2002 「皐月 a go-go-!(前編)」
「…真珠夫人?ありゃダメだ。ダメダメ。」――ヲベロン大予言。
うちのガッコは二日が創立記念日なので、今日は本当に連休の谷間です。
学校も一応常態のはずなのだが、明らかに閑散としていた。休校自主休校含めるとかなりのひとがお休みを取っていた模様。
かくいう俺も今日はバイトだけで帰宅。旬だし、連休気分を楽しみましょう。
「割合に僕は何でもできるんだよ」――不破徹
せっかくのゴールデンウィークなのに特になんのイベントもないなあ。
寂しいことですよとIRCでダラダラしているとマサキ君からアイディア。
「カレー博物館」
うーん。悪くないんだけど、メンドクサイよね。外の施設まで行って「ほう。これがアミューズメントですか」と半笑い口調でけなして回るのも。
ということで急遽明日、ヲベロン宅急襲が決定いたしました。
今まで様々な目撃証言こそあったものの、その生態は全くの謎に包まれていたオベロン。
謎の生物の住処へ、ついに報道のカメラが入ります。
などと言いたいこと言ってますが、彼の感性がどのような環境で磨かれたのかには非常に興味あり。その成立過程の一端なりとも解き明かすことが出来れば、俺も少しは面白いことが書けるようになると良いなあ願望。
明日が楽しみ。
なお本人未承諾。
繰り返す。本人未承諾。
ああ。明日が楽しみ。
「あったまきた。もう。次は、ドリラーでちぎる。復讐」――yu2
さて。具体的になにがあったのかは本人の日記が非常に良くまとまっているのでそちらも参照願いつつ。
俺はとりあえず集合前に登戸駅前の立ち食い蕎麦があまりに美味そうだったので天ぷら蕎麦を注文しつつスタイニーボトルをグビグビ行ってたらまたオベ野郎に「あり得ないでしょう。待ち合わせの度に酒って」と言われて大変心外。たまたまだって。たまたま。もー。
プチ殺すリスト更新。
まずは多摩川でボート。俺、yu2組とオベ、マサキ組に分かれる。明らかに年齢差があるうえに年長組の片方は飲酒により性能が落ちていることを見極めた上で「競争しましょうよ」と残忍な笑みを浮かべるオベロン。地獄に堕ちると良い。
と思っていたら、ヤングチームは力が入りすぎたのかどんどん横へ流れていったり浅瀬で空回り。俺はほろ酔いでダラダラしていたがyu2パワーで勝ち。
「ボートレースに負けるヤツは人生も負けるらしいよ?」と親切な忠告をするも「酔っぱらいは帰ってください」などと失礼千万な扱いを受ける。プチ殺すリスト更新。
夜は「おせん」で見た湯豆腐が本当に旨いのかをネット住人共を相手に実験。旨かったので良かった。
俺は基本的に「漫画で見た料理を本当に作ってみているだけの男」なので、実はどうなっても責任は取らないのは内緒です。あとオベの家の台所は凄い使い勝手が良かったのでお母様はお料理上手に違いない。
オベ家では他に、弟さんとお会いした。得体の知れない「お兄ちゃんのインターネットの友達」がある日突然複数名押し掛けて、居間で漫画を読んでは笑っているのを見てすぐ「こんにちわ」と言える素晴らしい人格者だ。彼はきっといいヤツに違いない。そして学校でもオタクな友人と分け隔てなくつきあっているのだろう。いいヤツ過ぎる。
そんな友が俺にもいればと思うわけもなくトキ課長を読んで大笑い。ダメ人間参上。
その他、幸せの精の現物を見たり、飼い亀(彼の最初の台詞は「お前等遊ぶのはいいけどあんまりうるさくすんなよ?」)を見たり、オベロン本棚拝見をしてとりあえず面白そうな漫画を端から読んでみたり。
でもオベロンお勧めの漫画はちょっと微妙だったり。yu2は慣れないグンペイで慣れてるオベロンにゼロ接待瞬殺されてプチ切れてみたり。深夜映画を普通に見てしまったり。
そんな夜は更けた。
「ヲベロンにGUNPEIでへこまされたので、次はミスタードリラーで埋めてやることを心に誓う」――yu2
ふーん。日記ではやや取り繕って書いてるんだ。
おっと。そして徹夜明け。
僕たち健康な求道者はもう眠くて眠くて仕方なかったのだけれど、弟さんにも出かけられて哀れで寂しい家主がどうしても一緒に遊んでくれと訴えるのでなくなく徹夜をしたわけで、今にも倒れそうです。
