Secret of My Heart


心などとうの昔に死んでしまった。
…はずだった。
何故心惹かれるのか。
自分でもわからない。

母親の幻影?
全く別の存在であることを一番よく知っているのに?
どちらを求めているのか…。
自分でもわからない。

愛しくてたまらない―
それは真実。
でもその想いが何であるのか。
自分でもわからない。

見つめられる度に心の扉がこじ開けられそうになる。
どうすればいいのか。
どうしたいのか。
自分でもわからない。

だから背を向けた。
見ない振りをしていた。
聞こえない振りをしていた。
だけど、心だけは―どうしようもない。

自ら心を殺そうとした報いか?
心は意志を無視して動こうとする。
否、身も心も理性すらも全て同じ想い…。

そう。
やっとわかった。
だからこの想いを封印できる―

心だけは見られない。
だから…。

心だけは側にいる。

後書き
いやはや(^^;)別荘2番目の作品がこれとは(使い回し)。
結局どう想っているのか…って愛してるみたいですね。このフィンはラケシスに対しては少なくとも表層では恋愛感情を抱くまでには発展しなかったかな。何か自己完結してますが、相手のいることだし(苦笑)、どうなることやら。

別荘入口  ナンナの間  連絡先