かんげきろく

「春櫻賦」「Let’s Jazz」

(帝国劇場)

百町森さまの作品
題「無心」

5・7 K子さま 5・16 フラミンゴさま
5・5 kumiさま 5・2 kumiさま(阪急)
5・1 すいほさま 5・4 ニコルの姉さま
15 CHIKAさま 29 百町森さま
すいほさま 百町森さま
改行は、多少の変更をさせて戴く場合があります。
(余白が多い方が読みやすいので)


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玄関に

フラミンゴさま
春桜賦にかんしては轟さんには申し訳ないのですが どの場面もあの明石照子さん(テーりー)とだぶってしまい懐かしさでいっぱいでした。
 太鼓のシーンなどはまさにテーりーそのもので踊りかたまでそっくり。。
ラストの桜のボレロはなぜか春日野八千代さんを思い出してしまいましたが轟さんのあでやかな姿はいつまでも眼に焼き付いています。 1回しか見ていないので猛烈はファンともいえないようですが「風とともに。。」は2回いきますのでしっかりはまってきます。


K子さま

とうとう終わってしまった。 無我夢中で観てきたような・・・、公演中も私の中で様々な感情の変化があって、その時々で見方が変わった公演でもあった。
轟さんがトップになって初めての東京公演、この日が来ることをずっと待っていたような気がする。何年も前から・・・。そんな意味からも、とっても思い入れのある公演だった。
「春櫻賦」では、組子全員を包み込むほどの大きな包容力を感じ、相手役の月影さんを優しく見つめるあの瞳に、轟さんの秘められた魅力を感じた。
ストーリーを考えると理解し辛い部分や疑問などもあり、決して満足のいく作品ではなかったかもしれない。 お芝居のできる生徒さんが多い雪組なだけに、できるだけ多くの生徒さんに見せ場を作ろうという意図があってか、結構多くの生徒さんが見せる役をもらっていたような気はするが、観客の方は、場面があちこちにとんでしまうので筋を追い辛かったかもしれないな〜と正直なところ思った。
でも、出演者の熱演によって、観るたびにお芝居に深みが出てストーリーなんのって考える前に、泣かされたし、心が動かされた。 そして、場面場面に散りばめられた日舞の素晴らしさには、言葉では表現しきれない程の感動と興奮を覚えた。
そして何よりも、その中心にいる轟さんの皆を支える見えない力をいっつも感じていた。
トップとしての貫録・包容力その他もろもろのご苦労・・・。また組の皆さんの轟さんを思う優しい空気に包まれて、とっても雰囲気の良い組に思えるのは、私だけではないはず。
特に好きな場面は、鬼太鼓の場面と津軽じょんがらと櫻のボレロだ。鬼太鼓では、轟さんの力強い太鼓とあの鋭く眩しい瞳に釘付けになり、群舞の舞いには目を奪われた。津軽じょんがらでは、三味線の音色にのせリズミカル且つしなやかに指先にまでやわらかさが浸透している。とっても優しい気持ちになれる場面だ。
そして極めつけは櫻のボレロ、組全体の結束力と中央の轟さんを盛り立てるかのような迫力を持って、客席の方に迫ってくる程の勢いにやっぱり圧倒されっぱなし。中央の轟さんの余裕と自信に満ちた笑みを見ながら、お芝居中の龍山の母ではないけれど「生きてて良かったぁ」って幸せ感を体中で味わっていた。 これぞ日本物の雪組ここにありって感じるひとときでもあった
。あれだけの素晴らしい舞台を披露してくれた皆さんに、心からお礼を言わせて頂きたい気持ちでいっぱいだ。
LET'S JAZZ」では、ジャズのリズムにのせて、新生雪組を祝福するかのようにのりのいい場面が展開する。
ちょっと重いムードのお芝居から心機一転して、楽しい雰囲気を醸し出す。 群舞の見事さ、伸びやかで聞かせる歌の数々、時にはうっとりと時にはしんみりと見入っていた。
プロローグの月影さん・香寿さん・汐風さん・安蘭さんの掛け声が、味わい深くこのショーの口火を切っていた。ここでのアドリブも結構楽しめた。皆が楽しそうに踊って歌う場面が、なんと言っても組全体の暖かさと優しさが感じられて大好きだ。それぞれの個性を大切にした場面では、思いっきり実力を発揮している香寿さん、汐風さん、安蘭さんがいて、より一層ショーを盛り上げていた。
月影さんは、轟さんとのコンビがまた良く似合い息がぴったりで、2人で顔を見合わせ微笑み合うところなんぞ、人っ子一人入り込む隙さえ与えてはくれないのだ。
観ていてなんとも微笑ましくもあり、胸がいっぱいになってしまう程、嬉しい場面でもある。
そして、特にアフリカとシカゴの場面とラストのデュエットダンスはお気に入りだった。
アフリカでは、轟さんのシャープで吸い込まれそうな瞳から目が離せず、群舞のハードなダンスに、気がつくと体がじっとしてはいない状態。(笑)
シカゴのルイは、このショーの中でも特別な感情を持って観てしまう。轟さんの歌があんなにも上手くルイの気持ちを表現し、観客を引き込んでいく。
日を追う毎に切なさが増して、千秋楽のルイはもう心の中の叫びのようにも聞こえた。なんという巧みな表現力なのだろうか。
ラストのデュエットは、黒エンビと白のドレスでしっとりと優しく、雰囲気は最高だ。あの場面をみると轟さん・月影さんコンビのお披露目だって事を改めて思い知らされる。
素敵な新コンビと、新しい雪組にこれからも大いなるエールを送り続けたい。
そして、こんなに感動を与えてくれた雪組の皆さんに「ありがとう!」


