銀天盤 ○日記帳扉 ○前項 ○次項


2000 「どっちの水無月ショー!(後編)」


十六日(金) バイト バイト 地域特論 バイト バイト 文化人類学

「板ワレサ」


 結局午前五時頃就寝。で、八時起床。

 そんな状況で学校行って毎度の週末詰め込みスケジュール。

 最後はフラフラ。こんな体調でなにをどうできるということもないのだが、IHARONにだけ会っておくかと彼のバイト先へ。

 で、顔だけ見て帰ろうかと思ったが「すぐに終わるから待ってて」と言われるとぼんやり待つ。するとやって来る。「どこ行こか」まあ、そういうことになるわな。

 で、町田に来ました。この時点でかなりNight Headで動いているので挙動が不審なのですが。とにかく「帰って寝ないとまずいだろう」という警告灯だけは点いています。

 そこからCozyの家に行ってみんなが子猫三匹を見てる間とりあえずボーっとして、帰り際に「こんなになんの収穫もないまま帰るのもアレだなあ」と鷹村さんにコンタクトを取ったら町田で飲むことになって、そこがお開きになったあと鷹村さんの家に行って。

 えーと、またここで午前四時くらいまでトロトロしてたんだ。うん。

 体調? もはや良く覚えてねえ。


十七日(土) 大学教育史 サクラ大戦 ZOIDS 六番目の小夜子

「花山はまだ負けていないと思う」


 案の定ボロボロ。三十八度線を突破。

 で、養生してたんですがどうしてもチャンピオンを読まねばと外出。立ち読み。帰ってまたバタンキュー。

 その後は昏々と眠り続けましたとオチがつくと思ったでしょ。甘いんだな。

 夜からてーとく、現代さんと三人で飲み会ー。これで三日連続飲み会ー。身体ボロボロー。右肩、下がってマース。

 もちろん、日本酒が美味しかったので終わりよければ全てオッケー目覚まし八時半なのですけれどね。テキサス! すでになにを言っているのか。

 えーと、だから今日も寝たの五時頃。


十八日(日) CCさくら(再)

「スイカバー復活を確認!」


 昼起床。てーとくの教えてくれたトンカツ屋へ御飯を食べに行くつもりがフラフラで外出断念。

 しょーがないのでキャベツの種まきをしてみたり明日の発表の準備をしてみたり。

 今週は後半生活の乱れでボロボロだったからなー。来週は気をつけよう。不覚深く反省。

 そういや、月曜の発表にかかりっきりで更新もとんとご無沙汰ですなあ。何人か学校の友人にもこのページ教えちゃったからなんかマトモっぽいカモフラコンテンツも立てないといかんのに。教育のことでも書いとくか!? 小難しく!

 そーゆーことも含めてまずは明日の発表を乗り切ることから始めよう。乗り切ったら御祝いに焼き肉でも食べに行くかなー。独りで! それは寂しい!


十九日(月) 教育政策論(※発表) 教育課程論 UP`S

「優しい優しい貴女様だが、手前の家に火ぃつけられてもまだまだ笑ってられるかなぁ!?」


 お ぶれーねり あ なーたの お うちは ど こー♪

「〆葉しっかり! あと六時間くらいで発表だよ!」

 あと何枚? ねえ、あと何枚?

「西だ……。いや、つーかまだ一枚も上がってないだろ」

 山内容堂ってやっぱ山内製薬が作ったわけ?

「やばいデス。今世紀最大レベルの現実逃避が始まってマス」

 だーいじょーぶ だーいじょーぶ だーいじょーぶ きせきだーって おーこせーるー♪

「夕方見たあにめの主題歌に逃げ始めたぞ」

「書けよ! いいからなんか!」

 あ、急にネタ思いついちった。SSの。

「まさに逃避急行時刻表トリック」

「わりと洒落にならんぞ。もうテレホ終わる時間だろうが」

 その前に皇太后陛下ご逝去のリンク集見つけないと。

「すなーっ!」

「本当に少し焦った方がいいぞ……」

 んっだーよ先生かよ。ハイハイハイハイ。やりゃーいんでしょやりゃー!

