銀天盤 ○日記帳扉 ○前項 ○次項


2001 「葉月っちゃんの出番やで!(前編)」


一日(水) arkham寝ずミーオフ

「え? これはどこまで本気ですか?」――ヲベロン


 午前、午後、夕方とバイト。冷房負けと座りっぱで腰が痛い体調ながらネットゲーのオフ会のために新宿へ。

 夜おそーくに合流して、新宿区民の案内で定食屋で夕食を取り、ダベったりしたあとで漫画喫茶へ。俺以外のメンバーは今日の朝からディズニーランドをうろついたいたためわりと疲労気味で、とっとと寝る人も。

 そんな皆さんを後目に漫画喫茶を大満喫。だってジュース飲み放題ですよ。漫画読み放題ですよ。

 フルーツバスケットも原作六巻まで読めたし。いや、立ち読みしようにも大人気でなかなかブックオフにないから。

 漫画喫茶サイコー。ばんざーい。ばんざーい。

 以上、人生初漫画喫茶の日でした。

 あとヲベロンだけは寝ないでつき合ってくれたので後述の漫画を読ませたりした。だって彼がラブコメ書きたいから参考資料をクレって言ったんだもの。俺のせいじゃないもの。


天津冴 「がぁーでぃあん Hearts(1)」 角川書店 2001

 うるせー。うるせー。

 いいんだよバカやロー。私情だよバカやロー。

 俺は天津冴がコミックライズで描いてた頃からのFANなんだから! エロ漫画の頃の単行本だって全部持ってるんだから! レビューなんざできるかぁーっ! ばんざーい! メジャー進出初単行本ばんざーい!

 描き分けができてないとか言うなぁーっ! キャラが立ってないとか言うなぁーっ! 初回特典がショボいとか言うなぁーっ!

 ええやんかーっ! うちは好きなんやー! メッチャ好きなんやぁーっ!

 買えーっ! 貴様等も買えーっ! 義理で買えーっ! 一応買えーっ!

 頑張れ天津冴ーっ! がんばれーっ! がんばーれーっ!

 がーんばれっ! がーんばれっ! ワー!


二日(木) 夏のデジキャラットアニメスペシャル フルーツバスケット

「たとえば くるしい 今日だとしても」――フルバOPより


 素敵な漫画喫茶で朝を迎え、立ち食い蕎麦で朝食。いつもながら新宿は気違った時間から人の多いこと多いこと。

 ベローチェなどでダベりつつ、今後の展開をダラリと模索。新宿御苑へ行こうということになってゴー。

 実は初です。御苑。あー。あの芝生で寝たかった。

 時間等の制約により温室で寝ることに。五分くらいでも寝ると全然気分が違う。素敵植物園。

 地元民に手伝って貰って桂花末広店を発見。磯野推奨の店主盛りを食べてみた。俺としてはお得な感じ。

 ただ、他のオフ会メンバーも全員連れて行ってしまったので、味の濃い熊本ラーメンは苦手な人もイタかもしれない。ちょっと悪いことをしたなあ。

 食後新宿駅で解散。今回の総評。ねーさんお疲れさまでした。


 本日のフルーツバスケット(夏開始のアニメの中で一押し)は昨日単行本を読んだ限りでは序盤のターニングポイント。大地節はちょっと押さえてあってカッチリ作ってあった。

 途中OPがBGMに流れる場面、不覚にも泣きそうになってしまった。


 でじこのアニメの方は……。まあ、せっちんには貸そう。せっかく録ったし。

 なにが「デッ、ズゥィーコ、チャーン!」ダヨ! とは相当思ったけれど。まあ。

 まあ。


三日(金) 夏のデジキャラットアニメスペシャル2

「パチンコねー、もう卒業」――やったぜせっちん!


 ダルい暮らし。

 夜、IRCでhitomiが「今日せっちん鷹村さん飲んでるらしいよ」と教えてくれたので電話をかけてみる。なんか町田にまだいるというのでレアキャラGETに出発。

 二時頃に。

 滅茶苦茶な暮らしだなあ、と思うが、久々にせっちんに会えて良かった。鷹村さん激寝だったので挨拶もできなかったのは残念。

 せっちんも原稿はかなり難しいらしい。IHARONはどうなんだ。ああ。コミケどうなるのだろう。


四日(土) K 中村盆踊り

「桜庭の勝ちぃー」


 祖母宅町内会の盆踊り。親族集合。

 従姉弟の相手が仕事といえば仕事なわけだが、お姉さんの方が演劇部なのだね。中学校の。

 そこが今度秋に講演をやるというので脚本を見せて貰ったというか、意見を聞きたいというので読んでみたわけだけれど。

 これがまたスゲーサブカル臭いのよヲベロン! ねーヲベロン。なんとかしてくれよー。


〜あらすじ〜

 主人公は役者を目指すフリーター。ある日その主人公の前に「蛇」が現れアダムとイブという名の二つの人形を置いて去る。

 人形達は主人公の幼なじみなど、他の人間がいるときには単なる人形に過ぎないが、主人公一人で部屋にいるときは人格を持った存在として主人公に使える。「貴方は私たちをお作りになられたのですから、貴方のために働くのは当然です」

