Mac改造大作戦
6.MacOS8.1使用レポート

●レポート作成日1998/3/22
 MacOS8.0と8.1とでは何が最も改良されたか。一番感じる点はファインダとディスクアクセスの動作スピードの改善だと思う。8.0ではファインダの動作が今まで以上にもたついてしまい、せっかくのアピアランスファインダがかえって煩わしく感じていたのだが、8.1にアップデートしたらずいぶん早くなった。これなら十分使えるスピードだ。参考までに書き加えておくと、ユーティリティソフトのスピードダブラー8ではOS8.1使用時に「高速ディスクアクセス」機能を使用停止に自動設定される。もはやOS8.1のスピード改善はユーティリティで改善する必要が無いレベルまで上がった証拠だろう。
 しばらく使用しているうち、HD1.5GをOS8のままで使用する事に不便を感じ始めた。理由はOS8で起動した場合にHFS PlusフォーマットのHDの中身が見えない事である。OS8.1で安定している事を確認後、これもOS8.1にアップデートしてしまった。

ハードディスク

パーティション

変更前

変更後

純正1G

1G(HD1G) MacOS7.6.2 MacOS8.1(HFS Plus)

増設4.3G

2G(HD2G) MacOS8 MacOS8.1(HFS)
1.5G(HD1.5G) MacOS8 MacOS8>MacOS8.1(HFS)
0.8G(BeOS) BeOS r2 BeOS r2

 現在、HFS PlusのHD1Gをインターネット用の起動ディスクとして使用している。このホームページの制作もここに置いたバックアップに手を加えながら行っているのだが、制作にはまったく支障をきたしていない。またSpeed Doubler8がこの環境で使えないのだがHFS Plusフォーマットにする際にHDの初期化から行ったせいか以前よりもシステムの立ち上がりにストレスを感じなくなった。おそらくOS8.1でデスクトップの表示スピードが早くなっているおかげだと思う。

 ただ全く問題が無いわけではない。どうもHFS Plus環境ではメモリ管理に不安定要素があるように見受けられる。これはHD2Gで起動した際には起こらないのでHFS Plusが原因ではないかと考えている。症状は以下の内容である。
環  境 使 用 O S :MacOS8.1(HFS Plus)
内蔵メモリ:144MB
仮想メモリ:OFF
使用機器(プリンタ) HP DJ850C
使用プリンタドライバ DJ800 v9.4J
症  状  バックグラウンドでプリントアウトを行う際、メモリ不足の為にプリントアウト出来ないとのアラートが出てプリントをキャンセルするしか方法が無くなる。
 これは2回以上のプリント命令を行った際、2回目から発生する。1回目のプリント終了後、アラートが出て[OK]を押すとプリント命令が削除される。これは全てのプリント命令が無くなるまで延々と繰り返される。

 上記の症状だが、HD2G{MacOS8.1(HFS)}に起動ディスクを切り替えて同じ事を行うと全く問題なくプリントアウト出来る。原因がプリンタドライバにあるのかもしれないが、メモリ管理の問題が発生している事は間違いない。


●レポート作成日1998/6/20

 そろそろ本格的にハードディスクレコーディングやビデオ映像を扱ってみようと思うので、HD のスペースを確保するためにイニシャライズから検討する事にした。現在2台の内蔵 HD を4ブロックに切り分けてそれぞれにシステムを乗せているが、どうも無駄が多いし不安定になりやすい。
 さらにHFS Plus はトラブルが起きた時の修復が難しいので、現時点ではバックアップしながら使わないと怖い。これをHFS の HD に行ったのではせっかく空き容量が増えるメリットが逆効果になってしまう。

 そこで HFSフォーマットの純正1G に MacOS8.1とインターネット関係をインストールし、増設4.3G もパーティションを分けないで HFSフォーマットしてしまいソフト関係だけをインストール。こちらの方が HD のアクセス速度は速いのでここにレコーディングデータをアップする予定だ。

 まずはバックアップだが、640MOと230MOで今まで作ったデータ類と各システムフォルダーをバックアップ。特にシェアウエアソフトはせっかく使用料を払ったのにバックアップを忘れてしまっては泣くに泣けない。さらにソフトのシリアルNo.をリストアップし、インストール時に戸惑わないように準備する。ついでにフロッピーからインストールするソフトはバックアップも兼ねてMOにイメージディスクとして保存。ただしコピープロテクトの掛かったソフトは駄目である。

 次に純正1G を完全に HFS物理フォーマットしてから MacOS8、次にOS8.1 へアップデートをし、インターネット関係を整備。ここで増設HDから必要な初期設定書類をコピーしてしまう。バックアップや設定漏れが無い事を確認した上で、次に増設HDを HFS物理フォーマット。パーティションは分割無しの4.3G、1パーティションである。BeOSは最近あまり動かしていないので思い切ってインストールしない事にした。あとはソフトをオリジナルからインストールし、バックアップからデータを戻せば完了である。

 完全なクリーンインストールを行ったせいか動作が非常に安定し、起動も速い。さらに古い不要な機能拡張書類が無くなったおかげか、今まで起きていた原因不明のコンフリクトが発生しなくなった。空き容量は純正1Gが660MB、増設4.3Gが3GBと、十分な空きが出来た。まったく良い事だらけである。
 ついでに私のメンテナンス方法を紹介しておくので、方法が理解出来る方、条件が揃う方は是非試してみてほしい。

●MOを起動ディスクとしたメンテナンス方法

1.MOに「OS8インストールCD」から起動用のシステム部分をコピーし、これにOS8.1で必要な機能拡張書類を入れ替え、追加する。(OS8.1インストールCDをお持ちの方は入れ替え、追加は不要のはず?)

2.Norton Utilities や Disk First Aid、ドライバーソフト、ウイルスチェックソフト等、メンテナンスで必要なソフトを先ほどのMOにコピーしておく。

3.このメンテナンスMOをドライブに入れ、コントロールパネル、起動ディスクでメンテナンスMOを選択し、再起動をかける。

4.再起動するとMOがドライブから吐き出されるので、すかさずドライブに戻す。無事MOから起動すればあとは自由にHDのメンテナンスが出来る。特にSpeed Diskは起動ディスクをメンテナンス出来ない為わざわざ起動CDから立ち上げていたが、CDよりもMOの方が起動が速いのと自分の必要なメンテナンスソフトを全て用意出来るので大変便利だ。Apple CD-ROM機能拡張を入れておけばCD-ROMもマウント出来るし、他のメディアもドライバ関係を機能拡張に入れておけばマウントしてくれる。自由自在だ。

 このメンテナンス方法を使えばHDにシステムを多数乗せておく必要はまったく無い。私も以前Speed Disk用にシステムを別のパーティションに用意していたが、システムの不安定を招きやすくなる。1つのシステムだけで安定させる努力を進める方が本来の使い方ではないだろうかと、最近考えている。

これからもMacOS8.xの使用レポートを続けますので、興味のある方はご期待下さい。


注  意
当ホームページに掲載されている内容により発生した故障、事故などの利害関係につきましては、当方は一切責任を負いません。Macの改造は個人の責任において行ってください。
また、Apple社の保証期間内でも個人の改造により保証が無効となる場合がありますので、十分ご注意ください。


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(1999/2/1より.or.jpドメインは上記.ne.jpドメインへ変更されます。)