----------------------◆◆◆◆◆RAIDレベル3◆◆◆-------------------------
RAIDレベル2同様でR/Wコマンドが終了しないと次のコマンドに移れない。スピンドル・
シンクは必須である。大量データ向きである。下記のデータ転送速度もRAIDレベル2と並び最
速である。しかし、少量データをランダムにアクセスするようなトランザクションにはこの高速性
が生かされず効率は低下する。RAIDレベル3はPTDをヘッド単位ではなくドライブ単位で行
い、パリティを付加してデータ信頼性の向上を図ったものといえる。
OSの扱うデータ最小単位(論理ブロック)のサイズをどのように設定するかで書き込み時のオ
ーバー・ヘッドが変わる。ディスク・アレイのR/Wできる最小ブロック(物理ブロック)の整数
倍に論理ブロックを取らなければならない。ちなみにBSD系UNIXやNETWARE3.11
は論理ブロックが最大64Kバイトである。また、ライト時には、旧データ、旧パリティの読み込
みと算出された新パリティと新データの書き込みが発生するために書き込み時のオーバーヘッドが
出てきて単独HDDより遅くなる傾向にある。
MTBFRAID3=約5万1千年
データ転送速度=元のHDDの転送速度×HDD台数
冗長率=1/5=20%
図−5 RAIDレベル3のシステム構成図