[ナスカン、カラビナ]

 ナスカンやカラビナは、本来クライミング時の確保や荷上げに使う器具ですが、細引きと組み合わせて万能フックとして使うと、非常に便利です。
もっともポピュラーな使い方は、木の間に渡した細引きに引っかけて、ランタンを吊るすことです。ベルトフックに通しておいて、シェラカップをぶら下げたり、キーホルダー代わりに使うのもいいでしょう。カラビナになるとけっこうごついので、確保を必要とするクライミングなどをすることがないのなら、カラビナより小さいナスカンがお勧めです。
最近は、盗難防止にダイヤルロックがついたナスカンなども販売されています。これは、テントのゲートについているダブルスライダージッパーのフックに通して戸締りしたりするのに便利です。

[ヘッドランプ]

 夜間の手元の明かりには、ヘッドランプやアングラー(釣り師)がフィッシャーマンズベストの胸につけて使うフレキシブルライトが両手が自由になるので便利です。とくにヘッドランプは、テント内に吊るしてランタン代わりに使えるのでお薦めです。懐中電灯タイプのハンディライトなら、ハロゲン電球を使ったマグライトなどが、コンパクトなわりに明るく、電池の消耗も少ないのでお薦めです。
●追記
 ぼくは、現在、ペツルの『マイクロライト』というヘッドランプを使っています。これは、単3電池二本を本体に内蔵するタイプで、その名のとおり非常にコンパクトにできています。小さいながらも光量は十分。出かける前に新しい電池に替えていけば、それだけで四、五日は楽に持ちます。他に、予備用に、ペンシルサイズのマグライトを一つ用意していきます。 

[マッチ]

 強風下、あるいは雨の中などでの焚き火の焚きつけは、ベテランでも苦心するところです。そんなときウインドプルーフやウォータープルーフマッチ、それにマグネシウムのファイアースターターがあると重宝します。
 ライターなら、ブースターのついたマイクロトーチのようなものが、過酷な条件下でも火が消えずに、しつかり着火できます。
●追記
 個人的によく使うのは、マッチ軸の半分くらいまで、キリタンポ状に着火剤が塗られたウインドプルーフマッチです。これは、着火剤をたぐって花火のように火が回るので、名前のとおり、かなり風が強いときでも、一発で着火できます。それと、もっぱら使っているのは、100円ライターですが、ぼくは、煙草を吸う習慣がないので、しばしば忘れてしまうのが難点です。
 ちなみに、オートキャンプのときは、首の長い『チャッカマン』を愛用しています。ガソリンコンロに点火するときは、バーナー部に浸潤したガソリンに一気に引火して、ドキッとするものですが、これを使えばバーナーに指を近づける必要がないので安心です。

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