テントのような大物の装備は、帰宅してから広げて手入れするのはなかなか大変です。そこで、基本的な手入れは現場でしてしまうのが賢いやり方です。
まずテントの中を整理してフライシートを外し、本体を陽にあてて内部を十分に乾かします。フライシートのほうも物干しロープに広げて吊るすなどして表裏を十分に乾かします。汚れている部分は、濡らした布で拭きます。
テントが乾いたら、中を掃除します。今のセルフスタンディング式のテントなら、ペグを外してそのままテント本体を持ち上げて逆さにするだけで、細かいゴミを捨てることができます。このとき、ついでにそのままひっくり返して陽に当てて、グランドシートの裏も乾かしてしまいましょう。このとき、風で飛ばされないように注意してください。
テントを使う機会があまりないようなら、このとき、徹底的に乾かしてしまいましょう。少しでも湿気が残っていると、生地がカビてしまい、次のキャンプで不快な思いをすることになります。
人間は睡眠中にも大量の汗をかきます。シュラフのインシュレーター(中綿)はその大部分を吸っているので、そのままにしておくとカビなどが発生して不衛生です。また、湿気たままにしておくと、インシュレーターの復原力が低下して保温性のポイントとなるロフト(厚み)が減ってしまうことにもなります。朝起きて、晴れていれば、なにはともあれ、真っ先にシュラフを陽の当たるところに干しましょう。とくにダウンをインシュレーターにしているシュラフは、湿気による性能低下が著しいので、十分に乾かしてから収納するようにしましょう。