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渋い?ミーハー?北紀行

−2日目−

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カモメよカモメ
 今回のお宿は結構良いお部屋をいただいたようで、大きな窓から眼下に広がる海が綺麗です。お宿にほど近い所から近隣で一番大きいとおぼしき島へ赤い橋が架かっているんですが、実はこの橋を渡るのには200円が必要というのは、昨日乗ったボートの船頭さんから既に仕入れている情報。そういえばこの船頭さん、東北の方言なのか島々の説明をするのに語尾が必ず「〜ですから」になるのが印象的。最初方言だとは気づかなくて、「ですから」何なん?と一瞬悩んだもんですが、ことごとく「〜ですから」と来るので流石に最後の方では慣れました。もしかして大きな観光船に乗ってたらそんな発見も無かったかもしれません。ラッキー。

 さて、200円取られるのは承知の上で、でもせっかく架かっている橋でもあるしその福浦島に渡ってみることにいたしましょうとて、昨日はあれほどあった山盛りのお漬け物がほとんど姿を消してしまった朝のバイキングをいただいて出発です。この橋、昔は木製だったそうですが、老朽化により最近はコンクリート作りに変わっているそう。それでも海の潮の影響で定期的に補修が必要ということで、たいして長くもない橋だけれど通行料を取っているのだとか。本来真っ赤な橋のはずが、今も補修の最中であちこちブルーシートが掛けられてちょっと寂しい姿となっていました。

 橋の真下は浅くて、何かごつごつした灰色のもので埋め尽くされています。しばし観察すると、それは多分カキの殻の山。なんだって橋の下にこれほど捨ててあるかのようにカキの殻が山積みになっているのかは判りませんが、正直あまり美しい光景とは言えず、なんだかちょっと考え込んでしまったものでした。そして橋の回りにカモメが飛び交います。

 このカモメさん、実は結構根性があるんですよ。昨日のボートでの島巡り、ボートに“カモメの餌 200円”とあったくらいで、カモメはそれを期待してかボートの後を追いかけてくるんです。これがまた速い速い。島巡りと言っても何百という中のそれなりに形の良い島をポイントに巡っていくわけで、次の島までかなりのスピードで走っていくことも度々なんですが、それでも易々と振り切れるカモメ達じゃあないんです。中には頭上を追い越していくヤツも居たりして、くちばしも先端が思いのほか鋭く曲がっていたりして、遠目で見るのと違ってずっと猛禽っぽい迫力なんです。ま、そんなカモメも今は穏やかに波に揺られて単なる水鳥と化していたり、いきなり橋の下から金属のハシゴがぬっと現れてびっくりしてみたりしつつ橋を渡ります。

 福浦島はうっそうとした雑木林という感じで、その中に散策路が作られています。そこを辿って行けば小さな入り江とか昨日ボートで巡った島々とかが一望できる場所とかを見ながら島を一周できるのですが、この散策路がちょっと変わってるんです。足下が舗装でもない、砂利でもない、固めた土でもない、妙にふかふかの土なんです。なんと言うか腐葉土を均一に敷き詰めて踏み固めました、という感じ? 行けども行けどもふかふかで足下が定まらない、もの凄く変な感覚でした。で、通行料200円の価値があるか?と言えば…、う〜ん、どうなんでしょう。入り江も長雨の影響かあんまり綺麗でもなく、先にボートに乗っちゃってると絶景もそれだけ…って感もあるし。松島は海から見るのが一番!、というのが実感だったかもしれません。

 まだバスの時間まではかなりあるのでお土産物屋をひやかします。この辺りもやっぱりずんだモノやお味噌、日本酒なんかが主流ですが、南部せんべいと南部鉄器もかなり並んでいます。南部モノは宮城じゃなくて岩手なんですけどね。でも南部鉄器はヤバものですよ。なんかねぇ、欲しくなっちゃうんです。鉄瓶とか文鎮とか果ては五徳とか、使わないからっ!みたいなもんについつい目がいっちゃって…。大体持って帰るのは重いし、後でどうすれば?ってなるのが必至なんだけど… うっかり買わないようにするのが大変でした

ウェルカム・ミルク
 それでもなんやかやと荷物も増え、仙台空港に向かうマイクロバスに乗り込みます。うつらうつらしているウチに空港へ。今回は食い倒れでもなく、ターミナルで適当なお昼ご飯を食べて北海道は千歳行きの飛行機に乗りましょう。天候は晴れ。今回二度目の飛行機でちょっとは慣れてきたかな? 離陸は相変わらずワクワクで着陸はやっぱり頭痛で、眼下に広がる海岸線、やっぱり北海道はでっかいど〜!

