You are mine…

あなたそのものが―
愛しているのはあなたの魂なのだと
気付くのにどれだけかかっただろう。

迷っている間、
あなたがどれほど苦しんでいるのか
考えもしなかった。

あなたでないあなたに
怯えていたのかもしれない。
私では駄目なのだと宣告されるのがただただ怖かった。

愛さえあれば戻ってくれるはずだと
自分に逃げ道を作り、
何も見ようとしなかった。

自分の全てを失ったあなたと
私は巡り合えたのに。
あなたは何もかも奪われても
それでも私を望んでくれたのに。

あなたはあなたなのだと。
ただそれだけを伝えたい。


後書き
やっと巡り合えた妻が記憶喪失だった…。自分を見ても思い出してもらえない辛さと、別人だと割り切った頃に愛されていることに気付く。その状態で愛するのはどちらに対しても裏切りのような気がして…。という感じでしょうか。
↑のような心境になれたのは空白の3年間(^^;)ということで。小説の方もお楽しみに(って書く気か)。

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