銀天盤 ○日記帳扉 ○前項 ○次項


2000 「神無月一代男(後編)」


十六日(月) K 教育制度論発表

「子供をベランダに縛って殺すな」


 エー、……。

「なんで発見できたノートでなく今朝二時間で作ったレジュメを使うかな」

 だってサー、勢いがあるぶん昨日(※正確には今朝)作ったヤツの方が新しい分勢いがあって良さそうに見えたジャン。脳内会議でお前等も認めたジャンよー。

「う……。アレは、だから四時までIRCで喋って一時間寝てまたIRC繋いで十時まで喋った後でワープロ打ち出すから。そんな頭でまともな判断ができようはずもないっしょ」

 一理あるな。

「一里で済むかバカたれ。那由多の果てよ」

 チッ。


 まあいいや。そんなわけで発表でした。誰一人手加減無し。ボッコボコ。

「冗長で「時間が「枚数足りな「一番大切なとこ「何故このテーマ「まるで、突っ込みが甘「何を言いた「の論説員から一歩も出ていな「局、意味が「れではとて「れで、どうしたいの? 君は」

 ……。

 ちっきしょー……。

 次を見テロ次を! しっかしほんっとに容赦ないのな。みんな。


「でもまあ、発表が有事終わったのでお疲れー。オリオンビールで乾杯!」

 沖縄のビールはクリアな味がした。夏に飲みたい味だ。そう。

 蒼い空と紺碧の海を溶かした味だ。


十七日(火)

「プロジェクトXを見ると泣けて泣けて」


 ドラクエ7クリアー。

 まあ、良質な「お話」でしたので、すれたゲーマーには食い足りないかも知れないし、ちょーっとダルいところもあったけれど。

 たまにはお伽話もいいもんです。世の中のゲーム全てこんなんだったらダルダルだけれど、きちんきちんと手順を踏んで盛り上げる正統派のファンタジーストーリーは時間をかけて作っていることが透けて見えるから、その丁寧さに対して自然に評価も高くなってしまうお話屋の性。

 ストーリーは6、バランスは3。ゲームとしての面白さは2。インパクトは1。総合では4。5はクリアしてないので評価保留。

 そんな私ですが、今回の7はお話が6よりは明るくてそれは良かった。一つ一つのシーンでは暗いところもたくさんあったけれど、最後はハッピーだし、ホロッとさせられる、くらいのものだったから。6はねー、人として根元的に悲しい話だったから。透明な涙が出たよ。

 ま、その6に比べると少し深みには欠けるけれど程良くぬるくて良かった。

 システムは相変わらず、AIがバカじゃないんだけれど俺は嫌いな思考で。一番有利なことだけを選ぶわりには効果アイテムは使わなかったり。

 何度でもはっきり言うが、人工知能システムの最高傑作はドラクエ4です。これは、ドラクエに限らず全RPGの中でもそうでしょう。次点でドラスレ英雄伝説。

 4の人工知能は「初めバカで学習して段々頭良くなる」というところが素晴らしかった。アイテムもちゃんと使ったし。一緒に旅をしている間に仲間が成長していって、安心して背中を任せられるようになる。サイコー。

 7はネー、せっかくあんなに特技用意しても全然使わないのが出ちゃうジャン。俺は貧乏症だしゲームデザイン好きな人間なので、「使われない要素」ってのは勿体なく思えてどーしょもない。工夫しても「使えない要素」だとさらに最悪。

 「じゅもんをせつやく」がなくなったのも理解できないし。AIに関してはちょっとがっかりでした。

 ゲームバランスは、好きずき。レベルがガッツンガッツン上がる感じではなくて、一レベル上げようと思うと結構根性入れて稼がないといけない。その代わり歯が立たないボス相手でも2、3レベル上げて挑むと全然楽に戦える。このバランスは俺は珠玉だと思うけれど、FFとかでレベル上げ無しでサクサク進むRPGに慣れてる人にはちっとキツいかも。

