銀天盤 ○日記帳扉 ○前項 ○次項


2001 「神無月風味の 〜なにか〜(前編)」


一日(月) 刃牙

「グインサーガはじめました」――文教堂橋本店


 イチローが大リーグ新人最多安打を記録。

 キューちゃんこと坂本九(※偽情報)がマラソンの世界記録を塗り替えた日。

 昨日の長嶋引退も相まって、世代交代というか、新しい力とういか、そういうものを強く感じる一日だった。

 日本人もケッこーやるジャン。というのもプラスしておこう。


二日(火)

「ナップスター始めました」――俺


 正確にはナップスターというのは終わってしまっているのかな。とにかくファイル共用ソフトというヤツです。劉秋華の家でWINmixというのを見たときに、便利なものがあるんだなあとと思っていたヤツをついに導入です。

 限りなく著作権的に灰色に近い、というか黒いんだけど特殊なサングラスをかけてみると灰色というか。

 まーしかし余所様がお持ちになっているファイルのうちで、共用しても良いと言ってくれてるヤツをダウンロードできるわけですよ。懐ゲーのBGMとか一発歌手の持ち歌とか、どこでどうやって探せばいいのかも途方に暮れていたようなもののMP3ファイルが手に入るわけです。

 大変有り難い。どう考えても著作権的にアレなんだが。本当に助かるというのがホンネです。

 で、早速DC版こみっくパーティーのエンディングテーマをダウンロード。これ凄い好きな歌なのだけれどDCのソフトからは取れないし。鷹村さんが吸いだしソフトを探しなよとアドバイスくれたのだけれど、見つからなくて。

 ゲーム自体は持ってるし、サウンドモードでいつでも聞けるわけだから、そのMP3ファイルを俺が持っててもギリギリ灰色? 著作権的には。

 と、都合のいいことを考えつつ退散ー。


三日(水)

「じゃあまあ、なんとかしますので」――七尾市立図書館員様


 今回旅行中に七尾市立図書館に歴史手帳を忘れてきてしまって、大変不便をしていたのだけれど。

 図書館職員の方に連絡を取ったらこちらまで郵送してくださるという。有り難いことです。

 今日発想してくれるそうなので、明日か明後日には着くだろう。助かった。


 今日はガッコの帰りに皐月亭に寄せてもらって劉秋華とダラダラ語り。

 さすがのアンテナで月姫も君が望む永遠もキャッチ済みだった。しかしひきづられる自分が目に見えているので冬コミ原稿上げるまでは未プレイ封印という。

 その気持ちわかりすぎる。

 面白いゲーム遊んで、小説読んで、漫画見て、リスペクトされるのは嬉しいことだけれど。

 似ちゃうんだよなあ。猿まねになっていく。どんどん。

 そこに個性があるのだろうか。作風とはなんだろう。

 まるで更新されない一応、二次創作系サイトのはずの銀天盤だけれど、書きかけで死んでいるボツ文章は実は結構ある。そいつらのどこが気に入らないかというと、面白くないのだ。

 しかしまあ、身の程は知っているので、単に面白くないだけなら発表することに躊躇はしない。プラスしてなんか誰にでも書けそうなもんだよなー、と感じたときにお蔵入りが確定する。

 つまんないうえに個性的でもないなら、ホントにどうしようもない。

 しかし、俺っぽさとはなんだろう。自分では何となく納得していても、そういうものって外に出ているのだろうか。

 そろそろヲベロンあたりが「グダグダ言う前に書けってことデスよ」とか、したり顔で忠告してくるのでやめよう。


四日(木) フルバ hitomiツアーズ

「ゴルディアスのコミックスも全然ねぇなあ。目撃証言募集」――俺


 修論提出まで二ヶ月。そろそろ焦ってきたような。

 こういうこと意識すると良くないので考えないようにしたかったのだけれど。スケジュール立てないと余計不安。

 そんな学業不振の俺をツアーズが攫ってくれたので、ラーメンを食べたりゲームを遊んだり鷹村家の酒を飲み干したりして暮らしました。

 今日わかったこと。ゲーセンにあるガンダムの多人数プレイは、友達同士でやると思ったより全然面白い。


 鷹村家では久々にIHARONと会った。最近調子悪かったそうだが、もう復帰しているようで良かった。


 全然関係ないが、漫画家が大量に抜けて大改変のエニックス系出版。今月号のガンガンWINGに載っているまほらばはとても良い話だったので、ギャル漫画好きで暇な人は立ち読みしておこう。

 王道の本道でもこんなにいい話が描けるんだなあ。

 あとはラブひなの仕舞い方に期待だ。


五日(金) 

