びわ湖毎日マラソンフル(2003.3.2)報告

唐橋前(34km地点)
tokutokuさん撮影

 第58回びわ湖毎日マラソンフル完走記をアップします。全記録は下記URLで見ることができます。

 http://gold.jaic.org/jaic/res2003/58biwako/REL001.HTM

 土曜日は6時前に起床し、6時40分頃から朝練に出かける。 なかなか疲れがとれないため木曜日から約30分ジョグのみで調整しているため、今朝も6kmコースで切り上げる。 水曜日の5000mのタイムトライアルでは、1000mを3分14秒で入ったらすぐに息があがってしまいずるずるとペースダウンして17分09秒もかかってしまったので調子はかなり悪い感じがする。 木曜からはゆっくりジョグ6kmのみで疲れが抜けることを期待したがいまひとつの感じがする。あとはオーバーペースに気をつけ運を天にまかせるしかない感じだ。天気予報では今日はあいにくの雨だが、明日は晴れそうである。でも低気圧の通過で風がかなり強くなりそうだ。

 朝食後から準備を始める。いつものように両手首にはスパイラルテープを巻く。レース用ウエアとシューズ、膝のサポーター、キネシオテープとはさみは忘れないように確認する。今回は月、火と関西出張のため、出張に必要な物も忘れないように詰め込む。

 スペシャル用ボトルを準備するつもりだが、ボトルは荷物になるので現地で調達することにし、VAAMの缶を4缶とパウダーをバッグに詰め込む。雨が降る可能性もあるので、防寒対策用のウエア等も忘れないようにしっかりチェックして詰め込む。

 外を見ると既に雨が降っていたため、駅までは家内に車で送ってもらうことにする。巧君と亜美ちゃんも一緒に10時20分頃に車で自宅を出発する。相模原駅前で降ろしてもらい、家族と別れる。子供達には火曜の夜まで帰って来ないから会えるのは水曜の朝だと言うことを伝えたがわかっただろうか?。

 JR相模原駅10時35分発の快速に乗り、新横浜駅へ行く。新横浜駅で少し時間があるため、少し早めの昼食をとり、ホームに行ったところで、ばったりチームメイトの木村君と出会う。木村君は自由席ということだったので、また後でということで、11時20分発のひかり121号で京都駅へと向かう。

 京都駅には13時46分に到着。こちらも雨が降っている。京都駅からは東海道線で大津駅へと向かう。木村君は山科駅で京阪電車に乗り換えた。今回は大会が斡旋してくれる琵琶湖ホテルはとっておらず、京阪電車浜大津駅前のブルーレーク大津をとっていたために雨の中を傘をさしながら徒歩で向かう。

 ブルーレーク大津でチェックインを済ませ、部屋に入る。部屋が空いていたせいかシングルを頼んでいたが、ツインのシングルユースになっていて広々としていた。新館の方だったために部屋も綺麗だ。MLメンバーの大石君にメールを送ると、既に受付&歓迎の夕べの会場である大津プリンスホテルに到着しているということであった。15時半頃にタクシーで大津プリンスホテルに向かう。大津プリンスホテルには15時40分頃に到着。選手用受付と監督用受付を済ませる。歓迎の夕べまでは少し時間があるのでお茶をしながら時間をつぶす。

 17時から歓迎の夕べが始まる。ソンスさん、tokutokuさん、大石君らに出会う。ローム社長や来賓のご挨拶、招待選手の紹介があり、結構な時間がかかる。招待選手の中に駒澤大学の松下選手がいなかった。欠場だろうか?。漸く乾杯を済ませパーティに突入する。夕食をかねているため、頑張って食べようとするが、こういう場所ではすぐに満腹感を覚え、量的にはそんなに食べていないような気がする。熊本の福島さんに会い、挨拶をする。管制塔のトラブルで熊本空港で3時間も待たされたらしく、その時にビールを飲み過ぎましたと苦笑いされていた。福島さんらしいところだ。今年も大塚製薬が協賛のようで、テーブルにエネルゲンが置いてあるため、たぶん明日のゼネラルテーブルにも置かれるだろうからスペシャルドリンクを置くのはやめることにする。