 ま、色々言いましたが総合して文句無しに面白いゲームでした。これからは裏面で頑張ります。

 因みに、最終決戦メンバーと職業。

勇者 メルビン

海賊 〆葉

魔法戦士 アイラ

賢者 マリベル

 どうしてこういう編成になったかは……。7を遊んだ人なら思い入れがわかって貰えると思う。


十八日(水) バイト コース演習

「北海道で初雪」


 もーめんどくせー。

 もーいーよ。あー、我が儘言うヤツ全滅しネーかなー。明日隕石とか降ってきてさ、それで粉塵とかを巻き上げて大気圏を遮るから太陽光線が届かなくなって氷河期で、我が儘言ってる奴等が死ぬの。俺も死ぬけどそれでいいや。面白いから。笑ってやろう。


 そんなことはさておき今日はミニストップでティラミスパフェを食べました。旨かったです。しかし、この前にあったプリンパフェには一歩及ばない。お洒落すぎ。残念。

 昨日の夜やってた「はじめの一歩」のアニメが意外に面白かった。地味で良い。ずーっと続かないかな。出来ればゴールデンにやって欲しいアニメだ。人、殴るから無理なのかな。


十九日(木) 大学制度論 バイト 比較文化理論

「フルタチョコエッグ第四弾発売中」


 車の調子が悪かったので電話をしたら自動車屋さんが代車を持ってきた。なんか、最近流行のデカい軽。今日は乗り回すぞー、とか思いながら発進!

「やだこの車」

「早っ! もう嫌なの?」

「だってサー、高速安定性低いしブレーキレスポンスは遅いし加速はズブいし横幅はでかいし、いいことなんにもないよ」

「……誰もあんたに性能試験頼んでないジャン。つーかガッコ行けよ」

「チッ。気づきやがった」


 ガッコから急いで帰って、ここ二日ほど仕事と旅行で家にいないハハオヤの代わりに雑務。これがケッコーメンドい上に時間がかかる。

 漬け物つけて、米洗って浸水させて昆布を水張った鍋に入れてそれから洗濯機のスイッチ入れて、庭行ってニラ取ってきて二階上がってメールと留守伝チェック。炊飯器のスイッチ入れて鍋に火入れて洗い物してる間にニュースステーションを斜め見。

 芋の皮剥いたりしてると洗濯が終わるので肉じゃがを鍋にかけて洗濯物干し。洗濯が終わったので残り湯を潔く捨てて風呂掃除。

 鍋のだしの分だけ昆布張って風呂へ。上がってくると御飯が炊けてるので掻き混ぜてまずは仏壇へ。それから自分の分よそって、鍋で豚肉を炒めて、そこにさっき作っただしとモヤシとニラと白滝を入れて酒、醤油でちょっと味付け。しつつ肉じゃがの火を止めてよそう。

 漬け物を出して洗って切って皿に盛るころ鍋が煮えてるのでビール注いでやっと食事開始ー……。ニュース23がはじまっちゃってるし。ハハオヤはどうやって食事の準備を三十分とか拾五分とか五分でやってのけるのだろう。神秘だ。

 食後、だし昆布の残りを酒と醤油で一煮して、それをつまみに晩酌。

 あー……。楽しいけどめんどい。テレビ面白いのないし。早く日本シリーズはじまらないかなー。

 そーいえば、今日のどっちの料理ショーに応援店で「雷文」が出てたっけ。やっぱ一度いっとく?


二十日(金) バイト バイト 文化人類学

「市民は勝った。だがそこには政策がない。長野県」


 雨。

 寒いか暑いかだなホント。過ごしやすいはずの秋にこれはないだろう。全く。

 氷雨の降る中町田をうろついて馬吉さんからMTG新エキスパンションのコモンセットを貰う。嬉しいけど寒い。ありがとう馬吉さんでも寒い。

 IHARONを見つけて原稿の話をさせて、youngさんがわざわざ送ってきてくれた同人誌を見せて今後の活動計画を練る。ホントにスロースターターだな彼。

 その後、二人でラーメン食べて帰ったがとにかく雨に降られた一日だった。サンダル履きは失敗だったなー……。


二十一日(土) K 大学制度史(教室変更) 日本シリーズ開始

「長島監督は四勝すればいいと言い、王監督は三敗までは出来ると言う。キャラ出てるなー」


 ON対決! 今世紀最後のプロ野球日本選手権シリーズは、昭和を、いやさ日本野球史を代表する選手であった二人の監督の激突ですよ。これで燃えずにどうする!?

