銀天盤 ○日記帳扉 ○前項 ○次項


2000 「それも、今は卯月(後編)」


十六日(日)

「動けば問題なかろう」


「桜の散る季節ととるか、葉桜の咲く季節ととるか。

 世の中なんて解釈のしようでいくらでも楽しく暮らせると思うのだけれど。

 獲得したツールとしての個人レベルの文化がそれを邪魔するというのが辛いところだね」

十七日(月) K

 「一生片肺運転」


「だからまあ、全力で走ってるときにコケれば痛いのは当たり前だしさー」

「……逆に言えば全力で走っていたからこそあれだけ痛かったわけだな」

「自分の主義を裏切っていなかったと確認できたのは良いことです」

 そんなわけで還ってきました。てへ。

「ちょーっと、大怪我でしたけどデース」

「大怪我と言うよりは、細かい傷をたくさん受けて徐々に効かなくなった腕が腐り落ちて片輪になった感じかな。一生残るでしょう。アーメン」

 ヤなこと言うなあ……。

「黙れ拗ね者。youngさんに心配かけてる暇があったら日記ぽいことも書け」

 ヘイヘイ。

 えーと、今日は大学行って教育政策の講義に出ました。専任教授の講義なので逃げられません。発表も決まってしまいました。「教育基本法」です。

「……それ、もの凄く、大きなテーマだと思うのだが」

 同感です。それこそ修論のテーマに出来るのではないでしょうか。それを前期だけでやれと言うのでしょうか。ちょっと思考停止気味です。

 それから教育課程の講義に出ました。担当教授はライトなノリでとんでもない毒舌を吐くことのある一見穏やかな分始末に困る先生です。話を聞いてると面白くて止まらないというのも困ります。

 その後、劉秋華の家でダベって帰りました。彼の家は必要以上に居心地が良くて根が生えて動きたくなくなるのが悪いところです。くつろぐくつろぐ……。

十八日(火) 英語特講

 英語のですね。特別講義にですね。

 一時間半の講義に一時間半ほど遅刻して登場。色々と間違えてました。時間とか。

 劉秋華に「あの講義の鼻つまみ決定」と言われ意気下がる僕ですが。そりゃそうか。実力判断テスト終わってからフラフラとやってきて「英語はここですか」もなにもないよなあ……。

 劉は他にも「桜の舞い散る中、ソフトクリームを食べながら歩く男が独り」など、様々な文学的修辞表現で僕を意気消沈させます。悪かったなあ。でも「サクランボ」のソフトは旨いと思うんだがなあ……。

 今日は午後には帰宅できたのだけれど、なんか急に山にでも行って独りにならないと死ぬ、という強迫観念に襲われて急いで家に帰ったら車が無くてさー。早く車、早く車帰ってこい車ってウロウロウロウロしてたらいつのまにか寝てやんの。昏々と。

 起きたら夜だったからなにもできなかった。なんか、急に大山とか本格的な山に行って独りにならないとヤバい気がして止まらない。叫び出しそうだったり。

 どっかに無理があるんだろうけれど、それが見えないのがアレなんだよなあ……。

十九日(水) バイト コース特講 ラブひな

 「俺のアールグレイとセイロン混ぜたの誰だぁっ!?(涙)」


 ラブひなが思ってたより面白くてがっかり。

 しかしちきしょう。紅茶の葉っぱを混ぜたらダメだって強く家族に言っておかなかった俺のミスだ。ああ。ミルクティーにするにはどっしりしてた方が良かったのに。もうミルクティーの時期でもないという神のお告げだろうか。トホホだよ……。

 
 さて、今日は生協に加入したりバイトをしたりの細々したことに時間をとられて気がついたら午前が終わっていました。弁当持参だったので公園でのんびり食べて、食後は大学南方のなんだか突然あるわけのわからない盛り土のような丘の上で昼寝。でも、三階くらいの高さまであって結構目立って嫌だった。寝てる分には見えなかっただろうけれど。

 そんでもって素敵に面白い午後の講義を受けた後は劉秋華亭で鉄拳タッグを三時間くらい遊んで帰ってきましたとさ。ラブひなに間に合うように。まさに入り浸り状態だな。俺。

 ラブひなは全然知らない声優さんが結構うまくて驚いた。具体的にはスゥとキツネ。絵も結構良かったと思ったらダイ・ガード作ってたところジャン。道理でなんか全員同じ感じでちょっと違和感な目のあたりに見覚えがあると思った! 悪口じゃないヨ!