「相互主義だ相互主義。悪い?」


 あー。ワープロ叩きとか。煮詰まってます。

 あー。やってらんねー。

 嫌な一日だった。やっぱ俺は論理抜きで喋るヤツらは苦手だわ。

 ダリぃ。人の話聞く気がないなら独りで壁に向かって喋ってろよ一生。

 ネットだろうとなんだろうと、対話する気がないなら帰って欲しいよホント。

 もー真面目な話は人撰ぼ。世の中真剣に対応するだけ損な場があるわ。

 ヘラヘラ笑って手前の話聞いてりゃ満足なんだろ? ケッ。


 そんな不快な気分も吹っ飛ぶ磯野のサイトへみんなもゴー。


六日(土)

「千と千尋見てないとわかんないジャン」


 明日がイベントなので今日はその準備の日でした。

 車を洗ったり方々を片づけたり。そして今日、ついに、俺の部屋のどこであってもこれ以上物を置くことが出来ないと言う事実が判明。大物捨て時代に突入ですよ。明日から。


○今日のシスコンさん。

「妹子も千と千尋見に行ったのか」

「うん。沢口靖子冷たすぎ。『千尋、あんまりくっつかないで。歩きにくいわ』」

「スゲエ似てる!」

「あと白カッコイイよー。白。声の人見たときには「ハァ?」って思ったけど」

「……声優ファンはそれを言っちゃいけないんだぞ」

「あの人は顔出さない方がいいね(※聞いていない)」

「他に好きなキャラは? お兄ちゃん顔なし好き」

「(片手を前に出しながら)あ……、あぅ……。あぁ……」

「わーい砂金ダー」

「偽物だよ。泥になっちゃうから」

「……。」

「あ……。あぅ……。あぁ……(食べていたアイスを自分の胸のあたりへ持っていく)」

「ダメ! 違うそこでは食べられないよ」

「あぁ……。あぅ……」

「ダメ! 妹子ダメ!」

「あぅ……」

「ダメ!」

 (以下永遠に続く)


七日(日) 三回忌 リアルバ

「〆葉、俺達はいいから親戚の人達にお酌してこい」

「どうした〆葉。こっちはいいから会社の人達に挨拶してこい」

「〆葉ちゃん、身内に気を使わなくていいから、お客さんの所へ」

「……きゃ、客はどこだ」


 朝早く起きて三回忌と行きたかったけれど、前日五時までネットゲーだったんだな。これが。

 それはともかく朝から新潟の親戚を迎えに駅へ往復往復。寺へ皆を送りに往復往復。いきなり喪服で出迎えるのもなんだと思って初めは普通の格好でいたら、着替える時間がとれないとれない。

 まーしかしこの手のものは始まっちゃうとなんとかなるもので、つつがなく終了。その後の宴席は盛り上がってたなあ。まー皆酒飲む飲む。素晴らしい。

 終わったあと家帰ったら気が抜けてちょっと寝てしまった。起きて、今日はHotSpiceお休みで代わりに町田でダベっている鷹村ヤスヲベ組に合流。

 飲んだりヲベロンを叩いたり飲んだりヲベロンを叩いたりして解散。鷹村家になだれ込んで泊まり飲み。

 飲んで飲んで飲みまくった一日だった。会社の人も言ってたけれど、故人は日本酒が大大大好きだったから。

 だからこれでよいのだろう。概ね、満足。


八日(月) 刃牙

「なんだお前等腐ってやがるなあ」――余計なお世話です幸せ者


 祝日。

 鷹村家で昼頃起床。なんかざち部長がお連れさんと一緒に来るというので迎える準備。

 で、夕食をご一緒しましたが。ええ。

 御他人様にお料理を作っていただくというのは、ハァ。いいご身分でおじゃるのう。

 なんかブツブツ言いながら帰宅。幸せはどこだ。どっちだ。


九日(火)

「あいつら命削ってゲームやってる感じ」――柴三郎


 雨。

 どうせ外にも出られないのでワープロ叩いて生活。

 昨日の帰り終電だったので橋本から歩き。その時ちょっと雨に濡れてしまったので風邪気味。

 調子悪いなりに騙し騙しやっていたらhitomiが焼肉に誘ってくれたのでゴー。

 柴三郎とIHARONもいて、二人ともちょっと久々だったので話が出来て良かった。

 今日はゲーセンでカプエス2やガンダムの対戦を結構やったが、やはり身内でダラダラ遊ぶと楽しいものです。

 余所様が入ってくると瞬殺されるので全然面白くないものです。ヤツら上手すぎる。柴三郎の言うとおりだ。


十日(水) HELSHINGアニメ開始26:40〜27:10(変更後) (第2話以降は毎週水曜日 深夜2:25〜26:55)

