2000 「師走戦神! 爆装! シワスダー!(前編)」
一日(金) 文化人類学
「シワスダーっ! 俺はヒーローシワスダーっ! 宜しくなっ!」
さあ、今世紀最後の月が始まりましたよ。
だからといって特に劇的に生活も変わりませんが、まあ気分だけは世紀末っぽく行ってみましょう。
とりあえずもの凄く使命感とかを持って生きてみるカー、とか無理を言ってみたり。
さあ、カウントダウン二十世紀。悔いの無いように頑張ってみる?
二日(土) K 大学制度論
「むしろイット革命で流行語になればより恥だったよな」
今思ったんだがイット革命って気の利いた冗談のつもりだったのか? そんなわけないか。
ブックオフでガオガイガーの設定資料集を今更購入。あとはマイトガインのが欲しいんだよな。アレ、ステーションて大路だっけ? なんかいまいち覚えてないんだよな。
月が変わったから本を買いに行かなきゃと思うのだが、昨月末発売のヤツすら見に行っていない。時間をつくらんと……。
まあやっぱり、かっちりと面白かったです。
この人短編もいいよね。ちょっと苦悩とかそういうの多すぎかと思ったたから、「背信の交点」は特に面白かった。元々の倫太郎ファンは爆笑なんではなかろーか。
ミステリファンにも、そこそこ好きな程度の人にもお勧めできる知的な香りの一冊でした。
三日(日)
「……あ。紅白発表あったの? いつの間に……」
大掃除準備買い出し。電気の傘や掘り炬燵の中ユニットまで買ったのでずいぶんおおごとに。
で、プレ大掃除を黙々と。車庫に吹き溜まっていた落ち葉を燃すのに偉い難儀。あと、ついに冬布団導入です。長かった……。
夕刻からひとみツアーズ。カレー。珍しく河邑が来ていやがりましたので顔を出す。ざち部長とかどん先輩もいたけれど帰った。カレー屋は俺、河邑、ひとみ、柴三郎、鷹村さん。
ざち部長、教えて貰った東急の地下でしたが、瓶のギネスは置いてありませんでした。何処にあるんだ。
ええと、カレー屋。今日はなんかちょっと揚げ過ぎで胸にもたれた。ダラダラと食いながら河邑近況報告。まあ、元気ということで。
しかし、時計の針は常に進んでいるものだなあ。環境はどんどん変わっていくよ。がんばらんと。
四日(月)
「調子が悪いと良く思うんだが、みんな元気なのか。うちの常連さんとか……」
咳がスゲエ。このところたまにある例のアレだ。そんなわけで読書三昧。
最近大好きな格闘漫画。サンデー超連載なのでほとんどコミックスすら見なかったが、昨日河邑に会いに町田に出たとき福屋書店で見つけた。サスガだ。
でも、雷句誠のコミックはなかった……。
さて、話自体は良くある「いじめられっ子が努力して強くなる」タイプで、はじめの一歩とかとも共通するテーマです。かなりドリーム入った作りなのであんまり参考にはならないけれど、小気味よく面白い。
絵がちょっと好みがあるかもしれないけれど、一回読んでみて面白かった勝って欲しい一作です。個人的には格闘技漫画なんてどれもこれもドリームなんだから、結構良心的な方だと思うし。
話の面白さとキャラの良さは保証しますぜ。
ふうらさんにずいぶん昔に発行を教えて貰っていた一冊。やっと見つけた。
好きなんで。面白かったです。好きじゃない人はどうか。三巻から買うのはなおさらお勧めしません。
なんかちょっと、フラワーズの方向へ流れていったら嫌だな、と思っていたけれど、今回は後の方収録の三話読み切りでだいぶ持ち直して……ないか。まあ、主人公にとって区切りになったエピソードも入ってるし、やや重いのはしょーがないということで。
賀東招二 「終わるデイ・バイ・デイ(上)」 富士見書房 2000
フルメタルの新刊。上下巻の上だけだし、話のことはいいや。
うーん……。キャラのことくらいしか書くこと無いけど、それを書いちゃうとこのシリーズの面白さ全部書くようなもんだから、だまっとこう。すると何も書けない。困ったぞ。
これが富士見ファンタジア系の唯一にして最大の弱点だな。うん。
まあ、ライトに面白いっす。はい。値段分。
あと、いのうえ空スペシャルとかも買ったっけ。あれは本当に趣味だからどーでもいーや。リアルバウト好きで入った人は手を出さなくてイーです。
五日(火)
「たづっちのページはたづっちの口調以外面白くないね」――ネットゲーの人
まめ先輩、まめ先輩。富士見ミステリー文庫はどうなんですか?
