棋譜検討[7]kiyo 対 chuck

序盤でまちがってしまった。


NNGS(No Name Go Server)で、?局目、 chuck さんとははじめての対局でした。 講評は、sango(珊瑚) のハンドル名で活躍されている浅井忠さんによるもの です。
【 】内は、本人(kiyo)のコメントです。

      白:kiyo(3k*)
      黒:chuck(3k*)  黒5目半コミ出し
               黒中押し勝ち

第1図 (1手から11手まで)


【黒11ではAに打ち、白11となるのが普通だと思います。】

【ここで浮かんだのが、小目に対して一間にカカッたときの変化です。 変化図1に似た形ができました。(一路右にずれていますが)】

変化図1   

【白のツギに対して黒が手を抜いた場合は、白1にツケていくのが良いと、 ものの本に書いてあったようです。 その後の詳しいところは忘れてしまいましたが...】






変化図2   

白12で、変化図2の白1は、黒2で、黒が好形得ることが出来ます。
しかも、白3に対して黒は、当然4の一間飛びとなり、 白は、黒に2分されている意味もあり面白くない。


第2図 (12手から16手まで)

【変化図2は、白が損だと思って白12にツケていったのですが...】


白16ではAにノビる方が自然です。

ともかく白16と三々の打ち込みは早すぎます。自陣の形を整えてから狙うのが良いのです。




変化図3   

白16で、変化図3のように、当て込みをキメて、 一間に構えておく方が(少々損ですが)今後への望みがあります。

第3図 (17手から22手まで)

変化図4   


白16と打ってしまった以上、変化図4のように、下ハネが正解と思います。

進行図は、無謀と云われても致し方がありません。 ともかく白は、仕掛けが早すぎます。 むしろ相手に仕掛けさせて、その失点を狙うくらいが良いと思います。




変化図5   

黒19のサガリに対しては、変化図5のように、気を取り直して、白1と切って、 黒2には、我慢して白3と好形に構えておくしか仕方がなかった。



第4図 (23手から31手まで)

現行の進行図の白30まで、白はバラバラとなり、必敗の形勢です。
黒は、白を3分している図です。白は、力が強いのですから厚く厚く打ってから、 攻めに転ずることを心掛ければ勝率が上がります。

【打ってみないとどんな形になるかわからないところがある。 このへんでは冷静さを失っている。】

【このあとしばらくもがきましたが、結局は白の総崩れとなりました。】



総評: ともかく、碁形を一方的にツブさないよう辛抱するときがあります。 そうすれば相手の方も、判断ミスすることがあるのです。
囲碁はともかく長丁場のゲームです。大失敗をしないように忍耐が必要です。 焦った方が負ける率が高いようです。

本対局の棋譜についてはSGFフォーマットの棋譜データが ここにあります。 棋譜が再現出来るソフトを御持ちの方は、ダウンロードしてご利用下さい。