<リハーサル>
12月2日,日曜日。
あなたに見ていてほしい,晴れ舞台があります。
今年の「一万人の第九コンサート」のチラシに書いてある言葉です。
その晴れ舞台が明日に迫りました。
12/1,総合リハーサル。晴れ。大阪城ホール。
<見なれた風景だけれど…>
大阪城ホール。
そこは,その昔,大阪砲兵工廠と呼ばれていたところでした。
小生が中学の頃は,まだ工廠の建物が残っており,大阪城へ遊びにいくたびに,
「なんやろなぁ?」と思っていました。
それが大阪城ホールに生まれ変わり,そして今日,初めて入る事になりました。
大阪城ホールになってからも,何度となく前を通りすぎており,見慣れた風景だったんですが,
今日は感慨深いと言うか…何とも言い表わせない気持ちがあります。
いつものように,早めに,てくてくと自宅から徒歩で(笑)やってきました。
前の噴水あたりの人影もまばら。看板も出ていません。
暖かな土曜日の昼下がり。
<入場>
15:15開場ということで,この頃になると人も多くなってきました。
大阪Gクラスの人も,ちらほら見えます。
看板の設置も始まりました。
ようやくアナウンスがあり,プログラム,CD,ビデオ購入希望者の列が分けられ,入場開始。
#CD,ビデオ,プログラム,全てを購入。〆て,\9,910なり。
#結構な出費だぁ…(>_<)
入場開始とはいうものの,入り口で足止めされました。
何でも,オケのリハーサルが長引いてるとの事。結局入場は15:45頃だったでしょうか。
<おぉ!ここでやるんか!>
大阪城ホールに入るのは初めて。広いですねぇ。
座席は I-1-4番。一番前でなかなかいい感じ。
#けれど,あんまりよくなかったんですね…
とりあえず,座る。大阪Gの皆さんが,声をかけてくださる。嬉しいですね。
#あぁ,これだけでも Freude! だよ。
「リハーサルと本番のレポート,待ってますよん♪」
#それだけは聞きたくなかった(笑) あうぅ…きついよぉ…(笑)
#っていいながら,今こうやって書いてるんですけどね。(^^;;)
既に佐渡さんは指揮台あたりで打ち合わせをしてらっしゃる。
時折聞こえるトランペットは,ゲストの原さんかな?
スタッフから注意がありました。
「えーと,最初にニュースがあります。今日,14:43,雅子様が女の子をご出産されました」
(^^)//゛゛゛パチパチ
「第4楽章のリハーサル,その後はピアノで合唱の練習をします。…」
オケの皆さんが入場,チューニングが始まる。
そして,佐渡さん登場。
そしてソリストの方々の紹介。
…タクトが上がり…さぁ!
<いかん,いかん>
オーケストラの生演奏を聴くのは,恥ずかしながら3度目くらいなんです。
もうこれだけで”さぶいぼ”がたつくらい,よかったんですが…それに自分が声を乗せるんですよ?!
「え?ほんとにいいの?」って感じ。
第4楽章の冒頭と同じフレーズがかかると同時に10,000人,全員が立ち上がる…
#この場にいてて,ええんかいな?この場におれてよかったなぁ。が入り混じる。(^^;;)
#ただ,イスが跳ね上がる”パタパタ”って音は気になるなぁ。
Bass soloの「Freude!」,続いて最初の第一声,「Freude!」
#あぁ,わたしゃ,うれしいよ…
途中で止めて,手直しするのかと思ったりもしましたが,どんどん進む。
いやぁ,歌いやすい。
いつものレッスンでは,弱小(笑)男声なもんで,どうしてもソプラノに引っ張られるんですが,
今,回りは全て男声,テノール。
しかし,待てよ,なんか違うぞ…(・_・)......ン?
いかん,いかん,無茶苦茶歌ってるじゃないか,σ(^-^)ってば…
そうですよ,あの自己練カセットの音はこうなってたじゃないか?!
#これまでのレッスンでは回りにソプラノに引っ張られて,ヘンな音程を覚えてしまった?!
