サウンドレスノベルツクール

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作:多津丘〆葉 (THE ANCHOR MAN)

銀天盤   ○表紙


「とにかく、行ってみよう」

 僕はその手紙を鞄にしまうと、誰かに見られていなかったかを気にしながら何食わぬ顔で体育館 の裏に向かった。

 名前も時間の指定もないあたりがちょっと気になるが、誰からのものだろうかと考えると嫌でも ドキドキしてしまう。もしかしてひょっとしたらたぶん、これはいわゆる一つの、

 ……ラブレター、なのであろうか?

 落ち着け、冷静になるんだ。舞い上がる心を抑えながらどうするべきかを考える。

 僕は……

壱:「いや、正々堂々行くべきだ!」

 まっすぐに体育館裏へ向かった。

弐:「敵を知り己を知れば百戦危うからずだな。うん」

 姑息な僕は体育館のアリーナへ登って裏の窓からだれが来ているかを確かめようと思いつき、きびすを返した。 

参:「やはりおかしい。僕なんかがラブレターをもらうなん て考えられない。……罠か?!」

 急に心配になって鞄から手紙を取り出し、もう一度確認しようとしたその時!!!