つくばマラソンフル(2003.11.30)報告

 

 つくばマラソン完走記をアップします。完走者の全記録は下記URLで見ることができます。

 http://event.yomiuri.co.jp/2003/S0168/index.htm

 昨年の縁起をかついだわけではないが、昨年と同様に前泊することにした。先週の大田原マラソンを走らないと決めてからホテルを探したため、土浦駅前は良いところは一杯でとれなかったので、今年もつくばバスセンター近くのホテルをとる。土曜日は14時前まで家族サービスをした後、つくばへと向う。天候は雨である。明日は午後からあがるかもしれない天気予報ではあるが、台風21号が近づいてきているのであまり期待できそうにない。今年は東京駅から高速バスで直接、つくばバスセンターへ行く。センターそばの西武で夕食をとり、ホテルには19時頃に到着する。いつものとおりテレビを見ているうちに24時頃になり、就寝する。

 当日は6時に起床。外は雨が降っている。天気予報を見ると気温は高そうだが、一日中、雨のような感じである。風も強そうである。かなり憂鬱な気分になる。シャワーを浴びた後、7時から朝食をとる。残っていた準備をした後、8時20分にホテルを出てタクシーで会場のつくば大学陸上競技場へと向う。会場には8時30分頃に到着する。

 受け付けは雨ということもあってか混んでおらず、すぐ終える。雨なので控え室の体育館に行こうとしたが、途中の武道館が空いていたので、武道館に陣取る。ナンバーを付けたり、トイレを済ませたりしていると、武道館は大学側に使用許可を得ていなく、大学側が鍵をかけるということで締め出しをくらってしまった。しかたがないので体育館に行くが、足の踏み場もないぐらいの混雑状態で、そのまま通り抜けた建物の廊下に陣取る。結局、チームメイトには連絡がつかず、別々になってしまった。

 少し腹ごしらえをした後、トイレとアップをかねて野球場まで傘をさしながらジョグする。トイレを済ませ、そこからスタート地点付近までジョグしてから控え室に戻る。結構、濡れてしまった。気温は高そうなのだが、風が強そうなこともあり、雨ということもあって、ランシャツの下にポリエステルの長袖Tシャツを着ることにする。シューズは昨年と同じくミ○ノのフラッグシップST。雨なので帽子をかぶり、雨よけのため、ビニールのごみ袋を上半身にかぶって、再度トイレに寄ってからスタート地点へ走っていく。

 ちょうど前列右側前に坂本君がいたので隣に並び、スタートを迎える。雨もほとんどあがったようなので、ごみ袋を脱ぐ。招待の仙内選手が紹介され、中央に入る。前に平沢君が入ってきたので少し話をする。スタートラインまで移動し、10時半、号砲一発でスタート。転ぶこともなくスムーズにスタートができ一安心である。今年は飛び出す選手もなく、ややスローな感じで出て行く。しばらくして、黒人選手を先頭に数名が前に行きだす。左側前方に明智君や平沢君がいるので、あわせていく。坂本君は私の左後方にいる。路面にわだちや凹凸がある関係で水溜りが多く、避けながら走る。3kmぐらい行ったあたりからじわじわ平沢君の集団についていけなくなり、差が開き始める。そんなに速くはないペースなのについていけない。最初の立体交差あたりで牟田口さんが追い抜いてきたので後方に付く。しばらくして5km地点を通過。17分38秒。自分の調子もいまひとつであるがやはりペースが遅い。やはり前の集団に付いていきたかった。

 最初の給水地点はやり過ごし、右折したあたりで福田君から声がかかる。左折して広い道路に出てくると結構な向い風である。集団は牟田口さんが引っ張る形であるが、ペースは落ちている感じがする。ペースをあげたいところだが向かい風が気になり前に出られない。ペースが落ちているので後方から追い付いてくる選手もいる。そうこうしているうちに10km地点を迎える。35分43秒。この5kmが18分05秒。やはりかなりペースが落ちている。これは誰かがペースをあげないことにはこのままのペースにはまりそうだ。前の集団とも相当開いてしまった。