「逆ギレしてる間にWord打った方がいいデス……」

 このワープロ画面が亜高速で光り始めたときが全ての始まりの……。

「一生はじまんないジャン。それじゃあ」

「あと三時間」

 マジで!?

 急に素になったので頑張りました。頑張るだけは。

 で、えーと、昨日のCCさくら見終わったあたりからだから十五時間くらい? なんか連続運転から車も運転で学校へ向かいます。ウソです。うちは車通学禁止なので不思議モービルで向かいます。ハンドル握りながら寝そう。ガムかんでガムかんでなんとか自分を騙す日々。

 レジュメ原版と資料用のクソ思い御本共を引っさげて計算センター入りすると案の定PCが印刷してくれません。泣きが入ってどーしょもないところですが家で印刷してあったβ版をコピーしてβに合わせて資料を逆編集という荒技大発生。むしろアラミサキですよ。アラミタマですよ。神宮皇后。

 荷物の大半を太平館院生ブースにうっちゃって共同研究室へ資料コピーに走ります。H屋さんとかがコピー機の順番を待ってますが知ったこっちゃねえ。今大変なのは俺だぁ!

 太平館と言えば好意で貸してやった俺のフロッピーを持ち逃げしやがったあの女。ツラは覚えてるかんな。ぜってぇーみのがさねぇ。次、見たら速攻死なす。つーか捉えて簀巻きにして背中に「前原しのぶは淫売」って書いた紙張っててーとくの家の軒に吊してやろう。次の朝どんな風になってるか楽しみだぜぇ……。

 てーとくと言えば例のアレはちゃんと渡せたのでありがとうございましたおちあいさん。

 うー……。ここのところの連日の徹夜とかのせいで眼圧高くなってて目ぇ痛いのよね。寝てぇ。でも準備。

 発表はまあ、無理矢理つつがなく終了。先生からもばっちり「まあ、それほどつまらなくはなかったよ。うん」という破格な誉め言葉を賜りまして……。

 うがーっ! 視界の端にグレーの砂漠の砂で出来た変な小人さんの跳梁跋扈を黙認しつつ仕上げた結果がこれかい! チクショーっ! 次は負けねえ!

 以上、発表終了。そんでアレだ。今日はバタンキュー。教育課程論とか半分意識なかったので悪かった!

 帰宅後、打ち上げ気分でビールと日本酒と日本酒飲んだらリトル頭がクラクラです。昨日の夜みたい。変な囁きこそ聞こえないけれど小人さんは健在。

 よし小人さん! メールとか書こうぜ!


二十日(火) TOEIC特講

「誰も誉めてくれないから嫌になっちゃった」――T崎先生


 〜昨日までのあらすじ〜

 小人さんは酒飲んだせいで速攻寝ました。メールも書かずに。

 そんなわけで清々しい朝です。イヤー、体調一気に復帰!十時半まで爆睡! ネット繋ぎっぱなし! 電話代があっ(涙)!

 新しい朝が始まったので「kanon」とかやります。鷹村さんとの約束。

(解説kanon:ギャルゲー。七年ぶりに幼い頃を過ごした札幌に戻った主人公が女の子とイチャイチャしたりイチャイチャしたりイチャイチャしたりイチャイチャしたりする。むしろ俺を殺せ。

 幼なじみ、背中に羽、一度会っただけで出なくなる、とーとつに出てとーとつに出なくなる、打てば響かない等々、一部の人にはえらくウケそうなヒロイン群を擁する。俺の解説ではダメか。

 ゲーム中の主人公の仕事は主にジャム食い。あと遅刻。あとジャム。

 冬の北海道が舞台ということで情景描写にはかなり気合いが入っているのだがなんせ俺のプレイ環境が梅雨の東京蚊取りに団扇「モスキート撃墜!」環境なのでイマイチノリが悪い。

 ざっと見では性格破綻のヒロインがいないところが正面勝負でよい、が、「沢渡」という名字の娘がいるのはどうにも困りもの。

 北海道で沢渡なんだから馬に乗って出てくるとかしろよ)

 と、いうのは初プレイエンディング未見時での感想なのでみんなメールボムとかしちゃダメだよー。ダメダメだよー。

 
 このゲームで一つ気になるのは幼なじみのお母さん。「人間関係をすぐに勝ち負けで量る」と某教育課程論の田中先生にまで指摘を受けた俺だが、実際にいたとしたらどう「勝つ」かがまるで見えてこない。苦手だ……。


