守護聖対抗大運動会・その5「大玉転がし」




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チーム分けは以下の通りです。
        金組      黒組
      ジュリアス   レオナード
      フランシス   クラヴィス
      ランディ    ユーイ
      ティムカ    リュミエール
      オスカー    チャーリー
      マルセル    セイラン
      エルンスト   ゼフェル
      メル      オリヴィエ
      ヴィクトール  ルヴァ

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次の種目は大玉ころがし。これが午前中最後の競技となる。
直径1mほどの大きな張りぼての玉を二人一組で転がしながらトラックを半周。
どちらのチームが早くゴールできるか、という単純な競技ではあるが。

「単純ゆえに、奥が深くもありまよね、この大玉ころがしは・・・」
金組ベンチで、ティムカは口元を押さえて考え込む。
「そんなに深く考えることないんじゃないか?ただボール転がすだけだろう?」
「ランディ、静かにしてよ。ティムカ一生懸命考えてるじゃないか。
単純なだけに、この二人一組の組み合わせが難しい・・・そうだよね?ティムカ?」
「え?ええ・・・そうでもあるんですが・・・実は。」
マルセルの言葉に、ティムカは長いまつげを二度三度上下させて。
「実は・・・大玉ころがしは、国技なんです、白亜宮の惑星の。」
「ええ〜っ!!」

「なんでもさぁ、ティムカの星の国技らしいんだよね、大玉ころがし。
それだけに、負けたくないだろうから、力も入ると思うんだよ。
団体競技の配点は大きいから、こちらも気を引き締めていかないといけないね。」
一方黒組ベンチではオリヴィエがルヴァ相手に難しい表情を見せていた。
「ここは参謀の腕の見せ所ですねぇ〜、オリヴィエ。
簡単な競技だけに、組み合わせを間違えると取り返しのつかないことになる。」
「そうでしょ〜?一応こう考えたんだけど、ルヴァはどう思う?」

「じゃあ、ティムカは得意なの?大玉転がし?」
「ええ。やはり、白亜の星に生を受けた限りは、大玉を転がせなければ一人前の男とは認めてもらえませんから!!」
ティムカは、彼にしては珍しく力んでいる様子だ。
「年に一回、大玉祭りという祭りが行われるのですよ。」
「大玉祭り???」
ランディとマルセルは目を丸くする。
「ええ。王宮の庭に大玉を祭る祭壇を設えましてね、東西南北、四つの方角の、王宮から等距離の場所に作ったスタート地点から、一斉に王宮目掛けて大玉を転がすのです。
祭りに参加するのは、その年に15になった少年の中からも選びぬかれた精鋭たち。
出身地によって4つにわかれ、大玉を送るのです。
一番早く王宮にたどりつき、大玉を祭壇に据えた組が勝ちで、勝った組はその年の五穀豊穣が約束される、という祭りです。」
ティムカは、懐かしそうに、夢を見るような表情で言った。
「ティムカも、そのお祭りに出たことがあったの?」
多少引き気味に見えるマルセルが問う。
「いいえ、出たことはありません。私は15の年にはもう王でしたから、勝ったチームの主将に、勝利のしるしの月桂樹で編んだ冠を授ける役目を担っていましたのでね・・・
でも、大玉転がしには、小さい頃から慣れ親しんできたから、得意中の得意ですよ?」
「じゃあ、ティムカに任せれば怖いものナシだな。組み合わせも、任せたぞ!!」
ランディは真っ白な歯を見せて笑った。
「お任せください。」
ティムカは王室式の礼をしながら、優しく微笑んだ。
「・・・・・」
マルセルは、うん、と仕方なく微笑んだが、多少唇の端が引き攣れていた。
(国技?大玉転がしが?・・・で、大玉祭り?
世の中には、まだまだ僕の知らないことがたくさんあるんだなぁ・・・)
その年にしては充分世慣れているように思えるマルセルの、独り言であった・・・

所変わって黒組ベンチ
「どれどれ、見せて下さい?」
ルヴァはオリヴィエの手元の紙を覗き込んだ。
「まずスタートである程度リードを取りたいから、とりあえず私とチャーリーが行くよ。
その後に、あんたとゼフェルにバトンタッチする。」
「ああ〜、ゼフェルとですか〜。」
「そう。あのコとうまくやれるのはあんたをおいて他には居ないでしょう、任せたよ。
そして、第三走者?送者?なんでもいいや、次がクラヴィスとリュミエール。」
「クラヴィス・・・」
ルヴァは心配そうにつぶやく。
「大丈夫。リュミちゃんが何とかしてくれるよ。で、次にレオナードとセイラン。」
「レオナードとセイランですか?ああ、大丈夫なんでしょうか?」
「平気だって。セイランは例によって協力的じゃないと思うけど、レオナードのへそ曲がりが、きっとそれ見てやる気出すと思うんだよね。」
「なるほど。さすがオリヴィエ、よく考えてますね。」
「お褒め頂き、ア☆リ☆ガ☆ト。」
ウィンク・‥…☆ ひとつ。
「おや〜、でも、これだとユーイが一人余ってしまいますね、アンカーは一人、って決まりなんですか?」