 長袖を着ているのでかなり汗をかいている。11kmの給水地点で水を補給する。後方から集団が追い付いてきて結構な人数になる。このあたりでややじれて前に出てしまったので、しばらく前を引っ張る。少し引っ張った後、今度は牟田口さんがするするっと前に出て行ったが一気に行ったため、無理せずじわじわ追いかける。しばらくして集団で追い付く。向かい風もあるので、ペースはそんなに変わっていない感じだ。13km過ぎたあたりで左折するとさらに強い向かい風となる。ペースが落ちたため、何人かが前に出てきたので後方に下げる。後方に下がると後口君がいるのに気付き、挨拶程度の会話を交わす。そうこうしているうちに15km地点を通過。53分50秒。この5kmが18分07秒。やはりペースが上がらない。たぶんこのままこれぐらいのペースで進んでしまうだろうなぁと思う。

 しばらくしてまた左折する。このあたりから風向きが右後方あたりに変わる。ややペースがあがった感じはする。集団は12人ぐらいいる。坂本君も一緒だ。風向きが変わった関係でやや暑さを感じるので袖をまくる。16kmの給水地点でエネルゲンを摂る。このペースでも少しきつく感じ、時折、集団から離されそうになるが、我慢して何とかついていく。はるか前方に集団がいるのは見えるが相当離れている。そうこうしているうちに20km地点がやってくる。1時間11分47秒。この5kmが17分57秒。さほどあがっていない。このペースに皆、はまってしまっている。

 21kmの給水地点でやや縦長になり、最後尾でエネルゲンをとって、中間点を1時間15分45秒で通過。残りを1時間14分15秒は今の感じからして無理だなぁって思う。雨の影響で足のうらの皮がふやけてしまい、キネシオテープを貼っていない部分におおきなマメができている。だんだん違和感が出てき始めた。しばらくして後口君がペースを上げ始める。坂本君がやや遅れ気味になったので、前へ出て後口君を追いかけるが追いかけ切れない。牟田口さんとも併走しながら、「きわどいペースですね」と声がかかる。後口君とはじわじわ離れていく感じだ。後口君とは50m差ぐらいで25km地点を通過。1時間29分42秒。この5kmが17分55秒。やはりこのペースから抜け出せない。

 26kmを過ぎて左折するときに左足のうらのマメがよじれてつぶれたのがわかった。皮がずるっといった感じがした。とりあえず後口君を目標にして、3人ぐらいで追いかける。前からぽつぽつと落ちてくる人を拾い始める。28kmあたりのだらだら上りで併走していた人からじわじわ離されだす。坐骨神経痛がじわじわ響き始め、右脚が思うように出なくなり始めてきた。30km手前のだらだら上りもつらく感じ始める。上りきり下りながら30km地点を通過。1時間48分14秒。この5kmが18分32秒。マメがつぶれた影響と坐骨神経痛の影響でかなりペースが落ちてしまった。

 だらだら上りを過ぎて平坦な道になったあたりで前から落ちて来る人をみつけその人を目標に走るがペースはあがらない。しばらくしてその人を捕らえるが、逆に後方から1人追い抜かれる。牟田口さんだ。「粘りましょう!」と声をかけてくれるが、右脚が思うように出ない。マメがつぶれたのが左足で坐骨神経痛が右脚なので、どちらにも痛みがはしるといった状態である。このあたりからぽつぽつと追い抜かれ始める。昨年宿泊したホテルの前を通り32km地点を通過する。昨年はここで1時間54分ぐらいだったなぁと思う。今年は56分台である。しばらくして左折するがペースはあがらない。坐骨神経痛が酷く抜かれる人についていこうという気になれない。身体はペースが落ちていることもあってきつさはあまり感じないが、脚が出ないのがなんとももどかしい。痛みに負けてしまいそうで、ふと35km地点でリタイヤしてショートカットして帰ろうかという気がしてくる。それでも沿道の人がたくさん応援してくれるので、なんとかゴールまでは走りきろうと自分に言い聞かせる。しばらくして35km地点がやってくる。2時間08分28秒。この5kmが20分14秒。やはりキロ4分ペースを出てしまったか。この感じだと残り30分ぐらいはかかるだろうから2時間40分を切れるかどうかあたりかなと思う。

