<Lesson #12>
'03.11.23 晴。快晴ですね。陽だまりは暖かったです。
ホント,バイクで走るには最高の日和です。ここんとこ,バイクを転がしてないんで,あー,こんな日は走りてー!
しかし,走りに出るわけにはいかず…いろいろと用事がございまして…
いつもよりはやく,10:30には体育館前におりました。
前のクラス,大阪9クラスの歌声が外でも聞こえます。
「さくら」の練習ですね。コーラスになることはある情報筋から聞いて知ってましたが…
第一印象は,「なんだか,パッヘルベルのカノンを聴いてるみたい…」
CDを聴いてるので,メロディと歌詞はある程度知ってますが,どうやらバックコーラス的な感じなんでしょうか。
事務局の方が,台車で包み(多分,さくらのスコアでしょう)を運びこんでたり,楽しみなところです。
楽しみといえば,今日は花月&山本ペアではありません。さて,誰なんでしょうね?
と思いつつ,受付を済ませます。
黒い表紙の「さくら」のスコア。結構凝ってますよね。奥付を見ると,「一万人の第九特別合唱団のために」とあります。
なるほど,今回は気合が違いますね。
<全てが初めて>
レッスン開始前,色々とありまして,ドタバタしましたが難なく用を済ませ…一息ついて後ろを向くと,バルコニー
というか,先生の控え室(多分,体育教官室(笑))のドアの前で初めて見かける男性,一人。
そして,定刻。先生がやってきます。先ほどお見かけした方ですね。
大谷 圭介先生でした。ピアノは藤沢 麻子先生。
合唱指導の大谷先生は,今年から大阪Bを担当されてるそうです。
ピアノの藤沢先生は,今年の大阪Gではお初にお目にかかります,ですね。
#大谷先生,関西二期会だそうで…花月先生とは関西二期会つながりでリリーフ登板っすか?
まずは,ウォーミングアップってことで,軽く体操です。
上に伸びてーーーーー,背伸びまでしてーーーーーー,すっと力を抜く。
肩を上げ下げ,首を倒して,首を回して…体がほぐれたところで,ブレスの練習です。
息継ぎというよりも,息の使い方の練習ですね。
歯の隙間から息を強く出す感じで,
すー,すー,すー,すー,すーーーーー
次に2拍で,
すーー,すーー,すーーーー
そして,4拍で,
すーーーー,すーーーー,すーーーー
お次は予想に違わず,8拍で,(^^;;)
すーーーーーーーー,すーーーーーーーー,すーーーーーーーー
「後の事考えて調節しちゃだめですよ〜,練習になりませんよ」
そして,
ま
ま ま
ま まー
#お,花月先生とは違う,新しいパターンだ!
これで音程をあげて行きます。
今までにもよく言われましたが「最初の音の上に載せるように,上へ,上へもって行くように!」
そして今度は,
う
お おー
このときの「う」は,後ろに引っ張るように,後ろから前に持ってくるようにとのこと。
って,う〜ん,わかるようなわからんような…
ハミングでも,口の奥が開いて,鼻のてっぺんで響くような感じを意識して。
その上で,同じイメージで声を出すように。
そして,腹筋を使う練習ってことで,
やっ,はっ,はっ,はっ,はーーーー
を音程を上げていきます(だったよな…)。腹筋が動くことを感じながら,お腹から深く広く声を出します。
イメージはなんとなくわかるんですが…上手くできてるのかな??
<さくら>
さて,今日はできたてほやほやらしい,「さくら」の練習からです。
早めに来たおかげで,雰囲気だけは聴いて知ってます。
前半は,森山氏が独唱ですね。コーラスは邪魔しません。
P4,55小節から,コーラスはハミングで入ります。
57小節からハミングは うーーー,ついで,あーーー…これが「カノン」のように聞こえてたわけです。
#こうやって,文字にすると,なんのこっちゃって感じですけどね。(^^;;)
歌詞はというと…一部だけで,コーラスは全部歌わせてくれないんですよね。(^^;;)
そのほかは,うーーー,あーーー,ルルル,ルーーー
といった感じです。
ちょっと食い足りない感じがしなくはありませんが,全体であわせると結構きれいなんですよね。
79小節からは,あーーー,だけなんですが,コーラスのみ歌うところになります。
「ff がありますから,もっと元気よく!Vocalがなくて,コーラスの聞かせどころですからね!」
#おぉ,きれいぢゃん!
このさくらは,どうやらスコアを見ながらでもOKらしいです。でないと,ちょっとキツいかも。
覚えきれないよぉ!せめて,2回,いや,3回はレッスンでやってほしかったですね。
とはいえ,普通の第九のコーラスもしなければなりません。そんなこともあって,大谷先生,焦ってます。(^^;;)
<こんなにも指摘を…>
短い休憩の後,第九の方の練習です…が,大谷先生,14:30終了を14:00終了と勘違いされていたことが判明,
失笑しておられました。
当然,今日は通しての練習です。頭から始めます。
#今日は基本的に楽譜は開いてないんで…記憶だけでお届けします。
#間違ってたり,時間的に前後してても勘弁してくださいませ…
男声の Freude ! ,ここから指摘されちゃいました。
怒鳴らず,けれど,大きく喜びを一杯に。怖い顔してはいけません。(^^;;)
P10,257小節,D。
ここでは,ドイツ語らしい発音,ということを指摘されました。それは子音を出すこと。
Alle や Bruder ,weilt などですね。特に,weilt
のおしり,”(ヴぁいる)とぅっ”をしっかりと出す。
まずはゆっくりと,次は,in Tempoで,発音を確かめながら歌います。
P12,284小節からのE。
バスの出だしは,OKがでました。が,その後が「元気がないなぁ」
「バスの Ja ! がでたら,それに賛同して,”そうだ!””そうだ!!”って感じでテンションを合わせること!」
「(291小節の)weinend sich aus diesem Bund
は,p なので,静かに,子音を強調して歌うように」
P15,313小節,G。
「ここはしっかりと,ことばをしゃべるように」
そして,このあたりでは一番の見せ場になる
und der Cherub steht vor Gott 〜なんですが,
ここも子音をしっかりと出すようにとの指摘です。
「”うん でる け”に聞こえるよ〜(^^;;;)」
”うーん とぅ でぇーえる けーえる るーぷ”って感じかな?これだとちょっと強調し過ぎかも?