 さて、そんなゲームをやってから今日はIHARONと焼き肉です。そして鷹村さんの家に乗り込んでラムネ&40のビデオを見倒して、最近PS版Toheartoを真面目に遊んでいるIHARONに「プラネット・ガテラー」を見せて帰りました土佐。

 
 脈略ないけど今日思ったことー。

 どのようなベクトルであろうと「道徳的である」ってのは単なる属性であって、無条件にそこに価値があるもんじゃないんだよね。真面目な人ほどはき違えがちだけれど。

 例えば戦前の日本においてスタンダードに道徳的だった人って戦後はただの右翼ジャン。パラダイムがシフトすれば価値は逆転する自明の理。

 無条件に道徳的である、というある意味「人類愛」みたいなものを持っていない限り、「なんでこんなに一生懸命に真面目に暮らしてるのに世間に評価されないのかなー」なんて思っちゃった時点で負けなんだよね。だって真に道徳的な人だったら見返りなんか求めないジャン。

 みんなにマッスィーンみたいな聖人君子になれと言ってるわけじゃなくて。「道徳的である」ことだって突き詰めていけば他者アピールであって世間に良く思われることで自分の価値を高めようという対外活動の一環であると、少なくともその要素はゼロではないはずだよ誰においてもと。そう自覚することでストンと気が楽になる思い詰める達の人もいるのではないかなー、と。

 いや、俺なんだけどね。

 なんてことを考えた。kanonやってて。具体的には秋子さんと、実は佐祐理さんを見ていて。

 彼女らの献身は、いつの日か報われることがあるのだろうか。秋子さんにとっては名雪が真っ当に育てば最大の報酬であるとしても、佐祐理さんにとってはどうなのだろう。

 シナリオの展開のために都合が良いからという理由だけからのあの性格ではないと思いたい。

「なにを隠しているのだろう。なにが隠れているのだろう」

 答はエンディングのあとで! じぇいっ、あぁーる東にほんっ!


二十一日(水) バイト コース演習 NieA_7 ラブひな 原稿〆切

「積もるもの消えゆくもの還りきたるもの。すべての軌軸を一つと気づいたならば、あなたにもう私は必要ない。さようならだね。ありがとう」


 上のセリフ? 意味ないない。なんか「kanon」みたいなゲームやってると意味もなく意味深なこと言ってみたくならない? 勝手に誰かが解釈してくれて深い意味になったらめっけもんジャン。パーツだけ凄い勢いでバラ撒けバラ撒け!

 などと悪いファン全開ですが。

 
 じゃあ今日は学校にでも行ってみましょう。そしてバイトやってサンマガ読んで講義に出てイヌイットのこと聞いてると終わり。

 バイトと言えば誰もいなかった水曜三限にチュータさんが入ってくれて一安心。これで今までのような気楽な一人暮らしではなくなったが、来た人がなんつーか「こっちがわ」の人なのである意味さらにリラックス。

 今週のラブひなはちょっと良かった。やっと素子姉も出たし。相変わらず理合いのわからぬ神鳴流には腹の立つことこの上ないが、まあ、漫画だし。

 それにしてもムカつくなあ。どんな稽古したら人体通して岩が割れるんだよ。教えろよ俺に。やってみせるから。

「漫画を真に受けて怒るなよ」

 ハイハイ! まあ、最後のコマが可愛かったから許そう。素子ー♪ 景太郎はシバく。

 そんで家帰って「kanon」とかやった。kanonのことはまとめて余所に移しました。どこにあるでしょうか。

 ヒント:駄文のあるところ


二十二日(木) 大学制度論 バイト バイト

「『日本ハムビッグバン打線』ってのは、決して誉めてないと思うんだが。理由は明日」


 あ。「いいとも」にウタダが出てる。

 へぇー。結構普通の女の子なんだー。

 などと視聴していれば当然講義に遅刻します。なんなんだ俺は。

 
 七月六日に発表決定、と。さて、今度はなにをやろうかしら。どうせ日本教育史からだけど。俺のフィールド。

 毎度思うがどこが国際学研究科なんだ俺。

 
 今日の素敵出来事ー。

 僕のバイト先に先輩の人が来ましたー。院生だけど学部生用のPCをかしてくれと言いますー。違法でーす。でも長いものには巻かれる世の中なのでかしまーす。

 貸し出しには学生証が必要なんですが提示してくれませーん。面倒だからだそうでーす。ここを譲ったら給料分の仕事にならない気がしますからこっちも引き下がれませーん。

 でも向こうは先輩でーす。

 さあ、君ならどうする!?


