つくばマラソンフル(2002.11.24)報告

40km過ぎ立体交差橋上にて清田君(後)と
(竹内奥様撮影)

 つくばマラソン完走記をアップします。完走者の全記録は下記URLで見ることができます。

 http://event.yomiuri.co.jp/2002/S0141/index.htm

 昨年は当日朝の移動で現地に行き、あまり良い結果を残せなかったため、当初は日帰りの予定であったが家族に無理を言って前泊することを許してもらった。感謝。ホテルは土浦駅前は良いところが一杯でとれなかったため、つくばバスセンター近くのマラソンコース沿いに近いホテルをとる。土曜日はお昼過ぎまで家族サービスをした後、つくばへと向う。土浦で夕食をとり、ホテルには20時頃に到着する。いつものとおりテレビっ子なので、23時半頃までテレビを見てから入浴、そして身体にチタンテープを貼りまくっていて気付いたら24時40分。あわてて寝る。

 当日は6時10分に起床。天気予報を見るとどうやら雨は降らない感じ、しかも気温も上がらないようだ。残るは風向きと強さぐらいか。シャワーを浴びた後、7時過ぎから朝食をとる。残っていた準備をした後、8時15分頃にホテルを出てタクシーで会場のつくば大学陸上競技場へと向う。会場には8時30分頃に到着する。

 受け付けは自分のところだけ異常に人の列が長く結構時間がかかってしまった。集合場所は昨年とほぼ同じ場所ということで先に現地入りしていたラン友のよったんの隣にシートを拡げる。今年はハートブレイクも一緒に陣取ることにした。最終的にはかなりのメンバーが集まることになった。run-fan MLのよったん、みぃちゃん、松田さん、ヨーコさん、矢ノ目さん、竹内夫妻、ハートブレイクからは福島さん、中島君、明智君、田辺君、清田君、礒田君、望月マネージャー、私、最後に中川さん。すぐそばには駒澤公園JCの秀さん達もいた。

 ランシャツにナンバーを付ける。今回は北海道マラソン、新潟マラソンの時と同じハートブレイクの新バージョンの白のランシャツ、青のランパン、シューズは急遽、横浜マラソンの会場で購入したミ○ノのフ○ッグ○ップウエーブクルーズST。先週水曜のインターバル時に一度慣らしただけの冒険シューズである。いままでも履いた実績がない。フィットしなければ撃沈もありえるが勝負するしかない。トイレを済ませて、アップに出かける。サッカー場で15分ぐらい軽くアップしてから着替えに戻る。ランシャツ、ランパンに着替えた後、再度トイレに寄ってから清田君や田辺君達と一緒にスタート地点へ走っていく。

 前から3列目あたりの右側中寄りに入り清田君と不忍池ACの村田君の後に並び、スタートを迎える。10時半、号砲一発でスタート。転ぶこともなくスムーズにスタートができ一安心である。数人が飛び出し、その後を大集団で追いかける。1km地点を過ぎたあたりから集団がやや分裂し始める。清田君や東電の山川選手、鉄人牟田口さんは前に付く。村田君は付かない。私もどうしようかと迷ったのが、前はやや速そうだったので無理せず、後の集団にした。前とはじわじわ差が開いていく。つくば大学構内の周回コースはところどころ路面に凹凸があり、誰かがつまづく可能性があるのでやや注意をしながら走る。最後にも走る40km地点の表示を通り過ぎ、ここを2時間22分までには帰ってきたいと強く念ずる。ペース的には無理のない感じで昨年よりは自分でも走れている感じがする。最初の立体交差を過ぎる。後続ともやや離れている感じがする。坂をかけおり、しばらくして5km地点を通過。17分24秒。まずまずのペースかな?。やはり前の集団は今の自分には少し速かったと思う。

 スタート地点あたりで矢ノ目さんから声援を受け、最初の給水地点はやり過ごし、右折したあたりで望月マネージャーから声がかかる。左折して広い道路に出てくるとやや向い風を感じる。集団のペースは何となく落ちている感じがする。すると1人が前に出始めそれを村田君が追いかける。集団も少しペースが上がった感じがする。キロ3分半を少し出ているような感じのペースでどうしたものかと考えてしまうが、前半から脚を使うのは嫌なのでひたすら集団の中で耐える。時折、後方から追い付いてくるので奥村君が来たかな?っと振り返ってしまうが違った。淡々と進む感じでじれそうになる。それでもここは我慢かなと思い付いていく。そうこうしているうちに10km地点を迎える。35分00秒。この5kmが17分36秒。やはり落ちているが思ったほどではない。今月号の○ンナーズに前半は少しのペースのアップダウンに一喜一憂してはいけないって書いてあったなぁ。悪くないペースと自分には言い聞かせる。17分45秒まではOKだからね!。前の集団との差は100m少しと言ったところか。