kumiさま

本当に「春櫻賦」「LET’S JAZZ」ともすばらしい舞台でした。
お芝居のストーリーについては、賛否両論。一人一人がきっと違う感想を持っているのでしょうね。
特に宝塚をよく見るファンからは厳しく、はじめてのファンからは好印象を持たれているような気がしました。観客は満足ということを知らないものですものね。常にさらに高いものをと望むもの。まして轟さんを応援し雪組を応援している私たちの願いはどんどん膨らんでいきますものね。演出家の方は大変...。(でも、がんばって欲しい!)
わたしは今回の舞台、ひたすら感動しました。与えられた作品を、いかに自分のものにするか、役を膨らませていくか、そして観客に感動を与えられるか。きっと大変だったことと思います。
敵討ちの要素が強かった大劇場ではラストのまとまりが意外なほどあっけなく物足りなさを感じたけれど、帝劇では敵討ちよりも自分をおさえ今という現実を受入れて未来に向かって進んでいく過程を強く描いていたような気がします。
そんな龍山だから、大和の人々の優しさを素直に感じ、受入れ、戦いを捨て、最後には数馬にさえ戦うことの無意味さを説くほどに変わったのではないでしょうか?
「心を押さえて演じるのでアナジよりもエネルギーがいる」と話されていた轟さんの気持ちがとてもよくわかりました。
越後獅子の子どもたちがたたかれるシーンはいつも心が痛みましたが、最後の子どもたちの笑顔に救われるのです。きっとこの子どもたちも今を受け入れて生きているんだと感じさせられ、あの灰神楽一座の親方も、だれよりも本当は津軽に帰りたかった...「俺、親方のために一生懸命稼ぐよ!」の子どもたちの一言で「津軽へ帰ろう」とやっと勇気がもてた、そんな気がしました。
龍山と小紫、何処に行くの?って大劇場では気になりましたが...帝劇では何故か気にならない...2人なら行く先がどこであれその場所が問題なんじゃない、きっと何かをみつけて、やってくれる!そんな気がしたから。
龍山のくやしさ、憤りを現わす「鬼太鼓」の舞での龍山の力強さ、小紫との心の交流を描いている「津軽じょんがら」の舞での小紫に向ける優しい眼差し、そして最後の桜のボレロではひとひらの桜の花びらの轟さんがぐんちゃん、たーたん、幸ちゃん、とうこちゃん等と出会い満開の桜となり、大地にしっかりと根をおろした桜の大木がまるで新生雪組のようにたくましく、その真ん中には轟さんがいる。最高のフィナーレでした。
そして「LET’S JAZZ」。なにもいうことはありません。あんなに客席を楽しませ、涙させたショーに出会ったことがなかった。どの場面もどの場面も深くて、忘れられそうにありません
。あの生の開演アナウンス、とっても楽しみな企画ですね。そしてオープニングの華やかさ、幸ちゃん・とうこちゃんのミンストレルショーの呼び込みにつられて楽しいショーの世界に。
そして一転してはげしいJAZZの故郷、アフリカのリズム。
轟さん、ぐんちゃんのおじいちゃん・おばあちゃんに笑い即早変わりでの二人のダンス。大汗をかいてお互いにその汗を拭う様子にちょっとヤキモチ...
元気一杯の中詰め、タータンやぐんちゃんとの目配せが楽しそう!いいよ!雪組!
ルイの切なさ、悲しさに涙し、大勢の男役さんを引き連れて踊る轟さんにくぎづけ!そしてお気に入りになったデュエットダンス...いいなぁ2人。ほんとによかったね。いい人と巡り合えて!そうしているうちにもう?フィナーレ?また見たい!!そう思ってしまうショーでした。
でも出演者は大変よね!お疲れ様でした。


