2004年04月03日

恒例、追悼つり大会

福岡・フライフィッシング

昨日、出勤間際に近所のおばさんがチャイムを鳴らしました。庭のドングリが落ち葉を多量にまき散らし、駐車場の掃除が大変だとお小言をいただきました。

子どもが、まだ小さな時に公園のドングリを拾い庭に埋めたものです、それが大きくなった大切な木です、切り倒すわけにはいきません。仕方ないので、今日は午前中庭師になっていました。午後から、姉の家に行くと姪の子の節句だと言っています。

甥っ子を誘って近所の渓へ行こうと思っていましたが、あきらめて帰宅しました。でも、大変なことを思い出したのです。今日は、逝ってしまった先輩の何回目かの命日です。恒例のつり大会をいつもの堰堤の下で行わなければなりません。いそいで準備し、いつもの堰堤へ向かいます。いつものコンビニで彼の好物を購入し、午後3時過ぎにいつもの堰堤に到着です。彼がこよなく愛したリールを、彼が私のまねをしてやま爺から購入したロッドにセットし、彼の好物をお供えします。

福岡・フライフィッシング

彼がこよなく愛したリールと、彼が巻いた限りなくつれないフライでつりをします。彼が巻いたフライは、彼がテンカラを好んでいたためかハックルをパラリと巻いただけでなのでいつも肝心なところで沈んでしまい、あまり渓魚が釣れたことがない代物ですがストックはまだ数十年分あります。少々不安ですが何とかなるでしょう。いつもの堰堤で、いつもの流れにフライを乗せます。最初は、フッキングしません、なかなかしません、なんだか渓魚がすごく神経質になっているようです。いつもの4Xのティペットがいけないのでしょうか。そんなことを何度か繰り返していると、深みから渓魚が姿を見せてくれました、最初はハヤかなと思っていましたが、どうも違います。そう、あのヤマメ独特の振動がロッドをとおして感じられます、慎重にネットへ誘い込みます。

福岡・フライフィッシング

思わず夢中になってキャスティングをしていると、後ろから声がします。いつもの年ならあまり釣り人がいないところですが、今年はなぜかしら、釣り人が多いようです。あまりに突然のことでびっくり仰天です、声をかけてくれた人もびっくりするくらい大きな声を出してしまいました。

声をかかるときは、あわせをするとき以上にタイミングに、おたがい注意しましょう。相手が心臓麻痺を起こす虞があります、その人の大声で貴方が心臓麻痺を起こす虞もあります。殺人者にはなりたくありません、当然そんなことで死にたくもありません。

福岡・フライフィッシング

いつもの年ならあまり釣り人がいないところですが、今年は下流部が河川改修工事を行っているためか、釣り人が多いようです。そのためか、渓魚がとても神経質になっているようです。渓も、たばこの吸い殻や空き箱、ミミズの箱が目立ちます。でも、岩陰には粘土状のマーカーもおちています。フライの人は餌釣りの人を非難しますが、フライの人もあまり変わりがないようです。えらそうなことをいくら言っても所詮人間がかかわると自然は破壊されていくようです。

福岡・フライフィッシング

この渓に通い出してもう50年近くになりますが、林道ができ、砂防堤ができました。そして今、人間はまた林道を造っています。昨年の豪雨で新しい林道の法面が崩落し渓へおびただしい土砂を押しだし渓を埋め尽くしてしまいました。

植林した針葉樹は、間伐を行いながら育てていくしかありません。育った針葉樹は伐採しお金に換えるのです。搬出は昔なら人と馬か牛がやっていましたが、今では、林道とトラックを使わなければなりません。林道がそばにない山の立木なんか値段が張って誰も買ってくれません、誰でも少しでも安価なものを求めます、それが経済なのです。

そうこうしていると、暗闇がやってきました。彼が愛した、そして最後の年にみれなかった山桜を愛でながら、帰宅することにしました。

信じれば、どんなフライでも渓魚は釣れます。