金組ベンチでも、組み合わせについての説明がなされていた。
「第一走者はジュリアス様とオスカー様にお願いします。続いてランディ様とマルセル様。
息のあったコンビネーションを、黒組に見せ付けてやって下さい。」
「おお!任せとけ!!」
「その次にエルンストとメル・・・」
「ティムカのえらんだ組み合わせは、実力より、相性重視なんだね?」
「さぁ、どうでしょうか?」
ティムカは口元になんとも言えず色っぽい微笑みを浮かべて、先を急ぐ。
「次の走者は、ヴィクトールとフランシス。」
「ああ〜、なんかその二人の組み合わせはどうなるかやる前から目に見えるようだね・・・」
マルセルが遠い目をしてつぶやく。
「最後が、私とアリオスです。」
「アリオス????」
神鳥の風と緑の守護聖は顔を見合わせる。
「ええ。大玉転がしの正式なルールは二人一組で玉を転がすのです。
ところが守護聖は9人と奇数になってしまいます。
そこで、聖天使と魔天使殿にお願いして、一人ずつ入ってもらうことにしたのです。」

「そう思うでしょ?でもね、なんでも二人一組、っていうのが白亜宮の正式なルールらしいんだよ。
で、エンジュかアリオスのどちらかに手伝ってもらう、と言うことで・・・」
「ああ〜、そこまで言えばいくら鈍い私でもわかります。」
「でしょ?」
オリヴィエは悪戯っぽく笑った。
「うちのチームに入ってもらうのはアリオスですね?
エンジュは逞しくてそこに好感をもてますが、やはり、男性にはパワーもスピードも敵いませんものねぇ?」
得意そうなルヴァを見ながらオリヴィエは頭を抱えた。
「そうじゃないでしょ・・・」

「で、うちのチームはアリオスなんだ?」
マルセルが少し不思議そうに聞いた。
「そうです。やはり、大玉送りに女性を参加させるのは、私はあまり好ましく思いません。」
当然のようにきっぱりとそう言った後、ティムカは少し顔を赤らめた。
どうやら、何か理由があるらしいが。
「それに、エンジュといえば・・・」

「何のためにユーイを一人残しておいたと思ってるの?いいかい?ユーイはね・・・」
そこにゼフェルがやってきて、いかにも嬉しそうに笑った。
「ははは、ルヴァみてぇなヤツにそんなこと言ってもムダだぜ。
いいから、あんたは俺の足手まといにならないことだけ考えてろよ!!」
「はぁ・・・?」
「さ、行くぜ!!」
ゼフェルに背中を叩かれて、ルヴァはゆっくりと立ち上がった。
「そろそろ出番だね・・・」
オリヴィエは、武者震いが起こるのを感じていた。

「ああ、そうかぁ、ユーイだね!!」
マルセルはパッとひまわりの花が開くような笑顔になる。
「そうです。きっとオリヴィエ様はそこらへんの事情も汲んでくださると思いますので、多分エンジュとユーイの微笑ましいコンビの大玉転がしが見れることと思います。」
ティムカも、ゆっくりと睡蓮の花が開花するような優雅な笑みを浮かべるが、一瞬の後に真顔になる。
「でも、あくまでもそれはお遊びの範囲での大玉転がしです。
本当の大玉転がしは、やはり男の競技なのです。」
そして、立ち上がり、やおらユニフォームの上を脱ぎ出し、上半身裸になるではないか。
「さぁ、皆さんも、正式な競技スタイルになって下さい!」
そして、嫌がるマルセルと、唖然とするランディから器用な手つきであっという間にユニフォームを脱がせてしまう。
「始まります、行きましょう!!」
キラキラと目を輝かせる−上半身裸の−ティムカは、王家の風格漂いまくりであった・・・