kumiさま
・阪急HP 5/2
雪組帝劇公演が昨日の千秋楽で幕を降ろした。昨日の千秋楽、もうこれで最後と、一場面、一場面心に刻み込むようにみた。龍山・数馬の緊迫感あふれる立合い、心にずっしりと響く鬼太鼓の音、津軽じょんがらの龍山・小紫の舞い、そして総踊りの桜のボレロ。どんなに言葉を探しても、表現できないほど素晴らしかった。
轟悠の東京でのトップ披露公演となるこの作品、ストーリー的には賛否両論あるが1時間45分でお芝居も踊りも内容濃くとは、これは無理な気がする。
大劇場公演を見た私にとっては、ずいぶん手直しされてすっきりした好印象だが大劇場よりよくなったから良かったとは容易に納得できるものではないのも事実ではある...が、見終わってこのストーリーの部分を、完全に補ってしまうのが桜のボレロの見事さである。
一糸みだれぬ群舞の華やかさ、轟、香寿、汐風がその核にいることでより一層引き締まったものになっている。2枚扇になった瞬間の観客のため息。もう見ることができないという寂しさを感じる反面、とても素晴らしいものを見たという充実感で一杯な自分を今感じることができている。
そして「LET‘S JAZZ」。文句なしに楽しく、切なく、新生雪組のパワー全開のショーだった。
この公演が本当に新生雪組で最初の作品かと思えるほど、組のまとまりが感じられた。
「真夜中のゴースト」では組替えの影響をまともに受け、轟悠のトップ披露にもかかわらず相手役不在で、相手役がいらない男役とさえいわれる始末。昨年末の大劇場公演から、隣に月影瞳を迎えまだ初々しくちょっとぎこちない雰囲気もあった二人だったが、この帝劇公演では二人が一緒にいるのがとても自然に感じられた。
特に最後のデュエットダンスの二人の表情がいい。月影のあふれる笑顔、それを優しく包み込むような轟の表情。クールで表情を変えないといわれている轟の微笑み。とても良いコンビだなぁと感じさせてくれる。
その二人を香寿、汐風が支え、さらに力強い下級生たちがたくさんいる。そんなこれから一層楽しみな新生雪組をずっと応援していきたいと思う。ハードな東京公演のスケジュール、慣れない帝劇の舞台という厳しい条件の中で、素晴らしい公演を見せてくれた新生雪組の生徒の皆さんに感謝!
「THANK YOU!!」