 本日の業務は五時までで終了。夕方からはTVにつきっきりです。

「そんなわけで今日は早く帰ります」

「だって、道場来ちゃったらほとんど見られないだろうによ」

 いいんです。九時前に帰れば決着は見られるのです。

 本日第一試合は若田部と工藤の投げ合い。4ー3でダイエーの勝ちー。

 ま、緒戦ですので結果はともかく。やはり実力伯仲、面白そうですよ? 移動前の明日の試合が一つキーでしょう。巨人は二連敗で福岡入りしたくないだろうし。あー、明日のサンデーモーニングの江川のコメントが楽しみダー。

 
「それにしても、入場行進でスターウォーズはねーよなー。がっかりだぜ」

「文句をつけるのいいけど、だったらほかになにがいいわけよ」

「……君が代?」

「半疑問形よね。やっぱり……」

「あれじゃ燃えないかなー。だったら、ダイエーの応援歌。アレなら盛り上がるぞー」

「巨人の選手はどーするのよ」

「……君が代?」

「だから半疑問やめい」

 それにしても『NHKスペシャル・世紀を越えて』もあと二ヶ月で終わりかー。なんか、秋深しというか年末を感じるな。そろそろ。


二十二日(日) 若竹の会

「……長嶋さん? ちょっと疑問符の采配ですよ?」


 えー、巨人が二連敗なわけですが。負けるのいいんだけれど負け方が……。

 
 そりゃいいや。今日は、若竹の会。メンバーは俺、柴三郎、せっちんヤス

 人数少ないうえに厳しいシナリオだったので参加者は大変でしたでしょう。お疲れ。しかし、久々のせっちん登場で俺は色々複線が回収できて助かった。

 ゲーム後、すかいらーくでダラダラダラリと反省会やったり四方山話したりし、それからゲーセンに行って解散。今月から市民センターが有料だったので考えた末今日は午前、昼の二部。十時から五時までで取ってみたのだが、これでよさそう、かな。来月もこれで行ってみる?

 さて、接続がうまくいってればせっちんが描いたイラストをスキャナで取り込んで上げるそうだが、どうかな……。期待しつつ待つ。


二十三日(月) K バイト 教育制度論 比較文化理論 教育課程論

「休講……。報せてくれよそういうことは」


 先週は発表でめっさひどい目にあった月曜日ですが、今日は他人様の発表なので気楽でした。

「……遅刻しなければな」

 来ないんだもんなー。次の人。

「放っておいて講義に行けばよかろう」

 そーすると受付無人だぜ?

「管理職の失態を下がフォローするから組織の脆さが見えにくくなる。長い目で見れば君のやっていることは単なる自己満足を通り越して組織にダメージを与えていることになる」

 米式ビジネスマネッジメント論? 理屈はわかるけどサー……。

「心情的に受け入れられない」

 そう。それ。

「日本人の欠点だな」

 くわ。それを言うかそれを。


「さあそんなわけでお久しぶり! そろそろ正座もできるのでリハビリ気分で来てみましたよ道場!」

「じゃあ、多津丘さんもそこに入って、審査の人と本番形式で五本抜いて」

 ……。

「や。僕は今日復帰ですから……」

「こっちの二人は一級の審査の予行。いくら病み上がりだからって見劣りするようじゃ恥ずかしいね」

 ……。

 IZIME?