 ところで今日、学食の近くで女生徒が交わしていた会話。

「あ、ここも食堂だって」

「じゃあ、チャーハンチェックしてく?」

 『チャーハンチェック』? 出題Part3!

本命 チャーハンをチェック。単にチャーハンが旨いかどうか味を見る。

対抗 チャーハンでチェック。チャーハンの出来でその食堂のレベルを見る。もしくは見た気に。

大穴 チャーハンのチェック。チャーハン模様のチェック柄。そんな生地で作ったスコットランドの伝統的衣装キルト。

 以上のどれが正解か考えると夜も眠れません。それはICQで遊んでいるからですが。

 
 関係ないが留学生と接していると色々考えさせられる。なんであんなに働かないのかと疑問に思うこともしばしばだが、こっちの物差しで当てはめては失礼か。日本人が勤勉だってのは本当なんだなあ。と思うだけに留めておこう。

 でも、あいつらがもし俺の後輩だったら説教だけどな。

 もっと関係ないが母上が舞の海が帝京の先生になったと教えてくれた。ちぇー。もう一年いっとけば。ウソ。潜ろうかしら。

 新生活で色々考えます。考えるだけは考えます。折れたアンテナが胸板を貫通しているような状態ですが、考えるのは止まらないのね。

 人間。

二十日(木) バイト 大学制度論

 「森博嗣先生からメールが来てしまって思考停止」


「おいワープロ病、ジュース買って来いよ」

 あ。サクラさん。どうしたんですか、急に。

「手前、ふうらさんから早速誤字の御指摘を頂いたじゃないか。『言葉を大切にする』とか広言してるヤツがなにやってんだ固羅。オラオラァ!(昔のリョウ=サカザキ風に)」

 顔はやめて! 顔は!


 ええと、今日は三限が講義だったので出て、先週配られた英文を一行たりとも訳していなかったことに気がついて脂汗をかき、全力で逃げ回って疲れ果てました。

 そしてサービスカツカレー三百円を食べてカレー曜日。実は今朝もカレー曜日。これで夜もカレーなら呪い。(焼きそばでした。ある意味呪い)

 その後はバイトだけだったか。今日は面白い話も特にないなー。

 そうそう。劉秋華と会いましたってのはもう別に目新しい話でもなんでもないので一々日記に書きません。毎日やん。

 大学以外では、コックリさんが通るの第二話。初めのコマの狐子のシルエットは良かった。とても良かった。

 これ、『大学』でいんだよなー。『院』とか『大学院』だとどうしてもなんか据わりが悪いんだよ。「今日、院に行ったら」とか。なんか変な感じ。日本語が。

 明日はバイト、バイト、講義、バイト、講義だ。いつもながら昼はいつ食おうか。

二十一日(金) バイト 地域特論 文化人類学

 「感想注意報」


 金曜って疲れるわあ……。

 文化人類学が辛い。イスラムだから僕ら講義受け組の基礎知識が欠損していて大前提として知らなければ話にならないことが多いのは、そりゃわかるのだけれど。

 それにしたって一時間半先生の独壇場かよ。なにが悲しゅうて大学院まで来て予備校式の講義受けねばならんのだ……。

 苦手なんですよ。ただ聞いてるの。なんか差し込みたくてウズウズするんだけれど、でもまあ向こうが喋りたいならとりあえず気が済むまで聞くかと。そういうスタンスで待ってればそのうち向こうが「なにか質問はありませんか」とか、一区切りつけるものなんだがなあ。

 つかないのだ。もう、喋りっぱ。話したくて話したくて仕方がない感じ。こっちも人間ですから、譲る気のない相手に付き合うのは結構苦痛です。「いいから俺のターンまだかよ!」って感じ。フラストレーション溜まりますわ。

 地域特論の先生は「君らは戦争の知識がないだろうから、とりあえず来週までは僕が喋るだけの講義で勘弁してください」と区切りを明確にしているからまだ平気なんだけれど。本当に辛い。金曜日。

