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2002 「ギャラクティカ葉月(前編)」


一日(木)

「パパパヤ〜」――yu2


 さあ八月開始。泣いても笑ってもコミケまであと十日を切ってます。一週間チョイ。

 という時点でまだ印刷製本が出来てないどころか、せっちんと打ち合わせして作業の日を決めたところまで!

 どうなるメイド本!?


 ってゆーか出すけどね。勿論。


二日(金)

「ウチの打線が目いっぱいやって、ノーヒットノーランをやられた。

 川上のピッチングが素晴らしかったということでしょう。

 これ以上は言葉がないよ」――原辰徳


 てなわけで昨日、川上憲伸、ノーヒットノーラン達成です!

 相手が巨人というのがまた凄い。おめでとう中日。おめでとうyoung


 でも個人的には原監督の「ツキがないとか、この期に及んでいろいろ言うのは相手に失礼だよ」という台詞が良かった。そう。勝負ごとというモノは、負けるときは負けるのです。

 潔さは大事よね。


三日(土) 中村盆踊り

「僕ね! カメックス強くなったよ!」――素直な従弟のパーティーをソーラーレーザーで焼却


 祖母宅の前の広場でお祭り。

 この日はわりと親族一同が揃って遊ぶので気が抜けません。今年も例に漏れず、皆でダラダラとクダを巻いてどうでもいいことをぺちゃくちゃと。

 その後色々あって徹夜でカラオケ。

 年のせいかさすがに一晩中歌いっぱなしは声が涸れた……。


四日(日)

「寝てろ」――斉藤一


 徹夜のあと変な時間に寝たり起きたりしたせいか風邪気味。

 せっかくの休みだというのにイマイチ調子が出ない。悪い傾向だ。

 来週はかなり忙しくなりそうだし、ここは大事をとって寝ておこう。そうしましょ。


五日(月) 引っ越し作業

「牛丼一杯分でハンバーガーが5個も食べられちゃう!」――嬉しいのかそれ


 始まりました59円バーガー。

 そんなこととは関係なく、今日までに荷造りを全部終えなければならないので研究室の引っ越し作業が必死です。

 なんか色々、めんどくさいのよね。一度全部終わったと思ったのだけれど、どの箱に本が入っていてどの箱には何が入っているとかをシールで表示しなくちゃならなくて、その上本の箱は何箱までとかそういう決まりもあったり。

 連絡が遅いんだっつーの。いやまあ、先に準備を始めていた方が悪いと言われればそれまでだが。引っ越し作業なんて早い段階で荷造りやっておいた方が良かろうと考えるのが普通ではないだろうか。

 結局荷開けして確認しながらのシール貼り作業。ブルー限りなし。

 そして明日以降の準備。いよいよ印刷です。どうなるメイド本


六日(火) 

「必ずやり遂げる!」――小泉純一郎


 てゆーかこの日からようやく自分の原稿をやり始めましたよ。ええ。

 そんでいちんち潰れた。確か。

 コミケ前後は日記に書くようなことほとんどないよなー……。学校も休み入ってるし。

 作業・作業。また作業。って感じ。


七日(水) PUTI印刷

「次は、お! ザル2本!」――せっちん


 強力な助っ人に柴三郎、yu2を加えてお送りする我等グループSET(メンバーせっちん、俺、IHARON)の大・印刷大会。このキャプションが泣ける。

 ということで延々印刷。延々折り折り。

 延々印刷。延々折り折り……。

 ……。


 うがぁーっ! と発狂寸前くらいでまあ、今日の分終了。

 ってゆーかカラー表紙と裏表紙が上がってなかったので製本までは行きませんでしたな。予定よりいちんち前に始めておいて良かった。


 で、あとは表紙裏表紙印刷と製本だけということで。仮打ち上げというか。そんな感じのをバーミヤンで。

 次の本のテーマを熱く語り合いましたとさ。

 義妹本だのなんだの、凄い堕意見続出。次も期待が持てます。


八日(木) PUTI印刷

「最近の印刷機は綺麗だなー」――せっちん。俺もそう思った。


 今日はせっちんと二人で作業。

 製本テープを買ってきて、プリンタでカラー表紙と裏表紙を印刷して……。

 しかし今日はここでタイムリミット!


