サウンドレスノベルツクール

PAGE011

作:ヤス (WINTER LORD)

銀天盤   ○表紙


「いや、正々堂々行くべきだ!」

 僕はまっすぐに体育館に向かった。

 一階の図書館の角を曲がったところで、いかにも落とし穴のような不自然な盛り上がりを発見。

「はーん、さては落とし穴に落ちたのを見てみんなで笑うつもりだな。どうせこないだ階段にワックスをたっぷり塗っておいた仕返しだろ。それですっころんだ連中がどこかにいるんだな。まったく、陰険なヤツらだ。よーし。」

 と、僕は大きく息を吸い込んでダッシュし、カッコよく大ジャンプ!!

 ガシッ・・・ぎゃああああ・・・ズザザザザッ・・・・・・・・・・・・ざくっ

 な、なんだ? これってもしかして動物用のワナ??

 が、それにしちゃこの落とし穴深くないか?

 それに、オレのシャツを貫通して頭に軽く刺さってるこの棒って・・・竹槍??

 だれだ、こんなところに本格的なワナ仕掛けたヤツは?

 ・・それより、この足に挟まってるワナをはずさなきゃ。

 と思っていると落とし穴の上にいかにも円谷プロがスカウトしそうな宇宙人が顔を出している。

「ヤットカカッタ。マヌケナ地球人ガ。」

 マヌケは余計だ。それにこの状況、このまま宇宙船につれて行かれて解剖でもされそうってカンジ。チョーヤバイじゃん。

「キサマ、ナンダソノ不適切ナ日本語ハ。ソレデモキサマ日本男児カ。」

 おまえはいったいいつの時代の人間なんだ。てゆーか、おまえに日本語注意される筋合いはない。

「だいたいなあ。おまえ何メーター掘ったんだ。これじゃまるで古井戸じゃねーか 。」

「ホウ、古井戸トイウ言葉ヲ知ッテイルノカ。ホメテツカワス。ホッホッホッ」

 そんなんでほめるな。だいたい、いつの時代の宇宙人だ。平安貴族か。

「オマエノ平安貴族ノイメージハソンナモノカ。」

 やかましい。だいたい平安貴族ってどんなものだか知ってるのか。オマエは。

「カタナハサムライノタマシイ。ソノココロイキガ日本男児デスタイ。」

「わけがわからんわ!!」

「それになあ。なんだこの穴の底にそびえ立つ無数の竹槍は。コロス気か。」

「コレハ竹槍ナドトイウ物騒ナモノデハナイ。コレハシシオドシトイウ日本文化ニハ欠カセナイモノダ。」

「使い方まちがっとるわい!!ちゃんとした使い方知ってるのか?おい。」

「ソレデB29ヲ落トスノダ。」

「やっぱりわかってねーじゃねーか!!それに、B29はそんな低空をとばんぞ! !」

「トリアエズハ食事ダ。」

 エ?、もしかして、食事って僕のこと?

「ちょ、ちょっとまて。」

「ウマイナ。コノチョコクリスピーハ。」

 わざわざ地球まで来てチョコクリスピーなんか喰うな!!

「コレガ宇宙船ノ動力源ナノダ。」

 それってすごいことなのか?けっこうなさけないぞ。

 まあいい。さて、どうやってここから逃げ出そうか。

壱.そのままはい上がる。

 僕は宇宙人のスキをついて穴を登り始めた。

弐.抜け穴を探す。

 僕は周りを調べて抜け穴がないか調べることにした。

参.このまま様子を見る