最後の vor Gott は,子音を発音し切っても,動くな!
「テレビカメラが皆さんを撮ってますから…」
続く,マーチのクラリネットやファゴットが
ボン…,ボン…,っとリズムを刻み始めるまでは,不動でカメラ目線!
なんだそうです。
#な〜に,テレビ映りの花月組,これは大丈夫です。(^^;;;;;)
<こんなにも指摘を…その2>
P20,411小節,マーチ。
最初に言われたのが,「(ソロに)気後れしないように。聴いてると,なんや,行進に参加したくないような感じ」
最初はソロという英雄についていくんですが,もう,自分らが英雄になって行進するような感じが欲しいんですね。
一万人の第九の楽譜にはないんですが,音楽の友社から出ているスコアによれば,ソロののおしり6小節は,
「合唱の省略は不可であるが,独唱は省略可」とあります。
つまり,行進に参加した民衆が英雄になるわけなんですね。ソロをくってしまって,いいわけなんですよね。(^^;;)
マーチの後のヴァイオリン,好きなんですよ…第4楽章のオケでは,ここが一番好き…
ですが,これはリハと本番までお預けです。
P25,543小節,M。
ここは,数小節の静かなところ,盛り上がりを見せる予感をオケが奏でるところから,気分を高揚させていき…
Freude で爆発させるように。先生曰く,
「ここは一番有名なところ。合唱の皆さんはもちろん,聴衆もみな今か々々と待ち構えてるところなんで,
ためて,ためて,突き詰めた Freude ,今皆さんが頭に描いている Freude よりももっと,もっと大きな
Freudeが
聴衆にもわかってもらえるような,大きな Freude を出してください!」
そして,2度目の Deine Zauber 〜 はばてないように。(^^;;)
「同じ歌詞を2度,繰り返すんですから,ベートーベンが何を言わんとするや?そう,ここが一番言いたい所なんです」
P33,650小節。え?えらい飛んでるやんって?気にしない,気にしない…
女声,あとから入らないように。pp で始まるんですが,すっとはいること。
「ここは,指揮者がちゃんと指示してくれる,と思います。」なんだそうです。
#男声も同じ事がいえますね。今日は指揮に集中してました。
P34,655小節,フーガ。
ここは特に何もなし。ってゆーか,たくさん言いたいことはあったと思いますが,やりだすときりがないから
見て見ぬふりかな…(^^;;;;;;)
ですが,749小節あたりの長い音が続くところは,ずたぼろ状態(--;;;)。
全然あってませんでした,っていうか,完全にずれてましたね。
「はーい,勝手に遅くしないように。遅くしろなんてどこにもないですよ〜」
758小節あたりは雰囲気的に遅くなるようですが,基本的には遅くしてはいけません。
<今日もへとへと>
P46,795小節,S。
大谷先生もバリトンだそうで,Sの前のソロは,バスのパートです。
#わ,わからん…(^^;;;;;;)
まぁ,指揮棒で合図してくれましたから,なんとかなりましたが…
Alle の出だしもまぁまぁ上手く入れましたし,いいかんじかな?
P52,851小節,Prestissimoから。
特に可もなく不可もなく…いや,やりだすときりがないからでしょう…進みます。
915小節の Tochter が合いません。ここは何度か手直しされました。
#花月先生,ここはどうでもいい!っていったましたっけ。(^^;;)
大谷先生は,「ここはユニゾン(各パートが同じ旋律を歌うところ,ですよね?)が大事。そして,
Freude を合わせることが大事です」とおっしゃってました。…よね?
というのを,2回繰り返したんでしたっけ?そして,最後の最後,藤沢先生は,Prestissimoから
最後まで弾ききって下さいました。いやぁ,素晴らしい!
今日も,へとへとでした。風邪気味だったこともあるんですが,いやはや,大変です。
まだ若干の時間があると言うことで「さくら」のコーラスをもう一度通して,終わりとなりました。
<頑張らねば>
最後に,大谷先生から,
「今回このクラスは今日の1回だけでしたが…我々ができるのはここまでです。
あとは皆さんが全てを出し切って,いい演奏にしてください」
とのコメントがありました。
たしかに,佐渡練,リハ,本番と歌えるチャンスは3度あるんですが,3度しかないんですよね。
先生方にしてみれば,「あそこも,ここも,あーそれから…」って歯がゆい思いもあるんでしょうけど,
あとは我々が何とかするしかないんです。
本番まで2週間,これまでのことを反芻しつつ,新たな発見(あるかしらん?)もしつつ,本番に臨むべく
自主練習しかないんですよね。
今年は「さくら」もあるし,結構大変かも。
#こりゃ,仕事そっちのけでやらにゃ…(^^;;;;;)
次回は佐渡練。
練習とはいうものの,実質的には音合わせ的な要素がありますよね。
そこで手直しというか指導ばかりされてたら,どうしようもありませんから…
せめてこの12回のレッスンの成果が遺憾なく発揮できるようにしたいですね。