−1日目−
さて、今年も今年とてどこへ行こう?となったわけですが、実は以前から行きたいところがありまして。それは北海道は旭山動物園。別に取り立てて動物園大好き!みたいな事はないけれど、でもこないだも梅雨明けやらぬ豪雨の中、わざわざヘビさんと戯れに近隣の動物園まで足を伸ばしたくらいで、動物の変わった一面とか珍しいヤツと触れあえる、とか言うのには興味津々。そんなのが昨今、テレビでやったら紹介されるアレにしっかりハメられてしまわないわけがない。 そしてまた別の希望も出てきます。松島が見たい! 松島と言えば日本三景のひとつ。これを、三年前の旅行で天橋立、今年の春別件で安芸の宮島を見てきた若干一名が残ったひとつとして見たいと言い出したわけ。それでまた我が一行の悪い発想が始まる。松島と北海道、どっちも北の方で同じ方向やん。いっそどっちも行っちまおう! …て、距離感なんかなんのその、全行程を飛行機で移動という大胆企画(北海道直通便が取れなくてぇ〜お客様には無理をお願いして仙台経由にしていただいたんですよ差額リターン処理できませんか?てそんな話はどこから出てきたんですか!それ裏技ですか!?旅行代理店のお姉さん本当にありがとう!)が実現しちゃったのであります。 これで計画も万端。毎年のように間近になると具合が悪くなる現象も今年は無く、ただ気がかりは記録を更新しそうな梅雨明けの遅さ。夏休み突入の時期だって言うのに毎日毎日降り続く雨。思わず通販サイトで長靴を探したりしてそれをまた悩みに悩んで出発直前だというのに発注しちゃったりするしまつ。 そしてもうひとつの懸念が、ここへ来て急激に増えてきた旭山動物園の特集番組。デブキャラグルメ番組までが旭山動物園特集をするに至って、もうそれ以上人を増やさないでくれ〜!というのは身勝手な一観光客の我が儘だったりして。 てな状況下、毎日チェックする長期予報が東北の梅雨の中休みを予感させ、北海道は晴れ続きという、これまで必死で嵐をかいくぐりまくってた一行も晴れ男が勝ってきた?てな感じで、通販の長靴も出発前夜には無事届き、お気に番組の録画予約もてんこ盛り盛りで(その中にすら旭山動物園企画が2つも入っていたさ)今年こそは換気窓くらいはしっかり開けて出発する一行でありました。
てな話はどうでも良いとして、雲の上に顔を出す富士山を初めて拝んでみたり、眼下に広がる山並みや湖を、しまった地図帳でも持ってくれば良かったここは何県のどこら辺りだ?などと言いつつ眺めたりしているうちに、飛行機は無事仙台に降り立ちます。天気は晴れ。気温はそれなりに高そうだけど、空気がカラッとしていて爽やかです。 仙台空港から松島までは直通バスが出てますが、JRで仙台駅を経由していくルートもあります。そして実は仙台と言えば牛タンだったりします。確かに宮城にも牛は居てますが、なんで殊更に牛タンが有名なのかはあいにく知識にはありません。そもそも牛タンなんてそんなに沢山取れる部位ではなく、全部が全部東北牛のもんかすら甚だ疑問な気もしますが。でも仙台と言えば牛タンなのです。のでそれを是非食べたいというわけで、手軽に食べられる仙台駅に向かってみることにします。 仙台駅には牛タンロードてな牛タン焼きばっか食べさせる食堂街がありまして、駅から出なくてもなにがしか味わうことができるのが昨今の風潮でしょうか。適当にその中の一軒に入ります。ここらの牛タン焼きというと、基本的には割とぶ厚く切った牛タンを塩味か味噌味で焼いてあり、それにご飯とかが付いたのが定食。普段牛タンと言えば塩タンに限るってな人なんで、珍しく味噌味なんぞ頼んでみたり。で、改めて気づくのです。仙台と言えば味噌。定食の付け合わせに唐辛子味噌みたいな辛〜い味噌が付いてたくらいで味噌味の牛タンもなかなかのお味で満足。 そして、仙台と言えばまだあるのです。それは、「ずんだ」。ずんだってのは枝豆のことで、ずんだ餅なんかは全国的にも有名ですな。もしかすると牛タンなんかよりずんだの方がよっぽど有名なのか、ご当地菓子にもずんだもんが多いです。ジャガリコのずんだ味ってのがあってこれが一番良い感じだったんだけど、いかんせん箱が丸くて大きくて、お土産にできるほど買い込むと身動きできなくなりそうだったのが残念だったくらい。 そのずんだ、この辺りで一番のお薦めと言えば白玉みたいな小さなお餅に甘く味付けしたずんだ餡がからませてある「ずんだ餅」。いわゆる普通のお餅にさっぱりした枝豆の餡をかけるのとはちょっと違います。さっそくこれも一人前が小さなパックで売ってるのをいただいてみることに。が、これが甘い!確かに味の基本は枝豆なんだけど、いったい何を入れたかと思うほどの甘さ。若干一名は脳天がしびれるほどだったとのたまっておりました。牛タンの定食と甘い甘〜いずんだ餅で、もうお腹は一杯です。いいかげん松島に移動することにいたしましょう。
そもそも松島って所はもっと狭いところだと思ってました。海岸から見える範囲で綺麗な景色な場所。そして何がどう「松島」なのかというのも知らぬが仏。お船に乗って初めて知りましたよ、いやぁこんなに広い所だったのねぇ、というか、ボートで突っ走ること30分とかの沖合まで実は延々「松島」なのね。そしてなんとも異様でしかし素晴らしいのが、湾の中に点在する何百とも言う小さな島という島全てに松の木が生えている、ということ。本当に小さな、てっぺんにカモメが一羽やっと止まってるってくらいの狭〜い島の上にも、意地でも一本生えている松。これがまさに「松島」の「松島」たる由縁なのか。それは本当に不思議な光景なのでした。 ぐるっと巡って40分程の島巡りも終わり、早くもお土産屋など冷やかしつつお宿に戻ります。途中「ずんだアイス」なんてのを見つけて、やっぱりここでも食べてしまったりしながら。で、ここでまた不思議なことに気づきます。これだけ海の近くというか海の上でも、空気がちっとも潮っぽくない。普通もっとベタベタした感じになりません?単に湿度が低いだけなのか、はたまた松島の海は塩分濃度が薄いのか…ってんなことあるかい!?などと突っ込みを入れつつ、でもやっぱり不思議なのでした。 さて、流石に今日のスケジュールも終わりです。恐っろしく大量な「お宿の夕飯」をいただくことにいたしましょう、とて指定のお食事処に向かいます。そこに待ち受けていたお夕食は…前菜と小さなお刺身とボイル蟹とアサリの酒蒸しとこれまた小さなホタテの焼いたの、だけ。後はというと、メインディッシュもご飯もお汁もその他はバイキングで何でもお好きに、という形式なのです。天ぷらは食材を選んで渡すと揚げたてを持ってきてくれます。牛タンも好きなだけ。お漬け物も取り放題。これはヒットでしたよ。今までお宿のお食事と言えば食べきれない程の量と決まってたのが、これなら残さず食べられますもん。こんなシステムがもっと増えてくれたら嬉しいなぁ。 と言うわけで早くも食い倒れと化しているかのような旅行一日目が終わりました。明日は札幌。どんな一日になるのでしょう。 |