九日(金) 夏コミ

「二人誌どうしよっか……」――IHARON。そうだね……。


 ホチキスで綴じて、製本テープを貼って……。

 終了ーっ!

 イヤー。長かった。ここまで来るのが長かった。

 しかしまあ、出来たから良し! ってわけでこんな感じですやね。


 残念ながらコミケ初日に被ってしまったけれど。まあ、間に合って良かった……。


十日(土) 夏コミ二日目

「デッドライン一応今晩零時にしときまーす」――あい。


 いいなあみんな楽しそうで。

 と言いつつ自分の原稿。

 くっ……。

 浅見君とか今日あたり来てたのか? 会い損ねた……。


十一日(日) 夏コミ三日目

「あり得ないテンションだ」――ヲベロン


 さあコミケだ!

 って、参加出来るの三日目だけカヨ!


 で、IHARONと合流して朝からズンタタタと有明へ。

 ズンタタタと貴族のところで売り子。

 ズンタタタと挨拶回り。

 ズンタタタと解散。

 って、それだけカヨ! って言う貴方。ゴメン寝てなくて! 半分以上夢遊病で動いてたので記憶が。記憶が。

 かすかに残る記憶をおぼろげにつなぎ合わせてみると……。


ふうらさんに会った

「オイ! 貴様! ラグナロクにハマってろくにサイト更新もしないふうらはここか!?」

「な、なんだあんたはっ」

「ウルサイ! 俺は多津丘だ! 問答無用! 世直し天誅ーっ! てやーっ!!!」

 無礼千万。


陣内さんに会った

「多津丘さん、見てみて。これ貰っちゃいましたよ」

「あ。木村屋安子さんの……」

「ガンジス川さんが直接来て、くれたんですよ」

「うわ、すごいなー。そりゃ羨ましいというか自慢か!?」

 あと貴方は自分も有名人だということは自覚した方がいいというか御本をありがとうございましたーっ。


コウチャさんに会った

「こんにちわスケブ描いてください」

 只の無礼者に優しくしてくれてありがとうございました!

 描いて貰ったちよちゃんは煮詰まったときに研究室の机で眺めてます。

 人が入ってきたらすぐに隠してます。


奇妙屋さんにも遊びに行きました

「こんにちわ! 前回コミケ以来一度も掲示板に顔出してない多津丘です!」

 不義理! 不義理俺!


 あと、また今回もヤスを売り子に呼び出した件もあったか。

 あと、youngさんとは連絡取り損ねて会えなかったんだっけ。

 あと、てゆーか知り合い全部に会うのは無理だった! いや待てよ。Hookyとは会えたんだった。あ。あと劉秋華の所も行ったっけ。皐月亭。行ったよな? 行った。確か。

 とにかく、一日であまりに多くの人と会いすぎた。50人くらいと挨拶して回ったからなあ。とてもじゃないけどここに全部は書ききれません。特にネットゲー系の皆さんとか。どうもでしたよー。

 まあ、色々含めてアレだな。ダメ人間。


 コミケ後、貴族さん達は社交界へデビュー。ていうか途中で倒れてたけど大丈夫だったのかいな。


 このへんから記憶曖昧。凄い熱さで凄い疲れてたからなー。

 確か打ち上げへ。お疲れさまでしたー。で、愚話を繰り広げつつ、今回は本も出せたし、勝ちだな。何かに。


 その気分だけを。……アレ?

 ちょっと待て。その後、ノリノリでネットゲーの方のオフ会へ合流した話を書こうと思ったんだが。

 確か、俺等新宿で飲んでて? 移動したよな。なんとか橋だかへ。

 その時車で行った、よねえ。

 ひとみ悟空来てたんだ? アレ?