 パーティは18時半過ぎには終了する。琵琶湖ホテル行きの送迎バスで琵琶湖ホテルまで行き、そこから徒歩でブルーレーク大津に戻る。とりあえずお腹は満たされたし、雨も降っていることもあって買いだしはやめて部屋に戻る。部屋に戻り、テレビを見ながら一息ついた後、明日の準備を始める。天気予報を見ていると雨は夜の間にはあがり、明日は朝から晴れそうな予報であるが、風が強くなると言っている。最高気温も13℃ということなのでランシャツ・ランパンで大丈夫そうだ。ナンバーカードは東京国際と同じく新バージョンの白い「ハートブレイク」ランシャツに付ける。計測用チップが胸のナンバーに2個ついており、結構重みがある。う〜ん、個人的にはRCチップの方が好きだな。シューズは東京国際と同じくミズノのフラッグシップSTで走ることにする。

 いつものごとくなんだかんだとしているうちに時計は24時をまわり、床につく。

 朝は7時前に目覚ましが鳴る。外を見ると晴れている感じだ。シャワーを浴びた後、身体中にチタンテープを貼りまくり、足の裏とかかとのテーピングをする。左膝のテーピングはやめて今回はサポーターだけでいくことにする。スペシャルドリンクを預けないことにしたために時間的にはかなり余裕があるので、コンビニに朝食等の買いだしに行く。

 朝食を済ませ、準備をし、9時半過ぎにホテルのチェックアウトをする。今年は第一コールが例年より1時間早く、10時半のため、ホテルを出るのはいつもより少し早めだ。

 徒歩で京阪電車の浜大津駅まで行き、電車で別所駅まで行き、皇子山競技場には10時頃に到着する。控え室に荷物を 置きに行くと既にtokutokuさんや江頭さん、大井君は来られていた。第一コールまではまだ少し時間があるので、いつものようにスタンドにあがる。トラックでは全日本競歩に出場の女子選手がアップをしている。

 10時半には一旦コールのため、控え室に戻りコールを済ませ再びスタンドに戻る。女子の5000m競歩、小学生男女の1000mを見た後、控え室に戻り、アップの準備をする。控え室はがらがらであった。

 スタンド下で準備体操をしたのちアップを開始する。左膝や坐骨の調子を見ながらゆっくりとトラック外周をジョグする。風が強いが、前半は追い風になりそうである。トラック外周5周+流しを4本入れ、20分ぐらいアップする。第4コーナー付近で再度、体操と軽いストレッチをして、控え室に戻る。

 気温はかなり高そうで汗びっしょりになる。風はかなり強い感じで、前半は追い風のようだ。寒さは全く感じない。控え室で、ランシャツ・ランパンに着替え出ようとする時にtokutokuさんが膝の状態が良くないので走らないと言うことを聞く。驚いたのと、とっても残念だと思ったが勇気ある決断に敬意を払う。12時15分過ぎに最終コールをスタート地点で受ける。12時25分に整列する。整列して内側に目をやると滝ヶ原自衛隊の日向選手がいたので、「日向君、頑張ってね!」と声をかけたが、日向選手は私のことは知らないから「誰だこいつ?」って思ったことだろう。同じ会社の大中君が前にいたので一声かける。

 今年のスタート地点は第2コーナーから少し進んだバックストレートである。12時30分、号砲一発でスタート。接触に気をつけながらゆっくりとインレーン側へ移動しながら走る。400m通過。84秒ぐらい。後続は既にあまりいない感じがする。2周目は全体的にややペースがあがり、前の集団からやや離れ気味になる。800m通過。2分44秒。この一周は80秒である。前の集団を追いかける。競技場を出てしばらくしたところでたところで1km地点通過。3分20秒ぐらい。道路に出てきて、後続が少し離れている感じがするので前の集団に付く。広い道路に出てきて2km地点は6分40秒で通過。このあたりは何故か向かい風だ。ペースが速いので少し抑えようとしたが、後続が来ていないので、ここは付くしかないかと少し無理して集団に追い付く。この集団にはソンスさん、江頭さん、大中君がいる。かなりきつい感じがするが、こうなるともう付いていくしかないと集団の最後尾を必死になって付いていく。途中から向い風が気にならなくなる。ペースはやや落ち着いた感じがする。3km、4km地点は見落としペースはよくわからない。5km地点がやってくる。17分04秒。このままのペースで行かれるとかなりきついが出だしに比べるとやや落ち着いている感じはする。