ニコルの姉さま
( 4月13日昼、28日昼 )
 轟悠の東京でのトップお披露目公演である。去年の秋に大劇場で「ゴースト」を見てから、もう半年もたっているので、お披露目公演という感じは全くしない。
強いて言えば、月影瞳とのコンビお披露目、2番手・香寿たつき、3番手・汐風幸を迎えての新生月組お披露目公演といった感じだ。もう既に、轟は、堂々としていて、雪組代表として、実力からも、美しさからも安心できるトップ、って感じがした。
 この「春櫻譜」、日本物のショー作品として見れば素晴らしい。けれど、物語の展開が???。「アナジ」や「EL DORADO」ほどには、人は死なないが、やはり谷先生流で、筋に破綻がありすぎる。もうちょっと納得いく話が作れないものかと思う。
 お気に入りのショー場面は、津軽じょんがら。イシちゃんはさすが日本舞踊の名手、すごーく感激。身のこなしが軽くて、指の先が生きているようで、まるで魔法のように動く。昔の「深川」を思い出すような振り付けで、スピーディーで生き生きしていて目は二人に釘付けになる。とんみちゃんも、よくついていっている。鬼太鼓の場面も迫力があっていい。そして、最後の「さくらさくら」がプログラムには「春櫻譜」と書かれていて、昔の宝塚でやっていた「春の踊り」豪華版のようだ。大パノラマの櫻、櫻、一面さくらで、扇もパッと開いて花盛りの内に幕!。これが見られたからお話の不自然さはすべて許してもいいか、という気にもなった。ただ一つ、気に入らなかったのは、クライマックスになった時の音楽。「さくらさくら」が長調になってしまって、気持ちが悪くて仕方がなかった。さくらさくら弥生の空は・・・の歌詞で、別の曲で演奏されるのは気にならないが、短調を長調にするのは・・・・。生演奏ではないので、よけいシラケた。
 お話は、数馬が自分の育ての親である樺山を切るあたりからオカシクなる。自分が龍山を切りたいから、その邪魔をする者は切る、なんて言うが、いくら嫌な奴でも恩人なのに・・・・。最後、全く唐突に津軽に現れるのも不自然。まあ、それがお芝居というものか、とも思うが、はるばる北の果てまで切るつもりで来ておいて、あっさりと刀を花道に捨てて帰っていくのも、変だ。でも、タータンは、かっこよかったー。あれは、きりりと決めて、花道を颯爽と歩かせ2番手の見所を作るためだけに、出てこさせたのかもしれないな。龍山と小紫の二人の最後のシーン、ハッピーエンドで良かったけれど、それでどうなるの?実は私は結末がよく分からない。争いの道を選ばず、「命ぬ宝」を旗印に生きていくのだろうけれど、最後、「海を渡ろう」と言うが、津軽の海の次は、北海道だ。まさか、次は北海道の櫻を見に行くのだろうか。それとも、沖縄へ戻って、小紫と一緒に暮らすのだろうか。小紫がいなくなった御喜楽座と、旅芸人一座が一緒になって、うまくやっていけるのかしら・・・・。琉球王は、あの後、無事琉球へ帰ったのだろうか。この話を鹿児島出身の父に見せたら、怒るかもしれない 。薩摩はそんな悪者じゃないぞ、と言うに違いない。
 轟さんについて。日本物が良く似合っていて綺麗だった。でも、そんなに彼女の魅力が出せている役とは思えない。最近のイシちゃん、良い人の役ばかりだからつまらない。私が好きなこの人の個性は、冷酷、翳、熱血みたいなもので、ジャンルではアウトローとか、ジゴロとか、スパイ系とか、人殺しとか、ちょっと狂気の含まれたルキーニに代表されるようなもの。それと、やっぱり熱烈な恋をしてもらわないと見る方はつまらない。今回も、ラブシーンはないに等しい。ダルレークばりの激しいキス、すみれコード違反のやばいシーンのひとつもやってくれなきゃ。たけしも、ダンスニーも、恋はしていたけれど、ちょっと轟タイプの恋じゃない。ゴーストなんて全く孤高の人。激しく燃えて、激しく引き裂かれて、っていうようなのが見たい。私って、清純派なんです・・・・って、言っていたけれど、こと轟さんに関しては、純情可憐型は好まない。悪系の男!をやってほしい。裏街道を歩いてはきたが、心の奥に純な部分があるような・・・・。まあ、今はバトラーを楽しみにしておこう。