 いやでもコミケの会場にはいなかったよな? アレ?

 いつ合流? 新宿で? ゴメン俺記憶ない。

 アレ。柴三郎、もいた? アレ?

 アレ?

 俺の想像力が産み出した架空の友人? 今消えてる? もう。

 むしろ世界の方が?


十二日(月)

「いやー。あのあと飲み会行っちゃいましたよ」――貴族……っ!!!


 アレ? 続行中。

 まあ、イイや。とにかく、ネットゲーの方のオフ会に合流して、カラオケで一夜明かして。

 明かしたよねえ。明かした。明かしたはず。

 で、都内で解散して、ちょっと寝る人達を新宿の漫画喫茶まで確か送って。

 帰って俺も寝た。

 ……寝た。よなあ?

 まあ、言えることは、オベロンの日記読んでおけば万全、てことさ。


十三日(火)

「いや、だから、あり得ないって」――yu2


 エー。オベロンの日記のあとの話。

 解散してさあ寝るぞということで、yu2と上野公園へ。

 ……。

 スマンどういう流れだったかは覚えてない。

 確か、「せっかく区部まで来たし」だっけ。そんな理由。

 で、上野公園に行って、とにかくコミケの疲れと昨日の麻雀の疲れの抜けるまで爆睡。

 爆睡。

 ベンチだかで延々寝ていた。昼から。というか午前からか。ダメすぎる。

 で、午後もいい感じの時間になったので浅草へ。

 yu2が地下鉄の古さに注目していたので見ていたら、日本初の地下鉄だったらしい。へえ。

 で、お参りをして。土産屋を冷やかして。手ぬぐいを買って。ついでに黒田屋で便せんセットを買って。

 藪蕎麦でいっぱいたぐって。

 大江戸線で月島へ。人生初大江戸線。


 月島ではまず、銭湯へ。ここでさっき買った手ぬぐいを使ってたらyu2に「凄い。尊敬した」と言われた。

 君は。

 俺が銭湯にはいるために手ぬぐいを買ったことで尊敬するのかと。

 他の面ではじゃあどう思ってやがったのかと。


 湯上がりいい気分になったところで、岸田屋へ。

 飲み食い飲み食い。

 飲み食い飲み食い。

 飲み食い飲み食い。

 しかし連日の疲れもあったのか、あとお店の雰囲気が良くてネー。やっぱり。お酒の回りが早い。

 二人だったし。ぐらぐらに酔っぱらって、その上頼んだ物が食べきれないという痛恨のミスを。

 しかしお店の人は商店街の団扇をもたせてくれて送り出してくれたのでした。岸田屋最高。

 また必ず行く。今度は三人くらいで。


十四日(水)

「……で。申込書を買うのを忘れてたわけですが」――俺


 すーごい二日酔い。

 こうして怒濤のコミケが終了。皆様お疲れさまでした。俺もお疲れさまでした。

 毎回思うけれど、とにかく忙しい。記憶がウロになるくらいだから、これはもう非人間的。

 しかし、それが祭りというものなのだろう。これで元気を貰ったり、やる気が出たりすることも事実。

 なかなか会えない人達に会えるしね。いっぺんにというのが厳しいが。

 次も頑張るぞ、と。次は自分の本をひっさげて行けると良いのだけれど。

 そうなるように頑張りましょう。改めて、どうもありがとうでしたー。


十五日(木) 敗戦の日

「なにそれーっ!?」――ちよちゃん


 イデオロギーがたくさんあるのは良いことだ。

 大政翼賛会は最悪だ。


 だから別に、今の世の中に異存はない。昔に比べれば全体として良い方向へ向かっているのだろうと思う。

 民主主義の世の中だし。

 逆に言えば俺が個人的に、この日を特別に思っていても、問題はないわけだよな。


 などと考えていたけど寝坊して黙祷し損ねたり。

 ……。


 こんな人間が生きていられるのも平和な日本を作ってくれた先人のおかげです。

 感謝。


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