(思考時間)


 僕の答ー。


「えっ!? えっ!? でもアレ? だってあの、ねえ? ほらやっぱり……(媚びた笑み)マズいッスよー、それはぁー。あの、ほら、アレですし、イロイロと、ねえ?(媚びた笑み)

 アレ? でも、ひょっとしたら、アレですか? 僕、間違ってます? アレ? え? ええとー……あ、アレれー?(媚びた笑み)」


 媚びた笑み。


 呆れた先方は「もういいよ」と学生証を出してくれました! 侮蔑の笑みもなんのその! 結果としてはきちんと手順を踏んで貸し出しが出来て、向こうもこっちも大満足デス! いい仕事したなー。ホント!

 ……ハハ。


二十三日(金) バイト バイト 地域特論 バイト バイト 文化人類学

「(答)だって、天地開闢以来一回しか爆発してないってことだろ……」


 僕のアルバイトは受付です。今日も素敵なお客さんと珍事がお待ちかねりっ!(死)


○Case 1

「はい。なにか?」

「……。」

「なんでしょ」

「……。」

「黙ってるとわかりませんが」

「……。(でも、カウンタ前に立ち続けている)」

「……。(しょーがないので無視開始)」


(五分)


「(耐えられなかった)あのさ、用があるなら言わないとわかんないよ?」

「……じゃ、いいです」

 帰る。

 ……。

 うっわ、なんか気分悪ぅーっ!


○Case 2

(あの、すいません……(何故か小声))

「はい?」

(コピーわからないんですけど)

「コピー……、印刷?」

(あ、はい印刷です)

「じゃあ専門家を呼びましょ。チューターさんは……」

(あ……。じゃ、いいです)

「? 遠慮しないでも」

(や、遠慮じゃなくて……。チューター威張るから嫌いなんスよ)

「……WAO」


○Case 3

――昼休み――

「あの、ちょっとわかんないところあるんで来てもらえます?」

「えーと、僕は受付でこの時間はチューターさんがいないんスけど、三限始まるまで待てません?」

「次の時間使うヤツ作ってるんで、昼休み中に終わらせたいんですけど」

「急ぎですか……。じゃあまあ、行きましょか」

「すんませんこの形の線引きたいんですけど」

「Word? 俺も自信ないが……」

「ちょっと、次、お願いします。動かないんで」

「紙ないんスけど」

「あー……。紙わかる? だったら入れちゃってくれ。この線のことはちょっと待てる? じゃあ、またあとで来ますね。で、そっちはとりあえず機械代わろう。あと……」

 とか言ってるうちにカウンタに列が。

 ……しまった。

 一人相談受けたら他を無視するわけにもいかないジャン。やっぱ昼休みは冷たいようでも「あー、係りの者がいないんで、ダメッす。諦めろや」って言い続ける根性が必要だった……。


 と、このような理不尽で嫌な出来事共をK井君のギャグで吹き飛ばし(例:俺が嫌がらせに胸ポケにねじ込んだ席貸しだし用ブースナンバープレートをおもむろに出しながら「こういう者だ!」……わかんないだろうなあ、この面白さ。実物見ないと!)放課後までを乗り切りましょう。

 すると今日は飲み会があります。急に決まった突発飲み会ですがそのわりにはめずらし面白いメンバーが集まりました。所詮はいつもの奴等ですが。

 ここのところのストレスを発散させるべく酔っぱらったわけですが、あとでまた柴三郎君に怒られてしまいましたよ。自律統御外して騒げる場所ってこういう席くらいなんだけれど、それで他の人不愉快にしてもしょうがないカー。トホホー。