「なんか、足元フラフラしてますよ」

「だから! やっと正座が出来るようになったレベルなのにぶっ通しはないでしょう(涙)」

 今日のお風呂は気持ちよかったー……。でもたまに足が痙攣する。


二十四日(火)

「chokoエッグがダブってばかり」


 なんか、「ミカヅキ」ってアニメが面白かったらしいんですよ。つーか今秋開始の新アニメ全然チェックしてない。どうなんだ。

 思った通り足が腫れ上がりやがりましたので一日非アクティブな今日の俺。せっかくなので調べ物をだーっと流して一日終了。しかも検索終わらず。

 資料が足りないのか……。しかし、大学図書館の関連資料はほとんど俺一人で借りちゃってるし。新聞社は遠いし。国会図書館はもっと遠いし……。

 とりあえず今度町田市立中央図書館に行こう。遠藤周作展もやってるというし。イェー。

 あと、33333HITおめでとうありがとう。


二十五日(水) コース演習

「ハッハッハ。管理職が聞いて呆れるわ」


 えー、長らくつらつらと文句を言いながら続けてまいった計算センターのバイトですが、という書き出しにするとなにがどうなったか親しい人間には読めてしまうのが悲しい俺です。

 お察しの通り本日ヤメテ参りました。スッゴイ円満に手ぇ切ったので心配しないでね? これ以上無いくらいフレンドリーな退勤風景ですよ。

 さ、綺麗事はこのくらいで。長らくつきあわされたクソッタレな職場から解放されたと思うと感慨もひとしおです。何書いても悪口になるからなーも書きませんが、あそこでバイトを続ける諸君のサービス意識がガッコに貢献するレベルのものにいずれはなることを願ってやまない。

 つーかこれからは一利用者だカラー、俺もクレームつけていいわけー? 目安箱とかにどんどん目についたことをぶち込んじゃっていいわけー? ワーイ。内部告発ダー。給料泥棒をガッコから叩き出すぞ!

 ……ハイハイ。やらねーよそんなこと。土俵の把握もできてない輩を相手にするのはフェアじゃねーしな。実際、給料貰って第三次産業に従事してるという意識であそこにいる人は数名だし。「所詮バイトジャン」と言われたら帰るしかないわな。


 あー。そんなやな気分で帰り。マガジン買ったらコータローもGTOもお休みでやんの。もう、踏んだり蹴ったりだな今日は……。

 そんな嫌な日に唯一の朗報。いや、言語政策学の講義が面白かったのはおいといて、趣味のこと。

 珍しくアフタヌーンなんか買っちゃいましたよ。しかも一本の作品のために雑誌買い。久々だなこんなこと。物語はハッピーエンドが基本でしょう! と再確認できるお話。こんな漫画が読めて愉快だ。

 おかげさまで切り替えていきますかね。明日からは。IHARONPC組め。


二十六日(木) 大学制度論 比較文化理論

「input>output。いやむしろ ○input ×output」


 今日はホントに凹んだわ。

 劉秋華に「お前最近顔色悪いから夜遊んでないで寝ろ」と言われたのが洒落になってないよ。やっぱ夜は寝ないとダメだ。

 寝よう。それでも何とか明日は。


二十七日(金) 文化人類学

「バス停って思ったより痛い」


 おおっ?

 なんかスゲー調子悪いですよ。歩いていてバス停にぶち当たってフラフラに気づくという体たらく。参ったなこりゃ。

 家で養生。これを白米だと言い張ったら宮城出身劉秋華に殺されな真っ黄っ黄の御飯を雑炊にしてなんとか食べる。ダメだ。寝よう。

 ……。

 寝て起きたらだいぶマシになったので資料収集のため町田へ。ついでに某所に寄ってこないだ忘れていた時計を拾ってくる。最近よく失くす。

 町田からひとみツアーズ。カレー。主に俺が学校生活全般に関する愚痴を一方的に言い続けるという俺以外にとってサイアクの流れ。でも俺が楽しかったので良し!