スタート地点に立ったオリヴィエとチャーリーは、隣のオスカーを見やって一瞬飛びのくような動作を見せる。
「わっ!!あんたなんでハダカなのっ?」
「リッパなカラダ見せたいんのはよ〜〜っく判りますけど、ちょっと場所をわきまえた方がよろしいんちゃいますか?」
オスカーは憮然とした表情で。
「なんでも、これが正式な大玉送りの競技スタイルらしいんだ。ティムカが言いだしたら聞かなくてな・・・」
「あはははは、ご愁傷様。ところであんたのパートナーは?」
「ジュリアス様なんだが、あのお方が上半身裸になるのを承知すると思うか?」
「ああ、なるほどね・・・」
「まだティムカと揉めている。あのコがあんなに我を通したのは初めて見た気がするんだが、やはり故郷の国技とあらば、気合の入り方も違うんだろうなぁ・・・」
オスカーがため息をついたとき、とうとう折れたらしいジュリアスが、神と見紛うような美しい裸体(上半身のみ)を競技場に晒した。
「ひゅ〜っ!!キレイだねぇ、ジュリアスのハ・ダ・カ。」
「お前、間違ってもジュリアス様のお耳にそんなこと入れるなよ。機嫌を損ねておしまいになったら、競技どころじゃないからな。」
オスカーの心配は、ある意味的中していたし、ある意味取り越し苦労だったのだ。
なぜなら、オリヴィエがそんなことを言おうが言うまいが、ジュリアスの機嫌は既に最悪状態まで落ち込んでいたのだ。

「位置について、用意、スタート!!」
もともと気分にムラのある上司にうまく仕える術をオスカーは心得ていたが、この日ばかりはそんな処世術も役に立たなかった。
苛立つジュリアスは、大玉の進路をあらぬ方向に曲げてしまい、オスカーが必死でコースに戻してもまたすぐにコースアウトさせてしまう。
こんなことを三回繰り返した時、オリヴィエとチャーリーのチームは既に第二走者に大玉を渡していた。
ジュリアスと、彼がコースアウトさせてしまう大玉を宥めながら、かわいい後輩たちにバトンタッチした時には、ルヴァとゼフェルのチームはもうトラックの四分の一周地点まで進んでいた。

「やっばい、このままじゃ負けちゃう!マルセル、行くぞ!!」
早い早い、ランディ!!やっぱり早い!(何が・・・?)
マルセルは走って着いていくのが精一杯という状況である。
(それでもルール違反にならない程度に大玉に手を添えるのを忘れないところが、如才ないマルセルらしいのだが・・・)
あっという間にゼフェルとルヴァを射程距離内に捕らえた。
一方の師弟コンビは、せっかちなゼフェルとのんびり屋のルヴァが、譲り合いながらペースを合わせ、結構上手に大玉を運んでいた。
「待てぇ〜、ゼフェル〜!!」
「ゲッ、ランディ野郎がすげぇスピードで追いかけてきやがる!!
ルヴァ、こうしちゃいられねぇ、スピードアップするぜ!!」
「おやおや、ゼフェル。あせると上手くボールを運べませんよ。」
「そんなこと言っちゃいられねえ!!あいつにだけは負けたくねぇんだよ!!」
ゼフェルがあせっている間にも、着実に差を詰めてきているランディ・マルセルチーム。
「急げ、ルヴァ!!」
ゼフェルがスピードをあげたとたん、ルヴァはお約束のように転んだ。
「・・・んだよ、ルヴァ!!」
イライラしながらも、ゼフェルはルヴァを助けおこす。
「あぁ、ありが・・・」
「礼なら後だ、急ぐぞっ!!」

結局、ランディの懸命の追い上げの甲斐なく、黒組の方が先に第三走者へ大玉を渡す。
しかし、その差が縮まってきたのも事実である。
第三走者、黒組はクラリュミチーム、金組はエルメルチームである。
黒組より一瞬遅く大玉を受け取ったエルメルチームであったが、バトンタッチ地点でクラリュミチームがモタついている間に、器用に大玉を操り、リードを奪う。
しかし、なぜもたもたしていたかというと、それには勝利を呼ぶ大きな理由があったのだ。

「クラヴィス様、よろしいですか。」
「ああ・・・」
なんと、クラヴィスは大玉の上に立ち上がった。
1mの大玉の上に1m90cmの大男。
しかし、圧巻なのはその姿ではなく、それをすごい速さで転がして走るリュミエールその人であった。

「す、すごい・・・リュミエール様・・・」
自分の出番を待つティムカは青ざめてつぶやいた。
「おい、あれはルールには触れねぇのか?」
アリオスの当然の疑問に、ティムカはかぶりを振る。
「体の一部が大玉に触れてさえすればよいのです。だからあれはルール違反ではない。
むしろ大変高度な技なのです。リュミエール様がボールを高速で回転させながら移動させているため、クラヴィス様はほとんど静止している状態でいればよいのですから。
ああ、やっぱりリュミエール様には、敵わないかもしれません・・・」