 今回は記憶も普通にアヤシーだけだし飲みの席では吐いてないはずだし、参加者温情ラインの内側でフラフラしてただけのはずなのになー、と思っておったわけですが、それがとんでもない誤解であると気づいたのは翌朝です。

 飲みの次の日でなんかまた南国系キッツイフルーツジュースが飲みたくなってコンビニに行こうとお財布を開いたのですが……。

 千円札が一枚? 昨日家出るとき諭吉っつぁんがいたはずなのに。

 えーと、切符買うときにいきなり諭吉さんが消えて、学校では昼食と本一冊。これであと八千円くらい。

 町田へ行く切符と集合前にこっそりまんがの森で買ってきたフルメタルの短編集新刊のぶんをさっ引いても、あと七千円はあったよな。で、飲み代は一人参千円くらいのはずで……。

 飲み会のあとなんか買ったっけ? スイカバー一本? それが参千円する世界に住んでる覚えはねえ。

 結論。迷惑料徴収。おそらく個人一人分三千円。

 なんーらかの形で迷惑をかけたヤツがいて、そいつの飲み代が俺持ちになったのだな。うん。成る程。納得納得!

 ……。

 ……誰?(ドキドキ)


 や。勘違いで別の理由の可能性も高いんスけど、払いのあたりってちょうど一番記憶アヤシーんでスよ。その他のことは町田市街を抱きかかえられるようにして鷹村家まで連行されたことも含めて結構覚えてるんですがね。今回。

 みんな愛してるカラ許して……。


二十四日(土) 大学教育史 サクラ大戦 ZOIDS 六番目の小夜子 河邑会

「たかが一票されど確実に、一票」


 胃が痛い。みんなにゴメン。昨日。

 
 「またやった」とかそういう言い方で括るのももううんざりだろうから。

 日々ストレスを溜めないように暮らす努力をしなければならないと痛感した。

 世の中とかガッコとかそういうどーでもいい奴等を相手に溜めたストレスを。

 せっかく仲良くしてくれている仲間にぶつけて人間関係壊すのは。

 そりゃダメだ。

 やったことはやったことなので弁解は一切しないけれど。

 本当にすまなかった。

 それから、やはりありがとうと言いたい。

 開き直らないように頑張っていこうと思う。

 
 さて。

 これだけで日記終わるのも深刻ぶっていて嫌なので(関係者以外わからないし)普通のことも。

 今日は河邑君のところで集まりがありました。辛い調味料をみんなで食べる会です。僕はピザにほんの小さじ一杯いかない量の不思議な一見サルサソース風のなんかアレをかけて食べてみました。

 一口目は、「たいしたことないな。いつものカレーの方が」と余裕ぶっていられましたが、さすが本場のアレです。本当にアレです。そのうちなんか動悸が激しくなって全身からどっと汗が出てきます。炎天下からクーラーのきいた室内に飛び込んだ位の勢いで。

 プラス内緒でしたが奥歯がガタガタいってしかも半泣きでした。これを食えるヤツは人間じゃねえと久々に思いました。「耳まで赤いよ」とか言われても妙に納得。そりゃ顔色も変わるわ。だって今舌の感覚ないもの。

 目の前では河邑君が同じ調味料をペッタリかけてピザを食べています。やったなカカロット。お前がナンバーワンだ。

 到着早々そんな状態でグッタリしていた僕ですが、親切なひとみ悟空が昨日の飲み会での僕の所行をきちんと教えてくれました。言いにくいところもあったでしょう。本心からありがとう。


 死にてぇ。


 以降グッタリとして明らかに盛り下がっている僕をなんとか話題の輪に入れようと、河邑君がなにくれとなく気を使ってくれました。メンバーのどんな話題も頑張って僕に降ってくれます。

○ほんの一例(みんなも考えてみよう)


「煙草、やめた方がいいよ」

「セクハラと説教もやめた方がいいですよ」


「ひとみ悟空さんって癒し系なんだ」

「君はセクハラ系? 説教系?」


「大学院でなにやってるんですか?」

「セクハラと説教だよなー」


 あははー……。

 飯も酒も味がしねえ。たぶんさっきの調味料のせいだな。うん。


 中盤から一滴も酒を飲まなくなり、枝豆を肴にコーラを飲している自己嫌悪系の人物を相手にいつまでもネタフリしてくれた河邑君の優しさは、嫌味でなく本当に有り難かったです。その気持ちに応えようと頑張ってなんか面白いことを言おうとしたのですが、今日はちょっと無理だったな……。