二十二日(土) K 教育政策 日本言語政策研究学会

 くわ。

 帰ってきたら日曜の朝まで寝倒してしまった。やはり慣れない生活で疲れが溜まっていたのだろうか。

 さて、金曜の夜は町田に出て焼き肉など食べて暮らし、柴三郎から従兄弟にやるセレビィを受け取ったりして来たわけですが、それで夜は夜でやることがあって寝不足で大学ですよ。

 で、今日は専任教授の講義と、それが終わったら学会。昼食うヒマなし。帰りたい。

 しかも学会のせいで道場に行けなかったし……。スゲー面白かったけど。でも専門分野でないし。こんなに力入れて取り組んでどうするんだ俺。

 で、帰ったら前述の通り寝てしまいました。珍しいな。ここまでフル稼動したのは。てきとーに手を抜くのは大得意だったはずなんだけれど。

二十三日(日)

 休日でしたわ。

 読売新聞縮刷版探しに行ったら町田市図書館では83年分からしか取ってないと言われ、山に行こうと思ったら道が大渋滞で嫌になって、帰ったし。

 その辺で使命を思い出して祖母宅へ。従兄弟に柴三郎から預かっているセレビィを渡すのだ。

 会うと早速ポケモントークを振ってくる従兄弟。

「あ、お兄ちゃんお兄ちゃん、大ニュース! 今教えて貰ったんだけどね! ルギアに金の羽根を持たせて、ホウオウに銀の羽根を持たせて、育て屋に預けるとね……」

「セレビィの卵なら産まれないぞ」

「え? でも、出来た人がいるんだよ」

「だとしたらそいつは嘘つきだ。……いいか従兄弟。インターネットで日本中の人が調べた結果、正当な方法では絶対にセレビィは出せないとわかったんだ。プログラム解析をやった人だっている。絶対に出ない。絶対に絶対に出ない。255時間以上プレイしてからウバメの森に行くと出るとかポケモン図鑑を完成させてからオーキド博士に会うとヒントが貰えるとかポケモンリーグを伝説ポケモンだけのパーティで勝ち抜くと最後に会えるとか日曜の夕方のある時間だけウバメの森の結界が解けるとか、全部ウソ!」

「お兄ちゃん詳しいね! 流石だね!」

「(従姉妹)ひょっとして自分でやってみたの?」

「まさか!(冷汗)」

 危ないところでしたが(なにがだ)、予定通り従兄弟にセレビィ譲渡。かわりに貰ったグライガーが実は図鑑に載ってなくてちょっと嬉しかった僕です。

 その後従兄弟と対戦。デンリュウが主力のデッキだったのでIHARONが大活躍! かいりきで首をもぎ取って勝ち! アリアリ戦ではホウオウをやっぱりIHARONがいわなだれで撃ち落として勝ち! 二勝! 小学生を相手に勝って大喜び! ダメな人か俺!

 あ。なにげに今日のNHKスペシャルを見逃したのは痛そう。参った。

 そういや、今週木曜のロクヨンマリオスタジアムでポケモンの対戦大会決勝の模様だかを放送するってさ。対戦マニアはチェックチェック。

二十四日(月) K UP`S 教育政策 教育課程

「あ、昨日と一昨日忘れてるし」


 なんか、真面目に大学に行ってると睡眠時間三時間でも結構なんとかなるもんだね。だからそういうことをしてるから終末にひっくり返るんだってば。

 今日は道場に三人も新しい人が来ててビックリです。古武術意外に人気!? 

 そういえば今日も教授から資料を二冊も借りてきてしまったよ。これだけ揃ってて下手な研究をしたら首吊るようだと言われてしまったが、確かに自分で自分の首を絞めている気はする。

二十五日(火) 英語特講(試験提出)

「形式主義の檻」


 とか言って早速サボってるし。英語。

 火曜は英語だけなのでそれをサボってしまうとまるで自由人です。劉秋華の家に遊びに行くくらいしかやることがありません。

 今日は彼を連れて町田へ。鷹村さんやCozyに引き合わせてみましたがそれはそれとして僕は僕で鷹村さんの家のPCを勝手にいじり冷蔵庫を開け茶を飲みシチューを食い飯を炊かせて焼き鳥丼を食べてあと蜜柑をむさぼり食って帰ってきました。