 主人公はイブを相手役に演劇の練習を重ね、オーディションに赴くが落ちる。演劇の練習を続けるうちに主人公に恋心を抱いていたイブは主人公を慰めるが、「人形になにがわかるんだコノヤロー」と八つ当たりされ失意。主人公と練習したロミオとジュリエットの脚本に自らをなぞらえ、短剣で喉を突いて命を絶つ。

 絶句する主人公の前で、イブのことを想っていたアダムも同じく絶命。場面が暗転して目覚める主人公。幼なじみの少女がなんだかんだで面倒を見るために来ていた。「あなたずっと倒れていたのよ。しっかりしなさいよ。一回や二回落ちたくらいで。あ。もう16回か。それにしても見る目のない審査員ね……」けなげな幼なじみの態度に涙の止まらない主人公。

「ありがとう……」

「うわ。あんたがお礼なんて変な感じね」

「ちゃんと言っておきたいんだ。愛してる……」

 ハッピーエンド。


 殺せーっ! 殺せーっ!

 こーろーせっ! こーろーせっ!

 シナリオの展開のために「完全不幸者」を肯定するようなクズ脚本を許すなぁーっ!

 なんじゃこりゃクズが。これが中学演劇でやらせる脚本かヨ!

 臭いんだよ臭い。メッチャサブカル臭い。「僕たちはこんなにも愛とかそういうことについて考えてマスよー」みたいな。演じるのは中学生だぞ!? 漱石の「こころ」も読んだことがねぇ。ヒモ暮らしのダメ男が陥る悪循環なんてわかってねぇじゃんかよ。

 そいつらにやらせるのかこれをー!? 俺は懐疑的だぁー……。

 高尚っぽくみえるだけの脚本を棒読みで読むことにいかほどの意義があるのだろうか。疑問である。

 大変に疑問である。顧問の先生の自己満足に終わっているのではないか。

 ヲベロンどうだよ。映画サークルで四年間脚本を書いてきた男よ。どうだ。どう思う。


五日(日)

「安定を求めるというのは可能性を捨てるということだ」


 磯野と職場で会ってダラダラと話したりした。小学校の頃の同級生の話をしたりしたのだけれど。

 周りの時間てのは思ったより早く過ぎていたようだ。


 考えると年とったんだなあと思うわな。そろそろ、平成ベビー達がコミケとか来ててもおかしくないんだよな。ちょっと想像できないけれど。


六日(月) 

「人はみな普通に弱い。だが自らを弱いと言える人間が強くなかったためしがない」


 人並みにコミケに向けて暮らしているので昼も夜もありません。

 原稿。


七日(火)

「織田祐二もうちょいトーン下げて実況してくれ」


 昼夜逆転生活中。

 夜の方が過ごしやすいし色々作業は進むのだが、それで朝方寝て午後に起きるとスゲー一日を損してる気がする。

 どっちにしろこんなヤクザな暮らしは早く抜けよう。


八日(水)