 集団は8人ぐらいだろうか。11kmの給水地点もやり過ごす。このあたりが向い風だとラストは追い風になるかもと淡い期待を抱いてしまう。ペースはキロ3分半を少し超える感じで淡々と進む。途中、何となく前に出てしまったために少し前にいる集団をじわじわと追いかける。案の定、それにつられて後続も付いてきた。前に追い付き集団が少し膨らむ。前の速い集団とは200mは無い感じがする。13km過ぎたあたりで左折するとやや追い風気味になり少しペースが上がった感じがした。徐々に集団が膨らんできた感じで集団の中では非常に走りづらくなり後方に下げる。そうこうしているうちに15km地点を通過。52分41秒。この5kmが17分41秒。やや落ちたが、まだ気にするほどのペースダウンではない。あと15kmこの感じでいければ充分OKである。

 しばらくしてまた左折する。このあたりから陽射しが強くなり暑さを感じ始める。手袋もいらない感じだがまた冷えるかもしれないと思いつけたままで走る。16kmの給水地点で始めてエネルゲンを摂る。おっ!、少し薄めてあって良い感じの口触りだ。何だか嬉しい!。しばらくして前にいると思っていた若い平沢君が追い付いてきた。「こんちは〜」「おう!、上尾凄かったね!」「ははは」意味の無い会話をしてしまった。。。風がなく暑さを感じるもののペースは落ち着いた感じだ。でも平沢君は必ず中間点あたりからペースを上げるからそこまではこのまま我慢だね!。我々の集団の中には新潟マラソンで負けた進藤さんもいる。この人もつくばで2時間半を切りたいって言っていたなぁ。このまま最後まで一緒に行ければいいのにね!。20km地点がやってくる。1時間10分21秒。この5kmが17分40秒。ほぼイーブンペースといったところで悪くない感じだ。

 このあたりで案の定、平沢君がチラッと後を見てすぅ〜っとペースを上げ始める。一瞬ためらいかけたがここは行くしかないと反応する。付いてきたのは4人。進藤さんも反応している。後続はじわじわ離れて行く感じだ。中間点を1時間14分10秒で通過。残りは1時間15分50秒かぁ。なかなか厳しいペースだね!。でも身体はまだ一杯一杯ではないから頑張るしかない。給水をとったあたりから少しきつい感じがして2mぐらい離されるがここは我慢とじわじわ詰め寄る。進藤さんも少し離れ気味になったので横に並び「頑張りましょう!」と一声かけるとまた集団に収った。前の速い集団とは200m差ぐらいか。間にポツポツと人がいる。少し前に近藤公成選手がいる。何故かこのあたりで平沢君が下がり出し後に付いたため進藤さんがひっぱる形になる。しばらくはまかせる。25km手前で何となくスピードが落ちた感じがしたので今度は私が前に出て引っ張り、25km地点を通過。1時間27分50秒。この5kmが17分29秒。ややペースもあがり悪くない感じだ。

 26kmを過ぎて左折し、かなりの向い風となる。うっ!ここが向い風ということはラスト5kmからも向い風かぁ。ここは頑張るしかないと近藤選手に追い付き、「頑張りましょう!」と一声かけて追い抜くといつものことで近藤選手は必ず付いてくる。27kmあたりで鉄人牟田口さんに追い付き、「頑張りましょう!」と一声かけて追い抜く。頑張って引っ張るが向い風が強い。少しだらだら上りのところでつらくなり道路中央寄りでペースを落とすと今度は違う選手が前に出てくれた。感謝。みんな目的は同じだね!。後に回らせてもらい付いていく。30km手前あたりの下りからまた平沢君が前へ行き始める。私も追いかけるが付ききれない。そのまま下りながら30km地点を通過。1時間45分41秒。この5kmが17分51秒。向い風でペースが落ちているが、まだ頑張れば切れるペースだ。