 かなり暑さを感じるが、6kmの給水はとらずにやり過ごす。ペース的には3分半ペースに落ち着いてきた感じだ。このあたりは追い風の感じがする。口のまわりがからからになってくる。給水をとらなかったのは失敗だったかもしれない。ペースは淡々と進む感じで唐橋前がやってくる。沿道の右側にみぃちゃんがいるのはわかったが、みぃちゃんは前を走るソンスさんに気をとられている感じでたぶん気付いていないと思った。後方から集団が追い付いてくる。木村君や大井君、平澤君、野村君と顔見知りの選手が一気に追い付いてきた。この時点でほとんど最後尾の感じである。10km地点がやってくる。34分32秒。この5km17分28秒。やはり3分半ペースに落ち着いている。追い風の間に少しでも貯金しておきたいところだが、ペースは集団にまかせることにして最後尾を淡々と付いていく。15km関門はなんなく通過できるだろう。20km関門はこの後の対岸の向い風次第か。11km地点の給水はしっかりととる。集団はやや分裂しはじめる。後方から追い付いてきた者が前に行ってしまった感じがする。

 橋を渡り対岸に行くと予想通り向い風になる。14kmあたりで道路工事箇所があり、コースが逸れていてわざわざ上りのところで逸れているため、今までにはなかったアップダウンができている。これはちょっと予想外であった。しばらくして15km地点がやってくる。52分00秒。この5km17分28秒。ペースは変わっていない。向い風ではあるがなんとか20km関門は通過できそうな気配になってきた。

 向かい風で集団のペースは上がらない感じだ。再び唐橋を過ぎるあたりで、沿道の右側にみぃちゃんを発見する。今度ははっきりと確認できたようで大きな声で応援してくれた。うなずいて通り過ぎる。向い風の影響で集団が縦長になり、前との差がよくわからない。ペースはやや落ち気味ではあるが20km関門は問題ないだろうと思う。しばらくすると先頭集団が折り返してきた。外国人選手2名が先頭を引っ張っているのはわかったが大集団で誰がいたかはよくわからなかった。右折してしばらくしたところで、20km地点を通過する。1時間09分45秒。この5kmが17分45秒。向い風でペースが落ちたが、関門閉鎖15秒前に無事通過できた。

 左折して給水をとり、右折したあたりからじわじわ集団と差が開き始める。ソンスさんは前を追いかけて行く感じだが、江頭さんはそのままである。中間点を通過する。1時間13分40秒。再び右折して、ソンスさんとは結構開いた感じがする。もう一度右折したあたりで江頭さんの感じがいまひとつかなと思い、横に出て一声かけて前へ出ていく。周回コースを終え、復路にさしかかり、左折する。追い風になった分、ややペースはあがった感じはするもののソンスさん達の集団とはどんどん離れている感じがする。25km関門は通過できるかなという感じで淡々と走る。24kmあたりで江頭さんが追い付いてきて、「25kmも通過できそうですね」と声をかけてくれる。道路右側でみぃちゃんの声援を受けて、唐橋のところで25km地点を通過する。1時間27分44秒。この5kmが17分59秒。関門閉鎖の16秒前に無事通過できた。

 道路左側でtokutokuさんが声をかけてくれる。ここで前に大中君がいたためになんとなくペースをあわせてしまう。この1km弱の間のペースがこれ以降のペースを支配的にしてしまった。今日の大中君は調子が悪くペースが上がらない。これはと思い横に出たものの自分もいままでのペースでは走れなくなってしまった。この時点でなんとなく目標が完走になってしまった感じがする。前にいる人もまばらでポツポツとしか見えない。やはりこのあたりは集団で良いペースで走りたかったと思う。右折して橋を渡り対岸に行く。橋を渡りきり再度右折するとやはり向い風となる。淡々とキロ3分45秒〜50秒ぐらいでペースを刻んでいる感じだ。前方に木村君を発見する。かなりペースが落ちている感じがする。ちょうど30kmあたりで一声かけて追い抜くと30kmで木村君が止まったような感じがしたが振り返らずにそのまま走る。30km地点をは1時間46分33秒で通過する。この5kmが18分49秒。やはりラップが1分も落ちてしまった。2年前と大差ない感じになってきたのでゴールは35分前後と言ったところか。

