[ファーストエイドキット]

フィールドで多い怪我や病気に備えて最低限の医薬品を用意しましょう。絆創膏、傷火傷用塗り薬、風邪薬、胃腸薬、包帯、三角巾代わりのバンダナ、その他持病薬といったところを基本に、飲料水の汚染が心配なところでは浄水器や殺菌用のヨード剤、さらに夏期にはインセクトリペレント(防虫スプレー)などを用意すれば万全です。ファーストエイドキットのコンテナは、防水のしっかりしたものを選びましょう。
●追記
 ぼくが長年愛用してきたのは、アメリカのドラッグストアなどで普通に売られているジョンソン&ジョンソン製のファーストエイドキットです。上記のような構成にテーピングテープを一本追加しています。テーピングテープは、本来の用途のほかに、包帯代わりや、時にはパッキング用の紐や装備の応急修理に使ったりと、広く応用できます。
 人数の多いパーティやオートキャンプでパッキングに余裕のあるときは、ペリカン社製の防水ケースに多めのファーストエイドキットを収納して持参します。ペリカンケースは、そのまま水中に放りこんでも浸水しない防水性を備えていて、しかも樹脂製ケースは軽く、アウトドアユースではとても便利なものです。ぼくがファーストエイドキットケースにしているのは20×15×10cm程度の小型のものですが、小はこれから大はスーツケースサイズまで、様々なサイズがあります。

[ルーペ]

 フィールドでは、目の向けかたひとつで、自然の中にいろいろな興味深いものを発見できます。天気の移り変わりといったマクロな世界から、足元の地面に生える菌類のようなミクロの世界まで、興味を掻きたてる要素は、無限に存在します。その一方の極であるミクロの世界に分けいる第一歩はルーペで小さな世界を覗いてみること。ちなみに、刺さったトゲを抜くのにもルーペは必需品ですね。
●追記
 ぼくは、光学機器メーカーとして有名な、ビクセン製のダブルルーペを使っています。ステンレス製の頑丈なフレームに収められたレンズは4倍と10倍の組み合わせで、粘菌の観察から刺抜きまで活躍中です。

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