サウンドレスノベルツクール

PAGE012

作:M.Ochiai (SILENT SPRIGGAN)

銀天盤   ○表紙


「敵を知り己を知れば百戦危うからずだな。うん」

 姑息な僕は体育館のアリーナへ登って裏の窓からだれが来ているかを確かめようと思いつき、きびすを返した。 

 ラブレターだったら・・・そう考えると胸が高鳴る。しかし高鳴る胸を 押さえつけ、僕はアリーナへとやってきた。ここからなら、体育館裏を バッチリ見ることができる。相手を確認しておけば、たとえ誰かのイタズ ラであっても対処のしようがあるし、たとえ相手が本当に女の子だったと しても、相手を知っているにこしたことはない。

 さて、相手が誰なのかとても気になるところだが、どこか怖い気もす る。けれど、いつまでも何もしないでいるわけにもいかないので勇気を出 して一気に見てしまおう。

 せーの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お・・男!?  ・・・・・・・・・・・ははははは・・・そうだよな。僕がラブレター なんてもらえるわけ無いか。

 ヤツの顔には見覚えがある。隣のクラスのあまり目立たない男だ。名前 は・・・なんていったかな?ま、その程度の仲だ。いったい僕に何の用だ ろう?

 相手が男ということで、かなり残念ではあったが、ホッとしたのも確 か。気楽になって足どりも軽く、僕はヤツの待つ体育館裏へと向かった。

「よう。お前か?この手紙を出したの?」

 僕は体育館裏につくとヤツにそう声をかけた。

 僕は安心していた。大したことは起こらないだろうと高をくくってい た。しかし、ヤツの口からでた言葉は僕を驚かせるのには十分だった。

 その言葉とは・・・・・・

壱:「なにも聞かずに僕と勝負してくれ!」

 ヤツはいきなり襲ってきた。なぜお前と争わなければならないんだ!?

弐:「き・・君のことが好きだ。僕のお兄さんになってください!」

 なにー!このままでは、や○いなお姉さん達が大喜びな展開に!!

参:「ぼ・・僕、いいえ私、実は女の子だったの。」

 なんて事だ!ギャルゲー隠しキャラの王道がこんなに側にいたとは!!