 N路君スマン。

 帰って寝ました。復調せず。


二十八日(土) K 大学制度史

「フランス居酒屋愛好会」


 寝不足プラス体調不良でハイテンション多津丘。今日は御フランスさん、鷹村さんと都会をウロウロした後飲み会デス。

 今日はそんな体調だったので色々面倒で、「君ら、普段あんまり喋らないけど嫌いあってるの?」などと初回から全力投球。引かれよーと知ったこっちゃねー。

 幸い、二人とも大人なのでうまいこと俺をあやしつつ神田。蕎麦食ってうどん食って腹ごなしに歩いてアキハバラ。

 ここで御フランスさんが素敵同人誌を十冊ほど買ったことや、鷹村さんが見事に客釣り餌につられて入っていった店で目的以外の品物を買わされて出てきたことを書くと問題になりますか? まーいーや。俺の事じゃねーし。

 俺は「あずまんが大王」の二巻を買って、鷹村さんが騙されショップから出てくるまでの間暇だったので読んでいたら急に御フランスさんが「閉じろ!」と軍隊長で命令。慌てて本をしまうと後ろでのぞき込んでいたらしき人物がそそくさと去っていく。

 後ろから漫画読まれてちょっと嫌ね、程度の人かと思っていたらあにはからんや。彼はその後、他の人の後ろにピッタリ貼り付いてまたも偵察行為。

「……ストーキングですかね」

「怪しいよな。あいつ」

 御フランスさん、いつでも警戒レーダーを張り巡らせます! さすが軍事マニア! 虎の穴二店とも吶喊を仕掛けるだけのことはありますと書くと問題?

 しかしかくいう私もエロ漫画出身でありながらマイナー青年誌で代原デビュー! しかし泣かず飛ばずでそのまま消滅していった好きな作家の同人誌を発見。ホクホク。鷹村さんもなんだかんだ言いながらあゆちゃんジャンプを買ってるし。カノソ買えよと帰ってから言ったら「先に言ってよー」だって。

 誰か彼に面白い同人ソフトのリストを送りつけてやってくれ。

 関係ないけどおちあいさんとか今なにやってんだ。生きてるんだろうか。

 さて、雨も降って来たので僕の最重要目標「ドラゴンフォース2を買う」を大却下して神田へ戻る。鰻食いに行くのをすっかり忘れて居酒屋へ。御フランスさんが勤めていた頃行きつけの居酒屋へ。

 飲み食い飲み食い飲み食いの三国。主に俺が学校生活全般に関する愚痴を二千秒くらい言い続け、二人はそれを聞くだけ、という俺以外にとってサイアクの会合。

 でもいいんだ! 俺が楽しかったから!

 しかも俺の「今日は日本シリーズがひょっとしたら最終日ですから、鷹村さんちでみんなで見ましょう」という発案でとっとと切り上げて町田へ帰る。そして鷹村家で二次会プラス日本シリーズ観戦。

 巨人優勝ー。腐る二人を差し置いて俺一人「やっぱりね。三戦で仁志がフォアボールで出塁、清水が送って、清原がタイムリー! この流れを見たときに、勝ったと思ってたんだよね。……あ、IHARON呼んでいい? 電話貸せよ。……ダメだ出やしねえ。本当に使えないな。あいつ」と大盛り上がり!

 御フランスさんは戦利品の品定め、鷹村さんはあゆちゃんをジャンプさせていて聞いちゃいねえ。ムカつくので送れてきたざち部長相手に学校生活全般に関する愚痴を八千秒くらい言い続ける。でもざち部長もずーっとガスガンいじってて聞いちゃいねえけれど。

 ジャンプに飽きたのかもの凄いガス漏れのする銃を撃ちまくる鷹村さんを後目に、御フランスさんの同人誌を読んで批評。

「だから、IHARONのヤツもこのレベルでいいんダヨ!」

 と吠える御フランスさんに大共感。おーいIHARON。鉛筆書きのフリートークでもヤることヤッてれば売れるらしいぞ! 知ってるか! もう!