「織田裕二にねぇ……。「オイオイガンバレヨー」とか、言って欲しくない感じ。だって頑張ってるに決まってるジャン選手! みたいな」――伊集院光


 明日はもうコミケ前日ですよ。

 皆さんもガリガリと死んでいることと予想します。

 一足お先に死んでおきます。

 WAO。


九日(木) フルバ DC版こみっくパーティー発売

「こみパ取りに行けず」


 明日はコミケです。

 劉秋華の所に行って真面目に働く彼の邪魔をしつつカタログチェックをしようと思ったら、「持ってっていいよ」とのこと。有り難くお借りして帰宅。

 明日から三日は忙しくなりそう。

 というか本がまだじゃないか。


十日(金) 夏のコミックマーケット初日

「最近ダラダラする時間とってないね」――せっちん そりゃまあ高校の頃みたいにはなあ


 せっちんと待ち合わせてコミケへゴー。今日は一般なので午後からダラリといってきます。

 会場に着いた頃はすっかり列も消えていたのでダラダラと中へ。会場に群れるオタク共を見下ろしながら「うわあ」と感想を述べるせっちん。久々だからなあ。

 中ではエクシールさんやきぎたつみ先生のサークルを回って、あとは雰囲気とか見学。ガンパレ多いなあ、とか見て取ったり。

 ネットゲーの人達とも合って話せて、とりあえず本日の目的は達成。じゃあ帰って原稿ダー。

 景気づけに岸田屋でせっちんと飲んで、ダラリと帰りました。


十一日(土) 夏のコミックマーケット二日目 K

「ローソンのコピー機は、使ってはダメです」――長谷部ぇ


 今日は主に原稿。など。

 自分の原稿もやりつつIHARONとせっちんから原稿を集め、それをコピーして製本。

 それにしてもセブンイレブン! マニュアルコピー可であのスピードは偉い! 今回の本が完成したのはまさに君のおかげです。

 そして表紙用の色紙を買いに行こうと思ったらドン・キ・ホーテのくせに目白台店が閉まってヤガル! 24時間営業しろよ! しょーがないので堀之内へ。

 そうこうしてたら結局徹夜になってしまった。HAHAHA。


十二日(日) 夏のコミックマーケット三日目

「もう行かない」――ヤス


 寝なかった。

 でも本が出来た。まあ、概ね良し。

 本日は某所で売り子をやりながら訪ねてきてくれる友人とちょこっと喋る午前午後。

 昼過ぎにトップバッター(なんと)ヤス登場。慣れない、というか生まれて初めてのコミケが三日目東館ですか。サイアクですな。

 俺が忙しかったのでヤスはフラフラと人混みへ帰っていきました。合掌。

 次にIHARONと君が来ました。ベテランの余裕ですね。もうずいぶん本も買っていたらしい。

 あとはヲベロンが来て、ネットゲーの人がチョロチョロ来たり。桜坂さんも来てくれたし、午後までにかなりの人達が。やっぱ売り子のお手伝いがメインだったのであまりきちんと対応できなかったのが申し訳ない。

 休憩時間に出ようと思った瞬間ふうらさんが来てくれて御本をくださいましてどうもありがとうございました。

 ひるさがりまではまたーりと。ネットゲーの人達が集団で差し入れ持ってきてくれたりで、今回はほんとにたくさんの人に会うことが出来た。最後の方で「キャプテン・サワダが表紙の本ありませんか」って例の人も来たし。

 何カ所か行き損ねたサークル、買い損ねた本が出てしまって残念をしました。けれど、限られた時間の中ということを考えるとかなりの成果を上げたものと思います。買い出しに行ってくれたIHARON、ヲベロンとCozyに特に感謝。

 その後打ち上げに行きましたが、流石に疲れが出たのか酒が入ったらパターンと寝てしまいました。残念したよ。


 そうそう。ヤスに予約して貰ったこみっくパーティーを今日ようやく入手。ソフマップ特典の時計を見せて「君のおかげだ」と肩を叩くと「ふーん」という感動的な返答。これだから非オタクは!


 飲み屋で寝て起きたら急に調子が良くなったので帰りはスイスイ帰りました。みなさんお疲れさまでしたー。


十三日(月) K

「昨日も寝ないで本とか読んでたり」


 ばたんきゅー。

 やはり二日連続徹夜が効いた模様です。さようならー。


十四日(火)

「道理でガラガラだよ」


 あちゃー。

 コミケも終わったしちょっと仕事でもしとくかー、と思って学校へ行ってみましたが。

 なんと十日から十七日までは長いお盆休みだそうです。しまったなあ。

 とりあえず今日はせっかく行ったので鍵開けて貰って作業してましたが、明日からはこりゃ自宅だなあ。


 夜、IHARONとコミケ後の打ち合わせというか反省会のためにダベる会。せっちんも捕まったので町田でゲーセンへ。

 するとhitomiと柴三郎がいました。後に鷹村さんも合流しジョナサンでダベダベしましたとさ。

 この時、明日のせっちんの誕生会をうちでやることに決まったので明日もダラダラします。


十五日(水) せっちん誕生日

「やです。だって俺のためにならないから」――せっちん(※御影すばるにユニットを組まないかと聞かれて)


 せっちんが学生の頃のようにダラダラしたいという野望を秘めていたので今日はそんな日をプレゼントしました。

 すなわちうちに集まってダラダラとゲームをしたり酒を飲んだり。ダメなオタクの典型的な集まりを催します。

 ダメ祭り参加者は柴三郎、俺、せっちん、IHARON、Cozy、hitomi。ばんざーい。俺達ばんざーい。

 でじこぼーどげーむをやったりでじこのビデオを見たり、DC版こみパの初プレイをしてもらったり、せっちんへのサービス満載の一日でした。

 本当にサービスだったかどうかは、知らない。


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