この種目を国技にしている国の元国王陛下にお墨付きを頂いたスーパープレーで、リュミエール(とクラヴィス)はあっという間に第四走者・・・一番の問題児コンビ・レオナードとセイランに大玉を渡した。
「こんな競技に真剣になるなんて美しくないね。ぼくはまったくやる気が出ないんだけど。」
「ああ、そうかい、じゃあ棄権すりゃあいいじゃねぇかよ、そこまで言われて一緒に大玉運ぼうとは俺だって思わねぇぜ。」
黒組がスタート地点で揉めているうちに、金組も一番問題があるのでは・・・と思われる、ヴィクトールとフランシスに大玉を渡す。
「いいか、フランシス、一瞬だけガマンして、両手で大玉を離さない様にしっかり捕まっていてくれ。
大玉を渡したら思い切り酸素を吸って構わん!!
指揮が無理ならせめて競技で役に立ちたいのだ、頼む!!」
ヴィクトールは真剣な面持ちで頭を下げる。
「わかりました、なんとか・・・努力してみましょう・・・」
フランシスがゆっくりと大玉に触れると、ヴィクトールはそのフランシスの体を抱え込むようにして大玉を掴み、すごい勢いで転がしていった。
「あ、ああ〜〜、あ〜れ〜〜〜〜!!」
フランシスは、その速さについていけず、とうとう大玉に捕まったまま、一緒に転がり始めた。
「すまん、フランシス、一瞬だ。一瞬のガマンなんだ、うぉ〜っ!!」

「ヴィクトールもフランシスもあそこまでやるなんて滑稽だね。どうして大玉転がしごときにこんなに真剣になれるんだろう?僕には理解できない。」
「本当だな、こんなくだらない、白亜宮の惑星の国技ごときに。」
レオナードが挑みかかるようにセイランに言った。
セイランは驚き、そして目を見開いた。
「それは・・・本当なのか?」
「あぁ、本当だ。なんならティムカに聞いてみろよ。敵さんがハダカなのは、それが正式な競技スタイルだかららしいぜ。」
セイランは愕然として目を閉じた。まぶたのうらにあのあたたかい星のあたたかい人々の笑顔が浮かんで消えた・・・
「・・・やる・・・」
「はぁ?」
「やるよ、やればいいんだろう!!さぁ!!」
偽悪者レオナードは、家族の縁の薄いセイランにシンパシーを感じ、興味をもっていたので、白亜宮の惑星の王室・・・ティムカの家族とセイランのつながりについても、気付いていたのだ。
(そうだぜ、セイラン、お前はやれる。大切なヒトのためならな・・・)
レオナードは、涙でうっすらと前方がかすんできたのを感じた・・・

やはり、両チームとも第四走者はすったもんだしたものの、なんとかアンカーへ大玉を渡す。
最初にバトンタッチしたのは、金組の方であった。
ヘロヘロで、しかし、大玉からは決して手を離さなかったフランシスを大玉から引き離し、マルセルがあわてて酸素を与える。
フランシスの無事を確認し、ティムカはアリオスと共に走り出した。
ゴールへ。
ゴールテープへむかって。

それから遅れること四分の一周程度で、黒組も最終走者にバトンタッチ。
「ああっ、ティムカ、もうあんな先に行っちゃったぞ!!」
「アリオスさんも。ここは負けていられません、ユーイさま、頑張りましょう!!」
「ああ、やるぞ、エンジュ!!俺に力を貸してくれ!!」
何を思ったか、ユーイはすぐにスタートを切ろうとはしない。
「ここに手を置くんだ。」
「はい・・・」
エンジュは言われたとおりの場所に手を置いた。するとユーイがエンジュの手の上に手を重ねる。
「ユ、ユーイ様、何を・・・?」
エンジュが真っ赤になって振り向くと、ユーイはいたって真剣な様子で。
「行くぞ!!エンジュ!!」
「は・・・はいっ!!」
しかし、ユーイはまだ走り出そうとせず、がっしりと大玉を掴んで、テイクバックをとり・・・
「ユーイ様、まさかっ!?」
「直球で、行こーうっ!!」
ゴールめがけて、力いっぱい大玉を押し出した。
転がりながらどんどん勢いを増す大玉はあっという間にティムアリチームを追い越し、ゴールテープをきった。
そう。
大玉だけが・・・

「ちょっとーっ!!エンジューッ!!なんであの山ザルにちゃんとルール教えなかったのーっ!!」
「ああ〜ん、だって、そんなの、判りきってると思いましたし、前の方々の見てればフツウ判りますよー!?」

エンジュの叫びをよそに、ティムカが、再び張られたゴールテープを切った。
笑顔と、白い歯と、そして飛び散る汗をキラキラと輝かせながら・・・


黒組・ルール違反で失格
団体競技は勝者にのみ30点。敗者への配点はない。
金組76点・黒組65点。とうとう金組が逆転を収めた。
しかぁし、両チーム、なぁんかすっきりしない気持ちを引きずりながら午前の競技は終了した・・・

◇◆◇◆◇

■マコトさんより註釈
セイランと白亜宮の人々との関係については、天球儀さまの設定をパクらせてに準拠させて頂いております。


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