 だらだら上りを過ぎて平坦な道になったあたりで東電の山川選手を捕らえる。「頑張りましょう!」と一声かけて追い抜いて行くが少し疲れてペースを落とすとまた集団に飲み込まれてしまった。山川選手もしっかりと付いている。でも後に付かせてもらうと非常に楽に走れる。またまた感謝。宿泊したホテルの前を通り32km地点を通過する。昨夜はここで残り35分だったらきついなぁと思っていたが、まだ36分少しある。頑張れば絶対に切れるはずだと自分に言い聞かせる。しばらくして左折すると追い風に変わる。ここは行くしかないので集団の前に出て前を追いかけると1人付いてきた。しばらくして沿道の人から「6位、7位」と声がかかる。「あれっ?、前にいた集団はどこに行ったの?」という感じだ。ポツポツ抜いている間に抜いていたのだろうか?。前の方に目を向けると300mぐらい前に3位の選手がいるところまでは確認できる。その3位の選手がなんとなく清田君に見える。よし!、清田君が頑張っているから私も頑張ろう!。この1kmは3分30秒で走れたが次の1kmは3分40秒かかってしまった。このまま3分40秒ペースを刻むと2時間半を切れない。何とか頑張りたい。みんなも頑張っているのだから自分も頑張りたい。34kmを過ぎたあたりでWFCのみよちゃんが沿道から「寺ちゃん、ファイト」と声をかけてくれる。周りの親衛隊(アンビバレンスの方達だったのかな?)も「ハートブレイク、ファイトです!」と威勢良く声をかけてくれる。みよちゃんも先週、東京国際女子マラソンを走ったばかりで今日も10kmに参加して頑張ってるなぁ。しばらくして35km地点がやってくる。前では福島さんと望月マネージャーと礒田君が応援してくれる。望月マネージャーはタイムを読んでくれた。2時間03分43秒。この5kmが18分02秒。まだまだ余談を許さないペースだ。平沢君は4位に上がっている。5位の選手とは50m差ぐらいか。

 清田君との差もじわじわ詰まっている感じがするがまだかなりある感じだ。とりあえず前を見据えてしっかりと追いかける。給水をとり、しばらくして残り5km地点を通過。2時間11分37秒。この2.195kmが7分54秒。う〜ん、残りをキロ3分40秒ペースで行かないと切れないか。この立体交差を超えると向い風に変わるからきついなぁ。それでもまだあきらめるわけには行かない。立体交差の上りをかけ上がり、右折しながらかけ下りるところで5位の人を射程距離に捕らえる。残り4km地点手前で5位にあがり、残り4km地点を2時間15分10秒で通過。この1kmが3分33秒。少し貯金が出来たがまだまだ安心できない。平沢君が清田君に迫っている感じがする。でも私との差も確実に詰まってきた。このあたりは向い風が強い。ペースが落ちて脚があがらない。沿道で矢ノ目さんが「寺根さん、30分切れるよ!」と声をかけてくれる。しばらくして残り3km地点を通過。2時間18分54秒。この1kmが3分44秒。やばい。このペースをラストまで刻むと2時間半を切れない。清田君と私の間に2時間半のラインがあるのは嫌だ。ここであきらめるわけにはいかないと必死になって腕を振る。平沢君は清田君を捕らえた。でも私との差も50mぐらいか。平沢君、清田君の順で右折し、しばらくして私も右折する。向い風が無くなる。清田君が40km地点手前でチラッと後を振り返り私の姿を確認した気がした。しばらくして40km地点を通過。2時間21分43秒。おっ!これは切れる。この5kmが18分00秒。ペースは落ちていない。最初にこの地点を通過したときに念じた2時間22分以内を達成している自分に万歳!。

 立体交差をかけあがり上りきったところで清田君に追い付く。「ラスト、がんば!」「私、このまま行きますから」「はい」。橋の上で竹内奥様から声援を受ける。残り2km地点を2時間22分23秒で通過。この1kmが3分29秒。平沢君が左足をやや引きずるような感じで走っており、射程距離に入ってきた。残り1km地点手前で平沢君に追い付き「ラスト、がんば!」と一声かけて追い抜くと後に付いてきた。残り1km地点を2時間25分57秒で通過。この1kmが3分34秒。残り4分あるから間違いなく切れる。3位争いなんかどうでも良くなり、残りは気持ち良く走りたいために、振り返って平沢君に、「先に行っていいよ。俺は表彰台はいいから。先に行け!」と声をかける。左折するところで平沢君が振り返りながら抜いて行く。トラックに入ってからもバックストレートで平沢君が振り返ってくるので、手で行け行けと指示する。時計をもう一度確認し2時間半を切れることを確信してトラックを気持ちよく駆け抜けゴール。2時間29分33秒。残り1kmが3分36秒、残り2.195kmが7分50秒とまずまずのあがり。残り5kmも17分56秒と向い風があったにも関わらず良い感じのあがりであった。平沢君とは3秒差でゴール後「お疲れ様」と握手をしているところに清田君がもう1人の選手となだれ込んで来た。清田君と「お疲れ様!。やったね!、よかったね!」と握手出来たのが大変嬉しかった。