「はいはいっ

 私を敵に回したくなかったらおとなしくしてましょうね〜〜」――結崎ひよの


 雨。

 大風邪。

 今日は一日ひっくり返ってました。扁桃腺がスゲエ。水も飲めない喉の腫れ。

 寝よ寝よ。


水野英多・城平京 「スパイラル 〜推理の絆〜(3)」 エニックス 2001

 またも従妹から借りてきましたが。

 今刊の見所はやはり新キャラ、竹内理緒の大登場でしょう。まさに小さな大巨人。

 相変わらずクール&ライトなガンガンノリでつっ走ってます。ミステリじゃないって? 細かいこと言うのは野暮野暮。この挑戦的なスタイルこそがミステリなのです。

 そして認めねばならない。このキャラの立て方は格好いい。ライトノベルでもなかなかないぞ。

 ああ。ここに最後に結崎ひよの今刊ラストセリフを入れたい。しかしネタバレするので入れられない。

「                          」

 しょうがないので尺だけとってみた。あとは任せた。諸君。


黒田研二 「ペルソナ探偵」 講談社 2000

 メフィスト賞受賞者のミステリ。

 こっそり佳作でした。

 短編連作連結形態といおうか、そんな感じなので一つ一つが食い足りないことと、やはり仕掛けの短さのせいで意外な真相というほど意外な真相でもないかもと思ってしまうとそこまで。

 綺麗にまとまったちょっと気の利いたお話でした。


十一日(木) フルバ

「はっ。人じゃなかったら撃てるのかよ」――アーカード


 風邪続行。

 鼻水と喉が特にひどくてボーっと暮らす。寝られねえけど寝て、目が覚めると腰が痛いので家をウロウロ。

 この繰り返しの中で、少しでも時間を有意義に使おうと録ってあるビデオを見たりした。

 そういえば秋の新番組とか始まっている。FFのアニメはあまりの子供騙しっぷりに呆然。でもターゲット子供だからアレでいいのか。ヒカルの碁とかは見損ねた。まあジャンプ系だしカッチリ仕上げてきてるのでしょう。

 白眉はやはりHELLSING。昨日の夜のHELLSING。凄いですよ。やってくれますよ。格好いいですよ。目が離せませんよ。OPからいきなり人の頭踏み壊してるし。アレはグールだからいいのか? まーともかく。アレクサンドル=アンドレセン・野沢那智に期待大爆発。

 あと今日やってた恋人はスナイパー。特番。殺陣が良かったですよ。スタントマンだったけど。

 あと田村正和のドラマ。面白そうだった。

 あと刃牙は来週渋川先生なので楽しみなのでした。

 今日はインプットだけの日でした。じゃ。


十二日(金)

「さあ。やってやろうじゃないか」――後述


 先月のテロの際、ペンシルバニアに墜落した飛行機の乗客達はハイジャックされた機内でありながら武器を持った犯人に抵抗することを決断。上記のかけ声と共に行動を開始したという。

 これは機内からかかっていた携帯電話越しの情報らしく、その後どうなったのか不明である。が、恐らくはペンタゴンへ突入する予定だったこの機体はテロの目的を果たさずに終わった。

 いつの日か同じような状況に巻き込まれたときに、彼等のように行動できるだろうか。

 国民全員がテロを由としない覚悟を持つというのは、そういうことであると思う。

 単に自衛隊を出すということではなしに。


 それはともかくもはや身動きとれません。物の味もしなくなったので明日は嫌々ながら医者へ行ってまいります。

 当初はなかった風邪の諸症状がどんどん出てくるというのは、順調に悪化しているということだろうか。普通逆だろう。どうなってるんだオイ。


十三日(土)

「棒読みは国会だけです。あれは質問も棒読みですから」――小泉純一郎。昨晩のニュース23より。


 ちょっと医者に診て貰いに行ったら捕まってしまいました。

 結局医者の世話になるならもっと早く行けと思ったそこの貴方。正解。

 思ったより大分悪かったらしく「自覚症状はいつから?」「火曜」と答えたら大変怒られた。

 医者にかかって薬貰うと治った気になってあとは普通に暮らすことの多い俺ですが、今回ばかりは寝ていろと念を押されてやや反省中。

 あ。従弟が言っていたけれどRAVEのアニメが今日から始まっていた模様。見損ね残念。

 NHKのカスミンという新作アニメは意外に地味にとても面白かった。なんつーかせっちん系。


十四日(日) リアルバ

「アセロラジュースは頭の上でしょう」――忍萌え萌え柴三郎

 医療施設パワーでだいぶ体調が戻った。明日の完全復活を夢見てhitomiツアーズに出かけカレーで前祝い。

 久々に食べたちゃんと味のある肉系の食事は旨かったぁ。


十五日(月) 刃牙

「対象年齢六歳以下の番組なんですよ。僕が目指してるのは」――伊集院光


 ウソだ。断言。

 薬のせいか身体が怠いのに親が旅行です。

 大ピンチです。


西澤保彦 「麦酒の家の冒険」 講談社 1996

 超能力系ミステリで有名な西澤保彦と言えば論理推理物です。今作もオール安楽椅子探偵。

 アクションもサスペンスもないので、純粋推理に興味がある人以外は途中で飽きるかも。

 舞台仕立てや雰囲気はやはり良いです。このお方。

 なお、「解体諸因」「彼女が死んだ夜」の続編的意味合いもあるので、そっちを先に読んでおくと良いようです。


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