ところがオベロン君はそんな僕たちに向けて「よう貴様等。土曜の朝だしアニメを見ようぜ」と地獄のような提案をしてきます。僕は男らしく断って家に帰り『資本論』の続きを読みたくて仕方なかったのですが、マサキ君を人質に取られたので従いました。
「満月をさがして」はともかく、「東京ミュウミュウ」は徹夜頭には破壊力が強すぎ、皆ろぼとみーな感じで特に何の感動もなく解散。かなり竜頭蛇尾なイベントとして記憶に残りました。
帰りの電車と家で爆睡。目が覚めたらひとみ悟空ツアーズが始まったのでどこかへ連れ去られ
た。
「UO(Ultima Online)を「ウオ」って呼ぶって事はもう手遅れですね」――鷹村さんへ
昨日の今日だというのにまたいつものメンツで集まっております鷹村家。
今日も今日とてピザを取りすぎ。君ら。あと飲み過ぎ。俺等。
しかしせっかくの連休なので、このくらいイベントがあるのは良いことだ。
体重増加が心配。
「平等精神大好き
「ろくろウサギ」は平等、博愛、虐殺の精神を持つ人情家。
平等精神に反する人間のことを許せず、嫌がらせをしたり、社会的地位を貶めたり過激な行為に走りがち。
でも、平等精神を大事にするあまりの行動なんですけどね。」――「嘘動物占い」より
連休最後の日。
勘を取り戻すために本などをダラダラと読み流してみたりして暮らす。
ところで「Dの嘘」の嘘動物占いの結果、貴方はなんでしたか?
とりあえず高嶺響さんのデータでやってみたら嫌いなものが「民主主義」だったのはストンと腑に落ちた。
「連休中見ませんでしたね」――留学生某氏。てゆーか君は来てたのか連休中。
連休は終わったが火曜は講義がないので休みといえば休み。
しかしようやく図書館が開いたので学校へ行って一日本を読んで過ごす。祝・休日は図書館含めた全施設が死に、というのは本当にどうにかして欲しいと思う。
どうも最近ギレンの野望を遊んでる人が多いらしい。
かくいう俺も河邑から借りているので一応持ってはいる。
良し。ちょっと遊んでみるか。
サターンのワールドアドバンスド大戦略を。
ああっ!? 震電がっ!
震電がっ!!!
「よせってよせってよせってよせってよせって」――直感と動物的本能と守護霊と虫
水曜日といえばサンデーマガジンの発売日なわけですが。
この春からマガジンにおいて「サッカーけるける団」という漫画の連載が始まっております。作者は島田英次郎。知ってる人……。せっちん覚えてるかなあ。高校の漫画部の頃皆に薦めて回っていた、ガオだかコミックコンプだかで連載していた「放浪見聞録」を描いてた人なのだけれど。
とにかくその島田先生がマガジンで帰ってきたのですよ。非常に応援したい。大変に応援したい。
しかし、絵柄で見た瞬間「あ。ひょっとして」とは思ったけれど、なんか女の子可愛くなってるんじゃないだろうか。そのせいでちょっと自信が持てなかった。
進化している、のだろうか。でもあんまり女の子の可愛さとは関係ないんだよなあ。この人の漫画。好きな人はメッチャ好きだけど嫌いな人は「なにこれ」って感じのギャグだし。
俺は非常に好きなのでとても嬉しい。なんか露骨に読者サービスから入るあたりが手堅いので本気を感じさせると思った。期待。
「早速黒響や黒ナコルルをカラーエディットして遊ぶ」――yu2
なんか今年の本ゼミは出れば出るほど落ち込む時間になるらしいと判明した。
連休中にそれなりに積んできたつもりのことが開始十五分で崩壊。
今年はとにかく、めげずに出席し続けることを自分に課さないとならないらしい。嫌な汗をかきながら認識。
とりあえず打たれ強くならなければならない。
「盛年不重来」――陶淵明
学校史研究会と副ゼミが同時にあるというもの凄い日。副ゼミといっても去年までの本ゼミだし、昨日が今年からの本ゼミの発表でそれまで手一杯だったりと。
自分の限界を思い知らされる日となった。とにかくわかったことは、日頃の積み重ねのない人間にはもはや発言する資格すら無いというか、場にいるだけで迷惑だということ。
参加者の有意義な時間のためにも、なにか益のあることを言いたい。或いは少なくとも、そこで論ぜられている内容の全てを理解把握し自分の脳味噌に叩き込まなければ失礼である。
理屈はそうわかっているのだが、能力のついていかないもどかしさ。いいことは何一つ言えないし、皆がなに言ってるかわからないこともしばしば。