相手役の月影瞳、とっても轟に合う。背のバランスも良いし、雰囲気は違うのに、うまく添っていて、愛らしさが出ている。相性が良いコンビって感じで、期待できそう。
 香寿たつき、この役は厳しい役だけれど、白い着物に、袴の凛々しい姿が似合っていた。ほとんど笑わなかったんじゃないだろうか。私はタータンの暖かい感じが好きなんだけれど、こんな人切り人生みたいな人も悪くはなかった。太刀踊りで、楓沙樹と踊る場面、日本男児ここにあり!みたいで、爽やかで良かった。
今回、一番のお気に入りは、汐風幸。月組からの移動で、つい応援してしまうのだが、御喜楽坊さん、のりのりに上手かった。自由自在に舞台で動ける芝居巧者は、さすが蛙の子は蛙。「恋の大和路」うまくやってくれるだろう。汐美真帆は、何か過去がありげな美濃さんだけれど、沈黙の男も魅力的だった。貴城けいは、今回も轟さんに抱かれて死ぬ役で、ファンは羨ましがっていた。専科では汝鳥伶が存在感あってドシーンと構えていてさすがだった。
 「Let’Jazz」は、衣装とかも似ていて、あまり場面に変化がない感じがする。狂言回し的な二人は、箙かおると未沙のえるだが、あれは若手の方が楽しい。上手いし、悪くはないけれど、最初に客席から登場する時など、楽しいショーの始まり、というのであれば、(正直言わせてもらえば)汐風と安蘭とか、汐美と貴城とかだと嬉しいんだけれど。やはり、お客さんが喜んでくれる方が良いのであって、お芝居では、なくてはならない二人のお姉様だけれど、ちょっと今回は場繋ぎに目立ち過ぎていたような気がする。
 雪組の群舞は、よく揃って皆々頑張り通している。2度目は、友の会席で、上手花道から2番目の席だったので、下級生のダンスを見ていたら、踊れる人がけっこういる。笑顔で目線もどんどん飛ばしてくれて、雪組の下級生も少しづつ分かってきた。トップの轟も、大汗かいて全力投球って感じで踊って、すごいな、と思う。あれだけエネルギー使って、わぁーと発散したら、気持ちいいだろう特にアフリカの衣装がよく似合うし、歌声が、ビンビン響いていた。トランペット吹きのルイは、哀愁があってストーリー性があって良かっった。「好きだからジャズーー、泣きたいからジャズーー」という曲が切なかった。 
タータンの笑顔につられてニコニコしてしまった。明るくてショーには欠かせない人。スターダストなど、感情は出ていたけれど、ちょっといつものタータン調とは違う気がした。フィナーレ近くの黒地に色々な色が混じったコート風の衣装は、ノンちゃん(久世星佳)がお披露目「マンハッタン不夜城」で着ていて、大階段から風花ちゃんと踊りながら降りてきた時の服だ。同じ草野先生の作品だから別にいいんだけれど、ちょっと淋しかった。ノンちゃんはあんな風に踊ってた・・・・と一瞬、2年前に気持ちが飛んでしまったから。群舞のカラフルな衣装も、あの時のものだったし・・・・。
娘役で月影に続くのは、お芝居の上手い貴咲美里、歌が上手くて美形の紺野まひる、キュートな現代っ子愛田芽久、そして、月組から組替えの壇れいちゃんあたりだろうか。きれいどころが揃っていて楽しみ。 
雪組は、新人公演も貴城けい、紺野まひる中心にハイレベルだった。組としても、轟、月影、香寿とバランスも良くて実力はあるし、熱演している。どこも悪くないのだけれど、ちょっと地味で、何かが不足しているような感じがする。花というか、光というか、愛というか、人間味というか(厳しい言葉・・・・)。そんな所が解決して、良い作品に恵まれたら、きっと客席がいっぱいになるだろう。退団者も誰もいなかったし、このままがっちりまとまって、良い舞台を見せてほしい

