【雑記】 文章作成力向上に寄与するコンテンツ事始め

このサイトでほぼ毎日更新されている日記は、1997年3月に始まったものである。最初は、他の多くの個人サイトに倣ってのお約束なコンテンツとして、自分の行状を書き記すログ(履歴)程度に考えていた。その後、他のコンテンツが更新されないのを言い逃れる口実として(笑)定期的な更新を心掛けるようになった。
(友人・知人に限るものの)定期的に読みに来てくれる人がいることを意識するようになり、時間的余裕のあるときはあちこちで拾ってきた情報を、精神的余裕のあるときはささやかなネタフリを、日記の中に加えるようになった。とはいえ、相変わらずのマイペースで、わからない人はおいてきぼりにする傾向は強いのだが(苦笑)

実は日記を続けてきたのには、後付けながらもうひとつ理由がある。それは文章作成力の向上である。
これを読んでる方の多くは既にご存知かもしれないが、私はFlowingShapesというサークル名で同人活動を行っている。華やかな絵やマンガ主体のものではなく(生憎とそういう方面のセンスが欠落しているので)、テーブルトークRPGの中で私が最も好んでいるトーグというシステムを扱った、文章主体の同人活動である。最初はハウスルールやプレイをサポートするような本を作っていたが、その後自作シナリオや未訳原書(トーグは米国発祥)の翻訳などに、活動内容がうつろって行った。
文章主体である以上、当然文章の読みやすさを意識せざるを得なくなってくる。最初はとにかく読みやすさを意識していた。そして活動が翻訳へと移行する過程で、原文に忠実であることを意識するようになった。
しかし、ルールを紹介する場合に特に必要なものがあった。それは文章の一意性、つまり間違った解釈をされないように文章を書くことである。
トーグにおけるルール解釈は多岐に渡り、各ゲームマスターやプレイヤーのルール解釈が違った場合にプレイに支障をきたした例は、数多く経験したり耳にしたことがある。その原因の多くは、「説明不足や実例の欠落により、複数の解釈が可能な文章」「(日本語版に限り)誤訳」「利用者側の読解力不足や勘違い」にある、というのが私の経験に基づく答えである。最後の項目はユーザー側の責任なので仕方無いとしても、前の2つの項目については、ルールを紹介する側の注意で避けることも可能なはずである。
そのため、ルールを紹介するような文章を書く場合には原文に忠実、つまり単語・熟語を型(文法)どおりに翻訳するのではなく、日本語として読み間違いが起きにくく、わかりやすい文章を書くのが大事なのだ、と遅蒔きながら気付いたのでる。

話を日記に戻すが、上記のような必要性から「継続的に文章を書き続ければ、文章書きのセンスが向上し、わかりやすい表現を身に付け、いずれは同人活動にも何らかのメリットがあるだろう」という意図が少なからずあったのである。しかし、最近の日記を読んでもわかるように、どうも短文の羅列で、しかも深い意味のない文章が多く、ほとんど役に立っていないようである(苦笑)
これでは悠歌さんとっても残念(まて)なので、日記は日記として継続するものとして、それ以外にちょっと意味ありげなコラムっぽいものを始めてみようかな、と思った次第である。定期的に書けるかどうかは微妙だが、思い付いたときに思い付くままのネタで書いていければと思っている。おそらく、アニメ・マンガ・ゲームの感想(批評とかいう大それたものは無理だろうが)とか、トーグのルール解釈について、とかになるんじゃないかと思うが、予定は未定ということで。ま、立ち位置としては日記に書くには大きすぎるネタを納める場所というあたりだろう(笑)

とにもかくにも、日記と同様に読んで下さる方がいれば嬉しい限りなのだが、上記のような理由もあるので、文章や表現についてのツッコミとか、「こういうのはどうよ?」というネタ提供は大歓迎である。連絡はE-mailなり一行掲示板なりを利用して下され。


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