 淡々と走っていると32km地点の沿道でさっしゃ君が座っていて声をかけてくれる。一瞬驚いたが、うなずいて通り過ぎる。またまた唐橋の近くでみぃちゃんの大きな声援を受ける。今度は同じ会社の横山君と津田君も一緒にいたのがわかった。腕振りを意識しながらリズム良く走ることをこころがける。琵琶湖が見えてきて、35km地点がやってくる。35km地点通過と同時に一人を追い抜いたがこのときは誰かがわからずあとから榊君であることがわかった。35km地点を2時間05分48秒で通過する。この5kmが19分15秒。ペースがどんどん落ちていて脚が張っているのはわかるがスタミナが切れている感じではないのでこれぐらいの感じでは走れそうな気がする。向い風はやや強いが、しっかりと腕を振って走る。

 残り5km地点を2時間14分20秒で通過する。この2.195kmが8分32秒。残りキロ4分として2時間34分台かと頭の中では計算する。でも何とかして33分台では完走したいところだ。残り4km地点を2時間18分12秒で通過する。この1kmが3分52秒。なんとか33分台が見えてきた感じだ。残り3km地点を2時間22分02秒で通過する。この1kmが3分50秒。2時間33分台はたぶん出るだろう。前方に中間点あたりで先に行かれた庄内RTの人を発見する。

 40km地点を庄内RTの人と一緒に通過する。2時間25分11秒。この5kmは19分23秒。この調子なら残り8分半ぐらいだろうから2時間33分台はたぶん大丈夫だろう。残り2km地点を2時間25分57秒で通過する。この1kmが3分55秒。最後の給水地点で立ち止まって給水している人を横目でみながら給水をとり追い抜いて行く。しばらくして左折すると後方から選手が追い付いてくる気配を感じる。25km以降で抜かれるのは初めてである。誰かと思ったらさっき給水で立ち止まっていた大石君であった。追い抜くときはまさか大石君とは考えていなかったので気付いていなかった。大石君が追い抜いて行ったので必死に付いていく。再度左折して残り1km地点は大石君を追いかけていたために見過ごしてしまう。競技場へ大石君に続いて入る。差は詰まりそうもない。逆にじわじわ開いている感じがする。まぁいいかぁという感じでやや離されながら大石君に続いてゴール。タイムは2時間33分16秒と何とか33分台でゴールすることができた。残り2kmが7分19秒、残り2.195kmが8分05秒、残り5kmが18分56秒で順位は116位であった。大石君とは4秒差であった。

 完走タオルをかけてもらい、ドリンクをもらい、フィールドに座り込んでしまった。かなり脚が疲れた感じがする。エネルゲンを飲み干し、最終ランナーがゴールしてから荷物を受け取りに行く。荷物を受け取りに行くところでソンスさんがいたので「どうでした?」と聞くと大きく○印を出されていたので2時間半を切られたことはわかった。さすがである。ジャージを着て控え室に戻る。着替えを済ませて控え室の外に出たところで、みぃちゃんと木村君の奥様が待っていてくれた。木村君はやはり30kmでやめたということであった。競技場の外では横山君と津田君が待っていてくれた。2時間33分であったことを報告する。大石君も出てきたのでしばらく話をし、またサヨナラパーティでと言うことで一旦別れる。ブルーレーク大津でシャワーを浴びさせてもらい、大津プリンスホテルへ移動する。

 サヨナラパーティは歓迎の夕べとは異なりこぢんまりとした部屋でテーブルに椅子という感じで席が足らず適当に座る感じになってしまったが、偶然にも同じテーブルに中央大の藤原選手がいたのはラッキーだった。優勝者、入賞者の挨拶もあり、少ないながらも楽しい時間を過ごすことができた。

 パーティは20時頃に終了し、月曜、火曜と関西出張だったために宿泊先の大阪に移動した。月曜、火曜は講義主体の研修であったので非常に眠くてつらかった。出張を言い訳にして2日間とも完全休養日としてしまった。

 今回はやはり東京国際の反省からなんとしても関門を通過して完走することが目標であったので完走できたことには満足している。しかし、完走を目標にしてしまったがために関門を通過できたことでホッとしてしまい、いまひとつ気力に欠ける走りを25km以降してしまった気がする。中間点まで一緒だったソンスさんが2時間半を切ったことからも、しっかりと20km以降から目標を2時間半に切り換えることができていれば、もう少し結果は異なっていたように思う。今後の反省点として次回へ活かしたいと思う。