すいほさま

この公演でとても印象に残ったのは,轟さんの笑顔でした。
もちろん今までも素敵な笑顔を見せてくださってましたが,ショーではぐんちゃんとのデュエットは中詰めも最後のところも「こんなににこにこされていたかしら」と思いました。
桜のボレロでは今までは最後ににっこりという感じでしたがぐんちゃんに見せる笑顔がますますやさしい感じでよかったと思いました。
ぐんちゃんが雪組に来ると聞いたときから,轟さんと絶対似合う, きっといいコンビになるって思っていたので,お二人の息がますますあってきたのを感じられるのってとっても嬉しい。
もっともっとこのお二人ならではといういい場面を見たいと本当に思います。こんなに楽しい一ヵ月を過ごせたことを心から感謝したいと思ってます。雪組の皆さんにありがとうと,そして劇場でお会いできたWITH YUの皆様にもありがとうございました。

百町森さま
5日の初観劇の時はほとんど龍山お一人に目が行ってしまい、帰ってから(あら、あの後が気になるわ)なんて思ったのですが、今回はほんの少しだけ余裕を持てました。
3週間ぶりの舞台は随分引き締まった印象をうけました。
立ってる時やセリフのない時の一人一人の仕草、表情が自然でかつ深くなっていたように感じました。轟さんの舞台からはいつも潔さを感じます。彼女の生き方が伝わってくるのでしょうか?
香寿さんの歌、踊り、そしてお芝居。貫禄十分で(雪組によくお帰りくださいました。)なんて思わず感じてしまいました。のびのびと明るくはじけるような笑顔の小紫を見せてくれた月影さん。汐風さんの喜楽坊はまるで役と遊んでいるかのように楽しそう。安蘭さんは一本お芝居に筋が通ったようでこれからが楽しみです。今回個人的には汐美さんに惹かれました。きっとご自身のお人柄もお優しいのでしょう。あまり表情の変わらない美濃を静かにでも優しさが伝わってくる演技で魅せてくれました。
終わり方は以前より気にならなくなりました。娘が龍山と小紫の行く末をあれこれ一人で想像しているのをみるとこれも別の楽しさでいいかも...と今は思っています。
ショ−はやはりヒップとホップにのせられて楽しかったです。
轟さん、香寿さん、楽しそうな中にも、どうだっ!というような自信に溢れた表情で素敵でした。
最後の男役さんだけの群舞が好きです。男役さんの中の轟さんいっそう光って見えました。月影さんとも悔しくなるくらい息があっていてよかったです。みなさんのキラキラした表情に今の雪組さんの楽しさを見るようでした。安蘭さん、汐美さん、貴城さん...。楽しみな方がたくさんいらっしゃって今後舞台を見るのが忙しくなりそうです。

CHIKAさま

4月12日、午前・午後の部、2公演です。
私が観劇した席は午前はP列55、わかります?右側の一番端。午後はK列7、左端から3番目。違うプレイガイドでとってこの極端さ、席の場所を知った時は口がアングリでしたが、オペラグラスを使わないでも大丈夫と思い、それが救いでした・・・。(私の視力は実は2.0)
もう半分舞台の美しさにボーッとなっていましたので2公演分まとめての感想です。お見苦しいとは思いますがお許し下さい。
春櫻賦」皆様がおっしゃっていたようにお話の流れが大劇場より自然になっていました。よかったー。幕開き最初から轟さん登場で歌。琉球の色鮮やかな舞台の中央の轟さん美しいです。
やがて、歌いながら、にこやかに視線を投げかけ客席に降りてこられる場面、私の位置からもしっかりお顔がわかり心臓がドキドキしてきました。
お芝居は登場、引っ込みの場面がしっかり見れました。龍山の登場、迫力あります。
謝名鄭迥処刑の場面、花道で処刑前の父の言葉を聞く龍山のせつなさが伝わってきました。秋月数馬、この難しい役を香寿さんさっとこなしていて、立っているだけでもカッコ良く、すごい存在感がありました。
グンちゃんこと月影さん、もうつっぱしるけなげな小紫、かわいくて、かわいくて、特に最後の龍山が「一緒に・・」と言った時、「無理しなくて・・」と言いながら、ビトっと龍山の袖をしっかりつかむしぐさが。これからもふたり一緒に素敵な舞台をお願いしますと言いたくなりました。
喜楽坊遊三、間の取り方がお上手なのでしょうか、本当登場すると場がなごみ、しぐさも上手いですね汐風さん。
今回、他の方のお話にもありましたが、専科・雪組の皆さん舞台に立つすべての方がしっかりお芝居していたと私も思いました。
中央で主な方々が台詞を交わしている時、ふっと舞台の端の方を見てもその場面にあった表情、しぐさをなさっているんです。
貴咲さんは琉球の歌手の歌声と姿が美しい。汐美さんは渋い美しい男役さんです。貴城さんはけなげな阿満丸、兄上を慕う気持ちが伝わって良かったです。
さて、踊り。前回より近くで見れた分、鬼太鼓、津軽じょんがらの迫力を堪能しました。そして桜のボレロ、もうこれはどなたがどうではなく、雪組の皆さん全員見事でした。何度も見たい、帰りたくない、そう思って食い入るように見てました。
あと、桜の踊りの時、轟さんと香寿さんのふたりで舞う場面があるのですが、このおふたり、ビタッ、ピタッときまってすごいです。今度お二人の日舞の場面もっと見たいと思いました。
「LET゜S JAZZ」
あいかわらず、スピーディーで楽しい。ヒップ、ホップの盛り上げもいいですね。組長さん私も大好きです。プロローグの台の上から4人が「ジャズ、ジャズ、ジャズ」と言うところは安蘭さんがはちきれんばかりの元気の良さ。グンちゃんのお衣装ピンクのドレスが加わって、雰囲気が変わって素敵です。
アフリカでは楓さん、五峰さんのキレのいい動きと豊かな表情に思わず目がいきました。
そしてルイ。大好きなルイ。午後の部、間近に登場したルイにもう目を見開き息を呑んで・・・の状態でした。この場面本当にボーッとだったのですが、天国の最初眼鏡をかけた風早さん。そうあの人、風早さんだと思ったのですがその時はちょっと自信がなく、cafeでのお話にやっぱりって(笑)。登場して持ったトランペットをクルクルって回すんです。あーって何となく心に残るシーンでした。
ショーではやんちゃな男の子ととっても紳士の轟さんが見れて楽しかったです。
雪組全員の皆さんの笑顔とはじけるような姿に、いっぱいの元気をもらいました。皆様ありがとうございました。