つかみはオッケー。ところで。
例えばガンダムとか、「終わってしまった」作品のことを後から知って関わることももちろん面白いけれど、実際に今、進行している作品・物語に触れ、知っていくことにはまた別種の、今ここでしか感じられない一つの感慨がある、ということはわかって貰えるだろうか。
EVANGELIONと同じ時間を生きたという、あの当時の現在進行形の興奮を思い出して貰えるとわかりやすいかもしれない。
ところで、もし貴方がToheartをそこそこ遊んだ人ならば、そして二次創作に理解がある人ならば。
今現在進行している「No heart」という物語をご存じだろうか。
色々解説しようかと思ったが俺には無理なのでやめる。「プラネット・ガテラー」。ガテラー星人さんの手に成るToHeart登場人物随一「真面目な」彼女の物語。
「あーまた先を越された!」とか(失礼な)。恨みつらみもありつつ見守ってきたこの作品、転機六章を迎えたところで絶対に傑作になるという予感が確信に変わってしまった。
まだ完結していない作品なのでエールを送るに留めるが、これは絶対に面白い。面白くなる。ToHeart知ってる人は是非行って、読んでみてください。
シアターは「プラネット・ガテラー」。私の一番お勧め劇場の一つです。
六日(水)
「35000HIT近し!」
やたー。やっとバイト代入ったー。
これで電話代を払ってマイライン一安心! 電話会社を選ぶとかそういうこと以前に回線を止められたらなんにもならないっつーの。
ところで、テイルズオブエターニアのCMに出てきて知ったかぶりで話しまくってる小僧共とヒゲを誰か殺傷して下さい。移植小手とか、なるべく痛みが長引く凶器を使ってくれると嬉しい。
七日(木)
「〆葉兄ちゃん! お昼ずっと寝てて、暇じゃない?」――従兄弟よ。何故俺が引き籠もりだと思うのだ?
爆弾少年の家から家宅捜索で「TRIGUN」が発見されたんだって! ヴァッシュの活躍読んでたから銃なんか撃つようになったって、いくらなんでもそんな短絡的な結論には……。
結論には……。
なるの?
ニュースステーションを見て真珠湾攻撃に参加した生き残りの談話など聞き、一人で涙しているとハハオヤに突っ込まれる。「そういうところが今の若い人に馴染めないんだよ」。
そうかなあ。結構みんなも、人前はともかく自宅では泣いてるんちゃうのん?
恥ずかしいから言わないだけで。俺はそう信じてるね!
夢枕獏 「空手道ビジネスマンクラス練馬支部」 講談社 2000
かつてバイト先のH野店長が「菊池秀幸には夢枕獏の爪の垢を煎じて飲ませてやるべきだよな」と言っていたのをいろんな時に思い出す。
夢枕獏の格闘描写というのは、かなりドリーム入っているというか「これは綺麗すぎるだろう」と思うことは多いのだが、まあ格好良いからよし。そこそこ現実離れしてないし。
「こんな地味なのに?」と思った貴方。富士見ファンタジアの読み過ぎ注意報発令。実際にはこんなに整然としたものではない、と思います。詳しくはおちあいさんとかに聞いて。
格闘技とか好きならお勧め。そうでもないなら、若い人には別に。
夢を思い出したい中年男性にはいいのかもしれない。
ところで、加藤清澄は……。死んじゃったの?