必要なのは基礎だと痛感する。少ない経験で小器用な教育論を構築してる暇があったら、もっときっちり教育史の基礎を学んでおくべきだったのだ。
学部時代の学習に悔いが残る。嗚呼。器用貧乏……。
今からでもやるしかない。基礎力養成。可能なのかそれ。いや、やるしかない。
全国の教育学部の皆さん。答は先に出る。まずは勉強をするんだ。などと言いたくてたまらない気分。
「だから止めたじゃんだから止めたじゃんだから止めたじゃん」――直感と動物的本能と守護霊と虫
水曜のことに追加なんだけれど。
島田英次郎さんて2000年にもマガジンで連載してたらしいんだけど。なんかネット検索を見る限りでは。
「伊達グルーヴ」という作品らしいんだが。なんだこれ。全然記憶にない。
ヤバイな俺。一応ファンだとか言ってて、けるける団が始まったときに一発で絵でわかったとか言っていい気になってたくせに、え。マジ? ホントに覚えないんだけど。
誰か覚えてる? 伊達グルーヴ。マズイな俺。マニア失格というかファン失格じゃんこれ。
今度bookoffで探してみよう。そう決意。
「おう。俺に任せとけ。……で、なにを?」――磯野三郎
次週は若竹。
しかも磯野が出るらしいので油断できません。
ということで珍しくも、一週間も前からシナリオを準備中。正確には週が始まってしまうとひたすら学業だけで終わるので休みにしか大きい時間が取れないせいだけれどそれはそれ。
しかしこのキャンペーンも長い。特に磯野が絡んでくるような話となるとかなり昔の資料をひっくり返さなければならず、調査だけで時間がかかるかかる。
その上やはり昔の記録などを読み始めるとついつい没入してしまうもので、結局シナリオ構成はほとんど進まなかった。やっちゃった。という感じ。
しかし昔のシナリオなどを読んでみると、「発想は買うが……」というレベルのトンデモ作品から無難にまとめすぎた二時間ドラマのようなものまで、ずいぶんチャレンジャブルに色々な物語に挑戦していたのだなあと、我ながら感心。
今はすっかりPLのレベルに依存し、楽をすること限り無しなので、このへんで一つ気合いの入った話を準備してやってみるか、と思うだけは思った。
とりあえず来週はやらないけど。だって磯野が来るから。期せずして大崩壊は暗黙。
「人間は自然のうちで最も弱い一茎の葦にすぎない。だがそれは考える葦である」――Pascal
今日の日記はお休みです。
もうね。阿呆かと。
バカかと。
アイツ等、もの凄く打たれ弱かったんだなあ、と。
改めて辟易。
911のご遺族には同上を禁じ得ないが、それとこれとは話が別だと気付く理性はないのか。
「あまり準備に時間をかけられなかったので、萌えキャラを出して誤魔化してやりましたよ」――yu2
指輪物語といえばどうもこの忙しさだと映画を見に行かないうちに上映終わってしまいそうなのだが。
最近浅見君が指輪物語に大ハマりのようで、なんか本とかも作っていく感じらしい。
チャーンス。到来。
さあその調子で指輪に傾倒しその画力でもって正当なる指輪ファンをガンガン増やし。
ハリポタと指輪物語を並べて論ずる輩を全滅させてくれ!!!
頼んだぞ浅見! 他力本願俺!
でも、○○○本だけは、勘弁な!
「うちの図書館はどうなってるんだろうねえ」――ノーコメント
大学を御退官なさった先生が、家を建て替えるときに思い切って本を整理なさるそうで。
いらなくなったものを図書館に寄付してくれようとしたところ、「場所がないから無理」という回答が出たので、捨てるのも勿体ないし我等の研究室に寄付してくれるという。
というわけで喜んで取りに行きましたK松先生と車二台で。高ヶ坂。
加羅薙の本拠へ乗り込むと思うと武者震いです。電柱の影とかに潜んでいたら壁と見分けがつかないかもしれない。その隙に殺られたらどうしよう。
怖いので劉秋華を護衛に連れて行きました。彼の太極拳だけが頼りです。
そんなオモシロ設定とは関係なく作業自体は無事終了。でも凄い量の本でベラボーに疲れた。が、作業量は俺より秋華の方が多かった気がする。本を前にしたヤツはヤバイ。
作業後、劉秋華の携帯がなくなっているというトラブル発生。
加羅薙の呪い、か……。恐るべし!
そして五月前半終了。ゴールデンウィークの休みボケはもう抜けたかな。