 そんなわけで場を悪くしないためには自虐も許されないということをしっかり学習いたしました。今日の会合はなー、知らない人もいたんだから、個人的事情で隅っこで落ち込んでたのは失敗だったなー……。河邑の顔も潰したなー……。いやー……。

 とにかく頑張ろう。どう頑張るのが誠実なのかわからんが、頑張るしかないし。

 頑張ろう。


 ……って、全然普通の面白い話じゃないじゃん。普通の話、普通の話……。

 あ、例の調味料は河邑くんところにまだまだすごい量残ってますから、興味を持たれた方は連絡とって一度ご賞味されることをお勧めします。なんつーか、人生観変わりますよ。自称辛い者好きには特にお勧め。本当の地獄を見てこい。

 「物の味がしない」ってのがあんなに不安を煽るとは思わなかった。ビール飲んでも炭酸の感触が感じられなかったし。味も全然しない。一億総宇宙食。宇宙食に悪いか。

 あれからだいぶ時間は経ってるのにいまだに舌の先に痺れが残っているってのが……。

 河邑は「TVチャンピオンに出る自信がつきました」だとさ。辛い物好きの考えはワカラン。


二十五日(日) CCさくら(再) 選挙

「辞民党」


 早朝早々投票を済ませる。なんか、これやっとかないと落ち着かないっしょ。今日は。

 そしてひとみ悟空に拉致られて鷹村家でいつものようにダベりましたとさ。

 テレ朝の選挙速報番組見ながらダラダラしていたのだが、投票率六割復帰はともかく何故自民党が勝つかなー……。

 この件に関しては掲示板でてーとくがずいぶん吠えてくれたので特に記さないけれど、やっぱ都市部だけなんだろうか。まがりなりにも民主主義が機能するのは……。


 さて、本日鷹村PCは新部品実装でパワーアップ。同時に旧部品はIHARON行き決定です。IHARONPC武装化計画、きちんと進んでいる模様。みんなも助けよう。

 ついでに俺のPCも強化しようと相談を持ちかけたが、「買い替えろ」とにべもない返答をもらってつい納得。そんな選挙の日。


二十六日(月) 教育政策論 教育課程論 UP`S

「総取りーへっぷばーん」


 うっとい。天気も体調も。

 今日は家でダウンの日。季節の変わり目はやっぱり弱いわー……。

 あと二週くらいで講義終了だし、もう一回だけ気合い入れないといかんな。スパロボやってる場合じゃないな。

 スパロボやってる場合じゃないぞ! 俺!


二十七日(火) TOEIC特講

「ちゃんと雨の降る梅雨は久々かも」


 朝早くIHARONから電話ー。夜の遊びの打ち合わせー。

 何故こんな時間にって? 僕ら携帯持ってないからね! 朝に捕まえておかないと連絡取れないんでスよ! 一生!

「今日どーするー?」

「いーよー」

「ジャー鷹村さん家ネー」

「オッケー」

 大事なこと。この時点で鷹村さんの許可を取っておりません。即ち勝手に決定。

 だからまさか本当に遊ぶとは思ってませんでしたが、夜行ったらIHARONと柴三郎がいましたよ。本当にこの人達は……。(含俺)