 相変わらずぽつぽつと追い抜かれるが、代わりに追い越す人もいる。そろそろ坂本君が追いついてきてもよさそうなのに。とりあえず下は向かないようにして前を見据えて走るようにする。給水をとり、しばらくして残り5km地点を通過。2時間17分38秒。この2.195kmが9分10秒。やはり2時間40分ぎりぎりぐらいかな。立体交差を上るのがつらい。立体交差を上りきり、右折しながらかけ下りるがペースはあがらない。残り4km地点手前で健気さんが一声かけて抜いていった。先週、大田原を走ったばかりなのに驚きである。この感じなら大田原と変わらないタイムが出るのではと思った。残り4km地点で福田君の声援を受けながら2時間21分55秒で通過。この1kmが4分17秒。もう淡々とゴールを目指すだけである。しばらくして残り3km地点を通過。2時間26分24秒。この1kmが4分29秒。しばらくして右折する。コース上にパトカーが止まっていると思ったら、沿道で最初に先頭を引っ張っていた黒人選手が倒れていた。脱水症状かな?。しばらくして40km地点を通過。2時間29分44秒。昨年だともうゴールしていたなぁ。。。この5kmが21分16秒。残り10分はかからないだろうから40分は切れそうな感じだ。

 最後の立体交差をかけあがり下ったところで残り2km地点を通過。2時間30分32秒。この1kmが4分08秒。このままのペースで淡々と走りきれれば特に問題はない。残り1km地点を2時間34分43秒で通過。この1kmが4分11秒。40分は問題なくきれそうである。左折して競技場に入る手前でついに坂本君に抜かれるが、ここで無理して悪化させるのも嫌なのでそのままのペースで淡々とゴールを目指す。トラックに入ってからもそのままの感じでスパートすることもなくゴールする。2時間38分57秒。残り1kmが4分14秒、残り2.195kmが9分13秒であった。残り5kmは21分19秒と大体、自分の予想したとおりであった。ゴール後、明智君と坂本君と少し話をする。平沢君が「1位」の順位カードを首からさげているのがわかった。さすがである。

 順位は35位だった。完走Tシャツと記録証を受けとり、坂本君と控え室に戻る。足のうらのマメも酷く坐骨神経痛も酷くて着替えるのがやっとで、ぐったりという感じであった。とりあえず着替えて、少し腹ごしらえをしてあとは荷物をまとめて、しばらく座っていた。

 14時を過ぎたころにネット仲間のヨーコさんとみぃちゃんが一緒に戻ってきた。2人とも3時間26分台と言うことであった。

 帰りはすっかり雨もあがり晴れ間も少し覗いていた。夕飯もかねて新宿で少し飲んで帰った。帰る頃にはまた雨が降り出していたので、橋本駅まで家族に迎えにきてもらった。子供たちもまだ起きていて一緒に迎えにきてくれた。

 今回は前日からの雨と朝方の大雨もあって、憂鬱な気分で最初から気持ちが乗っていなかったことが反省点である。気温が高かったが、雨に濡れるのが嫌で長袖Tシャツを重ね着したことも前半から汗をかきすぎてしまった感じがする。雨の影響で足のうらがふやけてしまい、マメができてしまったことも失敗であった。足のうら全体にキネシオテープを貼っておくべきであった。ちなみに貼っていた部分は大丈夫であった。坐骨神経痛は予想していたことなのでしかたがなかった。今回はチタンテープだけで走ってみたが、次回はキネシオテーピングもしようと思う。大田原マラソンを回避した結果なので、タイムには満足していないが、ある意味、自分では納得している。今回の経験を次回か来年のマラソンにいかせればよいと思う。