8月27日(木)
06:00起床。ユースの起床時間なんです。まずはTVを点けて天気概況など。
皆さんご存じのように昨夜からの大雨で那須や西郷村などでは大被害が。
そして台風4号ものらりくらりと接近しており、非常にやばい状態です。
しかも10日前くらいにここの地方はやはり大雨に見舞われていまして、
電車や国道はあちこちで止まっていたばかり・・・。最悪の場合、赤城山
へのコースは北陸経由関越かとも心配されていたのですが、どうにか予定の
コースはさほどひどくないようなので、食事をすることにした。
本来の出発は07:00の予定だったのだが、大雨に躊躇して時間を浪費。
又、寝坊した女の子の他のライダーの妨げとなっていたバイクを動かしたり、
旅程の心配を(彼女は北海道の帰りで被災地域を南下して水戸に行くと
言っていた物で)してあげたりで、結局かなり遅れてしまった。
08:35出発。幸いにして雨は小康状態。国道121号を南下して33号で西に
向かうはずが、道を間違えてどうやら国道49号に乗る。
日石があったので、今日はどこでどうなるか分からないので早めに給油。
09:00頃給油。14リットル(燃費 21.20 km)。
しかしここの親父は後3リットルも入ったところで終わりにしようとして
私は”まだ!”を連呼し、どうにか縁の近くまで入れさせた。伊藤と吉岡も
いい加減な切りの良いところで止められて不満な我々だった。出来るだけ
入れたいツアラーにとって非常に横暴なおじさんでした。
会津坂下で国道252号にスイッチして、只見川沿いに走る。ここは一昨年
走行して非常に気に入っているところなのだが、ここのところの雨と本日の
雨で気が重い。途中で何が起こるか分からないからね。
ま、3人とも転びはしなかったけど、所々にダンプのオイルが匂いがする
くらいにまかれている。一度など先頭の吉岡が踏み、それを中間の勝呂が
更に踏み、両者転倒かと伊藤氏が思うほどの事があり、その時、伊藤は
二人がコケたら俺は止まらなければ・・・と思って嫌に冷静だったそうだ。
10:55 出発から104キロ
田子倉ダムに到着。結構疲れていたのでトイレ休憩のみ。
でも、走ってきた只見川と湖面に霧と言うか靄がかかっていて非常に
幻想的で何度も写真を撮りたいくらいでした。
11:10出発。
雨はますます激しくなって、所々崖崩れの後が・・・。所によっては
土の匂いがプンプンでかなり怖かったです。ただ、あちこちで工事をして
いたので助けはすぐ来るかな?ってのが救いと思いこむことにしていた。
さて、ここで初めて体験したのが片側通行の時などにある信号の新機種
です(我々はこの4日間でいくつも経験してきたがこいつは初めて)。
停止線の左側にセンサー(赤外線かレーザーでしょう)があって、そこに
停車して対面が空いているとすぐに青信号になる優れ物です。ただ、車を
基本にしているので2度目の時など、先頭の吉岡が止まっても一向に青に
ならない。最初は”対向車が来るのかな?”と思っていたのだが、来ないん
ですよ。もしや・・・と思って、吉岡より更に右側にいた私は最後尾の
伊藤に無線であれの前に止まってくれるように以来。青信号になった。
実証データ。多分1 m以内に止まらないと感知しない。
一昨年ここを走ったときもついに只見線とすれ違うことはなかったのですが
今日も来ない・・・。理由判明!復旧工事現場を通過。大丈夫か?俺達?
追い打ちをかけるように山から谷へ流れ落ちる幅2〜3 mの川が出現。
前を通過したダンプをみる限りは水深40 cm。勢いは良かったですよ。
濁っているから石なんか見えない。慎重にVFRが先陣を切る。舐めないで
リアにテンションをかけて慎重にダンプの軌跡をなぞる。カウルへの抵抗が
怖いですね。続くグースも慎重にクリア。最後尾の伊藤はBajaだから前も
心配していなかったのだが、前のロードが簡単に渡ったので”舐めて”
行ったら、フロントが少しもっていかれたそうな。貴重な教訓となる。
その後も何度か川渡りがあり、終いにはトンネルの入り口で滝くぐりまで
やらされて、ロード・ゲロって感じでした。もう二度と経験したくないです。
12:10〜12:25 データなし。トイレ休憩。
その後町中を抜けて、関越に小出ICから乗る。快適だな・・・。
13:05 出発から194キロ
塩沢石内SAに到着。本来は赤城で昼食のつもりだったので、我慢して
お団子を2串。吉岡は3串。伊藤は我慢。
13:20出発。
関越走行中は時折降りは激しくなるものの吉岡の先導でいいペースで走る。
関越トンネルでは初走行の吉岡に先陣を切らせて伊藤・勝呂は楽をする。
長いトンネルってふらつきやすいんですよね。沼田ICで関越をおりて、
国道120号へ。コンビニで地図を確認してすぐに62号には入る。赤城北面に
初挑戦です。今見直して見ると251号でまっすぐ行けばいいのだけれど、
どうも62号に乗ってしまったらしく、少々遠回りした。無事に赤城北面に
たどり着きはしたが、タイトなところで豪雨となる。怖すぎるぞ。
そして霧は視界10 mを切っていたりして、低速での走行が続く。
登り切ってしばらく行くと見たことがある校舎のような建物が・・・。
「ここだ!」と無線で叫び、ウインカーを点けて左折。停車。
もう今日は走らなくていいんだ!!
14:45 出発から272キロ (総計1439キロ)
(大雨の中を走る距離じゃない)
とにかくチェック・イン。今日のお宿は。
国民宿舎 赤城緑風荘(2001年残念ながら閉鎖となりました)
群馬県富士見村赤城山大沼湖畔
本当は風呂に入りたかったのだが、今日の最大の目的は湖畔の”いわな亭”!!!
細かい説明は伊藤に任せるとして、嵐の中をやってきたご主人は我々を
歓迎してくれて、塩焼きの2匹ともお頭つきだったし(本来は1匹ぶんだけ)、
写真もふんだんに撮らせて貰えたし、何より塩焼きと骨酒と甘露煮と漬け物と
何もかもが美味しかったです。
いわな亭で1時間以上もすごして宿に引き上げる。夕飯までの時間は
吉岡と勝呂は心地よいまどろみで過ごし、伊藤は風呂へ。
夕飯はいつもの様子と違っていた。これがツーリング最後の夕飯かと
皆が感じていたのか、最初の方に食堂に入ったのに出たのは最後。
初日から今日までの話しや様々な事が話題に上る。心地よい高揚感は
部屋に帰ってからも続き、外の大雨にも負けないくらい盛大に終盤を
迎えているツーリングを惜しむかのように尽きなかった。
寝付きのいい伊藤が寝て、寝付きの悪い吉岡が目を離した隙に寝て、
静まり返った部屋で寝付けずにいる私はひっそりとした廊下を散歩したり、
本を読んだりして眠気を誘い、最後にいびきをかく二人を蹴っ飛ばしてから
就寝。時に01:30。