サウンドレスノベルツクール
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作:怪盗エクシール (EXEELE THE MASTER THIEF)
僕は周りを調べて抜け穴がないか調べることにした。
宇宙人と遭遇したことにより、僕の『未知との遭遇率』は飛躍的に上昇している。おそらくこの周囲には新たなる道−未知−があるはずだ。
僕は意を決して周囲に乱れ蹴りをカマした。
あたたたたたたた!!!!!
トラばさみによって装甲値のアップしたこの足で周囲の岩盤を蹴り崩す。実に爽快壮快。
……ボコッ……
ほれ見ろ宇宙人。地底空洞を掘り当てたぞ。退路をゲットだぜ!
古井戸並みに深く掘ってくれた奴に感謝しなければならない、そしてマントルまで掘り抜かなかったことにも…
ついでに乱れ蹴りの勢いでトラばさみも無事壊せ、一石二鳥である。地球人の英知を見たか!
「運気が僕に向いて来たぞ!」
かつて神戸−ポートピア−で連続殺人事件を追っていた刑事もこうして犯人の証拠をつかんだという。
結局のところ、犯人は今まで事件を共に追っていた部下だったらしいが…。
…と、大昔を回顧している暇はない。
「ショクジ、ショクジ…。イイちょこダラケ…」
そうだ、僕のはるか頭上では宇宙人が栄養バランスばっちしの食事を営んでいるのだった。
奴が知的生命体であれば、本能的に食事中は注意力が低下するはず、そう、今が逃走のチャンスなのだ。
「オット…チョコクリスピーヲ食ベル余裕ナドナカッタ…。
今日ハ節分トイウ大切ナ行事ガアッタ。「鬼門」ノ方角ニ向カッテ黙ッテ不発弾ヲ丸々一本食ベナケレバ…」
…もっとも、奴が本当に、僕の知りうる限りの知的生命体であるならば…、の話だが。
「セツブン、セツブン…。鬼ハ内、福ハ外…」
おいおい、そんな不発弾なんてどこにあるんだい、しかも鬼門に向かって食うとは…
…って、僕の落ちたこの穴の中ほどに…鉄のエビフライみたいなものが…
「これって…やはり…B29に積まれていた、アレだよな…?」
奴はアレを取りにこの穴に入ってくる、今日が節分だったのが運のツキだ…
もう地底空洞に逃げ込むしかない。確かあの空洞は…
壱.徳川埋蔵金のありかだ!
そう、ここは日本政府と群馬県には内緒で僕が探し当てたあの御金蔵なのだ。
弐.幼なじみのアイツの部屋だ!
アイツとは今までずっと地底探索のたびにケンカしてきたが…最近何故かそんなアイツが気になるんだ。
参.地底人のすみかだ!
宇宙人に加えて地底人まで…こいつぁたまらん。しかし逃げ場はここしかない…