「ポケベルへ電子メールを送ろう」
(第2回:'98年1月13日掲載)




「ポケモン」(ポケットモンスター)といったら、小学生の間でブームになっているゲームだ。携帯用ゲーム機どうしをケーブルでつないで対戦したり、お互い育て上げたポケモンのキャラクターを交換したりして、子供たちの一種のコミュニケーションツールにもなっている。

今回はポケモンならぬ「ポケベル」の話。昨年末、子供向けのポケベル「キッズベル」や「ドラえホン」というPHSが発売され、ついにポケベルやPHSは小学生までもが持つモノになった。

その昔、サラリーマン諸氏がむりやり会社から持たされたポケベルは電話番号などの数字しか表示できなかった。それがカタカナ文字を送れるようになると、手軽なコミュニケーションツールとして女子高生たちが使い出した。五十音に対応する数字(たとえば、オヤスミなら15813372になる)でメッセージを伝えるわけだが、彼女たちは電話器のプッシュボタンを尋常ではない速さで打ち込む。サラリーマンのお父さんたちには、マネのできない芸当だろう。

しかし、インターネットがそんなお父さんたちの悩み(?)を解消してくれるぞ。いちいち、まるで暗号表のような変換表とにらめっこしたり、「あかさたな……」と指折り数えて文字を数字に変換しなくても、インターネットを使えば、文字をそのままNTTドコモや東京テレメッセージのポケベルへ送信することができるのだ。

さて、その方法だが、ひとつはNTTドコモや東京テレメッセージのホームページへ行って、規定の書式に相手のポケベルの番号やメッセージを書き込んで送信する方法。わざわざホームページまで出向くのは面倒という人は、電子メールでメッセージを相手のポケベルへ送信することもできる。同様にNTTパーソナルの「きゃらメール」機能を持ったPHSへもインターネットからメッセージを送ることができる。詳しくは、それぞれのホームページに懇切丁寧な説明が載っているので、インターネットに接続できる人はそちらを参照してほしい。

最近では「ページャー」などと、ちょっとえらそうな名前で呼ばれているポケベル。ポケベル向けの各種情報サービスなども開始され、たんなるコミュニケーションツールとしてではなく、小型軽量の携帯通信端末としても注目されているようだ。


NTTドコモ(http://www.nttdocomo.co.jp/
東京テレメッセージ(http://www.ttm.co.jp/