八日(金)
「ケッ。ツリーぶりやがって。昼間良く見りゃ松じゃねえか。庭木め」
「……昨日その電飾を見て褒めてたのは誰だよ」
「NHKスペシャル 〜世紀を越えて〜」がそろそろ大詰めなんですわ。
で、今月あと三回で終わりのハズなんだ。世紀を越えてのまとめ、みたいな形で来ると思うんだけれど、これバッカリは見のがしたくないね。これバッカリは。
あと、そろそろ小説現代増刊メフィストの十二月号が出るんじゃないかと思うんだけれど……。どうでしょうか? まめ先輩。(頼るな)
頼ると言えば(頼るなって)上のNHKスペシャルみたいに、年末年始のテレビ特番でなんか面白そうなのあったら伝言板とかでプリーズ教えてミー。一人ではチェックしきれねーっす。みんなの力を合わせるんだ! 嫌な力の合わせ方だが。
例えば、クリスマスだかにはラブひなのスペシャルがあるらしいぞ。これもわざわざ教えてくれた人がいたのだ。有り難いようだが複雑な気分の今日このごろ。
オビに「昭和という時代の庶民の笑いと涙を描く大河小説」とある。はじめはこっちの要素を前面に押し出した方が良かったろうにと思ったほどの、「昭和」小説。
いくつかの「家族」の(たぶん清水先生の係累だろう。他の作品で著される家族像と似ている。もちろん創作も入っているのだろうが)歴史を通じて、紀伝体の史書のように昭和という世界が見えてくる。旧制中学、帝大、陸軍兵学校、国民学校、新制大学……、と教育史の生きた資料として(もちろん小説だとわりきった上でデス)参考になったが、そんなことよりなにより懐古趣味のある人間には単に面白かった。
意外と、知ってるようでも知らなかった「昭和」というモノをパーツでなしに流れでもってわかることのできる本だと思う。清水義範が嫌いでないならお勧めしておきたい。
三つくらいの家族を描いているので一つ一つの掘り下げはどうしても甘くなったり、登場人物が多かったりがちょっと難だったが、構成的にはショーがないし、読み終わってみるとタイトルが何故「みんな家族」だったのかがなんとなくわかった。
「なんとなく」は清水義範を読み解く上でのキーだと勝手に思っているので、なんとなく楽しみたい方へ。
九日(土)
「鈴木その子さん亡くなってはったんやね……」
ざち部長から借りていたドラゴンフォース2をクリアしましたー。
ってことでー。
十日(日)
「21世紀には失言閣僚の出ない政界再編が成るか?」
久々に晴れたぞ! 布団干すぞ!
ドラゴンフォース2、二週目に入ると今まで使えなかった国が二つ選べるようになるので、ちょっとだけそのストーリーを読んでみる。意外に面白いかもしれない。
そんだけかな文化活動(ウソ)は。日曜は一週間分の雑務で全部おわっちまう。新聞スクラップやめよかなー……。だいたいこのインターネット時代に後に残るのかこの作業は。
夕方祖母宅へ。祖母と戦前の話などボソボソとしつつ従姉弟に本を置いてくる。ついでにコロコロ見せて貰う。
「〆葉兄ちゃんみてみて! ポケモンクリスタル!」
「ハッハッハ。だって基本的に変わらないんだから、別に見るもんでも……。」
「でも、スイクンが出るんだよっ!」
「それはたぶん、スイクンが20レベルくらいで仲間になって覚える技が違うとかその程度の利点があるんじゃないのかなー」
「……むずかしくてよくわかんない!」
「わかんないだろーなー」
でも、スイクンて金銀でも40レベルで仲間になったし、別にどうってことも、……なにぃっ!?
金銀とは覚える技が違うのっ!? イーブイが「バトンタッチ」覚えてるぞオイ。
うわっ。これはひょっとして、ウソツキーとかソーナンスとかデリバードとか、死ぬほど使ってあげたくてもまるでどーしょもなかった彼等にも光が当たる可能性がっ!?
……ないか? いやどうなんだ。
十一日(月) 教育政策 比較文化理論 教育課程論 教育課程論補講
「ジャンプに和月が出てんの?」
さー、正規講義本年最終週です。
課題! 発表! 補講!