 劉君? ああ、大丈夫だったんちゃうのん?(責任意識なし)

二十六日(水) 新入生歓迎会 バイト コース特講 ラブひな

「大阪江戸日記というのはどうか」


 昨日は鷹村亭で遊んだので帰ってきたのは三時過ぎ。寝て起きて大学。つれえ。

 そんな体調でも今日は新入生歓迎会。ちょっと驚いたことに学内でアルコールの入る集いがあるのだね。教授陣も来てるって事は公認なんだろうけれど。

 こういう小回りの効き方は帝某大学にはなかったのでちょっと戸惑う。教育関係の教授がたまたま全然出席されていなくて、お酌して回る相手がいなかったというのも調子狂った。

 勝手が違ったせいか量が少なかったせいか、飲み会の割には全然酔わなくて。それどころかなんかこう、おさまりの悪い変な気分の夜なのでした。結局家で飲み直しました。半端にアルコール入れるよりはと。

 ところで、「ラブひな」のオープニングでキツネがのびうってるときに胸が揺れてるのを見て「おお!」と思った人は負けです。一生地べたはいずり回ってなさい。だから奴等はそれを狙ってるんだってば。術中にはまってどうする。

 どうする俺。

二十七日(木) 大学制度論 バイト

「」


 ミラクル・タイガース九連勝で首位に! 去年に続いてニュースのインタビューでカメラの前で六甲おろしを歌い狂う地元ファン! 楽しそう!

 いいなあ。地元チーム。俺も欲しいなあ。

「相原ジャガーズ」

 ええー……?

「嫌なら別に」

「そんなことよりエクシール陛下のところのリンク先紹介文を見るデスよ」

 どれどれ? おお。最終皇帝の牙城も復活かー……。えーと。

『ゲーム等のパロディ小説がメイン。特に原作とは180゜異なった破天荒なストーリーが読者の心をとらえて離さない。リレー小説コーナーも併設されている』

「(※無断転載)」

「実に簡潔平明な良い紹介文デス。あ、14000HIT貰ってしまいマシたね」

「おめでとう。陛下」

 しかし、「原作とは180゜異なった破天荒なストーリー」かぁ……。正反対まで行ってるかなあ。ストーリーは結構考えてやってるつもりなんだが……。ストーリーは……。

「でもキャラが」

 それを言うなぁっ! その先は言うなぁっ!

二十八日(金) 地域特論 文化人類学 バイト

「日本猿脳炎。むしろ農園?」


 学校行って、講義受けて、帰って出直すはずが面倒になって文化人類学サボり。なんか面倒。

 とにかく色々面倒なのよ世の中。嫌なことと嫌なことと面倒なことと俺の責任取れないこと。でも気分転換を狙って暮らす今日このごろ。

 とりあえず金曜は町田で気分転換ができるのでGO! 着いた先で早速若々しい図書館メンツの傍若無人ぶりに苦虫を噛み殺しすぎて口の中が酸っぱい液でいっぱいです。DEATH。

 オタクなんだから。オタクなんだから俺達。街中やゲーセンの前で奇声を上げて騒ぐような真似は慎もうぜ。それができないんだったら表に出てくんな。一生家で引きこもってろよキチガイ。

 そんな本音を言ってもわかってもらえなさそうなので善人面して常識的に注意です。

「ちょっと、うるさいから、迷惑だし、考えようよ」

「はいすいません」

「すいませーん」

 返事はすぐに来ますが。騒ぐのはやめないわけね。へえ。

 
 つーかダメ。頭悪すぎ。謝る相手俺じゃねーし。俺に謝ってどうすんねん。叱られたからとりあえず謝ってるのだろうか。ナメられてるのか俺。女じゃなかったら殴るぞ。クソが。

 公の場所で騒いだら迷惑で申し訳なく思うという公共心自体が欠落しているのだろうか。なんでそんなヤツ相手に貴重な俺の時間を割いてまで注意してやらねばならんねん。人に苦言を呈するのは疲れる。俺だって嫌われたくないし。嫌な思いをしてまでなんで奴等のために働かねばならんのだ。

 そう思ったので「でもまあ、盛り上がっちゃてるんだし仕方ないよネー」と理解あるフリをして立ち去る。さらば! さらば!

