ASAHI PENTAX auto110
15インチのモニターの前で。
このモニター決して21インチじゃありません。15インチなんです。


96年、中古カメラの店(名古屋大須)をのぞくと、このカメラが私においでおいでしていました。
PENTAX AUTO110。
今やすっかりすたれてしまった、110サイズのフィルムを使用するおそらく世界最小の一眼レフカメラです。
当時、ペンタックスはこれと正反対の、世界最大の6X7版の一眼レフも出していました。(これは今も発売中)
残念ながら、110フィルムが一般化しなかったため、ほんの少数が作られただけで生産が打ち切られたのと、かなり高価だったため、発売当時欲しかったにもかかわらず、私の手に入らなかったのでした。
一見、おもちゃのようなカメラですが、きちんとシステム化され、ワインダー、ストロボ、標準、広角、望遠レンズ、フィルター等がそろっていて、ふつうの一眼レフと同じように使えます。
デザインも今のキャノンイオスのようで、10数年前のカメラとは思えません。(もっとも、昔のカメラの方がデザインいいと思いますけどね)
レンズは24mm,f2.8が標準レンズ(35mm換算50mm)で、ちゃんとマルチコートされてます。広角が18mmf2.8、望遠が50mmf2.8で、この3本が発売当時の全交換レンズでした。(ただし、後で75mmぐらいの超望遠が追加されたらしい)
シャッターは残念ながらフォーカルプレーンではなく、絞りシャッター(とでもいうのかな。絞り羽根がシャッターを兼ねている)で、絞りは、L字型の板を2枚向かい合わせた非常に単純なものです。
ただし、露出は結構正確なプログラム制御で、かなり味のある写真が写ります。おそらくレンズがいいのでしょう。とても110サイズで撮ったとは思えません。
ただ、110フィルムを使ったことがある人ならご存じでしょうが、巻き上げはふつうの2倍ほどの長さを巻き取る必要があります。このカメラも例外ではなく、巻き上げレバーを2回巻き上げることで、1枚撮影できます。
その手間を省くため、ワインダーも用意されていました。(巻き上げ速度はかなり遅いけど)
ストロボも当然ワインダーに自動露出で連動します。
ただこのカメラの価値は実際に写ると言うことではありません。
コンパクトな110フィルムにあわせ、合理的なデザインが可能だったにもかかわらず、あえて一眼レフを正確に縮小した(いわばむだな)フォルムを持たせたということです。(ほとんどの110カメラは四角いオペラグラスのようなデザインだった。)
子供の頃から、ミニチュアが大好きだった私にとって、これは買わざるをえなかったカメラといえましょう。
ただ、この後AUTO110Aという、マイナーチェンジ版がでましたので、もう一台買うことになるでしょうね。(ただ、どこがどう違うかよくわかりません。たしか、スィッチが付いたような。110には、電源スィッチがないのです。ご存じの方教えてください。)


AUTO110用50mmf2.8望遠レンズ PENTAX 50mm望遠レンズ(台のキーボードとくらべてね)
直径30mmほどで、ピントリングしか付いてない。



ハワイで買ったアメリカ製のガンケース。6ドル。値段の割に頑丈で、ちょうつがいなんか、ちゃんと金属のシャフトだ。
ショッピングセンターで釣り具の横に拳銃売ってるのには驚いた。
ショーケースの中にあるデザートイーグルをじっと見ていたら、
「さわってみるかい」と英語で言われ(たぶんそういったと思う)
「ノーサンクス」と断ってしまった。
だって、こわいよ、あれ。
ハワイで買ったガン(拳銃)ケース。600円ぐらい。



当時のフルセット。まだ小物があるらしい。 右上がボディ。その下はワインダー。その下が、マクロ用レンズ。
真ん中の黒い筒が普通の35mmフィルムケースである。この中にフィルターと標準レンズが入れてある。
その左の白いのがパックされた110フィルム。今やコダックと富士フィルムが感度100を出しているのみ。(まだあるのが不思議だが)カートリッジ式である。現像焼き付けも店ではやらないため3日程かかるうえ、1枚40円ぐらいする。サイズも1種類のみ。
その上が交換レンズ。50mmf2.8と18mmf2.8。ボディサイズからすると大口径だ。
その下はフルオートのストロボ。カメラサイズが小さいためスィッチが設けられず、必然的にフルオートとなったのだろう。



背中 標準レンズ付きの正面。
後ろと正面。窓から見えているのが110フィルムカートリッジ。残り枚数はフィルムに書いてあるため、カメラ側に表示はない。
どうです。かっこいいでしょ。向かって右のギザギザの部分はレンズの脱着ロック。



カメラ上面 上面。右から短い巻き上げレバー。2回巻いて1チャージが完了する。その上がシャッター。半押しで電源が入る。この後のマイナーチェンジした110Aでは、電源スィッチが付いたらしい。
軍艦部(と今でも言うのだろうか。ペンタプリズム部のこと。)左側にあるのがストロボの取り付け部分。

2000年にさらにズームレンズを発見。購入。いまだに増殖しています。

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