でも,周囲から聞こえてくる音に合わせて立て直し,なんとかついていく。
#佐渡練の注意事項,半分は出来てないよぉ!
<ずれてないかえ?>
なるべく,指揮を見てそれに合わせようとしたんですが…
実は,I-1-4 っていう席は,指揮台との間にちょうどTVカメラがあるんです。
おかげで,指揮が見えない!
カメラが上下したり,パーンしたりすると見えるようになるんですが,全体の60%ぐらいしか
見えないんですね…当日の drastic な(笑)座席変更に期待しよう。
さて,合唱なんですが…なんか,ずれてないかえ?って所が何度もあったように思いました。
Eの「Ja! wer auch nur〜」やGの「Kusse gab
sie〜」,Sの「Deine Zauber , Deine Zauber
〜」の
あたりなんか,「走りすぎやん!」って違和感がありました。
なんか,オケの音がずれて聞こえてくるし…でも,多勢に無勢(笑),走り出したら止まらない。
そうこう思ううちに,最後の Prestissimo まで来てしまいました。
#えぇ!あともう少しやん!もっと続いて欲しいなぁ…
#でも,なんかずれてるような…
結局,止められる事もなく,最後まで歌いきり,演奏が終わりました。
思わず,拍手。
<やっぱりビートと「Freude!」>
早速,佐渡さんのコメント。
「大きなずれもなく,声も出てた」
#やっぱり,ずれとったんや…でも,反響でそう聞こえてたのかも?
「ビートが出てない,ぼやけてる」
#すいません,犯人の一人はσ(^-^)です。
「最初のFreude!は自分のテンポで,迷わない,人の様子をうかがわない,恐れずに!」
#これは意識して注意しましたが…だめ?
Freude!は何度も練習しました。「ほら,よくなってるのわかるでしょ?」
女声パートから拍手を戴いてしまいました…f(^^;)
「テノール,最初の alle menschen 早くで過ぎ」
#もう一度やったら,ばっちりでしたね。
「Laufet の fet のところ,もっとはっきりと」
「Millionen! の”onen”,小さくなってる。”!”を出して」
「S のところ,Deine Zauberは,”はく”をはっきりと」
…あれ?後半のピアノでの練習とごっちゃになってる??
<名物先生>
何度か,オケといっしょにやって,その後はピアノを使って佐渡さんの指導となります。
「ぶるん,ぶるん,ぶるん,ぶるんっていうビートを出してください」
「みんな,(ぽん)あ! ,やってた?」
「オーケストラを抑えることができるのは,Freude!の2箇所。それを外したら立てなおせない」
あぁ,色々いわれたけど,頭からこぼれていったよぉ…覚えきれないよぉぉ!
この後,きよはら先生にバトンタッチ。
色んな話を聞いてると,結構名物先生らしいんですね。
高い声を出すところ,「ほらほら低い低い!そう,新体操のリボンあるでしょ,アレみたいに
螺旋を描きながらずーーーっと上に!そうそう!ほら,みんなもやって!経験者も一緒に!」
もうノンストップで,しゃべくりまくってのご指導です。
#いやぁ,手振りを入れながら歌ったのは,福田先生の時以来ですね。
「なんか,みんなでこんなこと(手振りを入れてること)やってたら,新興宗教みたいやなぁ。」
#確かに,ちょっと恥ずかしかったデス。
これもあっという間のレッスンでした。もう終わりかぁ。
<観客も参加>
最後のスタッフからの案内がありました。
今回は,合唱の本番直前リハーサルを,観客も入れて行うとのこと。
佐渡さんが最初っから言ってたように,観客にもMの部分を歌ってもらうそうです。
そういえば,アリーナの合唱団の一部の方が,観客席での配置を確認していました。
どんなコンサートになるんでしょうね。楽しみです。
<準備しなきゃ>
明日の準備,しておかなければ…
着るものはOK。
しかし,何といっても一番の問題はお昼ご飯。
さぁ〜ってと。
帰りにはダ○エーで買い出ししてきたし,弁当を作る準備をしなくては…
準備と言えば…一番の「Freude!」を持ってきてね,と言われてた宿題。やっぱりあれかな。