 で、Nieaのビデオ見たりZOIDSのビデオ見たり葉っぱTCGやったりしてダラリと過ごす。

 なんかネー、結構隣がうるさいのよ。人がいっぱいいて音楽かけてて。お互い様かと思いきや鷹村さんが結構キれてて意外。集合住宅での暮らしは難しいねえ……。

 本当はみんなに少年エースを見せてあげたかったのだが、手に入れ損ねてしまった。

 何故って平野耕太の漫画が載ってるんでスよ! あと奥瀬サキ原作の低俗霊っぽいヤツも新連載開始! なんで奥瀬さんが絵も描いてくれないのかは不満だがともかく。

 ズシオもあるし鳴恵の世界もあるし。この二つは七月一ぴで単行本発売だ。チェックチェック。

 ……俺は角川の回し者か。


二十八日(水) バイト コース演習 NieA_7 ラブひな

「♪ばばんばばんばんばん……」


 どうにも調子が悪くて早じまい。雨の中を茅ヶ崎さんのようにてふてふと帰る。

 帰宅すると玄関のドアのところにあったアゲハのサナギがなかった。

 父が山から勝手に引っこ抜いてきて植えていった山椒に、時期時期に蝶が卵をうんで幼虫が孵る。毎年三匹とか四匹とか生まれるが、鳥にでも食われるのか緑色の幼虫まで育つのが一匹かそこら。今年は一つサナギを確認できてへえ、と思っていたのだが。

 そのサナギ、昨日(と言うか今朝)帰ってきたときには確認できたから、どうやら出かけてるうちに孵ったようなのだが……。

 何もこんな天気の日を選ばなくても良いだろうに。反骨精神溢れるヤツ。まあ、元気でやってくれ。


 夜、ラブひな見て記憶野が破壊されました。ファンはアレでよいの?


二十九日(木) 大学制度論(発表準備) バイト バイト バイト

「なんだこの地震の多さは」


 制度論来週発表ジャン。

「多津丘君、調子悪そうだね」

「そんなこともないっスよ。ちょっとクラクラしてるけどそれだけです。寝不足じゃナインスかね」

「……でも、顔が腫れてるよ」

「……へ?」

 鏡で見たら確かに顔がむくんでるし。なんじゃそりゃ。

 そんなわけで休めるバイトは休んで早引け。なんか、平気なつもりだったけれどそうでもなかったみたいだ。

 食べ物だろうか。食べ物に当たったのだろうか。

 そろそろそういう季節か。


三十日(金) バイト バイト 地域特論 バイト バイト 文化人類学(レポート準備) てーとく飲み会

「一年も半期終了也」


 K井君が非道いんですよ。

 今日も今日とてハードなバイトで精神が疲れ果てた僕が息抜きに「スペシウム光線右」とか「スペシウム光線左」とか言いながらポーズを取っていたわけですが(この件についてのコメントは受け付けません)。

「恥ずかしくないんですか?」

 と一蹴。あんな地獄の牛頭馬頭のような男ははじめてだよ。仕返しに早く彼のページをサーパラに勝手に登録して大変な目に遭わせたいけれど今ノートPCが動かないとかでかわされてしまった。

 その時にまた名言。

「ノートなんて電源がなきゃただの板ですよ」

 ただの板にしちゃー高い板だな……。かさばるし重いしメリットゼロのただの板ってのは発想、相当面白いぞ。

 また俺だけか、面白がってるの……。


 それにしても今日はバイトが大変でしたよ。なんだかっつー講義の申し込みがネットからしかできなくて、その〆切が今日とかで、朝から夕まで引きもきらせず人の来ること来ること。

 その来る奴らの中にマナーの悪いのがいることいること……。っがあああああぁあっ!(何かを引き裂く動作)

 人に呼ばれて返事しないようなヤツは社会に出すなよクズ親がぁっ! 自己中要因想像力欠如症候群感染症患者は隔離病棟で一生サトウキビとか囓りながらパンダの真似でもやってりゃいいんだよ。タイヤにしがみつきゃお駄賃五円もやるからスニッカーズでも買ってこい。貯めて!

 ハイハイハイハイはいはいはいひあー。(芸人風に)

 じゃーまーそんなはなしはどーどもいーんで飲み会。

 今日ハー、てーとくさん達トー、飲み会デシター。まるー。

 大事な話はそうですね。明日は朝八時半集合でTOEIC試験官のバイトってことかな。絶対遅刻できねえ。でも二時三時までは飲み。

 ステキステキ素敵捨て気捨てキー。そんな六月最後の日ー。


追記

 SAKON君の尽力により我が軍は重要目標コウチャさんイラストkanonTCGカード二枚の入手に成功セリ。聖なるカナ聖なるカナ。彼の者の名を讃えよ朋輩よ。

 やっぱりそんな六月最後の日。


銀天盤 ○日記帳扉 ○前項 ○次項