 ポケモンやったりガストでダベったりもしたけどダメ。全然気分転換ならず。ただひたすらにムカついた一日でしたトサ。めでたしめでたし。

二十九日(土) K 若竹 誕生日

「でっちあげ生き物係」


 今日はTRPGの日。

 まめ先輩が京都からわざわざ来ました。しかし結局午前中にはメンバー揃わず。やはり社会人が多くなると午前中からゲームというのは無理なのだなあと実感。みんな前日夜まで仕事してるわけだしねえ。朝早くは集まれないか。

 次回以降午後開場を考慮しつつゲームを準備。本日はスペシャルゲストがいるのでシナリオも単発でしかも残月記です。現代物です。

 って、若竹レポートになっちゃまずいって。今日はまだまだやることあるんだから。日記はサクッと終わらせよう。だからまあ、ゲームやった日でした。

 ゲーム後、IHARONとCozyを送っていきがてら相模原で焼き肉を食べたり。明日バーベキューだというのに帰りにお茶を飲まないと気持ち悪くて動く気がしないほど肉を食べたり。

 食べたり。

三十日(日) 演武会 生物十周年

「模擬刀ブギウギ」


 長い一日だったー!

 朝、成瀬へ行って居合の演武会。つーかトラブル。だけどまあいい。とにかくCozyと合流して車で拾ってもらって、秋川へGO!

 焼き肉食べて送って帰ってきて寝たのが四時くらいだっただけあって体調は劣悪です。でも予備バッテリで頑張ってみたり。

 行きの車中は二人だけで道を見ながら先行する本体に合流せねばならんという緊張感があったのでまだもったけれど、現場で集中力雲散霧消。最後のゴミ当番以外はなにも手伝わずにただひたすらに食べたり食べたり。

 トイレの帰りに石垣を伝わって現場へ帰ろうとして失敗して高いところから落ちて深刻に膝や足が痛くなって泣きが入ってみたり。

 とにかくスゲエ人数だった。よく働く何人かに全て任せてのんびり行楽気分のバーベキュー。それにして連日肉ばかりでちょっと身体重い。

 キャンプ場での印象的な出来事。


GOL「だから、この人はギリギリまで怒らせるのが面白い。こんな風に(と言いながら先輩の頬をぺちぺちと叩く)」

のん先輩「あっはっは(と言いながらGOLの顔面の前でライターに火をつけたりしてるし。怖ぇ)」

「よーし。俺も怒らせてみるぜ! (可愛くポーズを取りながら)『なんちゃってー』……」


『……。』


GOL「ぅらあっ!(いきなり俺を平手で殴る)」

「痛えっ! なにするんだよいきなり!」

GOL「そりゃ殴るだろ」

先輩「そりゃ殴るさ」

「なんだよそれ! せっかく新キャラ「お茶目系多津丘」を開発しようってのに」

二人「(無言で凄い目でこっちを見る)」

GOL「……ブチ切れそう〜〜」


 バーベキューの次は温泉。つるつる温泉。つるつるなんでしょうか。お肌つるつるというよりは湯の中の謎のぬるぬる成分が気になりましたが。しかし堪能。

 風呂上がりにイチゴ牛乳も飲んで完璧です。こっそりビールも買っておいて町田へ帰る車中では一杯ひっかけたあとで爆睡。サヨナラ。

 目が覚めるとひとしきり騒いで車内を辟易させ、町田では食事のあと飲み会。ここまで来るとさすがに残ったメンバーも集合時の半分以下ですがそのかわり濃い濃い。しかも午前四時くらいまで飲み。スゲエ根性だよこの人達。明日は京都に帰る人とか、人間業じゃねえ。

 お開きになったあとCozyに送ってもらって帰り。今日はCozyに始まりCozyに終わる一日だったなあ。それにして朝家を出てから二十時間くらい遊んでたわけだ。凄い日だったぜえ。


 四月最終日は怒濤のように過ぎ去り、明日よりはもう五月。新生活一ヶ月目はそこそこのペースで進められたとは思うけれど、二年しかいられない大学院ということを考えるとぬるかったな。慣れたらちょっとペースアップせんとね。

 さて、風も薫る五月だ。


銀天盤 ○日記帳扉 ○前項 ○次項