TP600(2645-41J) CPU 換装


流れ星が見えますか?ちょっと、飛ばしてみました。 (JavaScript 使用)

最近、この「IBM ThinkPad 600 (2645-41J)」が遅く感じられてきました。(周りの PC が早いせい?) 新しい PC の購入を考えましたが、

  1. TP600 を気に入っている。
  2. TP600 以外で魅力的な PC がない。
  3. お金がない。

などの理由で、あきらめました。
そこで、「何とか、早くできないか」と言うことで「CPU の換装」を行うことにしました。

CPU を秋葉原等で探しましたが、TP600 で使用している CPU は 「Intel Pentium II Processor Mobile Module (MMC-1)」と言う CPU が見つかりませんでした。見つかっても、266MHz で換装してもほとんど早くなりそうにありませんでした。

そこで、インターネット上で探したところ、「Yahoo!オークション」で何点か出品されていました。本当は 400MHz が欲しかったのですが、思ったより高くて手が出ないの、1ランク下の新品バルク 366MHz を手に入れました。(2万円程度でした。)

今まで使用していた CPU と、今回手に入れた CPU の比較は下の表の内容です。

 

今まで使用の CPU

換装した CPU

Product Tracking Code (PTC) PMD23305001AA PMF36602002AA
Processor Module Pentium II Processor Mobile Module (MMC-1) Pentium II Processor With On-die Cashe Mobile Module (MMC-1)
Speed Identity 233 366
Cashe Size 512KB 256KB
Notifiable Design Revision (Start at 001) 001 002
Notifiable Processor Revision (Start at AA) AA AA

Mobile Intel Pentium II Processor については、米 Intel 社の「Mobile Intel Pentium® II Processor Specification Update」(英文) を参考にして下さい。


CPU の換装方法 (自己責任でお願いします。)

  1. IBM のサイトから 「Think Pad 600 保守マニュアル」 をダウンロードして、「FRU の取り外しと取り付け」の中から「キーボード・アッセンブリー」、「CPU カードおよび冷却ファン」の項目を紙に打ち出しておきます。
  2. バッテリー・パック、ハード・ディスク・ドライブ、ウルトラ・スリム・ベイに入っている機器、その他(マウス、LAN カードなど)をはずします。
  3. TP600 を裏返します。
  4. 5カ所にある化粧シールをはがします。(針で突っつくと簡単にはがれます。後で使用できるようにきれいにはがしましょう。)

     
  5. 化粧シールの下にあるネジをはずし、バッテリー・パック、ハード・ディスク・ドライブ、ウルトラ・スリム・ベイのネジをはずします。(計10本)

     
  6. キーボード上の IBM のロゴの右となりにある化粧シールをはがし、ネジをはずす。(計1本)

     
  7. キーボードの手前を持ち上げる。その時、キーボードの右にラッチが付いていて、引っかかっているのでキーボードを左にずらしながら上げると持ち上がりやすい。また、液晶パネル側に本体とキーボード、スピーカを結ぶフラットケーブルが付いているので、切断しないように注意する。

     
  8. 本体とキーボード、スピーカを結ぶフラットケーブルのコネクターをはずし、キーボードを取り外す。

     
  9. キーボードをはずしたところです。

     
  10. CPU カードを押さえているガイドのネジをはずし、ガイドをはずす。(計1本)

     
  11. CPU ファンの電源ケーブルをはずす。

     
  12. CPU カードを固定しているネジをはずす。(計4本)上に引き上げると CPU カードが本体からはずれる。

     
  13. CPU カードと CPU ファンを固定しているネジをはずす。(計2本)これで、 CPU カードが現れる。
  14. 後は、逆の手順で組み上げて行く。
  15. 組み上がったら、「F1」キーを押しながら電源を投入し、BIOS メニューを起動し、右下に表示されている Clock を確認する。
  16. BIOS メニューから「INITIALIZE」を選択する。
  17. INITIALIZE が終了したら「RESTART」を選択して、再起動させる。

<注意点>

  1. 静電気による破損を防ぐため、導電シート、静電気防止リストバンド等を使用する。(無用な事故を起こさない様に)
  2. キーボードを持ち上げるときに、無理に持ち上げると破損する可能性があります。
  3. 本体とキーボード、スピーカを結ぶフラットケーブルを切断しないようにする。
  4. CPU カードを本体に取り付けるときに、 CPU 上に刻印してある「○」の2カ所を押して取り付ける。

<手間取った箇所>

  1. 7番のキーボードをはずすときに、右横のラッチがはずれにくく、キーボードが上に上がりにくい。力まかせにやるとキーボードが割れそうになる。

作業時間は全体で 30 分程度でした。


CPU (左が換装前の 233MHz 、右が換装後の 366MHz)


CPUID (フリーソフト WCPUID (Version 3.0f) を使用しました。)

換装前

換装後

Clock が 233MHz から 366MHz へ、また、L2 Cashe の容量が 512KByte から 256KByte に変更されました。
(私の記憶が正しければ、233MHz の L2 Cashe は Half Speed だった気がしますが。。)

ベンチ・マーク(フリーソフトの HDBENCH (Ver 3.30) を使用しました。)

換装前

換装後

CPU の速度が上がっているのが分かります。Clock UP に伴い、メモリへのアクセスが向上し、グラフィック関係も若干、向上しています。


<感想>

体感上、 Windows2000 上で Excel 、 Access 等を使用すると若干、早くなったように感じられる。が、メモリに乗り切れないと思われる大きな表などの時は、ほとんど、速度の変化が感じられない。たぶん、 HDD へのアクセスがボトルネックになっているかと思う。
メモリ容量を増やしてみようか(IBM の上限を越えてしまうけど。)、HDD を換装してみようか悩みところです。メモリ容量を増やすと、今、使用しているメモリの使い方に悩むので、HDD を換装してみようかと思います。(なんか、HDD を 6.4GB から 20GB にしたときの方が早く感じられる。。。。)



注意 : これは、私個人の覚え書きであり、何も保証するもではありません。自己責任でお読み下さい。  
Create:2002/05/14   Last modified:2009/10/03
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