。なんともはや。


二十五日(土) 

「つーかサイト運営なんてその時その時の気分で大分影響出るしなあ。

 ネットものてのは川の流れのようなものさ…なんちて」――浅見京介


 至言。

 仕事でもないのに、自分が楽しめないことをやる義理はない。

 楽しんでやれない趣味なんてモノは、だから不健全である。苦しいとか辛いとかはもちろんあるだろうけれど、「でも、楽しい」という見返りがなければ、それは単に苦行だ。

 サイト更新とかも、自分が無理せず、楽しんでやれる範囲でやるべきだろう。義務化した瞬間、それは単に苦痛となる。

 で。

 そのサイト更新すらする時間が取れないほど、義理と義務でネットゲーに時間をとられてる俺は何なのか、という話になるわけだ。

 っとに……。


二十六日(日) 

「何ひとつ手の内を見せず、観念的なことばっかり言ってあたりを煙に巻く人が嫌いです」――訓戒として


 二日前の某日記を読んで「イタタタ」と思った人。

 イタタと思って筆を取ってみたり、絵を描いてみたりした人。

 仲間です。

 てゆーかいてくれ仲間。


二十七日(月) 日文 副ゼミ あずまんが

「多津丘氏より依頼があり、ちょこちょこっと作成。

 数分で完成」――まめ日記より


 さすがまめ先輩。良い出来です。この肩の力の抜け具合。good!

 なんの話かって? ハッハッハ。実は……。


(銃声)


 ※謎の銃撃によりこれ以上の放送は不可能となりました。まめ先輩に依頼した画像が何処にあるかは、視聴者の皆さんが自力でご捜索下さい。ノーヒントで見つけた人は凄い。


二十八日(火) 

「また、対応で大変なのかなぁ……」――某国王


 ネットゲームのバージョンアップの話が出ていた。

 これが起こるとしばらくはまた私生活が食われるのだろうなあ、と考えると憂鬱。

 そんなことをせめて日記で書いてガス抜きというのはどうなんだこれは。

 しかも俺と同じ立場の人が40人。病んでる。病んでいるよ。


二十九日(水) 面接

「> 「柊柯」ってなんて読むんですか?

 しゅうか。」――yu2


 というわけでようやくというか何というか、yu2日記に出てくる婦女子(小)の名前の読みが判明したわけですが、今まで「ひいらあ」とか読んでたのは秘密の方向で。俺も一応文系ってことになってるので。ええ。

 しかし、「しゅうか」かあ。劉秋華と同じ読みなんだよなあ……。


 それはともかく今日は新しいバイトの面接でしたが、面接時間の前に余所の研究室でバッタリ会って。


「今日は宜しくお願いします」

「あ。丁度持ってるから、じゃあ、これ宜しく。明日までに出来る?」

「大丈夫、そうです。はい。できます」

「良し。頼んだ」


 ……。

 え? 面接? 採用不採用の判定?

 ?


三十日(木) ゼミ

「なかなか良かったんじゃないかな。テーマがちょっと的はずれだったけど」――今日のザラキ


 俺提案。

 今後木曜日は、ゼミ発表後は難しいことは色々考えないで。

 とりあえず自分へのご褒美にアイスでも食って、あとは死んだ魚のような目でずっと雲を見ているというのはどうだろうか。

 異議なし。

 俺議会承認。

 さすが俺。俺の思ったとおりだぜ!

 ……。

 さ、来週の準備すっかね……。


三十一日(金)

「スタートメニューを表示させるウィンドウズキー。

 これを押しながら“D”キーを押すと〜?

 なんと、ウィンドウが全て最小化!これで急に近づかれてもばっちり対処!

 会社で上司が来たときに! 自室で親が入って来たときに!

 おおっと、念には念を入れてタスクバーを隠しておくとさらに安心だゾ。」――Cozyキャラ変えた?


 劉秋華達と昼に一緒に飯を食ってダラダラ。

 秋華もそうだが、今日一緒に食事した人も、これはネットゲーで知り合った人で。たまたまうっかり学校が同じだったという奇縁な方。

 いいこともある。ネットゲー。悪いことと嫌なことと比べてどうかという話はしない。


 いかんなあ。最近ホントに、ネットゲーに関しては単に苦行になりつつある。なんとかせねばと思った五月最後の日。


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