 札幌千歳空港からJR札幌駅までは電車で30分くらいかかります。その間ほとんどカーブが無い! やっぱり北海道は広いんだなぁ…と改めて。ホテルは駅近く。チェックイン手続きをしているとフロント近くの冷蔵庫に気づきます。その中には小さなパックがズラッと。そして「ウェルカム・ミルク」の文字が。「ウェルカム・ミルク」て何じゃらほい、珍しいサービスもあったもんだと言ってると荷物係のお姉さんが「ミルクでございます」とお答え。て、そりゃぁ見たら判りますって!(笑) とりあえずおひとつずつどうぞと手渡されて話を聞くと、今日び北海道も牛乳が余っている…とのこと。最近の健康志向で豆乳とかそっちの方に流れる人が多くて牛乳の消費は落ち込んでいるらしい。それで観光客の方々にも牛乳を配って是非北海道の牛乳を飲んでもらおうというわけなのでした。ウェルカム・ミルク、美味しかったけど、遥か昔もうン十年前に牧場近くで絞りたてを飲んだ味と比べたら、普通にただの牛乳でした。

 荷物を置いたらしばしの散策に出かけましょう。札幌の中心部を南へ。まずは目に付いた“雪印パーラー”に入ります。パフェとかが有名なのは知ってますがこれから夕飯も食べるしということで濃厚アイスをおひとつ。これがまた本当に超濃厚で。あの絞りたてミルクをそのままアイスにした様な懐かしい素敵な味わいでした。やっぱり北海道は乳製品ですぜ。そして定番テレビ塔へ向かうべく大通公園を目指します。

父さんと大臣
 大通り公園は普段からお祭りムードなんでしょうか。屋台が並んで簡易ビアガーデンがあってみんなと〜っても楽しそう。当初から夕飯の方針を決めていなければ、この人達に混じってテキトーなモンでビールでも飲んでたところでしたよ。だって、すごく美味しそうだったんだもん。そして噂の(?)さっぽろテレビ塔〜!。どこが噂かっつーと、このテレビ塔には某TVチャンピオンは“全国ゆるキャラ王選手権”でも大健闘していた有名な“ゆるキャラ”が居てるのです。その名も「テレビ父さん」! しか〜し、このテレビ父さん、実は非公認キャラなんです。そもそもテレビ塔には「タワッキー」というレッキとした公式キャラクターが居るんです。が、一般市民発案のテレビ父さんの方がすっかり有名になってしまい、今ではテレビ塔の公式サイトすらテレビ父さんに乗っ取られてしまう始末。哀れ「タワッキー」っはサイトの下の方で「つぎへ」「もどる」「TOPへ」のアイコンにのみその姿を残しているだけなのでした。あぁ、おいたわしや「タワッキー」。

 というわけでうっかり父さんキャラのグッズなんかも買ってしまう向きも居たりしつつ(グッズ屋さんは見事なほど父さんで埋め尽くされてますが片隅にタワッキーくんも居てますよ)、次は父さんのお友達「時計大臣」に会うべく時計塔へ向かいます。

 札幌の時計台といえば全国的に有名な観光スポットですが、いつぞや某サイトで「がっかり名所」とか紹介されていたくらいで、昨今のビルの乱立の中、ひっそりと大正時代からの姿を保って佇んでいます。最近では「時計大臣」なるキャラクターも作られて、テレビ塔では大臣グッズも並んでたんですが、本家時計台周辺にはそんなショップもなく、もう時間も遅くて入れなかった内部ではそんなグッズ屋もあったのかもと、綺麗な正時の鐘を七回数えながら思ってみたりするのでした。

回る〜回る〜よ♪
 さて、ぼちぼち夕食の時間です。この日のメニューは、かねてから予習のしてあった回転寿司。海鮮のご当地北海道で食べる回転寿司はまた格別なモンとのリサーチで、駅からほど近いお店に向かったのですが…、果たせるかな長〜い行列で一時間は待つとのこと。一瞬ひるんだもののせっかくここまで来て諦めるのはもったいないと頑張って並んでみることに。流石店員さんの読みは鋭く、ほぼ一時間ぴったりで座ることができました。

 そしてお寿司です。いきなりサンマだのアジだの新鮮でないとどうしようもないネタをいただいてみます。これがまた脂が乗っていて旨い! 他にも筋子だのホッキだの、イカなんかもいつもは食べられないような料理の仕方で回っていたり。サケだけでも炙ったのお刺身のハラミんとこのと数種類。汁物なんかもあったりしてもうご当地ならではのネタ尽くしに舌鼓を打つことしばし。マグロもいただきホヤなんかにも挑戦したり、そして一番感動的だったのが生のタラコ。これが甘くてプチプチしててちょっと潮がきいててたまらないのです。未だかつてこんなに美味しいタラコは食べたことがありません。これはもう大ヒットでございました。

 すっかりお寿司も堪能し、今夜はぼちぼちホテルに戻りましょう。札幌観光なんてほとんどしてないですが、そもそも北海道は明日の旭川がメイン。それが旭川でお宿がもう取れなかった故の札幌泊。美味しいお寿司が食べられただけで満足です。それではお休みなさい。


 

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