 順位は4位。清田君は2時間29分46秒で5位であった。ラストをとても気持ち良く走ることができ、最高の気分でゴールできた。完走Tシャツを受け取り、記録証を受けにいくところで奥村君がトラックに入ってきたので、「okuchan、ラスト!」と声をかけてから記録証を受け取る。福島さんと望月マネージャーがいたので「やったよ!」と声をかけた。奥村君がゴールしたので記録証をかざしながら「okuchan、切ったよ〜!」と叫んでしまった。荷物の場所に戻り、着替えた後、携帯を見るとさっちゃんと藤田君からメールがきていた。河口湖マラソンで藤田君が2時間25分07秒の4位、岡村君が復活の2時間26分16秒の5位と言うことであった。さっちゃんに電話して私と清田君の結果を報告する。そして熊本の福島さんにも嬉しくて電話してしまった。

 テントの横で水をもらい、そしてコースを逆走していく。女子のトップが戻ってきた。少しして山口さんも通過。とろとろジョグしているとパパさんが「寺ちゃーん」と走りながら手を振ってくるので、思わず「切りましたよ〜」って叫んでしまった。パパさんもレースそっちのけで振り返りながら手を振って「おめでとう!」と言ってくれた。「ラスト、がんば!」と声をかけるのをすっかり忘れた。パパさん、ごめんなさい。しばらくして菅山君が帰ってきたので一声かける。そろそろみぃちゃんが帰って来る頃かなと思っていたところに姿が見えてきた。今日は最後までしっかり走れていてよく頑張っている。真剣な表情で走ってくるので、「切ったよ〜」とは言えずに「みぃちゃん、ラスト、がんば!」と声をかけたらうなずいて走りすぎて行った。3時間15分は切れそうなペースであった。

 またとろとろとジョグしているうちに残り2km地点まで来てしまった。ついでだから立体交差を超えて40km地点まで行った。矢ノ目さんが戻ってきて「よったんとヨーコさんがもうすぐ来るよ」と言うことであったので待っていると2人で仲良く笑顔で走ってきた。3時間半は余裕で切れそうだ。「ラスト、がんば」と声をかけた後、「切ったよ〜」と伝えた。そこからは矢ノ目さんが伴走して行かれたのでまかせてゆっくりとジョグしながら戻るところで竹内奥様に声をかけられる。4位で2時間半を切ったことを報告すると喜んでもらえた。ショートカットをして競技場に戻る途中でhiroshikunから電話があり、残念ながら30km地点でリタイヤしたということであった。それでも私の結果を喜んでくれたのはとても嬉しかった。

 荷物のところに戻るとかなりのメンバーが戻ってきていた。中川さんが戻ってこないので心配していたが、無事戻って来られて一安心であった。

 清田君達は車で来ていたこともあり、ハートブレイクメンバーに飲みに行きますかと聞いたがあまり進まないような感じだったのでその場で解散とし、松田さん、よったん、ヨーコさん、みぃちゃん、私の5人で土浦駅ビル内のレストランで打ち上げをした。

 今年はあらかじめフレッシュ日立を予約していたため、上野まで座って帰れた。家に着くと子供達はまだ起きて待っていたので、お風呂に入ってその後、寝かしつけている間に自分も爆睡してしまった。おかげでホームページの更新をすることができなかった。月曜は疲れていたこともあったのと冷たい雨が降っていたので完全休養日とした。資料作成の締め切りがあったためもちろん出勤した。気持ちよくゴールできたこともあって、内臓の疲れはあまり感じない。

 今回、2時間半を切れた要因としてはレース前半から無理して突っ込まなかったのが全体的にうまくはまった感じがする。レース前日までは本当に自信がなく、8割方ダメかなって考えていたが、当日アップをしている頃からあれだけ練習してきたのだからやれるところまで頑張ろうと気持ちを切り換え最後までその気持ちを切らさずに走り切れたところが大きかった。また、前日の大田原マラソンで不忍池ACの大井君が2時間30分を切ったことを聞いたことと、レース中は清田君が常に200mぐらい前を走っていたことが目標になったことも大きかった。あとはたくさんのラン友が同じレースを頑張って走っていたことと、沿道で応援してくれた仲間に本当に感謝している。2年連続で完走できなかった東京国際マラソンを完走することを目標に一休みしてから頑張ろうと思う。