光量のあるランタンは、いわばパブリックな明かりメイン照明です。例えば、焚火の火を見つめながらひっそりと思い出話にふけるといったシチュエーションでは、ランタンは明るすぎます。といって焚火の明かりだけでは手元が暗い……そんなときは、補助的な明かりとして、ヘッドランプを使ったり、自作の照明を即席で作るといいでしょう。
両手が自由になり、任意の場所を照らせるヘッドランプは、酒をついだり、本を読んだりするのに都合がいい明かりです。また、テント内の照明としても適度な明るさで重宝なものです。
自作の明かりとしては、空き缶や紙コップなどに砂を詰め、そこにガソリンストーブ用のガソリンを注いで火をつける即席松明などが雰囲気があってお勧めです。直接ガソリンに火をつけるのは危険ですが、この方法なら倒してもこぼれる心配がなく、炎もさほど大きくならずに長持ちします。サラダオイルなどを燃料に、トイレットペーパーや新聞紙を芯にしても、けっこう雰囲気のある明かりが作れます。
●追記
じつは、今、キャンプの明かりとして使ってみたいものがあります。それは、木蝋です。時代劇なんかで、部屋の隅で燃えている、太い芯蝋燭です。これは、けっこう光量もあって、アウトドアでの実用に耐えるように思うのです。表でも使えるように、風除けがついた燭台があるのですが、これに載せて、テントサイドにかかげておいたら、けっこう雰囲気のある明かりになるのではと考えているのです……いや、ちょっと怪談めいて恐いかな?
それから、かがり火や松明も雰囲気があっていいですね。親戚の鉄鋼所で、かがり火用の燭台? を作ってもらおうかなとも思ってます。