それ自体は問題なくてもチームを組んでこられると結構たいあーど。今日は昼から21:00まで講義という泣きの入るスケジュール。めーしーくーわーせー……。
今日の嫌だったことー。
計算センターにPC借りに行ったら、受付が喋っていて貸してくれませんでしたー。俺が「よろしく」と言って学生証を出してから更に喋る。ショーがないので座って待った。
なんじゃそりゃ。
俺が辞めてからも仕事自体は廻っていると思ってたんだが。
やはり○国人はダメなのか……。
十二日(火)
「寒いと思ったらコートを着忘れている俺はアルツハイマー?」
木曜提出のレポートがギリギリと首を絞め始めました。
講義は来年まであるので、提出は一月だとてっきり思っていたのですが、やられましたね。先週言われましたよ。明後日が〆切です。
年末大型更新に取り組み始めたばかりだというのに。さー、参った。
十三日(水)
「久々にファミコン(初代)を遊んだらコントローラーの小さいこと小さいこと」
世のお父さん方が昼食代を250円で過ごすご時世。私も負けずに節約生活です。
昨日の昼食……自炊。
一昨日の昼食……自炊。
一昨々日の昼食……自炊。
「あんたは本当に学生か。つーかいつガッコに行ってるんだ」
おや? 根本的な謎が。
それはともかく今日も晩御飯を家にある材料でテキトーに仕上げます。野菜スープ決定。
おかしい。いくら弱火で煮込んでもまるで味が出ない。野菜の甘味とかどうしたんだ。やはりだしがないのがいけないな。
「だからといってすぐに煮干しでだしを取ろうとするな。絶対合わないぞ」
「コンソメを入れるのがイイと思いマース」
「……それが見つからないから先程塩胡椒をしたのだろう」
「焼け石に水。もっと健康に悪そうな量を入れないと」
「なんでもいーけどさー。玉葱溶けて亡くなっちゃうよー」
仕方ない。アレを使うか。
〜いただきます〜
「だから唐辛子はよせと言ったんだーっ!」
うるへー! こんなに辛くなると思うかーっ!
「……かつてCozyとひとみ悟空が来たとき、ペペロンチーノに唐辛子を三本入れて出したことがあったな」
「今思うと、彼等は死ヌ思いで食べていたのデスね」
味覚が。味覚が。
十四日(木) 大学制度論(レポート提出) 比較文化理論
「寝かせてくれぇ、という自分の声で目が覚める情けなさよ」
ビックリマンチョコの復刻版が出てるのはご存じでしょうか。
ビックリマン2000がそこそこ売れたからでしょうか。旧パッケージの第31弾が最近、コンビニとかに出回ってます。一部コレクター崩れは見ておくよろし。
あと「ガンパレード」ってゲーム。youngさんがあれだけ褒めてるので気になってしょうがない。他にも面白いという人がいるし、年末遊んでみようか。一部ゲーマーはチェックしておくよろし。
そうだ。ざち部長。今日瓶のGUINES売ってるところめっけました。酒のSARYだっけ。あの量販店。一本税込み¥382也。ちっと高いがまあよしバンザーイ。
今日は別のところで神亀も見つけたし。酒に関してはいい日だった……。ジンジャービール見つからなかったけれど。だからざち部長町田にあるっていう珍しい酒扱ってる店教えテー。
十五日(金) 文化人類学 文化人類学補講 文化人類学補講
「良いお年を、って綺麗な挨拶だよね」
本日本年の正規講義最終日ー。
疲れたー。
最後の方に来てバタバタしていたのでここんところあんまり寝てなかったせいか、講義中に不審な踊りを踊ったり(眠気覚まし)運転中に大声で歌ったり(眠気覚まし)という奇行も目立ちましたがもう大丈夫! 明日からはこんな人外の暮らしとはおさらばさぁ!
ところで、最近妙に無言電話が多いんだけれど。うちに電話したけど俺がいなくて留守電になったから切る、ってかんじじゃないのよね。一分とか無言。
誰か間違えてFAX送ってない? FAXは取れないからー。世露死くー。
鷹木恵子 「沿岸ムスリム都市における文化接触と融合に関する総合的研究・チュニジアの黒人儀礼集団:スタンバーリー 奴隷交易の背景と今日の様態」 平成2・3年度文部省科学研究費補助金(国際学研究)研究報告書 1992
タイトル長いな。
文化人類学の先生の書いた本で、門外漢の教育畑の俺に全部が全部わかって面白がれたわけではないのだけれど。
この人はロジカルなところもはっきりとしているのだが、それよりなによりとにかく飛び込むのである。フィールドワークが大得意というか。北アフリカのイスラム教国なんていうまるで縁のない場所を扱った読み物として単純に面白い。
「深夜特急」から主観描写を外して学問的理論を足したみたいな感じかな。一般には手に入らないので図書館。しかも大学図書館当たりにしかないかもしれないけれど、好きな人は是非どうぞ。