百町森さま
 公演が始まる前は、こちらが緊張してしまい龍山様か゛登場しただけでうるうるしてしまいました。困ったものです。
お芝居もショ-も雪組のパワ-を感じて気持ちの良い時間があっと言う間に過ぎてしまった感じです。 轟さんはもちろん素敵でしたが、他の方たちのしっかりしたお芝居、歌などすべてが上手く重なっているな...と思いました。今度はもっと冷静に見れるといいのですけど。
 何しろ今日は本当に久しぶりだったのでお顔ばかり見てた様な気がします。


すいほさま
「春櫻賦」の始まりは、うんと照明が落ちて静かに幕が開いていきました。
列の端に座っていた私の、ちょうど舞台中央との目線の間に、真っ暗で座席の確認できない男性が立っていました。このままではちょっと幕開き見にくいな、でも轟さんはチョンパの時はいらっしゃらないし・・・、なんてのんびりしていたら、照明がついたらなんと中央に立っているのは轟さんではないですか!おじさんの肩越しにお顔が見えて、「早くどいて〜、お願い!」と心の中で叫んでしまったという、興奮状態のまま舞台がどんどん進んでしまいました。
おまけに、サイの踊りの後の歌の場面では、客席に降りて歩いてくださるなんて。私の周りでも「うそー!」という声があがっていました。
台詞に各場面で手直しがあって、話の筋道がわかりやすくなっていたのがなんといっても良かったと思いました。
家族の命と引き換えに琉球に残らなければならない龍山が、なぜ大和に渡ったのか、なぜ一座とはるばる佐渡まで旅をしていったのか、そしてなぜ再三にわたって琉球国王と接触を試みたのか、などが無理なく展開していったように思います。また小紫とだんだんと心が通い合っていく様も描かれていて、その点でもラストシーンに無理なくつながったと思います。
大劇場の時とちょっと変更になった最後の龍山と小紫の場面ですが、大劇場公演を終えて、より息のあってきた轟さんと月影さんの距離を表しているかのように龍山が小紫をそっと引き寄せてあげる、そのしぐさがとっても優しくて東京版もなかなかいいな、なんて思って観ていました。
ショーの方では、ヒップとホップが客席から登場など、盛り上げてくれました。
銀橋がないので、フィナーレなどはちょっと寂しいかなと思いましたが、どの場面も引き込まれて、あっという間にフィナーレでした。
轟さんはあのど金髪ではなくて、ちょっとメッシュのような感じの髪でした。それも素敵です。
劇場が違っても、とても引き締まった、出演者の集中力を感じさせる、魅力あふれる舞台です。最高でした。