 と、さんざ騒いだので帰った。体調が戻ってないのも忘れるような楽しい会だったが、おかげで帰りの電車で吐き気がして大変。


二十九日(日)

「ドラゴンフォース2? かしてやろう」――ざち部長なんで持ってんだあんた


 きゅー……。

 とひっくり返ってもいられないので朝からお仕事。

 今の仕事はワープロ打ち。べしべしべしべし叩きます。

「じゃあ、とりあえずこの三人分の原稿を、打って下さい。〆切は再来週。あと五人分増えます。随時」

「……まだ上がってない原稿があるのですか?」

「はい。五人分」

「まあ……」

「いつあがるかは解りません」

 素敵ー……。

 八時間くらいワープロ打ってるとなんか小歌とかが飛び出すようになってくる。そんなところへ電話。

「やほー。今からいい物を持って行ってやるからローソンへ来い」

 来たメンバーはざち部長、鷹村さん、柴三郎。

 お土産は……。

 エアガン! 南部三十一年式!

 いヤッほーぅ! これで俺も日帝兵? 撃つよ撃つよぉーっ!?

 で、四人で夜のめじろ台公園で撃って撃って撃ちまくった。ウソ。寒いのですぐ解散。


 今日の面白かった話ー。

 巨人日本一特番で、長嶋監督と村田捕手がツーショットで話す時間が設けられました。お互い話題もないし、緊張しているのか一分という時間が何もなく終わるかと思ったその時。このぎこちなさを楽しむのだなと思ったそのときー。

「そういえば村田君にはね、来年はコーチ補兼任という話も出てますしね」

「……へ?」

「いや知らないだろうけれど。私はそういう話を聞いてます。どう?」

「どうって……。いや、考えさせてください……」

「考えるような話じゃないでしょう。今、返事を。どう?」

「いや、じゃあ、現役一本ということで……」

「ああそうですか。ああそうですか。うーん……。どう?」

 あらゆる意味でミスタープロ野球だわ。やっぱ。


三十日(月) K 教育制度論(休講) 比較文化理論 教育課程論(休講)

「原稿用紙何枚分生産してるんだ……」


 復調せず。

 ガッコに行くも休講二つでやる気無し無し。へロリと帰ってパタンと倒れ。

 起きたら夜でした。息抜きにドライブ業務。そしてべったんべったんワープロを叩く……。


三十一日(火) 

「明日から学祭か!」


 げしげしげしげしワープロを叩いております。息抜きのつもりでやっていたネットゲームの方の文章が思ったより全然長くなってああ没だったよ! 没だったともさ! まーしゃーない。

 変な時間に寝たり起きたりしてるせいかやたら夢を見る。しかも知り合いの出る異世界物ばかり。

〜あらすじ〜

 異世界からの侵略に気づいた俺。しかし、奴等を倒すには向こうの世界にいる「俺」の協力が必要不可欠らしい。夢なんだから理由とか聞く。

 そんなわけで異世界とのゲートに向かう俺。もちろんひとみカーで。金曜日に。みんなをだまくらかして連れて行った。「今日は別のカレー屋行こうよ。銃も売ってるよ」騙されるなよ君ら。

 そして集合場所には、向こうの世界の俺……、と、ひとみ悟空と柴三郎。車で。

「お前、サイテーだな! 世界の一大事に友達巻き込むか!? 足代わりに!」

「お前につーか俺に言われたくねえ! なに旧南部持ってんだよ! 喜ばしいのかそんなに!」

「喧嘩してると置いてくぞー」

「いいこと言うね」

「何だそりゃ!」

「息合ってんじゃねーぞ自分と!」

「ドッペル見たらビビるとかしろよ!」

「なんで?」

「自分じゃん」

「あーも動じないところがムカつく」

「柴三郎もなんか言ってやれよ」

「なんかー」

「お。いいね。その安い芸風」

「自分二人で自画自賛ヤメロ!」

「それとパラレルの自分とチョコエッグ交換するのもヤメロ! 微妙に効率いいだろそれ!」

 ……。


 くそ。俺が世界を救う夢の筈が……。


銀天盤 ○日記帳扉 ○前項 ○次項